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宿命の姫君— 黒い王女と白い皇女
日時: 2010/02/06 20:00
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)


こんにちは!

何ヶ月かぶりのKリンです。
今回は,二人のお姫様をめぐる物語を
つくってみます。他の小説サイトにもかいたことが
ありますが,ここで改めて書きたいと思います。

まだまだ未熟ですが,アドバイス等
ありましたら,どうぞお願いします。


なお,登場人物は↓にかいていきます。



それでは......



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Re: 宿命の姫君— 黒い王女と白い皇女 ( No.5 )
日時: 2010/02/06 20:22
名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)

カーライフ・・・まるでソ連じゃないですか!!

っていうか、あんな長い人名よく考えられますね。

なんかすごいよほんとに。

あと一つ提案なんですけど、「カーライフ」の正式名称を「カーライフ帝國」にしたらどうでしょうか?

すっごいどーでもいーことなんですが

Re: 宿命の姫君— 黒い王女と白い皇女 ( No.6 )
日時: 2010/02/06 20:22
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

ダンスホールにファンファーレが響き渡った。


そして王ルートエン3世と,ユリアナ妃が現れた。
38歳のユリアナはその年でも
まだその美しさを保っていた。

王は高々といった。


「今夜は,わが娘エレナント王女のために,
 皆が心から祝っていることを,
 身にしみて感じていると同時に,一晩だけの夢を  存分に楽しんでいただきたい」


そして王は手を上げた。


すると,ホールに快活な足音が響いた。


カツカツカツカツ.....


それと同時に貴族らは皆驚くような声をあげ,
そこに現れた光り輝く王女に見入った。


王女は数人の取り巻きをつれ,自信に満ちた
表情を浮かべていた。


高く結われた重そうなブロンドの髪。
首筋に揺れる薄い巻き毛。

数え切れないほどのダイヤモンドをちりばめた
黒と赤の豪華絢爛なドレス。

ツンとすまして,威厳のある鼻を,高々と上げて,
唇をひきしめ,とても14の少女には見えない堂々たる態度と姿が,そこにあった。


「オオー!」


思わず声が漏れる。

夫妻がエレナントの手にキスをすると,


「王女バンザーイ!!」


「なんてチャーミングなんでしょう!!!」


次々と褒め称える声が上がり,王女は
自分を高めてくれる
群衆をみて,両手で重いドレスを持ち上げ,

宮廷歴10年の貴婦人でも難しいと言われる,
絶妙な会釈をして,皆の注目を集めた。


王女はそっと呟いた。




「これで,私の女王の座は確固たるものになったわ.....」



盛り上がるカーライフの上を,
怪しげな赤い月が揺らめいていた。


まるで,これからの彼女の未来を,
予言するかのように...

Re: 宿命の姫君— 黒い王女と白い皇女 ( No.7 )
日時: 2010/02/07 09:35
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

>nanasiさん >>5

初コメントどうもありがとうございます!

おっしゃるとおり,ソ連を想像しながら
つくってみました。
「カーライフ帝國」いいですね!

このアイデアつかってもいいでしょうか??

Re: 宿命の姫君— 黒い王女と白い皇女 ( No.8 )
日時: 2010/02/07 09:46
名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)

使って欲しくて書いたんですから、どうぞつかってください。

あと、暇だったらうちのみに来てください

Re: 宿命の姫君— 黒い王女と白い皇女 ( No.9 )
日時: 2010/02/11 20:38
名前: Kリン (ID: ovGM7bao)

エリオット国



目が覚めた。

真昼間の光が僕を包んでいる。
僕は半分夢の中で,朝はすぎ,昼が訪れたことにしばらく気付かなかった。極寒のエリオットは昼でも寒かった。

羽毛布団から顔をだしても,まだ眠かった。
僕の幼馴染の誕生パーティーで遅くまで起きていたんだ。ヨロリと立ち上がると,僕はガウンを羽織って階下へ降りていった。屋敷には誰もいなかった。

「おはよう」


誰もいないホールに僕の声が響く。
同時に,玄関のベルが鳴った。

眠そうにドアを開けると,従者らしき者が立っていて,僕をにこやかに迎えた。
そして,後ろに用意されている馬車を指差して,


「私は宮殿の者です。アナスタシス皇女殿下が
 あの馬車の中でお待ちです」


僕は耳を疑った。その瞬間に馬車の扉が開き,
中から白いうすいドレスを身にまとい,絹のショールを肩にかけた少女が銀髪をなびかせて寝起きの僕に飛びついてきた。少女は微笑んだ。


「おはよう!アレクス!迷惑だったかしら。
 お昼だったからもう起きてると思って...」

僕は目をこすった。


「言ってくれれば僕からいきました」


少女はムッとして僕を見上げる。


「敬語やだっていったでしょう」


「あ,ごめん...」


慌てて修正した。彼女はまたすぐ笑って,


「あなたといるときは,一国の皇女であることを
 忘れたいのよ」


僕も微笑む。



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