ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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  —— 魔法界の犯罪者 —— 
日時: 2011/07/03 01:55
名前: 樹 (ID: .LZpCZOg)

ここで書かせてもらうのは初めてですね;
まだまだ未熟すぎますが
みなさんよろしくお願いします!

っとまぁ挨拶はこれくらいで、
この物語は魔法界をベースに作った、逃亡小説です。
でも世界観はほとんど同じなので、そこら辺は気にしなくてもOKです。

 あと、シリアス物語重視なのではじめのほうはグロイ系はあまり無いです。(すいません;

 アドバイス、感想は泣くほど喜こびますので、気が向いたらどうぞ願いします!
 でも返信コメは嫌でも絶対にさせてもらいますよ!

最後にこの物語を読んでくださった皆さん、ありがとうございます!


 ☆参照300突破!ヤター!

【序章】どうでもいいこと
     >>1-3 >>7-10 >>17-24 

 すみません;
 しばらくバカな作者はテスト期間になってしまったので更新ストップいたします;

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Re:   —— 魔法界の犯罪者 —— ( No.15 )
日時: 2009/12/21 21:20
名前: 柚木 ◆weHXHV.lMc (ID: zXSVwxXi)

こんにちは。小説鑑定屋のものです。最後まで読ませていただきましたすごくこちらにも伝わってきています。しかし、後は直すところを直せば完璧ですよ^^

まずですね、———— どうでもいいか………そんなこと

ここはですね、————はつけずにいったほうがいいとおもいます。他の文もです。

カツカツのあとに「。」がついていますがここはつけなくてもいいんですよ^^

3点リーダは基本2つです。沈黙系を使う場合は。

…………

3点リーダーを4つ使うことです。

まだあまり慣れていないのですがこんなのでよければどうぞ^^下手な鑑定でごめんなさい

Re:   —— 魔法界の犯罪者 —— ( No.16 )
日時: 2010/03/22 11:15
名前: 樹 (ID: 9Q/G27Z/)

nanasi 様コメントありがとうございました!
そして遅くなってしまって申し訳ないです。
そういってもらえるととてもうれしいのですが……(感動中)
まだまだ無駄分が多くて自分的にもハァとため息がついてしまいますよ。

柚木さんも鑑定ありがとうございました。三点リーダーなんてあまり気にしないで使っていたので今はじめて知りました。
そしてやっぱり基本的なところを注意されてしまった。もっとがんばります。はい。

お二人さん本当にありがとうございました。そして遅れてスミマセン;

Re:   —— 魔法界の犯罪者 —— ( No.17 )
日時: 2011/03/09 17:12
名前: 樹 (ID: LUfIn2Ky)

もう一人の少年。—— 逃亡中 ——

 一瞬、何が起こったのかわからなかった。

 それでも、その一瞬が限りなく長い時間なのではないかと思える。まさに今も、少年の目の前でその一瞬が続いていた。

 動いていないのか? いや動いてはいるのだ。よーく見ないと分からないほどのろのろと動いている。

 そっと少年が杖に目をやる。古びた木目に少年の汗が光っていた。これがこの杖の力か?

 しかし、今呪文を唱えたわけでもない。なぜ、コンナ魔法が発生したのだろう。少年が目を細める。でも写ったのは赤い日の塊。ピクッと肩を震わせた。

「おっと。俺、こんなことしていられねぇじゃん?」

 そういって少年は走り出した。



 幾分も走らないところで。再び、風を切る音が聞こえてくる。まったく、あの魔法使えるんだか使えないのだか分からないな。今のところ、『使えない』に属されているけど。

 だんだんまた温度が下がってきたのか、少年の指先が震える。少年がココに進入したときから、ココには階段というものが無かった。石造りの廊下が湾曲して続くのを見て、らせん状に連なっていることが分かった。がむしゃらにココまで走って来たが、どうやら下に下っているらしい。

 かじかむ指先に必死に絶え、前方を見ると通路が遮断され、大きな空間が見えた。それと同時に、異臭が鼻の中に飛び交う。

 アンモニアのにおい、腐った生ゴミのにおい、大量の血なまぐささ。そして死臭。生気を失った人間のにおい。

 なんだ? 牢獄にきてしまったのか。 

ふぅん。もし俺が捕まったらこんなところに入らなければいけないのか。

 コンナ暗くて独房のような場所が牢獄。想像していた以上のことに少年の背中がゾッとうずく。そして、あられもない恐怖が体全身を包みコンだ。

 絶対に捕まってやらない。

 そんな思いも、強くなった。

 しかし、ゴウゴウと通路に鳴り響く風の音もまた強くなってくる。

 その音が、一瞬にして何倍にも膨れ上がったとき、後ろからぶわりと熱風が襲われた。

 熱い。さめ始めた少年の体をまた熱が暖めた。

 それでも少年は止まらなかった。

絶対に言われたくない。


「ご愁傷様」

 なんて。そう、絶対に……


   すんなりと、その言葉が耳に入った。

 そして、一瞬にして、俺の体が熱くなった。もちろん、怒りで。

 背にある大きな火の塊など気にせず、それまで走り続けていた少年の脚が静かにとまる。少年の目に映るのは、一人の犯罪者。暗い牢獄の中でもはっきりとその顔が認識できた。ニヤリと、目の前の犯罪者が微笑む。


 し・に・た・く・な・い・な・ら・こ・い

 細く、小さく。その犯罪者が唇を動かした。



 幻想だったのかもしれない。そんなくらい窮地に陥ったときのことだ。


 それでも、俺は……

Re:   —— 魔法界の犯罪者 —— ( No.18 )
日時: 2010/11/21 18:01
名前: 樹 (ID: mUcdxMp7)

 【一】君は自由で良いね……だと?
    ハァ?何がいいんだよ。
    自由って言うのはなぁ、時間に縛られるって意味なんだぜ?知らなかったのか、お前。




 間が無いほどに鳴り響き続けている足音は、普段のここと比べると想像もできないくらい騒がしいものだった。

 皮の靴で走っているため、カツカツと一歩一歩がさらに煩い。ましてや、その中に焦りや、恐怖などの感情を込めてしまえばその音は心にまで煩く響いているだろう。

 なぜ、ココの警備員はそんな靴をはいているのだろうか。これは、一人の少年が警備員に対して思っていたことだった。

 警備員の癖にその服装はとても洒落っ気が出ていた。

 靴はもちろん、服装までも軍服の上からマントを羽織、頭には自分の顔の2倍くらいもある帽子を被っていた。

 警備に関係が無いところで民衆からふんだくった金を使う。何が国家の犬だ。ただのスネかじりの犯罪者達が。

 この服装を見れば、きっと、二人の少年達はこんなことを漏らすだろう。

 そんな見栄えのいい服装をはだけさせ、帽子もどこ得やったのか今走り回っている警備員達の頭には被られていない。

 しかし、そんなことを気にしている余裕などは今の警備員は考え付くことも無理だった。

 何ていったって、今は大事件勃発中だからだ。

 

 地下の第一牢獄が爆発。その中の生存者全ての死刑囚及び懲役囚が逃亡。

 足音に混じりながら、そんな言葉がぐるぐると警備員の頭の中を駆け巡っていた。

「いたぞ、こっちに一人いるぞ!」

「うぁあぁああっ……くるなぁ」

 警備員の焦った叫び声と、逃亡者の恐怖にうなだれる小さな悲鳴。

 死刑囚は逃げたら最後、殺されるか、追われるかのどちらかの選択権しか与えられない。まったく理不尽だと思わないかい?

 君はどうだか知らないけど、俺は、そう思うよ。

 ブツブツとつぶやかれる呪文を耳からキレイに受け流し、俺は、目の前の少年に目を向けた。

 瓦礫に埋もれ、二人居るのもやっとの隙間では、光なんて感じることもできなかったが、なぜかその少年の姿だけは、ハッキリと俺の目に映っていた。

 はじめ見たとき、その幼そうな顔に驚愕したが、とたんにうれしくなってきた。

 堅苦しいどっかのオヤジと比べたら数百倍うれしい。少なくとも、歳が近いのならそれなりに会話と言うものが弾むと考えたからだ。

 実際、そんな経験の無い少年にとって、これは意味の無い考えだったのだが、少年はその考えにうぬぼれ、自分が天才なのでは無いかと目を輝かせていた。

 しかし、そもしも性格が悪かったら、それはこれで終わりなのだ。

Re:   —— 魔法界の犯罪者 ——  ( No.19 )
日時: 2010/11/21 17:53
名前: 樹 (ID: mUcdxMp7)

 でもそんなこともお構いなしに、少年はうきうきしながら侵入者を見つめていた。

 キュッと締めても緩み、また締めてもまたほころぶ頬、一見外から見てみればただの変態のように思えてしまう行動を、少年はそのまま気にもとめずに侵入者に話しかけた。

「なぁ、お前さぁ……んぁ? 俺のことかって思ってる? ああそうだよ。お前さんのことだよ。—— 何でココに来た。お前は何でこんなものを、それもこんなところへ盗みに来たんだ? 俺にはそれがどうしても疑問にしかならねぇ。まぁもし、ただ金稼ぎのためにやってきた泥棒サンだったのなら、お前は運が悪かったってもんじゃないね。この世界に生まれてきてゴメンナサイだよ…………って、これはお前がもしこれを失敗したときに言う言葉だけど」

 な? 笑いを鼻にかけ、クスリとわらっってみせるが、ギリギリ目まで被されているフードでは見えていないだろう、フッと息を吐気ながら一回下を向いてもう一度逃亡者の顔を確認してから、少年は話を続けた。

「お前はこれをクリアした、そんな奴が、ただの泥棒ってそんなのあるわけ無い。まぁまだこの牢獄からは逃げ出せてないけどそれはもう気にすること無いよ。お前は俺と出会ってしまったんだからな。全くの運命だよなぁこれは。本当、君はついてるよ、最高なくらい最上についてる、極上だよ、君の運は。ん? いや違うなぁ。これは全部俺にとってのことなのだから、俺の運がいいってことなんじゃないか? そうだよ……全て俺のためのストーリー(運命)じゃないか。クックックック自分ながら最高だよなぁ。 本当、最高だよ! さ・い・こ・う! あっ! でも君は何も心配することは無いよ。君の運も果てしなく良いことには代わりが無いからな。ああっでも本っっっ当滑稽! すばらしいよ。君っていい奴過ぎるよ、運命的にも、物語的にも、何より僕にとって、最高だよ。本当最高。マジメに最高、ヤバイくらい最高。ありえないくらい最高。嬉しいくらい本当にサイッコー」

 ダンッ

 地面がゆれた。その一瞬の音に、あの逃亡者の奏でた音に、この狭い空間が一瞬にして支配された。時が止まったように、感じられなくなった時間の重みに、一秒が今どのくらいで動いているのか、まるで理解できない。

 いつの間にか叫んでいたのか、のどがカラカラに乾いていて、ヒリヒリとした痛みも感じられた。その痛みを感じれたのは、ほんの数秒、ほんの数秒分の数秒ぐらいしかなかったのだけど。

 ヒリヒリした喉の痛み? そんなの本当は痛みなんていわないんだ。ただの体の一部にしか過ぎないくらいなんでもない感覚なんだよ、コンナのと比べればね。

 決して直接的ではなかったが俺は、死にそうなほどつぶされそうになった、威圧と脅威に。

 そして、こんな時に、コンナ場面でなぜか俺ははじめにした質問を頭を巡った、どうしてコイツはこんなところに来たんだろうか、何のために、コンナ危険を冒してまで、こんなことをしたのだろうか。

 俺には、理解不能だった。


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