ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Jack the Ripper 〜真相は血の中に〜
- 日時: 2010/06/24 16:25
- 名前: 白魔女 (ID: MnBE3vuR)
クリックありがとうございます(。>ω<。)ノ
ファンタジー大好きっ子の白魔女です♪
が、今回は、れっきとしたホラーに挑戦しようと思います。
本当は、ちゃんとした推理小説を書きたいのですが——残念ながら今の私にはそれほどのないかとorz
・注意
グロいところとそうじゃないところのギャップがかなり激しいです。グロいところは特に、アブナイので、気をつけてください。何があっても責任は取りません。
読んでくれた方、もし、も〜し、よろしければ、コメントください。作者はコメントがないとやる気が起きません(←えw
*・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.目次.*.。.:*・☆・゜・*:.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・゜・*
プロローグ…… >>1
登場人物…… >>2
______。o*★*o。_____
第一章——消えた猫——
——Ⅰ——猫探し
1…… >>3
2…… >>4
3…… >>5
——Ⅱ——憂鬱な時間
1…… >>10
2…… >>15
3…… >>26
——Ⅲ——赤い百円玉…… >>27
——Ⅳ——夜の訪れと共に…… >>28
——Ⅴ——猫の案内は狂気の前触れ >>29
______。o*★*o。_____
第二章・——事件は突然に——
——Ⅰ——悲劇の朝 >>30
——Ⅱ——恐怖の傷跡
1…… >>33
2…… >>40
3…… >>44
——Ⅲ——刑事の三崎
1…… >>45
では、どうぞ(。・ω・)ゞ
- Re: Jack the Ripper ( No.1 )
- 日時: 2010/02/27 17:04
- 名前: 白魔女 (ID: Eda/8EBL)
★*:;;;;;:*★*:;;;;;:*★*:;;;;;:*★ プロローグ ★*:;;;;;:*★*:;;;;;:*★*:;;;;;:*★*:;;;;;:*★
十九世紀末、ロンドン。
女性五人をバラバラ殺人にし、ロンドンを恐怖に貶めた史上最悪の殺人鬼「切り裂きジャック」。
犯人は今だ捕まっておらず、何者なのかは不明だという……。
どこにでもあるごく平凡で普通の町に、その名を名乗る者が現れた。そして、その町はジャック・ザ・リッパーによって血塗られた町にされてしまう。
満月の夜に現れるジャック・ザ・リッパーは一体何者なのか?
——シャーロック・ホームズを名乗る者よ。この殺人鬼を捕まえたまえ——。
- Re: Jack the Ripper ( No.2 )
- 日時: 2010/02/28 23:22
- 名前: 白魔女 (ID: Eda/8EBL)
☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆ 登場人物 ☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆
・宮澤 蜜柑
落ち着いた風貌のある、少女。とはいえ、どこにでもいる少女。
はっきりした性格で、物事きっちりしないと気が治まらない。だが、適当でいいことは、適当に済ませる。
隠れ推理オタクで、探偵気取りだが、現実そんなに甘くないと、先日知ったところ。
・笠山 由愛
蜜柑の友達。わがままで強引。自己中の鑑。
感情豊かで、笑って泣いて怒って。ついてける人はまず、いない。
ヒステリックになったり、誰の言うことも聞かないで突っ走ってしまうが、根は良い。かなり太い根だが。
・星野 徹
自由人。中二病の恐れアリ。自分は違う星からやってきたんだと思ってたり思ってなかったり。
これまた自分勝手だが、なぜだが良心を大切にする。ごくたまにだが。
父と弟の三人暮らしで、家事は徹が一人でやっている。「今日、バーゲンだ」とかたまに口走ってしまう。少しおばさんくさいところもある。
- Re: Jack the Ripper ( No.3 )
- 日時: 2010/03/07 17:27
- 名前: 白魔女 (ID: aAyW2lUS)
第一章・——消えた猫——
——Ⅰ——猫探し
1
風浜町は、どこにでもある普通の町だった。そこにある風浜中は、また、どこにでもある中学校だった。
そんな静かな町を襲ったのは、小さな小さな出来事。
「え? 猫?」
すっとんきょんな声を出したのは、風浜中一年生、宮澤 蜜柑だ。
「そうなの! あたしの家のチャビが、いなくなっちゃったのよぅ」
蜜柑の机をバンバンと叩きながら、笠山 由愛は蜜柑に怒鳴り散らす。
「そ、そんなこと、言われてもねぇ」
「チャビちゃん可愛いから、きっとさらわれちゃったんだわ。あぁ、可哀相なチャビ!」
「あの——……」
「あぁあ! チャビ! 今頃、おなかをすかせて、あたしを待っているわ!」
蜜柑は面倒くさくなって、カバンの中に教科書をつめる作業を進めた。
「だ・か・ら!」
由愛は蜜柑の顔を無理やり前に向かせる。
「手伝って、くれるよね? 蜜柑」
そしてまた、蜜柑は半ば強制的に首を縦に振らされたのだった。
- Re: Jack the Ripper ( No.4 )
- 日時: 2010/03/06 11:49
- 名前: 白魔女 (ID: Eda/8EBL)
——Ⅰ——
2
「はい、これ。チャビの写真ね」
由愛の部屋に(強制的に)集められたのは、蜜柑と、同じクラスで二人と仲良しの男子、星野 徹だ。
「なんで、俺までこんな事を……」
「こんな事!? あたしの大事なチャビが、“こんな事”ですって!」
朝から語尾に「!」がつく由愛から、蜜柑は気づかれないように耳を遠ざけた。近くにいたら、耳がどうかしてしまいそうだ。
手渡された写真に目を落とすと、そこにはごく普通の猫がいた。特に、可愛いということはない(なんて、口が裂けても由愛には言えない)。
「まずは、この写真を使った張り紙をつくって、町に貼り付けるわよ。そうしたら、本格的にチャビを探しに行くからね。……返事は?」
「は〜い……」
- Re: Jack the Ripper ( No.5 )
- 日時: 2010/03/06 11:49
- 名前: 白魔女 (ID: Eda/8EBL)
——Ⅰ——
3
そして、蜜柑と徹にとっては憂鬱な時間が始まったのだった。由愛と言えば、チャビの話ばかりで、例えば——「チャビはね、すっごい寂しがり屋で、一人でいると、プルプル震えるの! だから、いつも私が近くにいてあげないとね……」——など、どうでもいいことばかりだ。「寂しがり屋」なんて、ウサギじゃあるまいし……。「プルプル震える」って、どんな状態だよ! と内心、あくまで内心、蜜柑は突っ込んだ。徹と言えば、由愛の話は全く聞いていない様子で、黙々と、紙に写真を貼り付け、文字を書くという作業をやっていた。すぐ終わらせて、帰りたいのだろう。しかし、そんな簡単に帰らせてもらえるわけがないだろう、と蜜柑は踏んでいた。何年、由愛と付き合っていると思っているのだ。
「それで、チャビったらね——」
また、由愛が話を始めようとした。すると、徹がそれを遮った。
「終わった」
一言。たった一言だけ、そう言った。徹の顔にくっきりと「帰らせてくれ」と書いてある。しかし、それに気づいてか気づいてないのか、由愛は返事をした。
「あぁ、そう。あたしも終わったし、貼りに行こっか」
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