ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Do you want to die?
- 日時: 2010/01/08 14:52
- 名前: 黒羽 (ID: PNtUB9fS)
どうも。
前回書いていた小説が、ミスにより全部消えてしまいました。
だから、新しく書きなおそうと思います。
へたくそですが、どうぞよろしくお願いします。
あと、作風ですが、私の話ではなかなか主人公の名前が出てきません。ご了承ください。
- Re: Do you want to die? ( No.7 )
- 日時: 2010/01/08 14:59
- 名前: 黒羽 (ID: PNtUB9fS)
でも、その言葉に驚いている暇はなかった。なぜなら
ズシャッ
「! 何の音だ」
教室の外に窓から飛び出て、校庭に出た。(もちろん禁止されていたが、今はそんなこと関係ない)すると目の前に、一人の少女が落ちていた。考えなくても飛び降りたんだろうとわかる。急いで近寄るが、彼女から出血は見られなかった。しかし、意識はなく、首が変な方向に曲がっていた。息はしていない。心音はまだ聞こえた。
「誰か、救急車を!」
俺は叫んだ。それから、何度も、何度も。声がかれるぐらい叫んで、それで気づいた。みんな狂っている。生徒も、先生さえも。だから、こんなこと気にしない。仕方ない。急いで俺は教室に戻った。本当に誰も気にしていない。その辺に投げ出されていた誰かのバッグをつかみ、手を入れて探った。本当はこんなことしたら犯罪なんだろうが、今は気にすることじゃない。とにかく、電話が必要だ。すると、そこからメタリックに光り輝く一つの携帯がでてきた。眩しいとか、俺の趣味じゃないとかそんなのもう関係ない。画面の写真など見ずに、そのまますぐに百十九番を押した。
- Re: Do you want to die? ( No.8 )
- 日時: 2010/01/08 15:00
- 名前: 黒羽 (ID: PNtUB9fS)
プルルルル……
いやに長いコール音の後に、声が聞こえた。
「もしもし、どうなさいましたか?」
声の低い男が出た。声は比較的まとも。まだこいつは生きているようだ。
「A市にある葛野場中学校だ。今女子生徒が飛び降りて、呼吸をしてない。心臓は動いているようだが、至急、救急車を派遣してくれ」
文脈だと落ち着いているように感じるが、本当はそんなことない。声はかすれていて、心臓は音を立てて焦っている。
「……中坊か?」
「こんな時にそんな事を聞くのかよ。当たり前だ、先公なんて信じられねーし、きっとあいつらと同じ状態だ」
なぜか泣きそうになった。理由は分からない。でも、泣くものか。ないたら負けちまうんだ。
「理由のわからない自殺未遂の増加で、たくさんの救急車が出ちまってるんだ。行かせるのは遅くなる」
思わず悪態をついた。分かっているけど、そんなの待ってたらこいつ死んじまう。
「分かってるよ、でも早くしろよ! こいつ死んじまうんだよ!」
あちら側もため息をした。
「一つ聞いてくれるか? 実はこっち側でも大変なことになっているんだ。ほとんどの隊員が口も利かない状態、何人かは連絡すらつかないんだ。おそらく……」
「つまり、出動できる人数の半分も行けない。儂が電話番なんてやってんのも、儂が今一番まともに精神を安定させていられるからだ」
愕然とした。強そうな消防署員とか、そういう人すらこの状況に巻き込まれているのかと。無差別犯行と似た感じがする。
「出動は無理だっていうことか。お役所のやつらが、こんな時に働かないでどうすんだよ! 国民を守るのがてめーらお国の仕事だろ? あぁ?」
- Re: Do you want to die? ( No.9 )
- 日時: 2010/01/08 23:52
- 名前: 黒羽 (ID: PNtUB9fS)
俺は怒りにまかせて携帯をぶん投げた。こんなことしても意味ないのに。八つ当たりしたって、普通の状態になるわけないのに。
気づいて、携帯を取りに行った。通話は切れていた。……通話時間三分五十二秒。感じたより時間は経っていない。教室のみんなを振り返った。だれも、俺のことを気にしてない。こんなに騒いだことがなかったかのように。他人から携帯を奪ったのも、もうなかったことのようで。
突然、走馬灯のように、クラスメイトとの思い出がよみがえってきた。そんなに人との関係を大切にするほどでもなかったが、よくよく思い出すとたくさんのことがあった。四月の初めに行った修学旅行も、校外学習も、スポーツ大会も、みんなばか騒ぎしながらも楽しそうだった。クラスの友人たちとひとりをからかって遊んだり、馬鹿話したり。いつもあるはず、またあるはずの日常が手からこぼれだした。手に持った携帯を握りしめると、歪んだ自分の顔が浮かんだ。でも、そのあと俺は何も振り返らず、クラスから逃げるように去っていった……。
- Re: Do you want to die? ( No.10 )
- 日時: 2010/01/08 15:02
- 名前: 黒羽 (ID: PNtUB9fS)
ハァハァハァ……
息をどれだけ吐いても記憶はなくらない。空気をどれだけ吸っても正常な町はかえってこない。ぐちゃぐちゃな町は形を取り戻したが、俺からはいびつな町にしか見えない。走っている間に日は沈んでいた。道路の恥で街灯がちかちかと光ったあと、ポツンと消えてそれ以来二度と光らなかった。
いったい、俺何してんだろ? 知り合いが狂ってからもう二十日ぐらい経っただろうか? 日にちは携帯から見れるが、いつ起きたかは覚えていない。それにしても、誰が携帯の自殺者数なんて配信してるんだろうか? 頭が狂っている中でまだ正常に仕事ができているのも不思議だが、それよりも頭がまともなら、何でそんな余計に狂うようなことをするのかがわからない。
突然吐き気が体を襲った。聴覚を甲高い叫び声が支配する。あたりを見回して、一件のコンビニを見つけた。中に入ってトイレに駆け込む。苦くて酸っぱい味が口に広がった。吐き気がおさまり、コンビニに入ったからには何か買わなくちゃいけない気がしはじめた。
- Re: Do you want to die? ( No.11 )
- 日時: 2010/01/08 20:46
- 名前: Care Bears ◆2u60sZYp4g (ID: EbRIJM5s)
★鑑定結果★
短所
…は2つセットで使います!(使えているところもありますが……。。)どれがプロローグかどれが1話かが分かりません!話の切り替えがちょっと早いです!
長所
登場人物の口調が物凄くかっこいいです!内容も面白いです!ジャンルと合っていてとてもかっこいいです!
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