ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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“Variant”
日時: 2009/11/23 09:20
名前: 犬野ミケ (ID: AHLqKRWO)

 クリックありがとうございます。
 久しぶりです。前のスレッドが消えてしまったので、その話は止めて別の話を書くことにします。

 拙い文章ですが、楽しんでいただければ幸いです。


【目次】

En primavera
序章 >>3
一章 >>4 >>7 >>8 >>9

Por el verano

En otoño

En invierno

Y fecha atrás a una estación.

※一部の文字が表示できないので、記号となってしまっています。

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Re: “Variant” ( No.2 )
日時: 2009/10/31 09:16
名前: 犬野ミケ (ID: BsSd.jIQ)

 ようこそです。

 もちろん分かるよ!後で揉ませて(笑)

 ライバルは殴りあいで和解して友達になるんだよね(何

 コメありがとうございました〜

Re: “Variant” ( No.3 )
日時: 2009/11/01 09:42
名前: 犬野ミケ ◆0Qq5wEkHXo (ID: tcDaiqqk)

序章


 沃歴200年ほど、人類は完全に大地の覇権を明け渡した。手のつけられなくなった世界を、手に負えなくなった世界を。

 文明を失い、栄華を手放す。人類に残された道は、唯一、それしかなかった。事実、人類は確実に衰退していった。
 今や、残されているのはほんの僅か。全盛期と比べれば、それは芥子粒ほどと言っても決して過言ではない。町村が大陸に点在するほどとなっていた。
 だが、その命も希望も、確実に潰されていくだろう。

 新しい、ありとあらゆる生物の頂点に立つ王に。
 人間が覇権を明け渡した、怪物に。

 彼らは鋭い牙を持ち、硬い爪を持ち、何者をも弾き返す鱗を持っていた。更に凶悪で獰猛、人類にとっては未知の理解しがたい能力も持ち得ていた。大きいものから小さいものまで様々、付随する能力についても千差万別だった。故に、対抗策が定まらない。

 数千年間、人類が培ってきた文化、力、その全てが圧倒され、否定されるが如く粉微塵に破壊され尽くした。あっという間に、呑み込まれた。

 恐ろしい、まるで神話や御伽噺の類に出てくるような怪物を、人々は畏怖を込めてこう呼んだ。

“Variant”

 それに由来し、今ではその怪物は〈ヴェリェント〉と呼ばれる。由来となった語、その意味は——————

——————異形

Re: “Variant” ( No.4 )
日時: 2009/11/04 15:56
名前: 犬野ミケ (ID: MsIbxfYV)

1章


 1人の少年が、穴を掘っていた。
 少し緑色を含んだ淡い金髪と、森を連想させる深緑の大きな瞳を有する、17歳程のまだ年端もいかぬ少年。少年は一時も休むことなく、穴を掘り続ける。

 少年の傍らには、山が出来ていた。今まで少年が掘ってきた土の山、ではない。大きなものが積み重ねられて出来た山だった。

 それは、人だった。

 人の屍によって、その穴は築かれていた。
 死んでから相当時間が経っているらしく、死体達の体には蝿が集まり子を産みつけ、子である蛆虫が皮膚を食い荒らしていた。腐敗も進み、吐き気を催す臭いを撒き散らしている。

 しかし、少年は気にも留めない。屍達の傍らで、唯黙々と穴を掘るのみ。

 ようやく大人が両手をいっぱいに広げられる程の大きさの、深さも十分にある穴を掘ると、少年は満足げに息を吐き手の甲で額を擦った。擦った時に土が触れたのか、少年の額に茶色の一文字が浮かぶ。

 穴を1つ掘り終えた少年が歩む先は、屍の山。1番上の死体の腕と思しき場所に手を掛け、一気に引きずり落とす。
 急な刺激に驚いたのか、蝿が一斉に飛び立つ。周りを煩く飛び回る蝿を少年は厭わずに、死体を穴まで引きずっていく。虚ろな死者の眼窩から数匹蛆虫が転がり落ちた。

 遠心力を使い穴の中に投げ入れた屍の足の先が、穴の端から出ていた。少年はそれを死者の膝を曲げてそっと中に入れる。そして、上から土を被せていく。
 死者の体が完全に埋まれば、スコップの平らな面で土を均す。綺麗に整えば、どこからか拾ってきた粗末な木の枝を目印とばかりに突き刺す。

 それは、彼なりの墓標だった。そして彼は今、同じ村の者達を埋葬しているのだった。1人で、延々と。

 少年は、村の中の唯一の生き残りだった。

 少年——————ルネはまた、穴を掘る作業に取り掛かる。

Re: “Variant” ( No.5 )
日時: 2009/11/06 00:02
名前: 十六夜 葉月 ◆Gl6JohbFiw (ID: A8w5Zasw)

こんばんは〜。揉むのは却下だからね。お邪魔します。

最新話読んだよ。ミケもアナログ書きしてたのを書くんだね。続き楽しみにしてるからね(はよ出てけ

さて、気になった点が一つ。>>4で、「1人の少年が〜」の部分は小説だから漢数字を使うべきじゃないかな?

でも横書きってのが微妙に引っ掛かるんだよね……。

まぁそこはミケに任せるよ。

因みに見つけられないようなのでスレタイ書いとくよ。あ、宣伝駄目だった?

「俺と世界と夢戦争〜mind war〜」だよ。暇だったらいつでも茶を用意して待ってるからね★(来たら危険

じゃ、おやすみなさい♪

Re: “Variant” ( No.6 )
日時: 2009/11/07 11:04
名前: 犬野ミケ (ID: YlE0OQjJ)

 コメありがとうございます。

 も、揉むの却下された……(どんより

 続き……進むかな。ペースはかなり遅いと思うけど。頑張るよ。

 う〜ん。うちも最初は漢数字にしようと思ったんだけど、ここは横書きだし、やっぱ基本的に算用数字だと思ってねぇ。でも、『一体』とかは漢数字。学校のレポート書くのと同じ感じでやってるよ。

 うぃっす。時間あったらゆっくりとお邪魔するよ☆


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