ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

くまのぬいぐるみ
日時: 2009/11/29 20:12
名前: なっつ (ID: nwPs/loq)

クリック有難うございます!

「くまのぬいぐるみ」
ってタイトルが全然こわくないっすよね^^;

内容はこわくするつもりですwwww

まぁ、見てってくれると嬉しいです!!


☆お客様☆
★そらそら様
☆ちょこクロワッサン様
★みかん様
☆白魔女様
★黒翼様
☆テイル様
★マナ様

ただいま7名のお客様!
有難うございます><
とっても嬉しいです!!

Page:1 2 3 4 5 6



Re: くまのぬいぐるみ ( No.1 )
日時: 2009/11/14 15:31
名前: なっつ (ID: y7oLAcgH)

第一話「事件は突然に」


「ねぇ、見て見てお姉ちゃん!!」


妹のさつきが、私の部屋に飛び込んできた。


「何…」

私は勉強していた手を止めて、さつきの方を睨んだ。


「じゃあーん♪これ、かわいいでしょー」


さつきはニコニコと笑いながらくまのぬいぐるみを私に見せた。


「な、なにこのぬいぐるみ!!!」


私は大げさに驚いて見せた。


いやいや、大げさなんかじゃない。

だってこのくまのぬいぐるみ…。


ひどいんだもん。


耳は片方だけ無くて、腕も取れかけだし


目は右だけしか無いし、つぎはぎだらけだし


見るからに汚くて不気味なぬいぐるみだった。



「これさぁ、公園に落ちてたのー」


さつきが言った。


「あんた、公園に落ちてたの拾ったの?」


「うん。だって可愛いんだもーん」


は?


「あんた、そのぬいぐるみの何処が可愛いの?ただの気持ち悪いクマのぬいぐるみじゃない」


「ひどい、お姉ちゃん!!」


さつきはそう怒鳴ると、私の部屋の向かいにある、さつきの部屋に入って行った。


「やれやれ…」


私はため息をつくと、シャーペンを握りなおすと、再び勉強に取りかかった。


+++++


「由希ー!さつきー!ご飯よー!」


お母さんの声が聞こえた。


由希って言うのは私の名前。佐野 由希って言うんだ。


私は勉強を終えると、リビングへ向かった。


すでにご飯が用意されている。


「あら?さつきは?」

リビングに入って来た私を見た母はそう尋ねた。


「さぁ、まだ部屋にいるんじゃない?」


私はそう答えた。


「由希、さつきを呼んで来てちょうだい」


母はお茶碗にごはんを盛りながらそう言った。


「はーい…」

私はダルそうにそう言うと、リビングを出て


さつきの部屋に向かった。



「さーつーき!ごはんだよ!」


私はそう言いながらさつきの部屋のドアを開けた。



「あら?」


部屋にさつきは居なかった。


「さつき?」


私はさつきの部屋に入った。


「!!!」


綺麗に片付いている部屋の中心にはあのぼろぼろのクマのぬいぐるみが落ちていた。


「さつき!!!さつきー!!?」


私は部屋中を歩き回った。


クローゼットを開けてみたり、タンスをのぞいてみたり、色々物色したけど


さつきはどこにも居なかった。


「バッカじゃないの」


部屋のどこかで声がした。


「さつき?どこにいるの!?出てきて!」


「さつきならいないよ。あんたのせいだよ?あんたのせいで、さつきは


誰がしゃべっているか分からないけど、その声がそう言いかけた時、


「さつきは?」


お母さんが部屋に入って来た。


「い、いない」

「…さつき、どうしたのかしら…。あの子、まだ小学生だし…」


そう、さつきは小学生。

小2と、まだ幼いんだ。ちなみに私は中3。


「まぁ、すぐ戻ってくるわよね、由希。先にご飯食べちゃいましょ」


母そう言ってさつきの部屋をでた。



「邪魔が入ったわね」


また、どこからか声がした。


「誰?誰の声なの?」


私は部屋をぐるぐると見渡しながら言った。



「ぼくだよ、ぼーく。ほら、君の近くに居るじゃない」


「私の…近くに…?」


私はハッとした。


そして私はゆっくりと自分の足元に目をやった。



そこにはボロボロのくまのぬいぐるみが私を見てニタリと笑っていた。


Page:1 2 3 4 5 6



この掲示板は過去ログ化されています。