ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 逢屋−アワセヤ−
- 日時: 2009/11/14 19:08
- 名前: 歪-Hizumi- (ID: kjkAYU9X)
いらっしゃいませ。
貴方にも逢いたい方がいらっしゃるようですね。
ここは逢屋
探している命、亡くなった命……
貴方が本気で逢いたいと望むのならば
私は貴方の望みを叶えて差し上げます。
しかし
貴方の望みが叶ったその時、
私は貴方の一番幸せな“記憶”をいただきます。
それでもよろしいとおっしゃるのですか?
……いいでしょう。
お望みをお伺いします。
でもその前に……
貴方と同じ私に望みを託した
お客様のお話を聞いていきませんか?
■■■■■■新規お客様■■■■■■
・ヒミツ様・朝崎疾風様・架凛様
■■■■−逢屋−お客様名簿■■■■
Opening >>4
№1 >>05
№2 >>08
№3 >>10
№4 >>13
№5
■■■■■■■■■■■■■■■■■
え?
気が変わりましたか……。
逢いたい方は自分でお探しになるのが一番ですよ。
大切なモノを何も失わずに済みますから……
もう夜になってしまいましたね。
帰り道にはお気をつけてください。
……闇には危険なモノが潜んでいますから——
- Re: 逢屋−アワセヤ− ( No.2 )
- 日時: 2009/10/28 11:33
- 名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)
ども、コメします^^
朝崎疾風です。
更新頑張ってください。
- Re: 逢屋−アワセヤ− ( No.3 )
- 日時: 2009/10/28 16:57
- 名前: 歪-Hizumi- (ID: PdKBVByY)
プロローグと一話は明日、午前中に更新予定です。
- Re: 逢屋−アワセヤ− ( No.4 )
- 日時: 2009/10/30 09:07
- 名前: 歪-Hizumi- (ID: vEnuM7xn)
Opening...
全てが闇に包まれる
深夜一時から二時の間……
その扉は開く——
本当に逢いたいと望む時
“彼”は突然現れこう言い渡す。
「貴方が強く望むのなら、僕は“逢屋”の扉を開けましょう……」
そう言い彼は姿を消す。
逢屋……
最近、噂好きの中高生はもちろん大人でも知っているその名前。
逢いたい人に逢える場所。
貴方にも逢いたい人はいますか?
本当に逢いたいと思うのなら、強く望みなさい。
思いの強さは彼を呼び起こす。
彼が貴方の前に現れた
その夜
深夜一時から二時の間に
逢屋の扉は開く
この噂が真実か偽りか……
貴方のその目で確かめてくるといい——
- Re: 逢屋−アワセヤ− ( No.5 )
- 日時: 2009/10/31 10:46
- 名前: 歪-Hizumi- (ID: HGxq/uSR)
第一夜 少年or少女?
長い夜が明け、窓から太陽の光が差し込む。
その眩しさに少年は目を覚ます。
「朝か……」
少年は窓の外へその大きな灰色の瞳を向けた。
駅のホームは電車を待つ学生とサラリーマンで埋め尽くされている。
その中に灰色の瞳の少年もいた。
肩近くまである銀色の髪はホームにやって来た電車の風で乱れる。
背丈は低く、顔立ちにもまだ幼さが残っている。
私服でホームに立つ彼は一見、少女にも見える。
そんな彼は電車の扉が開くと同時に人の波に押されながらも車内に入っていった。
すごい込みようだ……やっぱりもう少し時間を遅らせるべきだった。
少年は人がぎりぎりまで詰め込まれた電車内でそう思っていた。
電車が揺れると人々も揺れる。
元々人混みが苦手な彼にとってこれ程嫌なこといはない。
気持ち悪くなってきた……。
少年は大きなため息をつき、その瞬間何か違和感を感じた。
なんだ?この違和感は……。
少年はゆっくりと後ろに顔を向ける。
「っ!!」
少年の感じていた違和感の正体は、痴漢だった。
少年の後ろにいるサラリーマンと思われる男がそうだった。
少年の頭は混乱で真っ白になっていく。
僕男だぞ!? 男が痴漢に合うってどういう事だよ!!
「女の子が痴漢に合ってまーす」
後ろからするその声に少年は驚き振り返った。
するとそこには身長の高い黒髪の青年が立っていた。
痴漢男の手を掴み上げ、青年は少年に笑顔を向けた。
その後、青年によって捕まえられた痴漢男は駅員に連れられていった。
「大丈夫か?」
「あ、はい……ありがとうございます」
少年はホームのベンチに座って青年の買ってきたお茶に口をつけた。
「にしても最近の痴漢はひでぇな。こんな女の子にまで手を出すなんて。俺は火神 旺(カガミ オウ)この駅の近くの第一高校の三年」
その言葉を聞き、少年はお茶の入ったペットボトルを落とした。
「どした?」
旺が顔を覗き込むと少年は怒りと涙混じりの声で言った。
「僕は雨宮 威玖(アマミヤ イク)……第一高校二年……男です」
一瞬沈黙が流れる。
最初に口を開いたのは旺だった。
威玖を指差し問う。
「男?」
「はい」
旺は気まずそうに立ち上がり、威玖に手を差し伸べた。
「えー……と、とりあえず学校!! い、行くぞ!!」
威玖はふくれっ面のまま彼の手を取り、立ち上がった。
学校までの道のり、二人の間に流れる空気がどんなに冷たいものだったのか……。
それは貴方の想像にお任せしましょう。
- Re: 逢屋−アワセヤ− ( No.6 )
- 日時: 2009/10/31 10:52
- 名前: 歪-Hizumi- (ID: HGxq/uSR)
んー……。
まだ逢屋のアもでてませんね。
今後、バンバン出てくると思うんで!!(汗
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