ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 〜ZERO シーズン1〜 6・7話更新♪
- 日時: 2010/03/06 21:51
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
2作目です♪1作目もお願いしますm(__)m
更新は遅れると思いますが、よろしくです!!
■注意&呼びかけ■
1.荒らしや喧嘩はお止めください。
2.間違い・打ちミスがあればお知らせください。
3.アドバイスやコメントをよろしくお願いします。
〜見てくださったお客様方々〜
白城蓮様 海鼠様 カレン様
キャスト>>4>>8
1話>>1
2話>>7
3話>>11
4話>>12
5話>>15
6話>>16
7話>>17
8話
9話
10話
- Re: 〜ZERO〜1話&2話更新♪ ( No.8 )
- 日時: 2010/02/24 16:45
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
★★ZEROのキャスト紹介★★
琴庭真人 [コトニワ マコト]
駿の弟であり、大原小学校5年生。
両親を小学2年の時に失い、それ以来兄に甘えるようになった。
好奇心旺盛で元気がある。
橋川基樹 [ハシカワ モトキ]
テロリストの一員。コードネームは『ブルー』。
大金とスリルを味わうために仲間になった。
元衆議院議員という経歴を持っている30代の男。
亜堂零 [アドウ レイ]
テロリストの一員。コードネームは『ゼロ』。
仲間になった目的は不明。年齢は駿たちと同じ15歳。
ミスターⅩと何かを企んでいる。
要晴香 [カナメ ハルカ]
私立萩原中学校3−1の学級委員。
成績はそこそこ良く、クラスではあまり目立たない存在。
大熊道夫 [オオクマ ミチオ]
私立萩原中学校3−1生徒。
名前の通り、学年でずば抜けて体が大きく強い。
駿と仲がいい。無口だが、男女ともに人気がある。
原田幸介 [ハラダ コウスケ]
私立萩原中学校3-1の生徒。
成績は悪く、萩原区の不良のリーダー。
駿とは過去に何かあったらしく、仲が良い。
宮澤孝明 [ミヤザワ タカアキ]
私立萩原中学校3-1の生徒。
影が薄く、あまり目立たない存在。
いじめにあっている。友里のことが好き。
長野勇樹 [ナガノ ユウキ]
私立萩原中学校の新米教師。
本郷と仲が良く、失敗をよくする。
ひ弱で頼りないが、心やさしい先生。
- Re: 〜ZERO〜1話&2話更新♪ ( No.9 )
- 日時: 2010/02/26 17:22
- 名前: 白城 蓮 (ID: 0BucpTCd)
またきました。やっぱり、すごい、いや、すごすぎます。俺なんて、字は間違えるし、いろんな人に馬鹿にされる。でも、ありがとうございます。・・・またいつかきます。
- Re: 〜ZERO〜1話&2話更新♪ ( No.10 )
- 日時: 2010/02/26 17:54
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
>>9 白城蓮s
蓮sだってうまいですよ!!
応援してます♪
- Re: 〜ZERO〜1話&2話更新♪ ( No.11 )
- 日時: 2010/02/26 18:36
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
3話 『人類の進化』
A棟 1階 職員室
本郷は一時限目の用意をしていた。
ホイッスルと名簿を持つと、職員室を見渡す。
ほかの職員はすでに授業担当のクラスに向かっていた。
「よし、行くか!!」
本郷がそう言ったその時だった。
「邪魔するぞ」
クルーエルを先頭にミスターⅩが職員室に入ってきた。
すると、ミスターⅩは腰から銃をとり本郷に向ける。
「え?」
「名も分からない男よ。許せ。」
‘パシュ!!’
音もなく、消音銃からでた弾は本郷の頭を貫いた。
本郷は職員の机に派手に倒れこみ、プリントや鉛筆が床に転がり落ちる。
「死体はそのままにしておけ。クルーエル、お前はここで待機しておけ。」
「了解。」
ミスターⅩは両手を前に出し、力を込めて空気を押した。
すると、職員室のデスクや椅子が前に吹き飛ばされた。
大きな音をたて、デスクや椅子が床に落ちる。
クルーエルはその光景を見てニヤリと笑う。
「その力を見ていつも思います。彼らがなぜ、あなたのような男に従うのか。」
「ハーシェルたちには教えていない。彼女たちは金目当てだ。能力を知っているのは君とゼロ。後はファルコン。」
ミスターⅩはそう言うと、職員室の扉をあける。
「どこへ?」
「校内見学だよ・・・・」
ミスターⅩはそう言うと、扉を閉めた。
**********
3−1教室
要晴香を人質としたブルーは、突然そわそわとし始めた。
周りを見渡したり、窓の外を見たりと挙動不審になってきた。
駿やほかの生徒もその異変に気づいていた。
「おいクマ。もしかしたら今がチャンスかも・・・」
駿の席とは反対の後ろ側の席に座る原田幸介は誰かにつぶやいている。
幸介の前にいる大きな男子生徒、大熊道夫はその言葉に頷く。
「チャンスだな・・・・行っていいのか?」
「馬鹿!!お前、相手は銃持ってんだぜ?それなりに作戦を・・・」
「おい!!何をコソコソしている!!」
ブルーが幸介と道夫の話に気付き、近づいてきた。
「何を話して・・・」
「うらぁ!!」
道夫はブルーの銃を‘もぎ’取ると、そのまま後ろに突き飛ばす。
ブルーは道夫の15歳とは考えられない怪力に驚き、唖然とする。
道夫は銃を幸介に手渡す。
「ざまぁみろ!!形勢逆転だぜ!!」
幸介は道夫に目で合図する。
「クマ、こいつを縛って尋問しようぜ!!」
幸介の意見に、全員が賛同する。
「そうだ!!そうだ!!」
「やっちまえ!!」
その光景を見ている駿と友里は目を合わせて笑う。
「原田君にクマ君、すごいね。」
「無茶ばっかだよ。あの二人は・・・・」
二人は再び笑った。
その時だった。
「動くなぁ!!ガキどもは席に着け!!」
突如、教室にマシンガンを持ったガリレオとハーシェルが入ってきた。
「おわっ!!」
幸介はハーシェルの蹴りを腹に食らう。
「座っててね。」
ハーシェルは幸介が持っていた銃を奪い返すと、ブルーに投げ渡した。
「ブルー、次失敗すればミスターⅩに報告してやる。」
「ちっ・・・」
ブルーは立ち上がり、3人で生徒を席に着かせる。
「おらおらぁ!!席つけやぁぁぁ!!!!」
ガリレオは教卓の上に立ち、マシンガンを生徒に向ける。
「ハーシェル。誰を連れていく・・・?」
「勝手にきめてよ。私には決められない。」
ハーシェルの言葉に、ガリレオはニヤリと笑う。
「そうだな。じゃあ、さっきブルーを倒しかけたそこに二人と・・・お前もだ。」
ガリレオは幸介と道夫、道夫の前に座る宮澤孝明を指名した。
「後は・・・お前とお前だ。」
ガリレオは友里と駿を指さす。
「わ、私と駿!?」
「そうだ。お前らは我々についてきてもらうぞ。不審な行動をしなければ何もしない。」
ガリレオの言うとおり、選ばれた5人は席を立つ。
ハーシェルを先頭、ガリレオは後ろに着き、7人は教室を出た。
「ブルー、後は頼むぞ。失敗はするなよ。」
「・・・・了解。」
ガリレオはニヤリと笑うと、5人を連れてどこかへと向かい始めた。
- Re: 〜ZERO〜3話更新♪ ( No.12 )
- 日時: 2010/02/27 13:41
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
4話 『覚醒』
A棟4階 廊下
「これから、お前らには人質になってもらう。」
ガリレオはそう言うと、まず友里を引っ張り出し頭に銃を突きつける。
「静かにしてろ。ほかのクラスは授業中だろ?もし、騒げばこいつの頭を撃ちぬいてやる。」
ガリレオのその言葉に、友里は恐怖で震え始める。
駿や幸介には何もできない。
「ついてこい。」
ガリレオは友里を連れて階段を下りる。
駿たちもそのあとに続いた。
「お前らの目的なんだよ・・・?」
幸介が前を歩くガリレオに聞く。
「関係ない。黙ってろ。」
幸介は不貞腐れ、後ろにいるハーシェルに視線を向ける。
「前を向きなさい。」
「いや・・・あんたどっかで見たことが・・・」
「黙って前を見てろ!!」
ガリレオが幸介の髪を引っ張りながら耳元で叫ぶ。
幸介は振り払い、クマの後ろに隠れた。
7人はその間に3階に着き、駿たちはガリレオの顔を見る。
「B棟に移動する。ハーシェル、後ろを頼むぞ。」
「了解。」
ガリレオは渡り廊下につなぐドアを開けた。
渡り廊下は壁が窓張りで、外から丸見えだ。
今の状況とは反対に、外は平和だ。
「行くぞ。」
ガリレオは渡り廊下の真ん中まで歩くと、振り向き駿たちの方を見た。
「よし。お前はここから飛び降りろ。」
「え?」
友里はその言葉に唖然とした。
「お前にはここから飛び降りてもらい、校舎の人間の引き付け役となってもらう。」
「お、おい!!」
駿と幸介が止めさせようとする。
が、ガリレオは友里を窓に押しつけ頭に銃を突きつける。
「やめろ!!」
「さよならだ・・・」
ガリレオは引き金を引こうとしたその時。
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
駿の体が真っ赤な炎に包まれ、その炎がガリレオを襲う。
「なっ!!」
友里はガリレオを振り払い、駿たちの方へ走る。
ハーシェルと幸介たちは駿の姿を見て後ろに下がる。
「て、てめぇ・・・・何者だ・・・」
ガリレオは窓に寄り掛かる。
駿はガリレオに向かって両手を前に出し、一言つぶやいた。
「死ね」
その言葉と同時に、駿の両手から真っ赤な炎がガリレオにぶつかる。
ガリレオは叫ぶ暇もなく、一瞬で黒こげとなった。
熱で窓は溶け、ガリレオの遺体はそのまま下へと落下した。
「駿!!」
友里が駿の名前を呼ぶと、駿は我に返って炎は消えた。
駿は自分の体を見て愕然とする。
今のは・・・何だ・・・?
「そ、そんな・・・!!」
ハーシェルは5人を置き去りにして、そのままB棟へ走っていなくなった。
幸介、道夫、孝明、友里は駿に近づく。
「大丈夫か?」
「あぁ。今のはなんだ・・・?」
「分からない。」
「超能力・・・?」
孝明がつぶやいた言葉は、全員の耳に届いた。
「へ?」
「いや。前にパソコンで見たんだ。パイロキネシスだよ。」
「ぱ、ぱいろねき・・・しす?」
幸介が片言で首を傾げながら言った。
「うん。炎を使える能力者のことをそう言うんだ。でも、そんな人がこの世にいるなんて・・・」
「現に目の前にいるじゃねえか。」
「で、でも・・・」
幸介と道夫は駿に近づき、尊敬のまなざしで見る。
「やっぱ駿はすげぇよ!!昔のことも今もすげぇ。」
「駿は・・・すごい・・・」
3人が戯れている中、友里が駿たちに言った。
「ねぇ、これからどうするの?」
友里の言葉に、駿と道夫と幸介は目を合わせる。
「一応、さっきのハーシェルとかいう女を追いかける?」
駿がそう言うと、幸介が‘そうだ’と何かを思いついた。
「そういえば、あの女どっかで見たと思ったらテレビだ。」
「て、テレビ?なんでまた・・・?」
孝明が尋ねると、幸介は話を続けた。
「このまえよ、女子空手日本大会っていうのがあって、あの女は確か準優勝した水本成美だ。」
幸介の言葉に全員が驚く。
「な、なんでそんな人が銃持ってここに!?」
「何か理由があるんじゃねぇの?よっぽどな。」
「とりあえず、追いかけよう。」
5人は駿を先頭に、B棟へと向かった。
しかし、5人はまだ気づいていなかった。
駿の覚醒が、自分たちの運命を変えるとは______
**********
ハーシェルはB棟4階に上がり、奥の第1音楽室に隠れていた。
自分の失態がばれたらミスターⅩに殺されるのは間違いない。
もしかしたら、クルーエルがこっち向かっているかも。
ハーシェルは小刻みに震え、窓からA棟を見る。
すると、職員室前にクルーエルとミスターⅩの姿が見えた。
しかし、ガリレオが死に自分が逃げたのがバレルのは時間の問題。
裏切りとみられ、自分のことを警察に言われる。
「どうすれば・・・・」
逃げたとしても、宛てが何もない。
捕まれば、当然刑務所いきだろう。すでに死者が出ているのだから。
「戻れば殺されるかもしれない。逃げれば殺される・・・。どうすれば・・・」
ハーシェルは涙を流し、自分の失敗した行動に絶望を感じた。
**********
萩原中学校 正門前
学校の前を歩いていた本原慶介は手帳を見ながら悩んでいた。
今年で勤務5年となるが、スリルがない事件ばかりだ。
「こまったもんだねぇ〜。」
「本原警部!!」
本原の後ろから、同じ部署で務める石田雄之助が走ってきた。
石田は眼鏡にキッチリとしたスーツ姿で刑事に雰囲気を出している。
が、まだ1年も経たない新米刑事だ。
「東京県警に戻りましょうよ。」
「あぁ。分かった・・・・ん?」
何気なく、中学校の方を見ると、薄い黒い煙が空へ延びていた。
「石田。あれはなんだ?」
本原が指をさしながら石田に言う。
石田は目を細めて煙を見た。
「なんで・・・しょうかね・・・?」
「行くぞ。」
「え?」
本原は正門を抜け、そのまま校舎へと向かって行った。
「待ってくださいよ!!」
石田は走って本原を追いかけた。
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