ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 思い出売り。オリキャラ募集終了 新章書きます
- 日時: 2009/12/01 19:39
- 名前: あひる ◆xwjzAyxf0s (ID: VTrHJ6VV)
あなたはどんな思い出がほしい?
ほしい思い出、売ります。
ただ・・・
それなりの代償を払ってもらわないと・・・ね?
ねぇ・・・ それでも・・・
思い出を買いますか?
更新情報
- Re: 思い出売り。 読んでみてねw ( No.9 )
- 日時: 2009/10/31 19:57
- 名前: あひる ◆xwjzAyxf0s (ID: VTrHJ6VV)
4話
——美由輝side
「琴・・・乃・・・。」
静かに美由輝はつぶやいた。
「こういうこと頼めるの、美由輝しかいないから。」
それだけの私?
「じゃぁアタシ、行くから。よろしくね、美・由・輝♪」
ありえない。
できるわけがない。
そんなことを。
「モエ・・・か。」
なんか引っ掛かるな。
なぜ思い出を売っているのか。
「私、なんか代償・・・払ったっけな。」
殴られんのは痛いけどさ。
その時。
ピーンポーン・・・。
インターホンが鳴り響く。
空気読めよ、客。(笑
・・・
どうやらお母さんが出たようだ。
「真里亜に用があるらしいから、下来てー。」
「はぁーい。」
ガチャッ。
誰・・・。
「あの、誰ですか。」
「私は・・・アヤカ。」
「・・・」
「真里亜さんが・・・買ったものがあると聞いてお金をもらいに参りました。」
「はい?」
「買ったと聞いていますが。」
「誰にですか?」
「琴・・・っ。あ、すみません。気のせいです。」
琴・・・。
琴乃ちゃん?
そんなわけ・・・ないよね。
「立ち話もなんですから、別の場所で話をしましょう。ついてきてください。」
手を引かれた。
「いやッ!」
「!!」
びっくりしている。
「あ、すみません。どこへ行くんですか?」
「じゃぁ、来てください・・・」
- Re: 思い出売り。 読んでみてねw ( No.10 )
- 日時: 2009/10/31 20:32
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
結構気になることがありますね。
でも、いいや。
この後わかることだし。
小説頑張って下さい。
- Re: 思い出売り。 読んでみてねw ( No.11 )
- 日時: 2009/11/05 18:55
- 名前: あひる ◆xwjzAyxf0s (ID: VTrHJ6VV)
よぉサマ コメントしてくれてありがとございますw
青うさぎさんもコメありですw
5話
「あの・・・」
「・・・」
無言。
気まずくて困る。
「アヤカ・・・さん?」
「何よ・・・!?」
何なんだろう。
まるで、アヤカと呼んでほしくないような・・・。
拒絶的な感じがした。
どうしてアヤカって呼んだら嫌なの?
そう聞く前にあっちが答えた。
「わたし・・・アヤカじゃない・・・辻田・・・美由輝っていうんだ・・・ごめん。」
「辻田・・・?み・・・美由輝・・・?」
「そうなんだ。ごめんね。」
「何で・・・名前偽ってたの・・・?」
「・・・」
やっぱ、言いたくないよね。
初対面?でイキナリ意味の分からない質問されてさ。
「ごめん、美由輝ちゃん。やっぱ・・・!」
「私、雇われてんだ。60万円で。」
「・・・」
言葉が出ない。
60万円で・・・雇われ・・・?
「お金出されてさ。要求された。金、集めて来いって。森下真里亜は単純だからそいつを狙えって。命令されたんだ。」
私が・・・単純??
「ねぇ、それ、誰が言ってきたの?」
「・・・言えない。絶対、言わない。」
何で・・・言ってくれないの?
言ってくれたって、いいじゃない。
「私ね・・・」
「・・・?」
「私、モエっていう人から思い出を買ったの。」
「何で・・・?」
「琴乃ちゃんって大切な友達がいて・・・」
「琴乃って・・・早川琴乃!?」
「そうだけど・・・って美由輝ちゃん、どぉしたの?」
——琴乃side
美由輝・・・上手くやってくれたかしら。
真里亜は恐ろしいほど単純だからね。
「アタシと真里亜は心友だよね?」
・・・なーんてセリフ、嘘に決まってんじゃん。
アイツなんて・・・ターゲットってだけだよ。
アタシは真里亜の過去を知ってる。
真里亜の・・・誰にも言えない過去・・・。
「さぁーて・・・コレをどぉしよっかなぁー♪このこと知ったら真里亜、どーなるだろうね・・・フフ♪」
琴乃は2枚ほど重なっている紙をひらひらさせた。
「4年前・・・真里亜が人間不信になったきっかけ・・・」
静かにつぶやいていた。
- Re: 思い出売り。 読んでみてねw ( No.12 )
- 日時: 2009/11/05 20:40
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
いや〜。
面白いですね。
お金で雇われていたなんて現実的ですね。
- Re: 思い出売り。 読んでみてねw ( No.13 )
- 日時: 2009/11/09 19:50
- 名前: あひる ◆xwjzAyxf0s (ID: VTrHJ6VV)
6話
「私、モエっていう人から思い出を買ったの。」
「何で・・・?」
「琴乃ちゃんって大切な友達がいて・・・」
「琴乃って・・・早川琴乃!?」
「そうだけど・・・って美由輝ちゃん、どぉしたの?」
美由輝ちゃんが以上に琴乃ちゃんの名前に反応した。
引っ掛かる・・・。
★2005年の詐欺事件ついに犯人逮捕か★
(今2009年なのであわせましたwww)
・2005年10月28日、森下雪広さん(当時38歳)が卑怯な手口をつかわれ金(推定109万円)を盗られたという事件が起こった。雪広さんの妻、瞳さん(当時36歳)や娘の真里亜さん(当時12歳)、息子の健さん(当時6歳)の財布からもお金が盗まれていたと見られていた。
・その4年後、ついに犯人が警察署へ出頭、自首した。犯人は早川朋世容疑者(36)、その娘の琴乃さん(15)。4年前は早川容疑者が詐欺を行い、琴乃さんはいたずら電話や、嫌がらせを書いたファックスや手紙などを送りつけたという。
・雪広さん・瞳さんは今は自殺しており、真里亜さんは現在親戚の家で暮らしており、健さんは施設で暮らしている。
・詐欺を行った動機やその手口については、現在警察の方が調べている。
「私、琴乃とは仲が良かったの。いつも一緒に居た。」
「へーぇ・・・」
それで?
・・・とそう言いたいが抑えるしかない。
「でもね、琴乃『あること』から・・・性格が急変したの。真里亜を・・・激しく憎むようになった・・・そ・・・れで・・・あ、でも真里亜は・・・その頃くらいから人間不信になったって琴乃から聞いたんだ。」
「私、4年前家族・・・っていっても両親だけど。自殺しちゃったの。騙されてね。犯人は分かってないんだ。そのときから・・・人を信じられなくなった。」
「・・・!」
「お金盗られて。私とか健・・・あ、弟ね。財布からも全額盗られた。」
「・・・ひどいよ。ひどすぎるよ。」
初めて話を聞いた人ならみんなそう言うんだ。
私の気持ちなんて知りもせずに。
「琴乃・・・ひどいよ。」
「・・・え?」
「琴乃・・・なんてことするの・・・?」
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