ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 楽境のインヘルノ(誰か来て〜><)
- 日時: 2010/03/10 00:10
- 名前: risato (ID: uB4no500)
こんにちはー。risatoと書いてありますが
理郷(りさと)の名で色々と投稿させていただこうと思っております、元冬宮準です!!えーと…この作品、
「楽境のインヘルノ(らっきょうのいんへるの)」ですが…ジャンルは多分…サスペンスアクションだろうな〜…うん。グロは…うーん、「フォルテ」という奴が目的のためなら手段を選ばない存在なので、ちょいと惨いかもww。ではでは、崩壊した日本の「インヘルノ(地獄)」にお付き合いくださいませ★
【作者について】
理郷(りさと)
もうすぐ中2だよ〜、な変人作者。グロイの好き好き〜★です!!
【作品について】
タイトル:楽境のインヘルノ(らっきょうのいんへるの)
ジャンル:サスペンスファンタジーアクション(を目指します!!)
主人公:本郷瑞久、小岩井史樹
【コンテンツ】
【キャラクタープロフィール】
本郷瑞久、小岩井史樹、在原茅乃>>2
Coming soon ^^
哀澄朔也、片里木淳
芹沢蛍、芹沢翔子
フィロミーナ=シュルヴァーレ
- Re: 楽境のインヘルノ(誰か来て〜><) ( No.12 )
- 日時: 2010/03/12 15:55
- 名前: 理郷 (ID: uB4no500)
めだかs
ありがとうございますー!今後も、ぶっ壊れた日本のお話にお付き合いくださいまし^^
- Re: 楽境のインヘルノ(誰か来て〜><) ( No.13 )
- 日時: 2010/03/13 23:35
- 名前: 理郷 (ID: uB4no500)
楽境のインヘルノ
File 01 Chapter 02
安全度 40%、危険度 60%
小岩井史樹、15歳。本郷瑞久の親友。3カ月前、突然消えた。恐らく、もう会えない…
はずだった。
目の前に立ち尽くす人物を見て、瑞久は息を呑んだ。それと同時に、史樹と呼ばれた電撃少年が手にしているものに気がついた。銀色のネックレスと、黄色い宝石のような、歪な形をした透き通る石。しかしそれは次第に薄れていく。ネックレスも黄色い石も、少しずつその「形」を失っていき…最後には、何もなかったかのように綺麗さっぱり無くなっていた。それと同時に、翔子を苦しませていた電撃も消えた。もっとも、その時点で翔子は気絶してしまっていたのだが。
「あー、電撃の宝具と珠玉も終わりか…」
史樹は面倒くさそうにそう言うと、愕然としている瑞久の方を見た。瑞久は翔子から手を離され、地面に座った状態だ。史樹が助けに来てから、一ミリとも動いていない。
「…史樹…。さっきの電撃は…」
まだ混乱しているのか、瑞久は震える声で史樹に最大の疑問を投げかけた。史樹はため息をつくと、瑞久の手を取り、立ち上がらせながら言った。
「精霊魔法だ。さっきのネックレスと石は、精霊に魔法と引き換えに捧げる『犠牲』」
淡々と、簡潔すぎる真実を述べる史樹。それが、瑞久にとっての更なる混乱を招いた。瑞久が立ち上がると、史樹は全て承知しているというように、瑞久を横目で見て言った。
「ま、現状は後で説明するとして…」
そして、下に転がる石を蹴る。
「家に戻って、ある程度の物持って戻って来い。
—…バリアが破れる」
∬∬∬
「全く…バリアが破れるって、なんてことだ…」
瑞久は、濃い緑色のリュックサックに携帯や芸能人などが飲んでいそうな十秒メシなどを詰め込みながら、呟いた。つい先ほど、史樹が帰ってきた。何の知らせもなく、唐突に。瑞久はブーツに足を入れ、横のチャックを上げる。ジッ、と小気味よい音が静か過ぎる家に響いた。
「もしかしたら、見納めかもな。…史樹が言うことだから、かなりヤバイことになってるみたいだし…」
瑞久はそんな独り言を呟きながら、ブーツの先をトントン、と地面に叩く。そしてリュックサックを背負いなおし、白いパーカーの上に黒いコート、茶色いズボン姿の少年は、とある「覚悟」を決めて己の家のドアを開けた。
その「覚悟」が一体なんなのか、自分でもわからずに。ただ、復讐という名の舞台に自分が踏み出したことにも、「地獄巡り」などという旅行を始めてしまったことにも、気づかずに。
∬∬∬
「…来たか」
瑞久が先ほどの場所へ戻ると、そこにはやはり史樹の姿があり、彼は瑞久を見ずとも彼が来たことを確認した。彼は古びたドラム缶の上に腰掛けており、それから慣れたように降りると、駆け寄ってくる瑞久に言った。
「さて、別にバリアが破れようと何人の奴が死のうと、俺達にはあんまり関係ないんだがな」
史樹は薄く笑いながら言った。そんな彼の台詞に、瑞久は驚きを隠せない様子だ。
「…どういうこと?まさか、僕らは…」
「助かるんだよ」
史樹はそう一言言うと、バリアと共に視界に入る夜空を仰ぎ見た。それにつられて、瑞久も空を見る。すると、何よりも先に瑞久の瞳に飛び込んできたのは…
バリアにぽっかりと開いた、「円」だった。
それは紛れもない、「バリア崩壊」の合図だったのだが…瑞久は意外と冷静なタイプだ。次第に広がっていく、夜空によって黒く色づけされた円を見た瞬間彼の体がビクリと動いたが、すぐに落ち着いた顔でそれを眺めた。史樹が嘘をついているようには思えない。なにより、「嘘」を見破る能力を持つ瑞久にとっては、「思えない」ではなく、「思う術がない」なのだが。
「…バリアが壊れてんのは、俺が原因なんだがな」
広がる「黒」を見つめながら、史樹は言った。彼の呟いた言葉には流石に驚愕の表情を見せる瑞久。
「どういうことだ?」
「さっき使った精霊魔法は、かなり協力なモノだったからな…その影響で、バリアが崩れようとしている」
「…魔法は科学よりも強いのか?」
「…いいや、言っておくが、このバリアは化学なんかじゃない」
「何だって…」
「在原研究所は、「科学」に見せかけた「精霊魔法」を使う、精霊使いの集まりなんだよ。だから、今破れてるバリアも、呪的な物で、科学的要素なんてちっとも使っちゃいない…お、全部壊れたようだぞ」
彼の言うとおりだった。瑞久の視界にもう水色の膜は映っていない。しかし、上を向く顔を戻した彼の瞳に、久しぶりに見る光景が映る。
少しずつ朽ちていく建物。彼らの周りには誰もいないのだが、人の賑わう方向から聞こえてくる悲惨な「叫び」。全てのものが、一瞬にして茶色く染まっていく。数多のビルなどが耐え切れず崩れた影響で、瑞久と史樹に砂埃を含む風が吹きかかる。
「…本当に、この世は僕が知らない間に壊れたんだね。不和と争いの女神、エリスが舞い降りたみたいに」
「相変わらずお前は神話に詳しいんだな」
史樹はやけに冷静な瑞久を珍しいとは思っていないようで、ごくごく普通に語りかける。
「ま、神話に詳しいのは良かったかもしれないぞ。精霊の名は全て神話の神々の名前だからな、すぐ覚えられる」
そんな暢気な話をしながら、無くなった「境界線」をたった一歩で越える瑞久と史樹。
そして、やっと始まった。
この世界は決して頑強で不壊などではないことを証明する、復讐と魔法の、壊れた悲劇が。
- Re: 楽境のインヘルノ(誰か来て〜><) ( No.14 )
- 日時: 2010/03/12 20:43
- 名前: めだか (ID: m/RYF1.C)
・・・・・・なんか・・・どんどん安全度が下がって、危険度が上がっていきますね・・・。やっぱり怖い^^
しかも、最後の「——・・・バリアが破れる」って!!?ヤバいじゃねェかぁぁ!!!みんな死ぬぅぅ?!
続きが楽しみです♪
- Re: 楽境のインヘルノ(誰か来て〜><) ( No.15 )
- 日時: 2010/03/12 20:46
- 名前: めだか (ID: m/RYF1.C)
「精霊魔法」というのが出てきましたね・・・・・。他の魔法も出てきたら、面白くなりそうですね—^0^
- Re: 楽境のインヘルノ(誰か来て〜><) ( No.16 )
- 日時: 2010/03/12 22:47
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)
来たよん、来たよん。
うわー! 準ちゃんワールド炸裂だなぁー!
てか、同じ中一!? マジで!?
同じ中一で、これだけの文章能力ってすご!
私、マジどうなのって感じ・・・。
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