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 χ 森の奥の 獣 χ
日時: 2010/02/11 15:54
名前: ハル斗 ◆t6CIv3HMCI (ID: 4AGqIQz0)

ハル斗です。
小説書きますっ。

コメントくださいな☆

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Re:  χ 森の奥の 獣 χ ( No.3 )
日時: 2010/02/12 19:03
名前: ハル斗 ◆t6CIv3HMCI (ID: 4AGqIQz0)




「んぎゃぁぁ、んぎゃぁぁぁ!」

赤ん坊は中々泣き止まなかった。


五月蝿くて仕方が無い。

すると、大神狼の母が自分の乳を、

赤ん坊に飲ませた。


すると、赤ん坊の泣き声は止まった。



「ヤット、静マッタカ…」

大神狼の父が言った。

良く見てみると父の後ろに小さな大神狼がいる。


「父サン…アレ何?」

「人間ノ、子供ダ」


「人間…」


この大神狼の家族の名前を紹介しよう。

母…カウン

父…ガルル

子供…ウル

       の三匹だ。


赤ん坊の名前はまだ不明だ。


「コノ子ノ、名前ドウスルノ?」

「フウ ハ、ドウダ?」


「イイワ。フウ ヨ。ウル、アナタノ弟ノ名前ハ、ウル ヨ」

赤ん坊の名前は フウ に決まったそうだ。


「フウ…、コレカラ宜シク」

フウの兄、ウルはそう呟いた。



Re:  χ 森の奥の 獣 χ ( No.4 )
日時: 2010/02/13 14:30
名前: ハル斗 ◆t6CIv3HMCI (ID: 4AGqIQz0)



vol.②  成長



「お母さん…」


フウはどんどん成長した。


言葉も覚えた。


今は、8歳。


歯は狼のように尖っている。


足も速い。

目も良く、耳も良い。

完全なる、大神狼だ。

人間とは言えなくなっている。

人間といえるといえば、言葉を覚えたということだ。



「外にでて、良い?」

フウは母に聞いた。


「イイワ。デモ、アマリ遠ク二行ッテハ駄目」

「ウン。解った」

フウはそういって、外にでる用意をした。

木の被り物、槍、水 を持ってでかけた。


「オイ、フウ!」

フウの兄、ウルは呼んだ。

「何?」

「俺モ、一緒二行ク」


「ウン、解った」

フウとウルは共に家をでた。


「外の空気は美味しい」

「ソウダナ」


   「「アッ!フウだ!フウだ!」」


多顔蛇タカベ達っ」

フウの友達、【多顔蛇タカベ】。

多顔蛇とは、蛇に似ていて、体が長い。

だが、蛇ではない。

たくさんの顔が付いているからだ。


たくさんの顔がくっついて、多顔蛇なのだ。


「「フウ、一緒遊ボウ!」」


「いいよ、何して遊ぶ?」

「フウ、俺ハ見ルダケデ良イ」

「解った」

「僕、カクレンボ!」
一匹の多顔蛇がいった。


「私、オママゴト!」
もう一匹が言った。

「僕、鬼ゴッコ!」
またもや一匹が言った。

「僕、ダルマサンガ転ンダが!」

たくさんの顔が付いているから中々、

遊びが一つに決まらない。


多顔蛇たちが争っていると…


「!?人間ダ!」

兄は言った。

フウも人間だということが解った。


Re:  χ 森の奥の 獣 χ ( No.5 )
日時: 2010/02/14 15:18
名前: ハル斗 ◆BPpNNXLklA (ID: UnXRlUte)


vol.③ さよならの日


フウたちは急いで隠れた。

フウと多顔蛇タカベは同じ木の上に隠れ、
兄のウルはもう一本の木の上に隠れた。
 

少しでも動けば終わりだ。

「んー、ココに何か居た気がしたんだが…」

人間が今、フウたちが隠れている木の下に来た。

「お前の見間違えじゃないのか??」

人間達が会話をしている。
    この時だ…  

      一匹の多顔蛇が──

「くしゅんっ」


    くしゃみをしてしまった。


「げっ…」

「ヤバイゾ…」

「上か!!」

人間達は魔銃(獣を殺すための銃)をフウたちに向けた。

「気づかれた、カ…」

「フウ、俺ガ囮二ナル。ダカラオ前達は母サン達二コノ事ヲ知ラセニ行ケ!」

兄のウルはフウたちのために囮になった。

フウはこくっとうなずき、多顔蛇たちを連れて母の所に向かった。


「逃げたぞ!」

人間はフウたちに魔銃を打った。

「っ!」

少しフウの足にかすれ、血がでてくる。

「フウ、早ク行ケ!」

フウは血が出ている足が痛かったが力を振り絞り走った。

「逃がすか!」

人間達はフウを追いかけようとした。

が、そこを兄のウルは止めた。

「オ前ラ人間、殺ス!」

「う、うぁぁぁぁ!!」

人間達は驚いて腰を抜かしてしまった。

「大神狼だ!!!!」

人間達はウルに魔銃を打った。

その玉はウルの目に命中した。

「グォォォォォォ!!」

ウルは苦しそうに泣き叫ぶ。

その声が聞こえ、フウは立ち止まった。

「ウル!」

フウは戻ろうとした。

が、多顔蛇がとめた。

Re:  χ 森の奥の 獣 χ ( No.6 )
日時: 2010/02/14 15:18
名前: ハル斗 ◆BPpNNXLklA (ID: UnXRlUte)

トリップ変えました↑

Re:  χ 森の奥の 獣 χ ( No.7 )
日時: 2010/02/15 19:29
名前: ハル斗 ◆BPpNNXLklA (ID: UnXRlUte)



「フウ、行ッチャ駄目!」

「駄目!」

「駄目!」

フウは多顔蛇タカベをおろした。

「ウル、やられてる…助けなきゃ」

「駄目!人間二敵ワナイ!」


「母さんの所いって、呼んできて」

フウはそういって、後ろを振り向き行った。


「フウ…」

多顔蛇たちはフウが心配だった。


   人間敵うわけがないから──



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