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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 暁
- 日時: 2009/11/02 20:50
- 名前: 撰里 (ID: AOK.B8lR)
撰里です。
グロ。シリアス。ダーク。悲恋。
の、短編を書いていきます。
- Re: 暁 ( No.1 )
- 日時: 2009/11/08 23:15
- 名前: 撰里 (ID: AOK.B8lR)
【 ひゃはははは・・・ 】
「いやぁぁぁぁ・・・!!」
響き渡る、悲鳴・・・。
「ひゃはははは!!!!」
その中で一つの笑い声・・・。
その声を聞いて、青年は肩を震わせた。
「何だ、あの笑い声・・・?」
きっと、人並みの人間ではないだろう。
そう・・・。
狂いに狂った人間だ。
狂ったあの者達は、町の人間を殺し、楽しそうに笑うのだ。
その中で青年は物陰に隠れていた。
怖くて、怖くて・・・。
殺されるのは、嫌だ。
「何処だ・・・。殺してあげるから、出ておいで・・・」
狂いに狂った男の声が聞こえる。
その声に人々は泣く者、叫ぶ者で様々だ。
「・・・こっちにおいで・・・?」
優しい声音で、子供を呼び寄せ、無残に殺してゆく。
青年は、ただ、肩を震わせるばかりだ。
「来るな、来るな・・・・・・・・・・・・!!」
頭を抱え、声を小さく上げた。
「見ぃつけたぁ・・・・・・・・・・・・」
そして、残酷に刀が振り下ろされた。
血の飛び散る音。
崩れる骸。
その中で、狂った男達は甲高い声で笑った。
「ひゃはははは・・・・・・・・・・・・!!!!」
「まだ、足りない・・・」
男は仲間である、女の腹に刀を刺した。
引き抜くと、女は足元に倒れこんだ。
その骸を苛立ちげに蹴り飛ばした。
女も、子供も、関係なしに男は人々を殺してゆく。
気がつけば町の中心に男、一人。
足元は血の池だ。
「・・・俺は、俺は、まだ殺したりない・・・。もっと、もっと・・・・・・・・・・・・」
そう言って、頬から垂れる血を拭った。
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