ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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コップ落とし。
日時: 2010/03/17 18:36
名前: キリ (ID: U0fMGoxO)

このお話は、『コップ落とし。』以外にも、
『三 角 関 係』というお話などを書きます!

コップ落としの主人公の名前は、『渚』です。
それでは、スタート↓

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Re: コップ落とし。 ( No.4 )
日時: 2010/03/17 19:20
名前: キリ (ID: U0fMGoxO)

空さん

コメントありがとうございます!
次も頑張ります。

次のお話『三 角 関 係』の
主人公の名前は、『いちか』です。

Re: コップ落とし。 ( No.5 )
日時: 2010/03/17 20:10
名前: キリ (ID: U0fMGoxO)

02 三 角 関 係

「ねえ、いちか♪」

「ん?何、昴」

昴とは、いちかの大親友だ。

いつも二人で一緒にいた。

「あのさ、いちか・・。いちかって、好きな人、いる?」

「え・・?好きな人??」

(あ、もしかして昴、好きな人で来たのかな)

「・・・うん、いるよ。」

「えっ?!本当?実は、さ・・・あたしも好きな人いるんだ・・」

ああ、やっぱり、といちかは思った。

「じゃあさ、いっせーのせっ!で好きな人の名前、言わない??」

「あー、うん。いいよ」

「じゃあいくよ。いっせーの・・せっ!


「「瑞希くん!!」」

「「え・・?」」

(あたしの好きな人が・・昴と一緒・・)

「へ、へ〜・・昴も、瑞希くんが好きなんだぁ・・」

すると、昴は一瞬恐い顔をいちかに向けた。
が、すぐに笑顔になって

「そうなんだぁ。・・へぇ、いちかも・・・」

と言った。

(昴・・?)

「まあでも、正々堂々恋敵(ライバル)として、戦おう!」

「そ、そうだね!」

二人は、そう約束した。


次の日、いちかは靴箱にいた。

いつも一緒に昴と登校しているのだが、今日は先に行ってしまったようだ。

そして、いちかが靴箱を開けたときーー。

「きゃあっ!!」

靴箱から、大量のみみずやいもむし、さらにねずみの死骸が入っていた。

「どうしました?木場さん!!」

「せ、先生!!いちかちゃんの靴箱にっ・・い、いもむしとかっ・・!」

「!!? いったい、誰がこんな事を・・!」

このことは、すぐに学校中に広まった。

「いちか・・」

「昴・・・」

「いちか、大丈夫?誰がこんな事をしたんだろうね・・」

「昴、あたしは大丈夫だよ。昴が居てくれるから・・。」

「そっか・・。でも、辛いときはいつでも言ってね♪」

「昴・・!」

(昴は優しい・・。昔からそうだった)

昴は、いちかの靴箱にあんなものを入れた犯人探しを手伝ってくれた。

が、その次の日も、そのまた次の日も、いちかの靴箱から
同じものが出てきた。

そして他にも教科書がなくなる、机に『うざい』など、さらにいじめが酷くなってしまった。

「昴ぅ・・・あたし、もう耐えられないっ・・!」

「いちか・・ごめんね、あたし、何もできなくて・・」

いじめがあまりにも酷すぎて、とうとういちかは学校を休んでしまった。

昴から『あたしが必ず犯人を見つけるよ!』と言うメールがきたり、
瑞希から『大丈夫か?早く犯人見つかるといいな・・』というメールが来た。

(昴・・・・ 

 瑞希くん・・・・)

いちかは、一週間学校を休んでいたけど、また行くことにした。

(久しぶり・・と言っても、一週間来なかっただけだけど、強く立ち向かっていかないと
いけないよね・・・!)

そんな事を思いながら、靴箱にいった。

・・しかし、そこには仲良く手を繋ぐ昴と瑞希の姿があった。

「え・・・————?」

(どういうこと・・?)

いちかは、ただ二人を見つめることしかできなかった。

そしてしばらくしてから、教室へ向かった。

教室のドアを開けようとしたとき——

「いちかへのいじめ、結局誰がやってたの?」

「あー、あれ?あれはあたしだよーっ!」

(え・・・・?                                         

                    昴—?)

「えー、何で?!いちかと昴、あんなに仲良かったじゃん!!」

「それは、友達ごっこしてただけ!いちかとあたしの好きな人かぶっちゃって・・
むかついていじめてたんだぁ♪まあ、もともと好きじゃなかったんだけど」

「うわー、何それ!!昴、性格悪っ!」

「悪くていいしー!
   「「あははあはははは!」」

(何、それ————。
   いじめてたのは、昴だったの—?

あたしのこと、友達と思ってなかったの—?

   許せない・・・・)

いちかは、笑顔で教室のドアを開けた。

「あっ、いちかー!学校来たんだ!!嬉しいよぉっ!」

(嘘つくなよ)

「そう、ありがとう!」

(死ね死ね死ね・・!)

「ねえ、昴。ちょっと屋上にきてもらえないかな?」

「えー?・・うん、いいよ♪」

いちかは、先に昴を屋上に行かせ、家庭科室へ向かっていた。

そして、包丁を取り出す。

「昴・・覚悟しておいてね——?」


がちゃっ・・。

「あー、いちかぁ〜!遅いよ?」

ガチッ。

「え・・・何で鍵閉めるの・・?」

「さあ、何ででしょう?」

そう言って、いちかは隠し持っていた包丁を取り出した。

「いちかっ?!何で包丁なんかっ——!!」

「あたし、教室に入る前、聞いちゃったんだぁ・・。昴があたしのこと、いじめてたんだ・・」

「!! それをどうしてっ・・!」

「しかも、昴はあたしのこと、友達と思ってなんかなかったんだね」

そう言いながら、どんどん昴に近づいていく。

「お、思ってる!!謝るよいちかぁっ・・!嫉妬しちゃったの!それで思わず・・」

「言い訳はやめて。」

ガンっ!ガンッ!

「おい、昴!!そこに居るんだろ?今すぐ開けろっ!!」

屋上のドアの向こう側から、瑞希の声がした。

「み、瑞希—?ダメ!今は来ちゃッ・・!」

「瑞希・・?やっぱり、二人は付き合ってたんだ・・」

ガァン!!

「昴っ!・・え、木場——?」

「ああ・・残念だね、瑞希くん。来なきゃ、死なずにすんだのに・・」

「は?木場・・何言ってんだよ・・」

「ごめんね、瑞希くん。好きだったよ・・」

「おい、やめっ・・・・うわぁぁぁ!!」

ブシュっ・・・

「きゃあああああ!!瑞希ッ!」

「じゃあつぎは、昴の番だね・・。良かったね。好きな人と同じ場所で死ねて」

「いやっ・・来ないでっ・・!」

「さようなら、昴っ・・・・」

「きゃあああああぁぁあぁぁぁ!!!!!」

Re: コップ落とし。 ( No.6 )
日時: 2010/03/17 20:17
名前: キリ (ID: U0fMGoxO)

コメ待ってまーす。

次のお話は『夢、それとも現実』です。
主人公の名前は『羽美』です。

ちなみに、主人公はたいてい高校生です。

自分まだ小学生なのに・・。

Re: コップ落とし。 ( No.7 )
日時: 2010/03/19 16:44
名前: キリ (ID: U0fMGoxO)

03 夢、それとも現実

『あと、一週間——』

バッ!

「・・また、同じ夢・・・。」

羽美は毎日、同じ夢を見るようになっていた。

その夢というのは、羽美が駅で電車を待っていて、駅に来た電車が通り過ぎていく。

通り過ぎる電車は、いたって普通の、どこにでも通っているような電車だった。

そして、夢の中で、電車が一回通り過ぎたら『あと、二週間——』

という、不気味な声のアナウンスが流れてきて、そこで起きる。

しかも、そのアナウンスは一日ごとに『あと、十三日——』『あと、十二日——』...と、
どんどん日にちが減っていく。

そして、今日見た夢では『あと、一週間——』。

いったい、何なのだろうか。

「あ、お母さん・・。」

「羽美?どうしたの。最近、ずっとうなされてるわよ?」

「あ・・・うん、ちょっと、最近毎日同じ夢を見てて・・」

「毎日同じ夢?——それは、きっと偶然よ。大丈夫、今日寝るときはきっとそんな夢、
見ないから。」

「・・そっか」

「さあ、早く着替えて。電車いっちゃうわよ」

時計を見ると、もうそろそろでいつも乗っている電車が来る頃だった。

「あ!急いで着替えないと——」


そして、教室。

「おはよー、絵美・・・・」

「ん?また同じ夢見たの??」

「そうなんだよ・・・何か、怖くって」

「まあ、夢だし大丈夫なんじゃないかな」

「えー、そうかなぁ」

「そうだよ、きっと。夢が正夢になるわけじゃないし」

Re: コップ落とし。 ( No.8 )
日時: 2010/03/22 13:53
名前: キリ (ID: U0fMGoxO)

「それもそうか!!」

羽美は元気に言った。

その日は、部活が忙しかったので早めにお風呂と食事を済ませて眠りに着いた。

羽美は何故かこの日、あの電車の夢を見なかった。

そしてこの夢を見なかった日から、6日間連続で夢を見なかった。

このまま、あの夢を見ることはないだろう。

羽美はそう思っていた。

しかし———

「ねぇ、絵美!!今日帰り、買い物に付き合ってくれない??」

「え?いいよー」

羽美は、絵美と一緒に買い物をすることにした。

最近、友達と買い物をしていなかったので、その日は夜遅くまで遊んだ。

「あ、もうこんな時間!終電が来ちゃう・・」

「あ、そっか!羽美、また明日ね。気をつけて帰ってね!」

「うん、じゃあね、絵美」

羽美は走っていつもの駅まで向かった。

駅には誰一人いないように思えた。

「なんか気味悪い・・」

(もしかして、もう終電いっちゃったかな・・・)

そう思っていると、電車が来る音がした。

プシューー・・・

「あ、何だ。まだ間に合ったんだ」

羽美は急いで、きた電車に乗った。

(・・あれ?ここの駅の電車のガラと、この電車のガラって・・ちがう・・)

そう思いながらも、羽美はシートに座って電車が発車するのを待った。

すると、アナウンスがなった。

『今日が、連れて行ける日——・・』

「え?!」

(嘘っ・・どういうこと?何であの夢と同じ声のアナウンスが流れているの?)

『あの夢以来だね・・発射しまーす。次は、あの世ー、あの世ー・・』

「嘘?!やだっ・・あの夢は終わってなかったのっ・・?!」

『これは・・夢じゃないよ。現実だよ———』


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