ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- [> wake me up
- 日時: 2009/12/27 15:46
- 名前: 十葵..%* ◆K1OH//Iylc (ID: ZvRr1aJX)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=jRS-A09zjOA&feature=player_embedded
─ … 僕を起こして?
\ welcome to my nover room /
Nice to meet you , 十葵でふ((
ちなみに上のヤツ、プロローグです((短
俺の経験上、たぶん途中…てか絶対?
話し逸れてくと思います∩
読みづらい部分があるかもしんないすけど
どうぞよろしくお願いしまふ(´-ω-`)
*/ キャスト
〓 篠塚陽介 ♂ 14 years
〓 東雲優華 ♀ 14 years
〓 倉越茉奈 ♀ 14 years
〓 廣瀬十和 ♂ 14 years
〓 黒沢隼人 ♂ 17 years
〓 七瀬梨花 ♀ 17 years
他...結構出るかも∩ω・
*/ テーマソング
@05410-(ん) RADWIMPS
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- Re: [> wake me up ( No.2 )
- 日時: 2009/12/27 16:16
- 名前: 十葵..%* ◆K1OH//Iylc (ID: ZvRr1aJX)
駅までフラフラ歩いて
やっと電車に乗り込んで座った。
陸上部の俺は体力があるから
そこまで疲れたわけではなかった。
だが、隣で十和が「水〜」と
死にそうな声でいってるのが
おもしろくてしかたがない。
その時、俺はふと疑問が浮かんだ。
今日は開校記念日で学校が休みだった。
でも…変だ。
いくら平日の半端な時間とはいえ、
乗客が俺らしかいない。
んで、車内アナウンスもない。
「…なぁ」
マジ声で3人に話しかける。
すると、俺の声に
3人が振り返った。
真顔の俺に、笑顔を一瞬失う3人。
「この電車…おかしくねぇ?」
「…何が?」
優華がいちばんに聞いてくる。
俺は、思いつめたような優華の顔に
胸が高鳴った。
「…車内、アナウンス。ねぇし…乗客俺らだけだぜ」
言葉が途切れ途切れになる。
はっとしたのか
周りを見渡す茉奈と青ざめる優華。
そして口がとじてない十和。
それはきっと…俺も同じ。
「…偶然じゃねぇのか…?」
震える声で問う十和。
俺もそう信じたいが…
あきらかにおかしいのだから。
そのとき…
〝…あー、諸君、ごきげんよう。〟
列車に入ってから初の車内アナウンスが入った。
- Re: [> wake me up ( No.3 )
- 日時: 2009/12/27 16:26
- 名前: 十葵..%* ◆K1OH//Iylc (ID: ZvRr1aJX)
「…っ?!誰だよ、お前!!!」
若い男の声。うしろで笑う女の声。
列車内に響くその声は
何かの恐怖を感じた。
〝…君は○○中学校、2年4組 篠塚陽介君?〟
…!?
何で…俺の事を?
更に増す恐怖。
〝後ろの子も…同じ学校、同じクラスだね。
廣瀬十和君、倉越茉奈ちゃん、東雲優華ちゃん。〟
「なんであたし達を…っ」
〝優華ちゃん…君可愛いね〟
優華の質問を無視して
その男は笑った。
どこかに監視カメラでもついてるのか…?
あたりを見回すと…あった。
上の隅に1車両につき4つのカメラ。
そして…窓の隅にも盗聴器。
今動いたら危険だろう。
そう判断した俺は、
向かいのカメラを睨んだ。
〝おぉ、怖。かっこいい顔がだいなしだよ、陽介君〟
「気安く名前呼ぶなよ…!つぅかお前だれだ!!!」
〝あぁ、忘れてたよ。僕は…黒沢と申します〟
「くろさわ…?誰だよ」
〝あたしは、七瀬梨花!!〟
男に続いて、笑ってた声と同じ声の女が
自己紹介をした。
「何で俺等を知ってんだよ!!!!」
十和が声を張り上げる。
そんな十和をあざ笑うかのような
笑い声が聞こえた後
別の人間の声が響いた。
〝…篠?篠かよ?!〟
「…遥?」
それは、クラスメイトの高瀬遥だった。
- Re: [> wake me up ( No.4 )
- 日時: 2009/12/27 18:50
- 名前: 十葵..%* ◆K1OH//Iylc (ID: ZvRr1aJX)
「はっ…遥…!?何でお前そんなとこに…っ」
〝捕まったんだよ…っ!!!〟
遥は叫ぶような声で俺に言った。
つかまった…?どういうことだよ…
いくつもの「?」を頭に浮かべる。
そして…
〝陽介君?!陽介君でしょ?!〟
「…っ?!沙樹…」
次に聞こえたのは、綾瀬沙樹の声。
声が震えて、苦しそうだ…
〝聞こえたか?遥君と沙樹ちゃん…他にもいる〟
「おいっ!!誰だよ…?!」
〝橋本望未君、佐藤尚希君、赤石雛奈ちゃん。〟
「な…んでだよ…」
「沙樹!雛奈!!…どうして!?」
茉奈が泣き叫ぶ。
人一倍思いやりが強い茉奈には
こんなこと、悲惨過ぎた。
「陽介…」
十和が「許せねぇ」って感じに
俺を睨みつける。
それは俺だって同じ。
「おい。お前何処いるんだよ」
〝僕はどっか遠く…かな。他の子たちは2号車両にいる〟
「行こうよ!!!」
「あぁ」
俺は2号車両に向かった。
だから気がつかなかったんだ。
俺の後ろには
2人しかいなかったことに───。
卍*───────────*卍
「篠!!!!」
車両に入ってすぐ。
俺に泣き目で抱きついてきたのは遥。
尚希もはっとしたようにこっちにくる。
んで、茉奈のほうに沙樹と雛奈。
十和のほうには望未。
…優華は?
「…十和、茉奈。」
「…?」
「……優華は?」
そのとき、その場にいた全員が固まった。
…優華が居ない。
「優華…さっきいたよね…?」
沙樹が小さな、小さな声で言う。
あたりを見回す望未。
まるで動けない尚希。
すすり泣く沙樹と雛奈。
何も言わず座り込む遥。
立ち尽くす茉奈。
手を握り締める十和。
…何も出来ない、俺。
- Re: [> wake me up ( No.5 )
- 日時: 2009/12/27 18:58
- 名前: 十葵..%* ◆K1OH//Iylc (ID: ZvRr1aJX)
8人。8人もいるのに──。
何故優華に気付かなかった?
〝やぁ、諸君。〟
「…クロサワか?」
〝あぁ、黒沢だ。君の可愛いGIRL FRIEND...〟
「何処にいるんだよ…」
〝此処だよ。車掌室。鍵架かってるけどな〟
〝よ…すけ…〟
……!!!
胸が奪われた。
蹴られたのだろうか。
顔に真新しい青いあざ。
涙でぬれた顔。
優華。守れなくてごめん…な…
「おい、クロサワ…何でもするから…」
〝ん?〟
「優華を、返してくれ。」
自分が死んででも、
優華を守りたいと思った。
優華のために死ぬなら
俺は別にかまわない。
何を犠牲にしてでも。
〝何でも?〟
「あぁ」
〝ならば…〟
俺がなんでこんなことを?
〝そこにいる奴らを、全員殺して下さい。〟
- Re: [> wake me up ( No.6 )
- 日時: 2009/12/27 19:05
- 名前: 十葵..%* ◆K1OH//Iylc (ID: ZvRr1aJX)
「…は?」
俺はただ、監視カメラを見つめる。
車内に響く声。クロサワの冷めた声と
ナナセの甲高い笑い声。
〝君は何でもするといった。
だからそこにいる連中、殺せよ。〟
「な…んで…」
〝嫌なのか?無理なのか?なら、この女、殺す〟
人間が死ぬのを、まるで何も思ってない。
冷めきった冷たい声。
優華の「助けて」と
7人の「やめて」。
俺は──優華を選んだ。
「わかった…」
〝…はははははっ!!!じゃぁ…〟
何故?何故ですか?神様。
〝そこにいる、8人な!!〟
…Pardon?
8…人…?
俺はカメラからようやく目を離す。
そして、振り返ると──
怯えた表情の、8人。
何故、優華が此処にいるのですか…?
〝お前は、友人を捨てた。だから、女も殺せ!!!〟
クロサワが不気味な笑い声をあげると
優華と十和と茉奈をのぞく6人が
車両から逃げようと必死になった。
しかし、鍵がかかっている。
…あかない。
つまり…逃げられない。
待つのは、死。
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