ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 闇の人
- 日時: 2009/10/28 19:00
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
はじめまして。闇猫です。
基本的に、ダークです。てか、シリアス書けません。
細かいことは気にせずどんどん読んでください。
感想待ってます。
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- Re: 闇の人 ( No.2 )
- 日時: 2009/10/28 20:16
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
2014年3月22日
学校がなくなった。法律がなくなった。常識がなくなった。そして・・・。
平和がなくなった。
2000年。
日本国内で、恐るべき力を持った7人の子供が誕生した。
その子供達は一見普通の子供達。
母親と共に、公園で遊び、砂場で遊び、大きくなれば、友達とゲ−ムをして遊んだ。
そう・・・。2012年までは。
2013年。彼らが中学生になった。ちょうどその頃、世界を恐怖に陥れる実験が行われた。
それは・・・。
クロ−ン人間、狂人を注射一本で誕生させる、恐ろしい実験。2013年。日本国内で第一号が誕生した。
【それ】は狂科学者達の期待を様々な意味で裏切った。それが、2013年12月25日に起こった、『12.25
人造人間の反乱事件』だ。
しかし、本当に恐ろしいのはそこからだった。
第一号は傷を負うと、動物に自分の体の一部を寄生させ、自らを〈作り出す〉という、背筋の凍るような行動を起こした。
そして、第一号は、世界に飛び散った。
その中で、恐怖の正月。
7人のもとに、カラスに寄生した第一号が現れる。
ある少女は第一号を睨んだだけで溶かし、
ある少年は木刀を一振りさせ、第一号を焼き払った。
それぞれが様々な力をもった7人。
その一つ一つが人類の不可能を可能にする力。
しかし7人の力で、日本国内、一部の地域の人間は生き残ることができた。
が・・・。
第一号の爪あとは、恐ろしかった。
彼らのいなかった地域のほとんどの人間が、不死身の動物になった。
そう、第一号は、動物なら何にでも、例えそれが・・・人間でも、寄生することができた。
そこに7人の少年少女が現れる。
生まれも、力も、全てが違う7人。
彼らは何かをした。
その何かは、誰もわかりはしない。
しかし、生き残った人類は、恐怖を抱えることなく生きることが許された。
アナザーワ−ルド・・・。
もう一つの世界を彼らは作り出した。
彼らの力により、残った人類は全て転送されることになる。
だが。
彼ら7人自身は転送されることがなかった。
彼ら7人は戦い続けることになる・・・・。
- Re: 闇の人 ( No.3 )
- 日時: 2009/10/28 20:41
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
「・・・っ。」
激しい激痛が、右肩に走る。
「いいですよ、黒さん。声に出して。」
微笑みながら少女は彼の右肩を麻酔をせずに縫う。
「くっ・・・。」
少年は彼女に膝枕されながら、右肩を縫われていた。
この少女、顔はいいし、普段は温厚で、優しいのだが・・・。
血を見ると、一転する。
「あぁ・・・。もったいない。傷口が閉じてしまう。」
彼女は、笑顔で今にも歌いだしそうな雰囲気で、彼の肩の傷口を縫う。その針さばきは、極速。
「なぁ・・・。お前は聞いたことがあるか?」
手を休めることなく、彼女は、少年の顔を見る。
「何をです?」
「赤い魔女のうわさ。」
彼女は、一旦手を止め、糸切りばさみを裁縫セットから取り出す。
「赤い魔女?聞いたことないですね。」
「そうか・・・。いや、お前じゃなければいいんだ。」
彼女の口元が微笑んだのに、少年は気づかなかった。
- Re: 闇の人 ( No.4 )
- 日時: 2009/10/28 21:11
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
2015年。
14人の少年少女は伝説となった。
恐るべき7人。
奇跡の7人。
2000年に生まれた、14人の子供達。
そして、不死身の第一号。
14人の前に、第一号数千のまとまりが襲いかかってきた。
奇跡の7人はその恐怖に駆られ、恐るべき力を持つ彼らでさえ、怯え、足がすくむ。
そんな中で、次元が歪んだ。
突然、何もないはずの空間に、黒い塊が現れた。
その黒い塊は、全てを飲み込んだ。
14人も、第一号も・・・すべて。
そして、気がつけば・・・・。
ここにいた。
彼___黒さんこと→黒井 鈴戸(くろいれいと)
は一振りの木刀と共に、屋根の上にいた。
彼が飛び降りると、そこは、見たことのある光景。
しかし、そこは、あるはずの無い光景。
何故なら、それは、第一号に破壊され、跡形も無くなったはずの建物・・・学校だからだ。
少年は自分の目を疑う。そして、異変に気づく。
学校の正面に民家があるはずが無いことに・・・・。
すると、月が出ていることに気づく。
今は夜なのか・・・?
疑問が積み重なる中で、目の前に一人の少女が現れた。
「私についてきて。」
長い髪の少女は風がないのにふわっと髪をなびかせ、音を立てずに歩き出す。
少年は彼女を追う。
しばらく歩くと、建物が見えてきた。
「ここのなかに、生き残った人たちがいる。」
そう言い残し、彼女は消えた。
今思えば、彼女が赤い魔女だったのかもしれない。
その後、少年は建物の中に入る。
地下に設立された、建物は、ずっと地中深くに続いている。少年は果てしなく長い階段を、真っ暗な中一人おそるおそる降りていく。
しばらく歩くと、壁に突き当たった。
最初は壁かと思い、調べてみると、ドアノブがある。
回して、中に入ると、そこには・・・・人がいた。
「___!?」
その時の会話はほとんど覚えていない。
ただ、うれしかった。
オレは人に会えたんだって。
その後、さらに地下に進み、あの人に会った。
そしてオレは、今ここにいる。
- Re: 闇の人 ( No.5 )
- 日時: 2009/10/28 21:26
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
「なぁ。どうしてお前はここにいるんだ?」
黒い少女に語りかける。
彼女は、あの13人の中で見たことのない顔だ。
「私ですか?私は、あの人に出会ってここにいるんですよ。」
「そりゃ知ってるよ!オレが言いたいのは、お前はどこから来たんだって話し。」
「う〜ん。多分黒さんと同じですよ。」
「あぁそっか。ま、お前も普通じゃないんだもんな。」
そう言うと、彼女はクスクスと笑う。
さっきの生臭い地下室での一件を片づけたあと、この黒い少女と共に見上げる星空はまた、格別だった。
思えば、こっちに来てから、まだ4時間くらいしか経ってない。
- Re: 闇の人 ( No.6 )
- 日時: 2009/10/30 22:54
- 名前: 闇猫 ◆/HV2b6TqMw (ID: plHoLMhK)
そもそも赤い魔女というのは、オレの元々いた世界で、人造人間(第一号)のモルモットを全て破壊したとされる人物。・・・なんだけど、オリジナルだけは破壊できなかったみたいだな。オレを含めた14人が戦っていたときに、2人が偶然その姿を見かけたらしくて。
なんでオレがそんな話しを彼女にしたのかというと・・・。赤い魔女は、オリジナルに一番最初に造られたはずの動物だから・・・・。
それなのに彼女→2人が目撃したその人物は特徴が似ていて、確かに第一号を攻撃していたって言っていた。
「あのさ・・・。お前の名前は?」
「はい?言っていなかったですか?」
黒い服の少女は自分の名前を語る。
「長いな。じゃあコードネームは影な。」
「なぜ!?」
「いや・・・。黒いもので、黒に付き添うものっていったら、影しかないかなってさ。」
そういうと、彼女はうれしそうな顔をした。
「私のことをそこまでしんらいしてくれているんですか・・・。」
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