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−天才−
日時: 2009/12/18 18:46
名前: 桜 愛希 (ID: JP5iH4Hy)

プロローグ

天才−  それはなんだろうか。頭がいいこと?なんで

も知ってること?    辞書には  

てんさい 0 【天才】

* 生まれつき備わっている、きわめてすぐれた才能。また、その持ち主。

とある。

では果たしてこの世界に天才はいるのだろうか?



第1章 『離陸』

カタカタカタ・・・・ 機内中にパソコンを打つおと
が響きだす。
「陸様。もうすぐ離陸でございます。」
執事の桑茂が言った。
「ああ。」
といってパソコン少年はまたパソコンを始めた。
カタカタカタ・・・・
1人の乗客人が聞いた。
「あのー失礼ですがそちらのパソコンを触ってらっしゃる坊ちゃまはどなたなんですか?」
「あの方は、我が逢沢財閥の社長逢沢徹様のご子息様の逢沢陸様でございます。」
「で、かれは今何を?」
「我が財閥の今月の予算見直しと会計の統計をしていていただいております。」
「えっ そんなことできるんですか?」
「もちろん」
「もちろん・・?」
といった瞬間、機内アナウンスが流れた。
『本日は、アメリカ−日本行きの便にご搭乗いただき、誠にありがとうございます。まもなく離陸いたします。』
カタカタカタ・・・・
「では、行こうか。」
と言ってパソコン少年ご一行は離陸した。
「 天才   だ・・・・」

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Re: −天才− ( No.4 )
日時: 2009/12/24 21:12
名前: 桜 愛希 (ID: qNIh9ax1)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hat_trick_k_h

第6章 『事件!自殺に隠された秘密』

放課後、時田探偵事務所から、車に乗って行った。

そこは、陸たちの住んでいる街から30分くらいの澤馬というところだった。
そこは、川の堤防のところでそこにはもう既に警察達が集まっていた。
「状況は?」
陸が時田に尋ねた。
「名前は橋本国雄さん、年は65歳、職業は雑誌の記事を書くこと、なかなか有名な記者だそうだ。」
「そうか…。死因は?」「自殺だよ。」
陸の質問にひとりの警察官が答えた。
「えっ?」
「その人は自分をナイフで刺したんだよ。橋本さんが死んだ近くに橋本さんの指紋がついたナイフが落ちていたんだ。」
「そう、ですか…。」
「僕は立山慎吾。よろしく。」
と言って立山警察官は握手を求めてきた。
「逢沢陸です。」
陸も握手をした。
「どうやら今回の事件にはスペードは絡んでいないようだな。」
時田が言った。
「…。」
    〈2〉

その後、自殺の現場に陸と時田は向かった。
「自殺、かぁ…。何でそんなことするのかなあ…。」
事件現場を見ながら陸は言った。
「確かに争った後がない。やっぱり自殺が有力だな。」
「さっすが〜。やつぱ大学を卒業しただけのことはある〜。」
「大学を卒業しただけのことはある〜 ってこれくらいの推理言葉はお前のセリフだろうが!」
「まあまあいいってこと、よっ!」
と言って陸を押した。
「いてっ!お前何すん…ん?」
そのとき、倒れた陸は一枚のトランプのようなものを見つけた。
「なんだこれ?…あっ!」
そのカードにかかれていたのは…

……spade……

「スペード!」
「やっばスペードが絡んでるのかなぁ。」
時田が言った。
「…。」
そのとき、
「じいちゃんはやっぱり自殺だったんですか?」13、4歳くらいの一人の男性が声をかけた。
「誰?」
「橋本国男の孫です。」「あっども。」
「じいちゃんは自殺なんかするような人じゃないんです。じいちゃんはみんなから愛されていたしみんなにやさしかったんだ。」
少年はいきなり泣き出した。
「おじいさんは誰かに恨まれるようなことはしてた?」
陸が聞いた。
「だからじいちゃんはそんなことしないっていってんだろ!」
「…。」
と言って少年は走って行った。
「自殺でもなさそうだな。」
「まぁそんなにきにすんなよ。なっ?」
時田が言った。
「まぁ明日から休みだし、家宅捜索ってとこをしますか!」
「えっ?」
陸が聞いた。
「だってもしスペードが絡んでる事件だとしたら捕まえたいだろ?スペードを。」
「うん。たのむ。」
「まぁ、いいってことよ!」

Re: −天才− ( No.5 )
日時: 2009/12/24 21:19
名前: 桜 愛希 (ID: qNIh9ax1)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hat_trick_k_h

第6章 『家宅捜索!』
次の日、陸と時田は二人だけで家宅捜索に行った。
「おいおい子供だけで家宅捜索なんてしてもいいのかよ…。」
「まぁお父さんに許可もとったし大丈夫だって。」
「ふーん…。」
と言いながら橋本国男さんの家についた。

ピンポーン……

「はい。」
暗い声の13、4歳くらいの人物がドアを開けた。
「あっあのときの!」
時田が言った。
「あっども。」
やはり暗かった。
「家宅捜索、しても良いですか? あっうちのお父さんから許可はもらっているから。」
時田が言った。
「…どうぞ。」
と言って少年は家に入れてくれた。

2階建て、ふつうサイズの家。
「おじいさんと二人暮らし、ですか?」
陸が訪ねた。
「ああ。親が離婚して引き取ってくれた母が死んでからじいちゃんが引き取ってくれた。じいちゃんは本当に優しかった。だから、自殺なんて…。」
「そうか…。悲しかったな。」
時田が言った。
「おじさんは記者って聞いたけど…。」
陸が聞いた。
「屋根裏に来いよ。じいちゃんは書いた記事を屋根裏に直してるから。」    〈4〉

二人は屋根裏に来た。
「うわっこんなに…。」二人は驚いた。9畳くらいのスペースに、大きな棚が一面あり、その中に雑誌と原稿らしきものが敷き詰められていた。
「じいちゃんは4つの雑誌を掛け持ちするくらい売れてた。だから毎日のように机の上にあるパソコンとむかいあってた。だけど毎日の食事はちゃんと作ってくれた。一緒に行きたいところがあったら一緒に行ってくれた。」
「そうか…。 で、君は自殺か殺人、どっちだと思っているわけ?」
時田が聞いた。
「…。そりゃあ殺人って信じたいけど証拠、ないんでしょ。」
「まぁな…。」
そのとき、陸があるものをみつけた。
「これは…。」
一冊の紙を持って言った。そこには、

『大発見!闇に潜む大怪盗スペード!世界各国を荒らし回る!』

とはじまる記事だった。「これはもう雑誌として売り出されたのか?」
「あースペードの記事か。書きたがっていたけどもう死んじゃったから…。」
陸は顎と口の間に手をやった。
「そうゆうことか…。」陸が言った。
「あの、まだ家の周りは警察関係者以外立ち入り禁止になってるよな!?」
陸が慌てて聞いた。
「ああたぶん。」
「よし。ありがとう。時田、行くぞ。あっこれもらいます。」
と言って陸は持っていた紙を持って走っていった。

Re: −天才− ( No.6 )
日時: 2009/12/27 10:10
名前: 桜 愛希 (ID: P4ybYhOB)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hat_trick_k_h

第7章 『スペードが仕掛けた罠』

陸は走って橋本家の庭に行った。そこには
〈警察関係者以外立ち入り禁止〉
と書かれたテープがあった。
「やっぱり…。」
陸があるものを見つけて言った。
「おい、何がわかったんだよ。」
あとからきた時田が言った。
「警察たちはまだ現場にいるか?」
「えっ? …まぁいると思うけど…。」
「よし。行こう!」
    〈1〉

5分後、二人は澤馬川についた。そこには時田の言う通り、警察たちが集まっていた。
「立山警察官は?」
陸が辺りを見回しながら言った。
「あっ、あれじゃない?」
時田が指差した。立山警察官は数人の警察たちと話をしていた。
「よし、行こう。」

「こんにちは。時田探偵事務所のものです。」
時田が言った。
「あー時田さんとこの。息子さんかい?」
一人の刑事らしき人が言った。
「あっはい。あの、立山さんに…あっ立山さん。」
時田が立山警察官を見つけた。「あっこんにちは。あの今日は、この逢沢陸が皆様に用事があって。」
「ふーん。で、どうしたの?」
立山警察官が言った。
「ここの担当者はどなたですか?」
と陸が聞いた。
「私だ。」
と、最初の刑事らしき人が言った。
「高丈だ。よろしく。」と、その刑事が言った。「よろしくお願いします。」
陸が言った。
「言いたいこと、単刀直入にいいます。これは事件です。」
    〈2〉

「えっ?」
陸が言ったことに皆が疑問を持った。
「スペードです。スペードが橋本さんを殺したんです。みてください。これが事件現場に落ちていたんです。 …俺の父はスペードに殺されました。これはスペードから俺への挑戦状なんです!」事件現場で拾ったカードを見せながら陸が言った。
「君の言いたいことはよくわかった。」
高丈刑事が言った。
「ありがとうございます!だから、スペードを捕まえ…」
と言いかけたとき、
「悪いけど、それは信じられないな。」
高丈刑事が言った。
「えっ?どうしてですか?」
「君、本気で言ってるのかね?」
高丈刑事が真剣な顔で言った。
「はい、もちろん。」
「からかうのもいい加減にしろ!」
高丈刑事がいきなり怒った。
「えっ?」
「ナイフに橋本さんの指紋があって、争った後がない。自殺に決まってるだろ!」
「でも、スペードは今、日本に来てるしそうではないとは言い切られないんではないじゃないんでしょうか?」
「そうだとしてもこんな田舎に来るわけないだろう!」
誰も相手にしてくれなた。
「…。」
相手にしないまま高丈刑事たちは行ってしまった。
「くっそっ」
そのとき、一人の男性が陸に近づいた。
「俺のこと、だれも相手にしてくれなかったなぁ。陸?。」
「えっ?あんた…。」
陸はそのとき、驚愕の事実を知ってしまった…。

Re: −天才− ( No.7 )
日時: 2009/12/27 17:07
名前: 桜 愛希 (ID: OROHjpgn)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hat_trick_k_h

「あんた…。」
陸と時田は愕然とした。「…立山警察官…!」
「まぁ警察もわからないか。俺の完璧な殺人にはハハハハハ」
「あんたがスペードだったのか…。」
時田が言った。
「日本に警察やってるやつとグルになっといてよかったよ。」
「やっぱりあんたが殺したのか。」
陸が言った。
「やっぱり って知ってたのか?」
スペードが陸に聞いた。「あんたは橋本記者が自分のことを書いた記事を雑誌の記事として売り出されることを知った。だから、橋本さんの家に忍び込み、睡眠薬をのませ、澤馬川のところで橋本さんを殺し、ナイフに橋本さんの指紋をつけた。争った後がなく、ナイフに橋本さんの指紋がついている。絶対にこの事件は自殺だと警察に思わせた。まぁこっちにとっちゃあまぁまぁ面白い罠だったけどな。」
「さすが。大学を卒業しただけのことはあるな。でも、どうして俺が橋本の家に行ったってわかったんだよ。どうして橋本の外出先で殺ったとかじゃなくて、家に行ったってわかったんだよ。」スペードが聞いた。
「人は、前向きに歩くと足跡は同じ向き同じ間隔になるが、後ろ向きに歩くと足跡はばらばらな向きばらばらな間隔になる。橋本さんの玄関入り口の門の間には足跡があった。その足跡は向き・間隔が不規則だった。」
「それも大学での知識か。」
スペードが聞いた。
「ああ。」
陸が言った。
「まぁでもそんだけ良い推理しても警察が信じてくれなきゃ意味無いけどな。」
「捕まえてやるよ。」
時田が言った。
「はぁ?」
「俺と、陸でお前を捕まえてやるよ!」
「ふっ。 捕まえれるなら捕まえてみな。無理だろうけど。」
「くっそ。スペード!」時田が言った。
「陸、覚えとけ。世の中のすべての真実を世の中のすべての人が受け入れてくれるとは、 限らない。」
陸はまたしてもスペードにやられてしまった…と、誰もが思ったとき
「ハハハハハ。 世の中のすべての真実を世の中のすべての人が受け入れてくれるとは、 限らない? 笑わせんじゃねぇ!ご馳走様ぁー!!!!」
と言って陸はスペードにボイスレコーダーを見せた。
「立山警察官の悪事をたっぷり録音させていただきましたぁー!!ハハハハハざまぁみろ!」
「なかなか成長したじゃねぇか。でも、ここで断言してやるよ。」
と言ってスペードは一呼吸置いた。
「お前はそれだけで俺を捕まえることはできない。 絶対にな。」
と言ってスペード扮する立山警察官は歩いてどこかに行ってしまった。
「おい陸、スペード追いかけなくていいのかよ。」
時田が慌てて言った。
「いいよ。どうせまたあいつが仕掛けた罠にはまるだけだ。」
と言ってスペードが行った方向とは違う方向に陸も歩き出した。

Re: −天才− ( No.8 )
日時: 2009/12/27 17:08
名前: 桜 愛希 (ID: OROHjpgn)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hat_trick_k_h

「えっもう書類に書いてしまった!?」
「そうなんだよ。もう自殺だって書いちゃったんだよ。」
警察関係器具の片付けらしき事をしていた一人の警察官が言った。
「そんな…。書き直せないんですか?」
陸は絶句した。
「もう警察署に届けてしまったから今頃東京の方に…。」
「くっそ。」
「どうかした?」
「いや、何もありません。」
と言って陸は歩き出した。
「あっそうだ。立山警察官は?」
振り向いた陸が言った。「なんか転勤とかいってたような…。なんか1日くらいしかいなかったのにね。早いよ。」
「そうですか…。ありがとうございます。」
と言って陸はまた歩き出した。
「もう読まれていた。 ってことか…。」
「なんか、 これ、必要なかったな。」
ボイスレコーダーを指差しながら時田が言った。「だな。でも…」
「…絶対捕まえる。 だろ?」
「もちろん。」
「じゃぁ行くか!」
時田が言った。
「おう!」
と言って二人は走っていった。


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