ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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薬物依存症
日時: 2010/02/27 14:18
名前: ぽんきち (ID: fLPAPacp)

− ≪小説を読む前に≫ −


□ 小説カキコの規約をよみましたか?

□ 素通りしませんか?

□ 連打文、長文をうちませんか?


チェックしてくださいね。




サア、ココカラガ ホンバン。


アナタハコノキョウフニ


サイゴマデタエラレル — ?

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Re: 薬物依存症 ( No.4 )
日時: 2010/02/27 14:22
名前: ぽんきち (ID: fLPAPacp)

なんだ - 分かってたんだ



私は、”はぁ”とため息をつきながら、


笑美の部屋にむかった。




ドアをガチャリと音をたて開けると、



笑美は、少し微笑んで




「 お姉ちゃん、ありがとう 」



久々にみた笑美の笑顔にわたしは自然とホッとした。



「 私、不良グループからぬけるよ。それと、この金髪も


黒になおす。」



『 そう、よかった 』



「 お姉ちゃんのオカゲだよ 」



『 何で? 』



「 唯一お姉ちゃんが私をすくってくれた 」



笑美はそう言い残し、髪染めを買いに行った。









私は今日休むから、暇だなぁとおもいつつ、



カレンダーで何気なく日付をかくにんした。




すると、今日の日付の下に、「母の誕生日」とかいてあり



横にクラッカーの絵が添えられていた。




『 そうだったんだ・・・ 』



受験で頭がいっぱいだったため、


母の誕生日などわすれていた。





あることがひらめいた。






-------- ヒマつぶしに、ケーキでも作ろう

Re: 薬物依存症 ( No.5 )
日時: 2010/02/27 14:22
名前: ぽんきち (ID: fLPAPacp)

私は、冷蔵庫の中にはいっている材料で、


ケーキをつくれるか確認した。


すべて入っていた。



母がつくろうとおもっていたのだろうか?




私はその材料をすべて取り出し、



ケーキの調理にとりかかった。









-------  3時間後




ケーキの種ができ・・・


オーブンでやき、1時間がたち、



合計3時間、ヒマをつぶせた。



オーブンを開くと



甘い香りがキッチン中にひろがった。



それにクリームをしぼり、チョコペンで



・・・・




『 何書こ・・・ 』



まあ、適当に




” お母さん誕生日おめでとう ”



でいいかな。




私はチョコペンで、板チョコの裏にそう書いた。




味見をするために、自分で味を確認した。



それはそれはとても美味しかった。



自分でいうのもなんだけど、100点かな



なんて自分で自分を褒め、ニヤニヤしてたら、



不意に電話がなった----------




何でだろう、いやな予感がするんだ-----

Re: 薬物依存症 ( No.6 )
日時: 2010/02/27 14:23
名前: ぽんきち (ID: fLPAPacp)

私の手はなぜか震えていた。



電話を手にし、耳にそっと当てた。






「もしもし、今野さんの御宅でしょうか?・・・今宮救急病院の

、医員の村上です・・・大変さきほどながら


今野明日香さんが・・・交通事故に逢われまして・・・ 」







『 い、今すぐ行きます!!!!!!!! 』





母が無事でありますように・・・



そう祈るしかなく・・・




エプロンで適当に手をふき、エプロンをぬぎすて、


コートをきて、家をでた。









笑美に電話することにした。




『えみっ・・・!!!おっ・・・お母さんが!!事故にあったって・・・・っ!!!!!今宮救急病院に今すぐ来て!!』




「っ・・・!!今すぐいくっ・・」




走っている途中に溢れる涙



母が心配で心配で仕方ない



心配のイキをこえている。




チラリと見てくる通行者達は私の


心をグサリと刺した・・・。





『 っ。。はあ・・・! 』



やっと今宮救急病院についた。




『 こっ・・・今野です!!今野明日香の病室!!!』




「 はっ・・はい!!えっと。。。。340号室でございます!!!!」



『 ありがとうございますっ・・・・ 』



必死で走る。



視界に入るのは、リハビリをするおばあちゃんや子供だけ


だった。





『 337・・・340号室!あった!!っ・・ 』




ガタン!と戸を激しく開けると・・・




目にうつったもの。




それは青白い顔をした母の顔----------

Re: 薬物依存症 ( No.7 )
日時: 2010/02/27 14:24
名前: ぽんきち (ID: fLPAPacp)



『 お母さん っ・・? 』



私が立ち止まると、後ろから声がした


「 お姉ちゃん! 」



『 っ・・・、嘘でしょ・・・? 』



「 っど、どうし・・・た・・・・の・・・ 」



『 お母さ ッ ・・・  』



「 な・・・んで・・・ 」



『 うあぁぁあぁあああああ!! 』


「 せんせいッ・・!!!!なんで!!なんでっ・・!


母をたすけてくれなかったんだよ!!!ッッ!」



笑美は医師の胸倉を、泣きながらつかむ。



の中・・私は必死に母の手をにぎっていた。



もう動かない、この手。冷たくなっていた。





ねえ何で私達より先にしんでしまうの?


私達、約束したんだよ




” お母さんより先にしぬ!お母さんが死んだところなんか

見たくないモンネー!! ”





なんで、なんで、なんで、なんで




なんで?





「 病院にはこばれた時は・・・手遅れでして・・・ 」



医師の言葉に、笑美は崩れるように座りこんだ。




「 っ・・・うぁああああああああ!! 」




私達は、満足するまで、いや、満足しない。


泣くのが飽きるまで泣き叫んだ。


病室のドアは開いていて、人が群がっていたが


そんなこと、きにしなかった。


痛く感じる視線も、人々の姿も、



目の前がくもって見えなかった。

Re: 薬物依存症 ( No.8 )
日時: 2010/02/27 14:24
名前: ぽんきち (ID: fLPAPacp)

私達は、泣くのが飽きて、



人々にどれだけ悲しいか表現さえできなくなった。



「 おねえちゃん・・・・ 」


『 っ・・ 』


「 あたし・・・ 」



『 っ? 』



「 お母さんに迷惑かけたなーって 」



『 っ・・ 』



「 学校もいって、素直になれていたら


こんなことにならなかったのかな? 」



『 何今更ッ ・・ 』



「 そうだよね、今更だよね、もう、「ごめん」も


「ありがとう」も、届かないからねっ・・・ 」



オレンジ色に染まる夕日を見あげ


私と笑美の頬に一粒の雫が伝った。





もう、帰ってこない。


もう、あの笑顔もみれない。





神様って・・残酷だね・・・・。


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