ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 強運の持ち主が挑んだあるゲーム(更新しました!)
- 日時: 2009/11/19 18:01
- 名前: リクヤ (ID: 1PBp3kLr)
$ぷろろーぐ$
『金に息詰まっている人、人生を心機一転させたい人、運命を逆転されたい人などを集めるゲームを開催したいと思います。応募用法は下記に書いてあるので参考にしてください。尚、見事このゲームを受ける資格を与えられた方々は後日、メール・郵便にて詳しくお知らせいたします。』
この文があるサイトに書き込まれていた。
「金を得られる」ということでこの文は注目を浴びた。
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まだ書いてる途中の「黒兎」と平行に書かせていただきたいと思います!
コメ大歓迎です☆
- Re: 強運の持ち主が挑んだあるゲーム ( No.8 )
- 日時: 2009/11/18 22:26
- 名前: リクヤ (ID: 4X/qcGc0)
それは多分誰かに言われると思ってましたよ(笑)
これからが違うのでご安心を(^-^)
>ピックアップ☆s
- 強運の持ち主が挑んだあるゲーム ( No.9 )
- 日時: 2009/11/19 18:00
- 名前: リクヤ (ID: 1PBp3kLr)
一億!?馬鹿かこいつ……。思わず声の主の方を向くとなんとも自信ありげな態度。負けたら一億の借金というのにまったく恐れない態度だ。
“西山凛様”
「じゃぁ5000万で。」
一億と言った男に乗じて負けじと金額を上げる人がその後多く出ていった。
“神矢匙様”
自分の名前が呼ばれて一瞬びくついてしまう。
「えっとじゃぁ3000万でお願いします。」
その後残り3人が金額を言い終わると全員押し黙ったような雰囲気になった。
“では全ての参加者がご希望の金額を言い終えましたので早速第一回戦のゲームを発表したいと思います。”
その言葉に思わず息を呑んでしまう。
“それはサードロック。”
サードロック?なんだよそれ……。
“サードロックとは簡単に言えば3つのキーを探し出し爆弾を止めるというゲームです。今回はここにいる方たちを14つのグループに分けさせてもらいます。なので各グループ3人ずつということになります。各グループには一件ずつ2階建ての家を用意させてもらっています。”
俺を含め皆は微動だにせずに説明を聞く。
“その用意された家で3人で協力し3つのキーを探してもらいます。爆弾は今の中央に置いてあり制限時間は24時間です。”
「ちょっと待てよ!もし探せなかったら死ぬのか!?」
冷や汗をかきながら40代ぐらいの男性が聞く。
“ご安心を。命の心配はいりません。しかし24時間経って探せなかった場合はゲーム終了となりそのグループは先ほど決めていた金額を私たちが受け取りに来ます。フフフフッ”
- 強運の持ち主が挑んだあるゲーム(更新しました!) ( No.10 )
- 日時: 2009/11/21 21:23
- 名前: リクヤ (ID: hmfgJdtC)
翌日俺は指定されていた家の前にいた。外見はまったく普通の家とは変わらない。しかし、今回ここがゲームの舞台となると異様な感じがした。
深呼吸をして家の敷地に入ろうとしたが肩をポンと叩かれてびくついてしまう。瞬時に後ろを振り返るとそこには30代ほどの男がいた。
「やぁ私たち同じグループなんだね。」
ニコリと微笑んでとても穏和そうな感じがした。
「はっはい。そのようですね。」
俺もぎこちなく笑ってみる。これで2名、あと1人はどんな人なのか。
「今8時55分だからもうすぐ来るはずだよね。」
時計を確認しながら俺に話しかける会社員。
集合時間は9時。
「そうですね。」
素っ気なく返事を返す。すると走ってくる男性が目の前に現れた。
「わりぃわりぃ遅れた。ハァハァ。」
息を切らせながら軽く謝るその男は20代前半の客観的に言うとチャラ男。アクセサリーを身にまといジャラジャラと音を鳴らす。
「これで全員集まったから中に入りますか。」
俺が2人に促すと会社員の人は頷きチャラ男は「あぁ。」と返事をする。
家のドアを開け中に入る。角を曲がったところに居間とダイニングルームが目に飛び込んでくる。
「普通の家だな。」
「少し安心しましたよ。」
チャラ男と会社員が一言ずつ声を漏らす。
しかし居間の中央に置かれた不審な物を見た途端、全員そこに唖然と立ちすくんでしまう。
「マジかよ。」
- 強運の持ち主が挑んだあるゲーム(更新しました!) ( No.11 )
- 日時: 2009/12/04 01:02
- 名前: リクヤ (ID: MBc5HXLb)
おそるおそる近づき物体をなで回すように見る3人。
黒い30㎝四方のもので正面には3つの鍵穴がついている。また小型モニターもついており『24:00』という数字が刻まれている。
「おぃなにかあるぞ。」
チャラ男がダイニングのテーブルの上にあるメモ用紙を見ながらオレと会社員を呼ぶ。
そのメモ用紙にはこう記されていた。
【この用紙を見たらテレビのチャンネルを6に合わせてください。】
会社員がすぐさまテレビに近づき電源を入れようとしたがチャラ男がそれを止める。
「まて。ちょっとは頭を使えよ。テレビの電源を入れてチャンネル合わせたら多分すぐにゲーム開始だ。だから電源入れるまえに先に鍵を探せばいいだろ?」
得意そうに言うチャラ男。これに会社員も納得する。
が、どこからかのスピーカーからあの機械音の声がした。
“そういう行為を行えば即失格といたします。あらゆるところに盗聴器、小型監視カメラを設置しているのであなた方の行動は把握できます。今すぐ電源を入れてください。”
思わず辺りを見渡す3人。しかしどこにも小型カメラはなくやむをえず会社員が電源を入れた。
- 強運の持ち主が挑んだあるゲーム(更新しました!) ( No.12 )
- 日時: 2009/12/04 22:59
- 名前: リクヤ (ID: jE99tkot)
“では今から簡単なルール説明をいたします。”
テレビの画面に英語の白いスペルで『GAME』と映しだされているだけであとは音声のみのルール説明が始まった。
“今から24時間この家を封鎖いたしますのであなた方はこの家から一歩も外へ出ることはできません。ですがもし窓などを割り外へ逃げ出すような事態にはゲーム失格とし、初めに指定された金額を返済してもらいます。”
淡々と機械音のような声がそう話す。だが気になることが…
「食料なんかはどうすんだよ。」
オレがテレビの画面に向かってそう言う。
“材料などはこちらで用意しておりますので好きなように調理してくれていいです。”
これも淡々と返答される。
“そして24時間後爆弾を解除されている場合次のステージへ、しかし解除できなかった場合は指定された金額を返済してもらいます。”
しばらくの静寂が流れる。2人の顔を見るとなにか思い詰めたような顔をしている。
“ではスタートいたしますがよろしいでしょうか?”
思わず息を呑み2人を見るとチャラ男は覚悟を決めたように拳を握りしめており会社員は首を縦にゆっくり振っている。
「準備オーケーです。」
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