ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒紅葉——怨みの連鎖——
- 日時: 2009/12/04 17:37
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
- 参照: http://www.excite.co.jp/world/english/
hello☆ 凛と申します
新作です
*注意*
1、荒らし・中傷・悪口厳禁
2、何かに似てたら本当に申し訳ありません
3、有り得ない事ありまくりです
4、駄文です
*prologue*
紅葉
赤い紅葉が綺麗に輝く
この村には100年に一度、白い紅葉が煌く
幸せの紅葉
でもね、知ってた?
紅葉伝説のもう1つの話
黒紅葉伝説の話
知ってはいけない、暗黒の物語
知ってしまえば……
〝死〟あるのみなんだよ———……
- Re: 黒紅葉——怨みの連鎖—— ( No.11 )
- 日時: 2009/12/06 20:31
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
- 参照: http://www.excite.co.jp/world/english/
4話:白紅葉
会話を聞いてから1ヶ月
待ちに待った城紅葉が見られる日になった
「いよいよねぇ〜」
凪はワクワクしながら言った
「だなっ」
柊疾風も同意する
「100年に1度だもんね」
三島凛都が言う
「こら! ゴミはちゃんと捨てろ!」
怒鳴り声が聞こえた
「アレって文房具屋の小父さんじゃない?」
凪が指差しながら言った
「本当だー……てかまた?」
この村はこの季節、紅葉を見に来る観光客が多い
そして今年は100年に1度の白紅葉が見られる日
葉を求め訪れる観光客は多い
そしてゴミをポイ捨てする人も
「あ、落ちてきた!」
ザワザワと騒ぐ
「葉をよこせぇ!」
「あたしのもんだよっ!」
葉を取り合い木に登ろうとする人々
そのたびにお巡りさんが注意してるんだけど
「あ、こっちにも来たっ」
ひらひらと舞い落ちる紅葉
その紅葉が、凛都・疾風・凪・遥・桃江・楓華の手に落ちた
「やったねッ」
「しかも白紅葉は枯れないんだよね!」
皆でキャッキャキャッキャ騒ぐ
「皆幸せになれるね!」
そう、誓ったはずなのに
- Re: 黒紅葉——怨みの連鎖—— ( No.12 )
- 日時: 2009/12/07 20:24
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
- 参照: http://www.excite.co.jp/world/english/
5話:不幸の序章
「キャー、やだぁー!」
白紅葉を見た日から1週間後、桃姉の悲鳴で目が覚めた
「ん〜 どーしたの桃姉」
眠い目を擦りながら階段を下り、桃姉の所に行った
「どーしたって……ほらッ! 道見てよぉ」
あたしは言って指差した場所を見た
其処には、トランプのスペードのエースにナイフが刺さっていた
「す、スペードってね、死を表すんだよ…… だから不幸の前触れじゃ……」
青い顔になりながら桃江が言う
桃姉って気が強いようでこうゆうの怖がるんだよね
「もー何かの悪戯だよ! 気にしない、気にしない」
桃江は不審がっていたが、そんなの気にしてらんない
それにあたしはこの前白紅葉を取ったんだ。不幸が訪れるわけない
「いってきまーす」
学校に着くと、皆がザワザワと騒いでいた
「どった?」
凪に聞くと、深刻そうな顔をして凪がこう言った
「皆の家の前にね、トランプのスペードのエースにナイフが刺さったものが落ちていたらしいの」
「えッ?! 凪も? 遥も? 凛都も? 疾風も?」
いつものメンバーに訊くと、皆コクコクと頷いた
「って事は楓華も……?」
「うん、桃姉なんかスペードが表すのは死だから不幸の前触れじゃないかって」
言い終えるとヒィっと凛都が悲鳴を上げた
「んなの当たりっこねーよ、凛都!」
疾風が呆れながら言う
「……本当に不幸だったりして」
遥が小声でそう言ったのを聞いた人は誰も居なかった
これが不幸の序章とは、今のあたし達には知る術もなかったんだ
- Re: 黒紅葉——怨みの連鎖—— ( No.13 )
- 日時: 2009/12/12 14:00
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
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6話:不幸の始まり 道端の不幸
あの後、クラスの皆は不幸だとか何でもないだとかでギャアギャア騒いでいた
「席に着けー」
という先生の一言で収まったけど
先生たちに言っても「気のせいだ」とか言ってるし
……なんでもないよね?
「ふーうーかー帰ろッ」
下校時刻になり、凪に声をかけられた
「疾風、あんたはどー思う?」
帰り道、凪が疾風に訊いた
「は? あのトランプの事か?」
「そう、皆の家の前に……案外桃姉の言った事が合ってるのかも……」
珍しく弱気な凪
「俺は気のせいだと思うぜ。……なんだよお前、気にしてんのかー?」
疾風は答えながら凪をからかった
「はぁ!? バッカじゃないの? 誰があんなのを!」
案の定、気の強い凪は直ぐに言い返した
疾風と凪って気が強いからねー
「ヒィッ!」
突然、凛都が悲鳴を上げた
「何だよ、凛都」
疾風が凛都が指差したところを見る
「ッ!」
眉間に皺を寄せ、怪訝そうに見る
「何?」
あたし達もその場所を見る
「何これっ!? 蛙!?」
道端に落ちていたもの
それは、無数の蛙の死骸だった
「ウッ……」
楓華はギュッと凪の制服を掴んだ
「……不幸の始まり」
遥が、誰にも聞こえないくらいの声で、そう呟いた
- Re: 黒紅葉——怨みの連鎖—— ( No.14 )
- 日時: 2010/01/16 19:24
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
- 参照: http://www.excite.co.jp/world/english/
7話:不幸の約束
「何で……こんな所に落ちてんの……?」
震える声で呟くように言う
ギュッと凪にしがみ付く手の力をこめる
神妙な顔で皆歩きはじめた
「そ、そうだ! 今日さ、私の家に来ない!? 婆ちゃん特製大福あるよっ!」
この場の空気を明るくしようと、必死に遥が誘う
「俺行く! 遥の婆さんの大福美味いもんなー」
疾風が話に乗る
「凛都も行くよなー?」
「あ、うん。僕も行くよ」
「あたしも! 楓華は?」
凪も参加を表明する
「あたしも行こうかな。お婆さんの大福大好きだし」
「きっまり〜」
凪が大声を張り上げる
「声でかいよ」
「うっせぇ黙れ疾風」
いつもの言い合いを始める2人
まぁまぁ、と凛都が宥める
「決まりね。じゃぁ家に帰ったら即行で白羽神社の前ね」
遥がにこやかに言う
「分かったー」
「あ、俺こっちだから」
「僕も」
「じゃねー」
手を振る
そして2人の姿は見えなくなった
「さて、うちらも帰ろうか」
「そうだねー」
3人で道を歩く
「あたしこっちだから。後でね」
凪が言う
「じゃあねー」
そして楓華の家に着いた
「じゃ、後でね」
「うん、直ぐに神社だよ?」
「分かってるって」
パタパタと家の中に入る
「本当に……早くしてね?」
不幸の約束とは知らずに
- Re: 黒紅葉——怨みの連鎖—— ( No.15 )
- 日時: 2010/01/18 18:56
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
- 参照: http://www.excite.co.jp/world/english/
8話:異変
「行ってくるね〜」
「はーい」
ドアを開け、家から出る
白羽神社はこの村の唯一の神社で、村の神様をお祭りしているらしい
ま、神主さんは優しいし、待ち合わせ場所によく使う
白羽神社は家から真っ直ぐ行ってコロッケ屋に出たら右に曲がってずっと行った所の森の入り口辺り
昼はなんともないけど夜だと……不気味
って早くしなきゃ!!
楓華は走ってコロッケ屋の角を右に曲がり、森の入り口に辿り着いた
「ごっめーん、遅くなったー」
「遅いよ楓華ー……ま、あたしも今来たところなんだけどね」
凪がニカッと笑う
「じゃ、行こうか」
遥の家は、神社から歩いて10分程度
真っ直ぐ行って左に曲がる
「着いた! 婆ちゃーん、皆来たよ〜」
「はいはい、今行くよ」
暫くして、玄関から老婆……遥の祖母が出てきた
「おやまぁ。楓ちゃん、凪ちゃん、疾風君、凛君。久しぶりだねぇ」
「お久しぶりです、お婆ちゃん」
凪が代表で挨拶する
「さぁさ、上がって上がって」
老婆が中へ入るよう促す
楓華達はそれに応じた
「うっわ、綺麗〜」
凪が遥の部屋に入るなり声を上げる
「ホント、女の子っぽい部屋だよね」
部屋にはクマの縫いぐるみなどが置いてある
雑談をしていると、部屋の隅に古ぼけた本が落ちているのに気付いた
「ねー遥ぁ。この本何?」
本好きな楓華がページを捲ろうと手を伸ばした
「ダメッ!!!!」
すると、見た事が無いくらい怖い……恐ろしい顔で遥が怒鳴った
「あ……それね、大事な本なんだ……」
我に返ったように、済まなそうに謝る
「あ、いいよ……」
何時になく、遥が変だった