ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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されど兎は染まらない【01うp】
日時: 2010/01/30 21:58
名前: 宵子 ◆OKoRSyKcvk (ID: X5qqmbM.)
参照: よいこのイントネーションは芸人のよゐこさんと同じだったりー

あー何かカキコの改装なんてどうでも良いからさっさとエラーで見れない小説ちゃん達をささっと直してほしいどうも宵子です。
何か小説がエラーってて見れないんでとりあえず別ネタで書き進めようと思ってスレ建設。
ほんと泣きたい気分なんですけどね、履歴かられっつらごーしても無理だったし。
とまぁ雑談云々はここまでにして。

題名:されど兎は染まらない
ジャンル:シリアス・ダーク

つらつらと書いて行こうと思います(・ω・)

story-00【されど彼女は記さない】>>2
story-01【されど説明は上手くない】>>4

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Re: されど兎は染まらない ( No.2 )
日時: 2010/01/30 18:41
名前: 宵子 ◆OKoRSyKcvk (ID: X5qqmbM.)
参照: よいこのイントネーションは芸人のよゐこさんと同じだったりー

story-00【されど彼女は記さない】


 私の話をしよう。
 私の名前は帝見杏子。勘違いされそうだけど、平仮名だと、みかみあんね。
 ……いつも子という漢字のせいか、あんずとかあんことか、そういう間違いが起こりやすい名前。間違いが多いけど、何気に気に入ってる。

 実はこの名前は、お父さんが名付けてくれたものだったりする。
 「杏子って名前を考えた俺は天才だな」なんて、小さい頃には笑いあった記憶が残ってる。
 だけどそんなお父さんは、もう他界しちゃった。
 もう5年前のことだけど。

 ……あ、ごめんごめん。重苦しい雰囲気にさせるつもりは無いよ? ちょっと昔を思い出しただけだって、いやホント。
 まぁまぁそんな顔しないでよ。
 まーつまりさ、私が言いたいのはたった一つだけなんだって。

 単刀直入に言うとね————————この『実験都市(シミュレーションシティ)』は、幸せなものなのか。ってこと。

 

Re: されど兎は染まらない ( No.3 )
日時: 2010/01/30 19:38
名前: 宵子 ◆OKoRSyKcvk (ID: X5qqmbM.)
参照: よいこのイントネーションは芸人のよゐこさんと同じだったりー

story-01【されど赤は無事じゃない】


 実験都市(シミュレーションシティ)。
 そう名付けられた都市は、日本の首都——東京の地下深くに存在する。
 東京の真下に位置するその都市は、今から約30年前に作られた———政府直属、科学発展の為の実験場である。
 実験場、と聞いて嫌な想像をする者もいるだろうが———ここは違う。地上と何も変わりはない。むしろ、実験都市(シミュレーションシティ)の方が快適な生活ができるであろう。

 地下では、実に様々な実験———生ける人間の精神や行動、思想さえも利用した、生ける実験が行われている。
 そのせいか、地上と比べて危険が多いのが、ここの欠点だと言えよう。しかし、そんな危険が起こることも極稀なので、それを理由として土地を安く売る物件屋も少なくはない。
 ここでは、多種多様の実験の産物が、人々の間を行き来している。
 例えば、つい最近まで無理だと思われていた、某人気アニメでお馴染みの、人間に付けると飛べるという小型ヘリコプター。
 流石に人間にはまだだが、この都市ではそれを利用した監視カメラなどを製造し、使用している。

 ————そんな都市だが、決して良いことだけだというわけではない。
 ここでは、都市を東西南北と中央で分けている。
 中央では主に、政府が治安や政治についてこの街を監視していて、非常に安全な区域である。
 次に東と西。
 この2つの区域の治安の悪さといったらない。最近では両方ともが別のグループを作り、抗争しているところさえ見られる。
 そして北と南。
 至って普通のこの区域では、警察が睨みを効かせているせいか、あまり争いごとが目立たない。ここでは主に農業などをしており、

;ほりゅ。

Re: されど兎は染まらない ( No.4 )
日時: 2010/01/30 21:47
名前: 宵子 ◆OKoRSyKcvk (ID: X5qqmbM.)
参照: よいこのイントネーションは芸人のよゐこさんと同じだったりー

story-01【されど説明は上手くない】


 実験都市(シミュレーションシティ)。
 そう名付けられた都市は、日本の首都——東京の地下深くに存在する。
 東京の真下に位置するその都市は、今から約30年前に作られた———政府直属、科学発展の為の実験場である。
 実験場、と聞いて嫌な想像をする者もいるだろうが———ここは違う。地上と何も変わりはない。むしろ、実験都市(シミュレーションシティ)の方が快適な生活ができるであろう。
 ……便利だ、という点においては。

 地下では、実に様々な実験———生ける人間の精神や行動、思想さえも利用した、生ける実験が行われている。
 そのせいか、地上と比べて危険が多いのが、ここの欠点だと言えよう。そのため、それを理由として土地を安く売る物件屋も少なくはない。
 ここでは、多種多様の実験の産物が、人々の間を行き来している。
 例えば、つい最近まで無理だと思われていた、某人気アニメでお馴染みの、人間に付けると飛べるという小型ヘリコプター。
 流石に人間にはまだだが、この都市ではそれを利用した監視カメラなどを製造し、使用している。

 ————そんな都市だが、決して良いことだけだというわけではない。
 ここでは、都市を東西南北と中央で分けている。
 中央では主に、政府が治安や政治についてこの街を監視していて、非常に安全な区域である。
 次に東と西。
 この2つの区域の治安の悪さといったらない。最近では両方ともが別のグループを作り、抗争しているところさえ見られる。
 そして北と南。
 至って温和なこの区域では、警察が睨みを効かせているせいか、あまり争いごとが目立たない。ここでは主に工業発展の研究などをしており、特に北には機械工場が多い。
 このように街は5つのエリアに分けられている。
 
 果たして何故この実験都市(シミュレーションシティ)は治安が悪いのか?
 理由は簡単。警察というものが存在しないからだ。
 ここは地下———しかもただの実験場という名目から、地上からはひどく遠い存在と成りえている。
 そのせいか地上———東京の政府からは、10年前から、一切の補助をされていない。
 
 つまり、ここは無法地帯———いわゆる、悪の溜り場のようになっているといっても過言ではない。
 
 だがしかし。
 この実験都市(シミュレーションシティ)には———およそ7年前程から、“守護神”と呼ばれる、強き者たちが現れるようになった。

 中央には警察まがいの刑事が。
 北には鼠が。
 東には吸血鬼が。
 南には正義が。
 西には情報屋が。
 
 そしてその実験都市(シミュレーションシティ)は————今日も。
 いつも、常に。
 
 綺麗に悪に染まりつつある。

Re: されど兎は染まらない ( No.5 )
日時: 2010/01/30 21:55
名前: 宵子 ◆OKoRSyKcvk (ID: X5qqmbM.)
参照: よいこのイントネーションは芸人のよゐこさんと同じだったりー

story-02【されど少女は怯まない】

 
 ————いないよ、いない。
 ————何でいないのかな、なんで。

 実験都市(シミュレーションシティ)東エリア。
 午後8時。メインストリート裏通りにて。
 
 すっかり日———まぁ、所詮擬似太陽として作ったただの大きな蛍光灯まがいのものだけど———も暮れ、辺りは静寂と墨で塗りつぶしたような闇が広がっている。
 
 +保留。
 

Re: されど兎は染まらない【01うp】 ( No.6 )
日時: 2010/01/31 19:11
名前: 宵子 ◆OKoRSyKcvk (ID: N0Ji3jbZ)
参照: よいこのイントネーションは芸人のよゐこさんと同じだったりー

story-02【されど少女は怯まない】

 
 ————いないよ、いない。
 ————何でいないのかな、なんで。

 実験都市(シミュレーションシティ)東エリア。
 午後9時。メインストリート裏通りにて。
 
 すっかり日———まぁ、所詮擬似太陽として作ったただの大きな蛍光灯まがいのものだけど———も暮れ、辺りは静寂と墨で塗りつぶしたような闇が広がっている。まだ微かに店の灯がちらついているが、殆どの店はすでに閉店している。
 しかし街灯の光と人の多さは、昼間とはあまり変わらない。治安の悪い東エリアだからこそだろうか。
 ただ一つ言えることは、昼間の人々とは明らかにかけ離れた人間が、夜になって増えたということ。昼間だと子連れで歩いている人も多かったが、夜間だと、明らかに犯罪に手を染めていそうな人間が増えている。
 
 −————そんな、人影がまばらな裏路地で。
 場に相応しくないであろう、一つの人影が、路地にあるゴミ袋を漁っていた。
 
 「いない……いないよぉ……」
 
 泣きそうな声をしながら、ゴミ袋に手を突っ込んでいるのは———およそ小学生低学年程度の、苺の髪飾りをした少女。忙しく視線を彷徨わせているその瞳は、何があったのか、うるうると涙で潤み始めていた。
 
 「どこなの……どこ……」

 手が薄黒く汚れていくことも厭わずに、少女は何かを探し続けている。ゴミ袋にその小柄な体を入れ込むようにしているせいか、着ているワンピースも薄っすらと埃が付きまとっていた。
 
 「よぉ、お嬢ちゃん」

 さて次のを探そうと、少女が2つ目のゴミ袋に手を触れた時に、少女の背後から声をかける者が現れた。
 少女はその声に作業を止めると、突然話しかけられたことに動揺したのだろう、びくびくと体を震わせながら振り向く。

 「は……はい」
 「何でこんなとこで袋漁ってンの」

 少女の背後に立っていたのは———目がちかちかするような真っ赤な髪をした、明らかにチンピラな風体な5人組。
 少女に話しかけた1人は、口元に湛えた笑みをそのままにしつつ、優しげに問いかける。

 「あの……探してるものが、ない……んです」
 「へー、そうなんだ。で、さ。そのお嬢ちゃんが漁ってるゴミ袋の後ろにあるビル、誰のか知ってる?」

 あくまで陽気に話すチンピラの男。
 少女はその赤い髪に畏怖しながらも、必死に言葉を紡ぐ。

 「あ……知りま……」
 「じゃあ、そのゴミ袋は?」

 +保留。


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