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TOP 10 化物戦争
日時: 2009/10/13 22:16
名前: ディールズ (ID: c.8q4OQv)

感想宜しくお願いします╲(^ヮ^♪)╱ 
————————————————————————

 
 世界には必ずトップの10人がいる。

 ただ自分がその中に入っていると知らないだけ。

 そのトップの10人が明らかになった新世界、

   『TOP10』

 その『TOP10』が、新たな火種をうみだす。

 

 何故『トップ10』を明らかにした?

 不思議には思ったけれど、

 誰も問いだそうとはしなかった——。

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Re: TOP 10 化物戦争 ( No.2 )
日時: 2009/10/16 18:12
名前: ディールズ (ID: c.8q4OQv)

 『ねぇお母さん、何で私生まれてきたの?

  生んだ理由をしりたいんじゃない、

  生まれた理由を知りたいの』

 生まれてくるなら、

        いっそ…——


 別に誰もが望んだわけじゃない、

 ただ単に、生まれてきた理由を知りたかった。

 誰かに必要にされていないような気がして

 寂しかった。

 「オズの言う通りだったね。

  口出ししないね」

 「トップだからな」

 「だね、皆から化物呼ばわりされてるもん。

  でも、本当に私が1位じゃないかもしれない」

 「…ああ、あの10を決める時に参加してない

  奴もいるんだ」

 「うん…、分かってる」

 強者が便利なわけがない。

 ただ単に苦しませてるだけ。

 「苦しい?苦しませて…

  つらさを、そして荒さをみせて」

 「何言ってんだ?」

 「…自殺に追い込もうとしてる…?」

Re: TOP 10 化物戦争 ( No.3 )
日時: 2009/10/17 10:50
名前: ディールズ (ID: c.8q4OQv)

 「…自殺に追い込もうとしてる…?」

 流石にそんなワケないかと雪姫は息を吐く。

 肝心なオズは雪姫を赤い瞳でじっと見つめ、

 「そうかもな」

 同意した。否、先程の雪姫の考えに、同意した。

 予想外。想定外。論外な事に口を出した。

 まさに、意外だった。

 「…、何か企んでるのね、きっと、

  宿戻ったら調べてみよう」

 寂しげの笑顔で言っただろう。

 強い時だってある。

 けど、基本的はただの女。

 雪姫はいつだって、何処だって、誰に対してだって

 そんな風に、自己評価をしている。

 そうしなければ、自分を見失うような

 気がしてならなかった。

 勿論、それは何故かは、自分にだって分からない。

 「身の安全が保障できねぇな。

  ある意味安全ではあるが」

 「そうだね、でも、今はちょっと

  危険じゃないかな?」

 オズが何かに反応し、

 「…みたいだな、面倒な奴等」

 同意した。

 「今日はやけに多いなぁ、これで5度目くらい?

  面倒だから全員片づけちゃお」

 雪姫は大きく息を吸い、大声で言う。

 「№1の私と対戦したい人おいで——!!!

  №3もいるよ—!!

  皆一遍一緒にかかっておいで!!!!

  私等が全員、ぶったぎってあげるよ!!!」

 その言葉に雪姫達を待っていた集団が姿を現す。

 そしてその上、町からの不良も雪姫の言葉に反応

 し、雪姫とオズを囲むような形で集まって来た。

 「さ、戦争と行きますか、下等な輩様♪」

Re: TOP 10 化物戦争 ( No.4 )
日時: 2009/10/17 17:55
名前: ディールズ (ID: c.8q4OQv)

 「遅い遅い♪」

 雪姫は化物なみに速い動きを起こし、

 不良達を混乱に追い込んだ。

 そのまま足元を蹴り、不良を転ばせる。

 「この野郎っ!」

 頭に血が上る不良。睨むように笑う雪姫。

 「野郎?誰が野郎だって?

  口がなってないわね、私は女よ。

  そんな奴らには、御仕置きが必要ね!」

 一瞬、いや、一瞬以下の出来事。

 蹴り。恐るべき威力。勝てっこない。

 「面倒くさい、やっぱタイマンはやめよう。

  み〜んないっぺんに片そう。」

 「何を言って…」

 雪姫は、不良たちをヒト睨みし、

 そして——

 「私が、『TOP10』が化物って言われる理由、

  知ってる?別に否定しないよね、トップは。

  だってトップの10人は完全に不可能行為を

  自然にしている、異常状態の化物人間だからね」

 異常、それが1番しっくりくる。

 「神の手違いってやつ?まぁ何でもいっか♡」

 ぐっと拳を握りありえない、化物をこしたような

 スピードで、雪姫は己の拳でコンクリートを殴る。

 ——ドゴォ!!!!

 コンクリートが、完全に、完璧に、壊れた。

 人間には決して、そんな筋肉量は許されていない

 はずだ。コンクリートが割れた上で壊れた。

 「ね?スピードって大切♪てか触れてないのに

 壊れたね」

 つまり、拳圧だけで、壊した。

 「いてぇ」「はっ、はっ」「恨んでやる」

 などと言う声が聞こえてくる。

 「好きに言ってなさいな、返り討ちにされるのは、

  そっちかもよ?」

 雪姫の戦いは止んだ。

 オズは、どうなったのだろう。

 

Re: TOP 10 化物戦争 ( No.5 )
日時: 2009/10/18 18:01
名前: ディールズ (ID: c.8q4OQv)

音のない攻撃。剣技。

 オズの能力。強さは雪姫の方が上だが、

 オズの剣技は対抗の言葉を預かることも許されな

 い。これは性格の問題かも知れないが。

 「早いなー、私の出番が減った。」

 「元々多い癖に出しゃばんな」

 ふん、と雪姫は鼻をならす。

 「別にいいのよ?ここで決める?

  いずれかは私アンタを殺すんだし」

 「ハッ、いいな、それ、今やるか」

 雪姫はその言葉に反応しコンクリートを

 殴りつける。そしてオズにコンクリートが

 とびかかり剣で切りつける。

 その隙に雪姫がオズの背後にまわり、

 背後を殴る。

 思いっきり吹っ飛ぶオズ。

 その無様な姿を雪姫は嘲笑い、

 オズに蹴りをつけた。

Re: TOP 10 化物戦争 ( No.6 )
日時: 2009/10/19 17:00
名前: ディールズ (ID: c.8q4OQv)

「かっ!」

 血を吹き出すオズに対し雪姫は

 見下し笑っている。

 憎そうに、オズは舌打ちをする。

 「拍子抜け…って所ね」

 何故世界でトップの3位が拍子抜けなのだろう。

 №1が強すぎるから?

 それとも他が弱いだけ?

         それとも——

 「貴方が本当に弱いだけ。

  3に選ばれたからって偉ぶっちゃ駄目よ」

 「……」

 視線を落とす。

 「それは、自分が弱いって

  言ってるようなモノだから」

 …無言、まさにその一言。

 雪姫が強すぎるだけかも知れない。

 他が弱いだけかも知れない、でも、

     ライバルとして、

         強くなってほしい——

 「早く腕を磨いて、私と同じ1位になりなさいよ」

 視線を上げるオズ。そこには、

 自分に手をさしのべる、雪姫が居た——

 オズはその手を握り立つ。

 ほんの少し、笑っていた。


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