ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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悪夢の翅
日時: 2009/12/05 14:48
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: f7lRTJvX)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

Hello!!桜姫と申しますω`*
新作でございます。。。

僕の他の小説もどうぞお見知り置きw(ry


      ☆+。*.桜姫より.*。+☆
*桜姫自身学生なので更新速度は超トロいです。別にかまわねぇぜ!!って方はどうぞ。
*荒らし、チェンメは禁止です。
*ハァ!?お前の小説なんて嫌いだし!!って方はBACK推奨です。戻るを連打!
*超絶駄文です!心が深海より深い方はお読みください。
*何かに似ていた場合はすいません。。。


      ☆*.+プロローグ

蝶の翅は罪で彩られた悪夢の色

鮮やかな血と憎悪と悪夢の色

人という悪の華にまみえる

狂った願いという甘い甘い蜜を吸い

空を舞うは黒き蝶

妖しく光る月光を浴びて

今宵、闇に踊りましょう……。

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Re: 悪夢の翅 ( No.40 )
日時: 2010/01/23 18:13
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: 1LkqpJBQ)

茄穏様
リエスは言葉巧みに人間を陥れますからね。
リエス「……ひどい言われようだわ」
どちらかって言うと蝶よりイメージ蜘蛛ですよね(殴


これからまさかの超展開!(死ね

Re: 悪夢の翅 ( No.41 )
日時: 2010/01/23 19:07
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: 1LkqpJBQ)

13枚目 「ヒメガネガウモノ」

☆*.花蓮視点

あの後私は一人で家に帰った。

後ろを振り返ることもなく、ただただ恐怖で胸を締め付けられていた。

あの時十六夜さんたちが色々と気遣ってくれなければ気が狂っていたかもしれない。

今もただ時を忘れベットの中で布団に包りガタガタと震えている。

その時、部屋の壁時計が時を告げた。

午後9時。あれから何時間たったのだろうか。

恐る恐るベットから這い出ると、背筋を寒気が襲った。

ゆっくりとぎこちない動きで後ろを振り返る。

私の背後には一匹の黒い蝶がヒラヒラと舞っていた。

その蝶を見た瞬間、あの時の十六夜さんの言葉が脳裏に響いた。

———若し叶えたい願いがあるのなら黒蝶の導きにしたがって薔薇月の元までおいでなさい……———

あの時彼女は確かにそういった。

黒蝶はヒラヒラと窓の外へと飛んでいく。

これは……もし、そうならば・・・…。

私は急ぎ足で階段をバタバタと下り、玄関のドアを勢いよく開け放つと黒蝶の後を追った。






時は満ち、少女は姫となる。

姫は歪んだ夢に囚われ道を大きく踏み外す。

彼女の行く末は輝かしい幸福か、絶望の惨劇か。

姫はいつから道化の操り人形マリオネットになったのか。

道化は彼女を見てただ嘲笑う。

道化にとっては姫の苦しみ、泣き叫び、助けを請う姿を見るのが嗜好の喜び。

蜘蛛の糸で動かされる姫の運命は、道化の手の中に。

Re: 悪夢の翅 ( No.42 )
日時: 2010/01/23 20:32
名前: miki☆ (ID: GrtLFIxW)
参照: 元憂鬱な死神☆

作ったかーw

Re: 悪夢の翅 ( No.43 )
日時: 2010/01/24 13:38
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: ugVnR6s3)

miki☆様
作ったぜぇww

Re: 悪夢の翅 ( No.44 )
日時: 2010/01/27 18:57
名前: :b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: 9Bqwph5S)

14枚目 「ユビキリ」

☆*.花蓮視点

一体どれだけ走ったんだろう。私の肺がキリキリと悲鳴をあげる。

乱れた呼吸を整えようと膝に手をつき、その場に立ち止まる。

吐息が白く風に乗り闇に流されていく。

フラフラとその場に立ち上がると辺りは月明かりすら届かない暗く深い森の中だった。

その時背後でガサガサと茂みの動く音がした。

「キャアッ!!??」

吃驚して振り返ると数羽の鴉が闇夜に羽ばたいていった。

ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、背後から冷たい無機質な声が響いた。

『ようこそ、十字架の罪を背負いし御姫様』

聞きなれた声に驚き思わず振り返った。

そこにいたのは……。

「いざ……よい……さん……!?」

☆*.リエス視点

やはり来たわね。罪を背負いし哀れな御姫様。

ふふっ、とリエスは微かに微笑む。

『ようこそ、我が居城のミセへ。この陣内に貴女が入れたということは……貴女には願いがあるということ。その願い……叶えましょう』

花蓮は驚きで目を丸く見開く。その瞳の中には微かなる希望の色が渦巻いている。

「私は……やり直したい!!椿の死なない世界へ行きたい!」

森中に花蓮の声が木霊する。それを見てリエスは妖しくニヤリと笑う。

そして紫水晶を取り出し静かにそれを眺める。

ふぅん……やっぱりこの子は面白そうね。

リエスは花蓮の目を覗き込んで呟く。

『願い……叶えてあげましょう。対価は頂くけれどね』

花蓮はキョトンとした顔になる。

『願いを叶えるにはそれに見合った対価が必要なのよ。貴女の場合は……そうね、貴女の時間』

「時間……って」

花蓮の頬を冷汗が伝い落ちる。

『これから貴女が過すべきだった時。それを頂く』

時を、世界を変えようとしているのだから。

これ位は失って当然でしょう?

「……分かった」

花蓮は静かに俯く。

さぁ、これで契約は成立したわ。失うものを顧みない御姫様は悪魔と契約をする。

『黒蝶閃華』

リエスは静かに呪文を唱える。

ヒラヒラと黒い蝶が夜色の空に舞う。

黒蝶は花蓮の肌に吸い込まれ黒い刺青になる。

『それは私との契約の印。願いが叶ったら貴女の対価を頂くわ』

せいぜいそれまで私の蜘蛛の巣の中で足掻きなさい。

巣に捕らわれた御姫様(胡蝶)……。



『ふふふ……あははははははは!!』

リエスは高笑いを残し闇夜に無数の蝶となって消え失せた。


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