ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- θ抜け出せないθ
- 日時: 2009/10/20 20:33
- 名前: 朱蜜 ◆I0wh6UNvl6 (ID: fxK7Oycv)
どうも、はじめまして&こんにちは♪
以前、「由愛」や「美夜薇」という名前で書いてました。
もう、何もかもがウダウダでとんでもない駄作だと思いますが、よろしくお願いします。
あと、PCの調子が悪かったりして
更新が、とても遅いです。
すみませんが、気長に待ってやってください;;
*注意*
荒らし、喧嘩は禁止です
アドバイスは大歓迎ですが、クレームはやめてください。
****
それでは、スタート!!
- Re: θ抜け出せないθ ( No.3 )
- 日時: 2009/10/21 19:49
- 名前: 朱蜜 ◆I0wh6UNvl6 (ID: fxK7Oycv)
第1話「楽しくて甘い“粉”」
最初は、冗談半分だった。
「このつまらない毎日をどうにかできないかな?」
そんな思いがつながって、橋を作って行って・・・
届いた場所は、まるで世界の裏側。
カタカタ・・・カチ。
打ってしまった文字に、押してしまった決定ボタン・・・。
すべてのはじまりは、ここから。
θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ
「紫唯へ
↓このホームページにいって「θ」って検索してごらん?
●△ー#@■^Σ;&ω%★$
亜花より」
「θ」?
見たことも聞いたこともない。
亜花は、何をしろというのだろう?
ホームページは、真っ黒な背景と真っ赤な文字でできていた。一瞬、
殺人サイト?
と思わせるような、雰囲気を出していた。
とりあえず、一番目立つ「検索欄」へと移動した。
亜花からのメールにあった θ を切り取って、検索欄に貼り付けた。
しばらく、PCはフリーズしていたが
ざーざー言い出してまたうごき始めた。
出てきたページはさっきとはまるで違う明るいページ。
白やピンクで飾られた背景に、オレンジや黄色の文字。
そして、題に・・・
『楽しくて甘い“粉”』
と書かれてあった。
粉の上には、「シュガー」とふりまでつけてあった。
楽しくて・・・・甘い??
亜花は、何を伝えたかったのだろう?
いろんな疑問が頭に浮かびながらも、詳細を見始めた。
「一ビン30回分で7万」
「一回飲み切りタイプ 3万」
気になる言葉が、たくさん浮かんできた。
そして、頭を締め付ける・・・。
『あなたもこれで、毎日を楽しもう!つまらないことなんてこれ一定で忘れてしまうよ!』
急に、スピーカーからもれた明るい声。
それと同時に、私は
「購入」
ボタンを押していた・・・。
- Re: θ抜け出せないθ ( No.4 )
- 日時: 2009/10/20 21:41
- 名前: 朱蜜 ◆I0wh6UNvl6 (ID: fxK7Oycv)
第2話「シュガー仲間」
これで、私の人生が変わるのなら・・・買ってしまえ!
たぶん、私はそう判断したのだろう。
これから何があるか、知らずに・・・・。
θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ
「おはよう。」
亜花だ。
私と亜花は、小学校からの付き合いで
特別、仲がいいわけじゃなかったが気が合う。
「私、買ったよ。そのー、なんだっけ?」
「シュガー・・・。」
「あ!そうそう、それ。」
亜花は、いつも以上に元気がない。
家庭崩壊が、さらにひどくなったのだろう。
亜花の本当の笑顔は見たことがない。
いつも、作り笑顔をせいいっぱい・・・・・
「買ったん・・・だね?」
亜花が、奇妙な笑みを浮かべた。
昨日のホームページを見た時みたいに、私の身体は鳥肌だらけだった。
「買っ・・・た・・・よ?」
何が何だかわからず、首をかしげてみる。
「ありがとう、これで・・・私の初めての仲間ができたよ。」
今まで、友達じゃなかったの?
どういう仲間・・・なの?
亜花は私の疑問を察知したかのように、
「シュガー仲間。」
と、吐いた。
シュガー・・・。
「θ」はシュガーと読むらしい。
それが、どんなもので・・・
私にどんな幸福をもたらしてくれるのだろう?
「期待・・・しないでね。」
「え!?なんで・・・?」
「あなたは・・・・・壊れる運命だからよ。」
亜花の話に、ついていけなかった。
私が・・・、壊れる?
「なn・・・」
亜花は私の言葉をさえぎるように、
「じゃ。」
とつぶやいて、席まで戻っていった。
θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ-θ
シュガー・・・。
それが、のちにどんなことをもたらすか・・・
彼女は知らずに、笑顔のまま眠りについたのでした。
それが、のちに・・・彼女を壊すことを
あの子は知っていたのです。
- Re: θ抜け出せないθ ( No.5 )
- 日時: 2009/10/21 19:51
- 名前: 朱蜜 ◆I0wh6UNvl6 (ID: fxK7Oycv)
第3話「何でもできる」
かさ・・・かさ・・・かちゃん。
郵便受けが、がさごそしてる。
タッタッタッタ・・・
廊下を走る音が、響き渡っている。
がさがさ・・・
郵便物をとる音が、タッタッタという音と交じり合っていった。
「シュガーをお買い求めのあなたへ
ためしてみてだめだったら、ホームページにアクセスして返品願いメールを送ってください。
けして、警察や他人に話してはいけません。
J,J」
ぺらぺらと一緒についてきたメモ帳。
J,Jというこのシュガーに関係している人物?
べりべり・・・べりべり・・・
袋を開けて、中身を出した。
中身は、
「シュガーお試し版」と書いたビン。
「シュガー説明書」と書いたうすっぺらい紙。
「シュガー吸引用ストロー」と書かれた袋につつまさっている謎のストロー。
ピロピロピピピ ピルル ピロピロピピピ ピルル カチ
着信音に気づいて、私は携帯を開いた。
「もしもし?」
相手は、亜花だった。
「今、シュガー届いたでしょ?」
「え!?何でわかるの?」
「シュガー飲んだら、何でもできるようになるの。」
私はその言葉に心を打たれた。
“θを飲んだら、何でもできるようになる・・・”
「とりあえず、説明書にしたがってみたら?」
「うん。」
「あ、ごめん。ママに内緒で勉強さぼって電話してるから・・・バイバイ。」
「バイバイ。」
プチ・・・プープープー・・・
これを、飲めば・・・私も空を飛べる?
私は窓からこぼれる、光にびんを照らした。
小さいころからの夢だった、鳥になること・・・。
これを口にいれるだけで・・・のどをとおすだけで・・・
---生まれ変われる?---
- Re: θ抜け出せないθ ( No.6 )
- 日時: 2009/10/21 20:05
- 名前: 朱蜜 ◆I0wh6UNvl6 (ID: fxK7Oycv)
第4話「最初から暗い運命でした」
それは、今から13年前の今日。
この日は、彼女の生まれた日。
彼女の中で、もっとも苦痛となる日。
誕生日をお祝いしてもらうのが、当たり前となっている現代(いま)
彼女の人生には、誕生日、クリスマス、お正月・・・お祝い事なんてありません。
両親の喧嘩が、終わらないまま彼女は生まれました。
幼い頃から愛情が足りなく、どこかかけてる人生となった彼女。
頑張っている“作り笑顔”もいずれは崩れていく運命です。
目の前がつねにない。
光がつねに差し込まない。
どうやったら幸せになれるのか探すため、彼女は友達を1人作りました。
それが、あの子・・・・。
彼女もまた、人生すべてが真っ白。
気が合う2人は、同じ絶望を味わうことになりました。
もともと、θの味を知っていた彼女は、あの子に同じ暗闇でおぼれてほしかったのです。
こうして、あの子は真っ暗な世界に入り込みました。
あの子は、新しい自分に出会えました。
それは今までの、悲しい人生を歩んでいくはずの醜い自分ではなく・・・
壊れやすい自分だったのです・・・。
- Re: θ抜け出せないθ ( No.7 )
- 日時: 2009/10/21 20:40
- 名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)
来ました^^
シュガーって、
まさかのまさかで
mayakuですか?
亜花s、何考えてるんだ───(≧△≦)───
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