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- 無人島殺人事件〜4回目〜
- 日時: 2009/12/23 21:05
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。
もう1つの小説も…
- Re: 無人島殺人事件〜4回目〜 ( No.6 )
- 日時: 2009/12/22 20:46
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
無人島殺人事件 「〜第四章〜 無人島 館」
そこには、見たこともない動物がいた。
その見たこともない動物は、
顔はライオン、
首はキリン、
腕は猫、
胴はゴリラ、
右足は人、
左足はサルだった。
ちなみに、直立二足歩行だ。
なぜわかったかというと、
看板に書いてあったからだ。
それはともかく、その姿を見たとき吐き気がした。
だが、ここで吐いてしまっては気付かれてしまう。
俺は必死に飲み込んだ。
いつの間にか、館の中に入っていた。
廊下は長く、大広間はとても広かった。
大雑把にだが…。
大柄の男は、俺を担いだままある部屋に入って行った。
その扉には、
「赤」
と書いてあった。
部屋はとても広く、高校の教室の4面分あるかのように思えた。
俺が驚いたのは、部屋の壁から床まですべて赤色に染まっていたからだ。
赤というよりも時間がたった血の色(赤にちょっと黒をたした感じ)のように思えた。
俺はそこに投げ込まれ、部屋のカギを閉められた。
「畜生!閉じ込められた!!」
俺はそう言って扉を強くたたいた。
?「少し静かにしてください。」
そのとき後ろから男の声が聞こえた。
俺は驚いた。
さっきまでは誰もいなかったはずなのに…。
俺は、恐る恐る後ろを振り向いた。
その人はどっかで見たことのある人だった。
「失礼ですけど、ツアーに参加していた人ですか?」
俺はそう問いかけた。
「ええ、私は船長の工藤ですけど。」
俺はほっとした。
俺は工藤船長にさらに問いかけた。
「あの〜、どうして僕たちはこの島にいるのでしょうか。」
工藤船長は答えた。
四章 終
- Re: 無人島殺人事件〜4回目〜 ( No.7 )
- 日時: 2009/12/22 20:47
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
無人島殺人事件 「〜第五章〜 無人島 研究」
「どうしてこの島にいるのか。」
船長にそう問いかけた。
「本当はこの企画に反対だったんです。
それをあの操縦士が無理やり意見を通して、この企画はできたんです。
それで行き先も教えてもらわず、この日まで来ました。
そして、予期せぬ荒波が来て、この島にたどり着いたのです。
よりによってこの島に…。」
「知ってるんですか。この島を…。」
船長は小さくうなずき、話を続けた。
「この島はもともと無人島だったんです。
なぜか動物が多く住み、だれの被害も受けてきませんでした。
それをあの 二宮 千春がここの島に基地を立てて、人体実験を始めたんです。
ちなみに今から約50年前の話です。
最初は死体を使っての実験でした。
それがどんどん業績を積むようになって、この島にすんでいる動物を使って解剖実験をはじめました。
しかも、生きている動物を…。
実際に見ましたが、それはそれはもう残酷無比な光景でした。
僕は「警察に言ってやる」と言いました。
そしたらあのおんなが、「言ってみなさい。あなたの家族を殺してやるわ。」
と脅してきました。
僕には大切な家族がいますので、さすがにできませんでした。
二宮はさらに、動物の各部位を使い、あの庭でみたとおり奇怪な動物を作ったのです。
二宮を含め研究員たちはその動物を、
「モンスター・アニマル」
とよびました。
そいつらは、自分の体にも動物を使い、嗅覚、視覚、聴覚などを鋭くさせたのです。
もはや彼らは人ではない。
改造人間だ!!」
工藤は熱心に語った。
五章 終
- Re: 無人島殺人事件〜4回目〜 ( No.8 )
- 日時: 2009/12/22 21:08
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
無人島殺人事件「〜第六章〜 無人島 モンスター・アニマル」
「もはや、彼らは人ではない。改造人間だ!」
船長は熱心に語った。
俺はその話を聞いて、怒りを隠せなかった。
「そんなことが…」
俺は言葉を濁らせた。
「ところで、僕たちはどうしてここに連れてこられたんでしょう」
「……」
船長は重い口をあけた。
「おそらく、あの化け物に食わすためでしょう」
「ええっ!」
俺は驚いた。そこまでするのか。
「あのモンスター・アニマルは、草食、肉食、雑食、様々な動物を使って作ったので、その過程で何かが起こって、人を食べてないと生きていけなくなるのです」
「人を?」
俺は恐る恐る聞き返した。
「ええ。人を食べないと…」
「ガチャッ」
ドアが開いた。
「おらっ、さっさと入れ」
「はなしてっ」
「……」
ドンっ。バタッ。
またドアが閉められた。
新しく2人が入れられた。
その2人とは、「三吉 輝」と「神戸 光彦」である。
「あれっ、あのときの。」
と三吉。
「ツアーに参加していた人ですよね」
「はい、そうです」
と俺は答えた。
「よかったぁ。もし知らない人だったらどうしようかと思ったんです」
「……」
相変わらず神戸は黙っている。
「ちょっと〜。何か言ったらどうなの」
「……」
ガチャッ
またドアが開いた。
「これより、殺人ゲームを開始する」
第六章 終
- Re: 無人島殺人事件〜4回目〜 ( No.9 )
- 日時: 2009/12/22 21:09
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
これより、新しく七章を更新します。
- Re: 無人島殺人事件〜4回目〜 ( No.10 )
- 日時: 2009/12/22 22:03
- 名前: よぉ (ID: wbEZ.sQ0)
無人島殺人事件「〜第七章〜 無人島 部屋決め」
「これより“殺人ゲーム”を開始する」
「!」
「!」
「!」
「!」
「!」
「!」
「!」
全員の顔がこわばった。
ふと俺は気がついた。
「あれっ、7人?」
そこにはいるはずもない見ず知らずの人が3人いた。
「ここにいるのは7人、チームは2つ。ここにあるカードを引いてチームを決めろ」
ということは、4人と3人だな。
どっちがいいんだろう。やっぱり4人いたほうが死ぬ確率は低いだろうな。
「では、カードを引いてくれ」
スッ。
俺はカードを引いた。
そこに書かれていたのは、「黒」
「そこには「赤」と「黒」が書かれてある。赤はそのまま残り、黒は別室へ移動しろ」
そう説明された俺たちは、別室へ移動した。
別室へ移動したのは3人。赤は4人のようだ。
別室は少し離れたところにある、別の館へ移動した。
そこには3つの部屋が左と右の突き当たりと正面にあった。
左から順に、「青」「黄」「黒」だった。
なので右の突き当たりの「黒」の部屋に入った。
その黒の部屋は約15畳分のスペースがあった。
そこには大画面液晶テレビがあった。
電気が通っているのかと思ったがすぐにテレビはついた。
「諸君、部屋に着いたようだな。ここで大まかなゲームの流れを説明しよう。
まず「赤」と「黒」で“殺人ゲーム“を行う。
それだけだ」
話はものの30秒で終わった。
「謎が多いところだな」
俺はそうつぶやいた。
だがここでそんな事を言っても仕方がない。
「まず自己紹介しません?」
2人に話しかけた。
「僕は、佐藤 渡。以後よろしくお願いします」
俺は頭を下げた。それに続いて、
・・・・・
「ああ、僕は、川村 慎二です。以後おみそしるを」
ちょっと何を言っているのかよくわからなかったが、まぁいいだろう。
「俺は、神戸 光彦」
相変わらず不愛想な奴だ。まぁいいや。
「これから僕たちはどうなるんでしょうね」
と川村。
「そういえば、佐藤さんは何歳ですか?」
「俺、俺は18だけど」
「あっ、。良かった同い年ですね」
へぇ、そうなんだ。なのに相変わらず敬語をつかっている。
「あの〜、神戸さんは何歳ですか」
「26」
「そ、そうですか…」
川村もそれなりに場の雰囲気がわかってきたようだ。
「あの〜、そろそろ寝ません?」
もう11時だ。いつの間にかこんな時間になっていたんだ。
「そうだな。神戸はどうする?」
「ああ」
何だ、今の返事?意味がわからない。
「よしっ。じゃあ寝るか」
俺は床についた。
ああ、明日はどんなことが起こるんだろう…。
第七章 終
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