ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

  暁   
日時: 2009/11/02 20:50
名前: 撰里 (ID: AOK.B8lR)

撰里です。

グロ。シリアス。ダーク。悲恋。

の、短編を書いていきます。

Page:1 2 3



Re:   暁    ( No.2 )
日時: 2009/11/08 23:15
名前: 撰里 (ID: AOK.B8lR)

      【 始まりの君 】

始まりは君。
お気づきでしたか?
この戦は全て君から始まった。

「私のせい・・・?」
彼女は目を潤ませて呟く。
「さぁな。しかし、事は確実に進んでいる」
傍らにいる青年はそう、言い放つ。
「そう・・・」
少女は俯き、呟いた。

「俺は今日にはここを発つ。・・・お前も来るか」

青年の声に目を見開き、顔を上げた。
「・・・!?・・・・・・・・・・・・私は、」
「私は、何だ」
少女の戸惑いに青年が不機嫌そうに眉を寄せた。

「・・・私はここを離れる事が出来ないわ」

小さな声でも部屋中に響く。
「・・・そうか」
青年が呟く。
微かにその声に哀しみの色があった。
それを少女は聞き逃さなかった。
少女の顔が哀しみで歪む。
本当は行きたい。
今すぐにでも行きたい。
「分かった」
だが、青年は変わらぬ声音で承諾した。
それが何よりも哀しかった。
彼の眼中には私など居ない事は分かっている。
「えぇ・・・」
立ち上がり、歩み始めた青年は少女を見やるように振り返った。
「・・・ここから動くなよ」
「ぇ・・・?」
手を伸ばし、少女の頭に触れる。
掌に優しい温もりを感じた。
「必ず・・・いや、絶対迎えに来るから」
酷く穏やかで優しい声音に涙が溢れそうになった。
少女は何も言えず、ただ目を潤ませて深く頷いた。
その様子を見て少女の頭を優しく撫で薄く微笑み、再び歩み始めた。
絶対に辛くても哀しい現実も乗り越える。
そうしてここでずっと待っている。
あなたがまたここに帰って来るまでずっと待っている。


必ず、帰って来て・・・。


そう、心に誓いながら少女は青年の背中を見送った。

Re:   暁    ( No.3 )
日時: 2009/11/02 21:48
名前: よぉ  (ID: wbEZ.sQ0)

はじめまして。 よぉです。

最初見たとき鳥肌が立ちました。


これぞ、シリアス・ダークって感じですね。

更新頑張って下さい。

Re:   暁    ( No.4 )
日時: 2009/11/04 20:19
名前: 撰里 (ID: AOK.B8lR)

よぉさん。
ありがとうございます。
シリアス。ダークって書くの楽しいんですよ。
すみません・・・自己満足です。

更新、頑張ります。

Re:   暁    ( No.5 )
日時: 2009/11/08 23:15
名前: 撰里 (ID: AOK.B8lR)

    【 ナイトメア-悪魔- 】

「俺は死なねぇ。・・・いや、死ねねぇんだ」


不死身の身体はいくら死にたくても死ねない。
俺もその一人だ。
「わたしもよ」
傍らの少女も楽しそうに笑いながら、言う。
そう・・・。
俺達は悪魔の子供で、双子だ。
数え切れないほどの人間を殺した。
それが楽しくて楽しくて仕方ないんだぁ。
「早く、行こっ♪」
少女が手を引っ張る。
「あぁ」
少女の頭をくしゃくしゃと撫で、立ち上がった。
「さぁ、行っておいで」
後ろで声が聞こえ、俺達は振り向いた。
「じっさま!」
杖をついており、白い髭は床までついている。
よろよろとした足でじっさまは俺達に歩み寄る。

「ワシの可愛い孫達よ」

「なぁに?じっさま」
少女が首を傾げて、問う。
「土産を忘れるなよぅ」
「あぁ。・・・分かったよ」
俺はじっさまの言葉ににっと笑った。

さぁ。

参りましょうか。
悪魔達はいつでもあなた達、人間を殺しにゆきますよ。


楽しみに待っていて下さいね?


それでは、悪魔の世界へあなたをご案内いたしましょう。

Re:   暁    ( No.6 )
日時: 2009/11/05 21:12
名前: よぉ  (ID: wbEZ.sQ0)

不死身ですか。

いいですね。

でも、実際不死身になっても、やることないですしね。

だから人間に寿命がついたのかもしれないですね。


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。