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- 夜空と僕
- 日時: 2010/04/27 15:12
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
【夜空と僕】
初めまして。修羅人といいます。
面白い小説が書けるように、一生懸命頑張ります。
アドバイスとか、まってます。
感想・コメント、気軽にしてくださいね。
>>10 第一話 >>11 第十一話
>>1 第二話 >>12 第十二話
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>>5 第六話
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>>7 第八話
>>8 第九話
>>9 第十話
- 夜空と僕 ( No.3 )
- 日時: 2010/04/02 16:07
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
月夜の晩
貴方は逝ってしまった
何故朽ち果てたのですか?
問うも返事は在る筈も無く
ホーホー
梟の鳴声さえ響き渡る
静かな晩
赤に染まった辺りを
少しでも消そうと
自らの瞳から零れ落ちる
青色の水_________。
「自己紹介ターイム!!!」
龍切の声が、部屋を包む。
その話は置いといて・・・不思議なのがこの家。何処にお金が在ったの?と思うほど、豪華。
広くて、新品のように綺麗。
家の床は、全てが大理石。
壁には、高そうな(明らかに高い・・・)絵が飾ってある。此処には今、6人しか住んでいないのに。
話は戻って・・・・
僕は、あれから暫く傷の治療かと思いきや・・・
嘘のように、二日とすれば元のように傷は無くなっていた。
それも、僕達青樹家の血を継ぐ者なら、当たり前らしい。(信じて良いのか?)
「えと、私の名前は月音湖(TukineIzumi)です。代々青木家に仕えている、メイドです!!結羅様、よろしくお願いします。まだ15歳ですが、色々出来ます。」
この子、月音湖。かなり可愛い。
身長160も無い小柄だが、家事とか家の事は全てこの子がしている。
「桔梗。13歳。」
クールな彼女は、桔梗(kikyou)と言う。
湖とは、そんなに変わらないから大きくは無い。とにかく・・・謎。話した事はそんなに無い。
外見から分かる事は、13歳では無い様な、大人っぽさ。可愛いと言うより、美しい・・・?
「玉玄です。湖のように代々青木家に御仕えしております。私は、17歳で結羅様より年上ですが、どおかお気を使わないで下さい。得意な事は、人の心身を言葉で操る事です。これからは、離れている事の方が少ないと思いますので、よろしくお願いしますね。」
玉玄(gyokugen)執事・・・?みたいな雰囲気。僕と一緒に行動する事が多いんだ。
僕の事大切にしてくれてて、優しいけど・・・
ナイフを投げたり、僕を此処に連れてきた張本人だ。
あの時は怖かったけど(今も少しは)
外見は、色白で釣り目。背が高くて、紳士・執事っぽい。勉強も、運動も完璧だけど・・・驚くほど料理が駄目。
「原水龍切ー!!!青木家の分家だよ。よろしくネ!!」
「いや、知ってる。」
龍切は、16歳。普段はノンビリしている筈だけど・・・はしゃぐ時ははしゃぐ。天然な所がある。真面目な一面というギャップがたまらない!!!
・
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・
・
・
「学校。」
僕は、此処に来てから全く、学校に行ってない。
「・・・・・・・・うん。じゃあ、青木家について・・・。」
龍切は何を言ってるのか?
僕は、学校に行きたいと言っているんだ!!
早速始まった。
この家の一室。此処も、綺麗だ。
木製の机に、モノクロのソファが一人に一つづつある。
一人に一つづつ・・・そう。今此処に、メイドと不思議系謎(あだ名の意味不明)と執事的紳士(あだ名の意味不明)・・・全員で5人居る。
広い部屋に、四つの机が横に並んでいて、前に高さの高い机が一つあり、其処に龍切がいる。
(ちなみに僕の隣は、執事的紳士と不思議系謎。)
自分のネーミングセンスの無さに苦笑しながら、何が始まるのかと思い、頬杖を付いた。
「オッホン、デェワァ、授業を始めます。」
龍切の授業・・・・心配、不安、危機感が止まらない。
と思っていると、龍切の顔つきが変わった。
「今日の授業は、青木家の歴史、仕事について。」
・
・
・
・
・
初代青木家。
その頃は、城の門番をしていた。
が、平凡な日常に呆れ、自ら殺し屋の道に進んだ。
努力を惜しまない青木家の代々の後継者は、必ず
才能のある遺伝子を残した。
強く、美しく、・・・才能に溢れる。
分家が増えれば、その家の一番強い者同士子供を作った。弱い者は、弱く・・・強い者は、強く。
そして、分家は増え続けた。
その分、弱い血も進化し、強いものも進化した。
ある代から、弱い者と強い者が子供を作るようになった。進化は遅くなるも、平等に全てが強くなった。
一時代より強いものは、弱くなった。
その事で、反発が起きるも、本家の意思にしたがい少しづつながら、家は成長する。
そして、今に至る。
人並みはずれた回復力。強くなる一人一人の才能。
血の薄い分家は、能力が劣ってはいるもの、付き人として青木家に仕えている。
家は助け合いながら、強くなった。
「次は、仕事についてね。」
此処までの説明は、最小限に省略したもの。
無駄話などが多すぎて、もぅ夕方だ。
今日一日、自己紹介、この授業・・・そんだけ。
続く
- 夜空と僕 ( No.4 )
- 日時: 2010/04/03 13:55
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
今は夜。
授業がまだ続いている。
退屈な僕は、話が右から入り、左から抜けていく様だ。内容は、全く覚えてない。
盛り上がっている龍切は、偉そうに咳払いなどをしてる。
ここまで、龍切の自慢話か、武勇伝・・・・(?)しか聞いてない。
とうとう痺れを切らした桔梗。
クールの欠片も無く、戦闘モード突入。
玉玄も、額に青筋が立っている。
湖は、二人を落ち着かせようと、おろおろしている。
「お前・・・話はそれだけか?」
「ふぅ。つまらないお馬鹿話に、付き合っている暇は
在りません。その喉、切り裂きましょうか?」
黒いオーラが二人の周りに・・・(焦
(怖いなぁ・・・まぁ、悪いのは龍切だけどな。)
そう思って、僕は二人を見ないようにした。
窓の外を眺めるだけで、何故か切なくなる。
(父さん、母さん、今頃何してるかな・・・)
心配しているだろうか?
此処には、お祖父ちゃんも(ボケてるけど)従兄弟も
(何かおかしいけど・・・)が居るから、大丈夫かな?
連絡できるなら、二人にもしないと。
怒りを爆発させた二人。
龍切は助けを求めていたが、僕は無視した。
仕方なくと言う風に、龍切は真面目な顔になった。
「エー・・・と、次は仕事について・・・?」
龍切は、忘れた事を思い出すように、頭を掻いた。
この家の殺し屋は、余り人を殺める事はしないらしい。
「それは、どうゆう事だよ?」
僕には、判らなかった。
殺し屋・・・頼まれたら、金のため、理由なし・・・人を
簡単に殺してしまう・・・そんな者だろう?
人を殺さないなんて、いったいどうゆう事だ?
「アーァ・・・・・例えば、大切な物が奪われるだろ?そうしたら、俺等に依頼するんだ。」
「は・・・・?盗まれただけで人を殺すのか?」
「じゃなくて、取り戻しに行くとする。はい、取り戻しました。なら、ハッピーエンドだけど、壊れてたら?依頼は、失敗・・・。持ち主にとって大切なものなんだ。壊れた事を知らせた時、頼まれれば、相手を始末する。大体は、話し合って殺める事はしないけどな。」
「訳判んね。殺し屋じゃねーじゃん。」
「あぁ。まぁ、一番判りやすい言い方だろ?」
「そんなのを俺は、継がなきゃいけないのか?」
「舐めるなよ?相手は、テロリストやら国家的にも問題になってる奴なんだよ。・・・犯罪者を捕まえたり、いわば俺等は何でも屋・・・・・?」
此処まで来て、重大発表?!
僕の家が、そんなに重要なのか?
話は、全てが信じられる物ではないが・・・・・
・
・
・
・
・
「殺し屋じゃないなら・・・・・・・
頑張る・・・・か?」
・
・
・
・
・
嘘かもしれないけど、殺されかけたんだ。
在り得るだろう。
龍切が少し笑顔になった。
玉玄も、らしくない様な軟らかい顔になった。
「じゃ、明日は才能・・・・良く言えば、超能力について。」
「・・・・・・・・・?・・・・・・・!!??学校は?!」
夜中の家に、僕の大声が響いた。
続く
- 夜空と僕 ( No.5 )
- 日時: 2010/04/05 14:53
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
僕が学校に行く事は、これから先あるのだろうか?
馬鹿馬鹿しい授業、二日目。_______
「此処からは、それぞれの能力について。」
流石に、二日目は飽きてきたのか竜切は、面倒くさそうだ。って言うか、たったの二日で飽きるのか?
まぁ、昔からそんな人だったと・・・思う。
付き添いの、執事的紳士・メイド・不思議系謎も
面倒くさそうだ。
僕は、暇なよりは良いと思う。出来だけ、集中しようと思う。
もしかすると・・・信じられないけど、僕はこの仕事を
する事になるかもしれないから。
・
・
・
・
・
青樹家の進化は知っている。
遺伝子的に、丈夫で才能に溢れるように、人を選んで
子供を作ってきたようで・・・
気が遠くなるような長い間。
少しづつ進化した。
その結果。
僕ら青樹家は、今に至ってこれだ・・・・・・・。
玉玄にすると、言葉で人の心身を操る。
竜切は、見た事は無いが、植物を一瞬に育てることが出来る。
僕は、身体能力・回復力・がかなりある。
だが、どの能力も必ず欠点があるのだ。
玉玄は、大声で何かを言うと仲間も、その能力に掛かってしまう。(聞こえてしまうから)
竜切は、種類によっては時間がかかってしまう。
僕は、まだ慣れていないため、自由には使えない。
この家の進化は、まだまだ続くそうだ。
・
・
・
・
・
話が終わった。
初めに比べると、無駄話は少なくなったので、思ったより早く終わった。
(まだ、12時にもなってないのか。)
部屋を出た。
僕は、お祖父ちゃんの部屋に向かって歩き出した。
・
・
・
・
・
「お祖父ちゃん・・・?」
呼びかけると、すぐに返事が来た。
「結羅か?」
部屋の整理をしながら、顔を上げたお祖父ちゃん。
手にいっぱい持っている本を、机の上に置きながら不思議そうに僕を見た。
「あのね、僕そろそろ学校に行かないと。」
驚いた顔をするお祖父ちゃん。
僕は、当たり前のことを言っただけなのに。
「そっ!!・・・・・そそそそそそ・・・・そんな。」
(お祖父ちゃん?!)
今にも泣きそうな様子の、お祖父ちゃん。
僕は慌てて、付け加えた。
「い、行けるなら?!・・・迷惑にならないなら。出来ればで良いからっ。・・・駄目?」
その言葉に、お祖父ちゃんは真面目な顔になった。
そして、椅子にゆっくりと腰を降ろした。
本が沢山乗っているのを、横に退かすと腕を組んだ。
重々しく口を開く。
「お前のためを思うなら、それは絶対に駄目じゃ。」
何で?と思ったが、あえて言わなかった。
「青樹家だと誰かに気づかれれば、お前の命が危ないのじゃ。表では、余り知られていないが、万が一がある。お前は、本家のたった一人の後継者なんじゃぞ。」
僕は、仕方ないと思い
「うん。分かった。気にしないでね。」
笑顔で言った。
・
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・
・
・
お祖父ちゃんの部屋から出た。
暫く歩くと、曲がり角の向こう側に玉玄が居た。
「お話しても、宜しいですか?」
いつも、僕に話し掛ける時は、こんな風に丁寧な言葉遣いだ。
「うん。」
・
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・
・
僕等は、今中庭に居る。
此処も凄く豪華だ。じっくり見るのは初めてで、よく見ると、見たことの無い花がある。
沢山の薔薇のアーチを潜ると、噴水があった。公園にあるような、大きなやつ。
女神の銅像、綺麗なベンチ、街中のようなレンガの道、広い花畑。
広い庭には、普通の家では見られないような物が沢山在った。
すぐ近くにあったベンチに、二人で腰掛けた。
そこで、暫くの沈黙。
先に口を開いたのは、玉玄だった。
「あの時は、申し訳ありませんでした。」
反省した顔で言われると、僕は落ち着かなかった。
「そんな、全然良いよ。僕も、その傷・・・ゴメン。」
玉玄は、僕のように凄い回復力は無い。肩には、ナイフが刺さった所に包帯が巻いてある。
僕は、一週間もしないうちに直ったのに。
「しかし、青木家の後継者様に私のような者が・・・」
「もういいよ。」
誤られるのは、好きじゃない。
僕は、玉玄を安心させるために笑った。
それから僕は、話を変えた。
「あのさ、何で玉玄は僕より強いのに、本家じゃないの?」
「?・・・そんなこと無いですよ。本質が引き出されれば、結羅様は私なんかより強いのです。」
「本質?」
・
・
・
・
・
青樹家は、分家が多い。
今は家によって、少しでも本家の役に立とうと子孫の
残し方なんてバラバラだ。
湖のように、メイドになる分家は、強さはほとんどない。ただ、幼いころから料理などを(家事)をやっていたそうだ。ようは、体力がある分家らしい。
玉玄は、仕事を手伝ったりする分家の子孫で強さが
他の分家に比べると高い。だが、本家に比べるとそれはまだ弱いらしい。
桔梗は・・・・・・余り知られていない分家で、何があるのかは、玉玄も知らないらしい。ただ、仕事の依頼を
僕等に知らせる役目だそうだ。(何処から仕事を貰うのかは、不明。)
竜切は、本家の血が一番多く流れている分家。
能力は、本家ほどではないが総合的に言えば分家の中では力が大きい。
そして僕。
本家の血は、まだ良く分かってないらしい。
分家には比べ物にならないほど、最強(?)
知られていない能力がある。
・
・
・
・
・
「あのさ、本家とか分家とか・・・どうやって区別するの?」
さっきの話に、本家分家の話が出てきたけど、よく分からなかった。
玉玄は、暫く考えてから話し出した。
・
・
・
・
・
本家の人間は、必ず青樹家の血を引く人間と結婚している。
(従兄弟とか、叔父さん・・・????)
簡単に言えば、分家の人間と子供を作る。
そして分家は、二代に一回青樹家の血を引く人間と、
子供を作る。
それは、遺伝子的に当たり前なのだそうだ。
青樹家の人間は、不思議と本家なら青樹家の血を継ぐ
人間に。分家なら、二代に一回青樹家の血を継ぐ人間に惹かれるそうだ。
決まりではなくて、それが自然な流れ。
・
・
・
・
・
話が終わった。竜切のように、無駄話が無かったから
話は簡単に、分かりやすく終わった。
(何だか僕の家って、凄くない?!)
薄々信じ始めた僕。
「結羅様は、勉強したいのですか?」
その言葉に、ドキッとした。
学校に行きたいとは言ったが、正直勉強は嫌いだ。
「そういう訳では・・・」
「私、結羅様のためなら何でもしますよ。勉強は、好きなので、お教えしましょうか?」
「ぇ・・・・」
ニコニコ笑顔・・・
こっ、断れない?!
「ぅん。」
(いつも暇だから、まぁいっか。)
続く
- 夜空と僕 ( No.6 )
- 日時: 2010/04/05 16:10
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
犠牲になるのは
貴方?
それともボク・・・?
何も犠牲にしない
そんなの不可能だ
欲深い生き物は
今あるものさえ簡単に切り捨て
新しい物を手に入れようとする
キリステラレルノハ________?
ギセイシャハ
ボク・・・?
ソレトモアナタ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日は、爽やかに目が覚めた。
僕は、一人が使うには勿体無いほど大きなベットから
体を起こす。
窓の外は、先が見えないほどの広い森が続いている。
僕は、まだ此処が何処だか分からない。
朝ごはんを食べるために、キッチンへ。
と、言ってもエレベーターとか色々乗らなきゃ大変な
程この家は広い。
一人で行くことは無く、廊下を曲がると玉玄が居る。
そして、また暫く歩くと竜切が笑顔で走ってくる。
僕は、此処の生活に慣れただろうか?
キッチンに着いた。
時刻は、7時45分。
豪華な料理が、沢山並んでいる。
湖が此方を見て、笑顔になる。
「おはよう。」
「お早うございます。」
はぁ。ため息が出るほど幸せ。
朝から、こんなに可愛い子にご飯作ってもらえるなんて。
僕等は、これはまた高そうな椅子に座る。
長くて大きな机に眠そうに、竜切がもたれる。
暫くすると、いい香りの紅茶が運ばれてくる。
食事が終わると、着替えて、毎日違う内容の楽しい
玉玄の授業がある。
改めて思うがこの家には、6人しか住んでいないのに
大きくて綺麗な家だ。
授業が終わると、竜切に戦う方法とか教えてもらう。
玉玄は、いつも僕の傍に居て、色んな事を一緒にする。
・
・
・
・
・
此処に来てから、楽しいことが増えた。
とにかく、苦しいことが無い。
頑張る事も、楽しくて仕方なかった。
ふと、そんな事を考えていた。
僕は今、夕飯も済ませて部屋に居る。
一人、ソファに座って、ボーっとしている。
退屈ではなかった。
僕はそのまま、ソファに横になった。
・・・・・ラ・・ゥラ・・・・
「結羅。」
耳元で、竜切が僕の名前を呼んでいた。
僕は横になってそのまま寝ていたらしい。
「ン・・・・何?」
「仕事。」
「あぁ。仕事・・・・・」
あっ!!??
仕事?!・・・・・・・・大変だ
僕は驚いて、飛び起きた。
「はは。緊張するか?結羅。」
「そ・・・・・・そりゃするでしょ。」
・
・
・
・
・
夜中の出来事だった。
僕等は(僕・玉玄・竜切)サングラスを掛けた如何にも強そうな人たちが運転する車に、乗って家を出発
した。
「仕事内容は?桔梗。」
助手席には桔梗が乗っていた。
いつもの様に、無表情だ。
「お前等は、学生になりすまして学校に通え。まぁ、
一日中此処に居る奴等に見張られてるから、安心だ。依頼は、その学校の生徒が薬を売り付けられているらしい。歴史のある有名進学校だ。生徒がそんな物を持っているとなると、大変な事だ。ニュースになる前に売り付けている奴等を捕まえろ。と、な。」
「此処にいる奴等って、サングラスの人?」
「あぁ。」
「玉玄は、かなり大きいけど大丈夫かよ?」
竜切の質問は、僕も気になっていた事だ。
「大丈夫だ。お前等が通うのは、高校だ。」
可笑しくない?僕は・・・まだ中学生だよ?
玉玄と竜切は良いとして、僕は??
考える暇も無く、制服とマンションの鍵を渡され車から降ろされた。
「じゃあな桔梗。」
車はあっという間に出た。
呆然とする僕。二人はマンションに向かって歩き出した。
「結羅様、行きますよ。」
・
・
・
・
・
僕らが降ろされたのは、街中ではなく目立たない公園。暫く歩いたが、マンションは見つからない。
そこで、竜切が交番へ・・・
やっと場所が分かり、マンションに着いたのはお昼前。
朝食もなしで、かなりの空腹だ。
マンションは、3人で一つを使う。
それでも、余る位広い。
(流石・・・)
家具は、新しく立派なものだ。
荷物は準備する暇が無く、私物は無い。
「腹減ったし、とりあえずご飯食べよっか?」
竜切の提案に賛成。
僕等は、町へ。
・
・
・
・
・
「都会か?」
「窮屈ですね。」
二人は、周りをじろじろ見ている。
「何でそんなに見てるんだ?竜切も玉玄もこの位幾らでも見たこと在るだろ?」
二人は、僕を見ないで返事をした。
「仕事のためですよ。此処にだって怪しい奴が居るかもしれないでしょ?居たら、連絡してマークする。」
「そっか。」
僕も注意して辺りを見た。
・
・
・
・
・
街中の高級レストランにでも行くかと思ったら、普通のコンビニ・・・?
「なんで、レストランとか行かないんだよ?」
「いおいお、結羅そんな所に子供だけで住んでる学生が行くか?目立ったらおしまいなんだよ。」
「・・・・・そっか。」
細かいところまで、気を使ってるな。
二人には、これからも沢山のことを学ばなきゃ。
コンビニには僕らがこれから通う学校の制服を着た学生が沢山居た。
ガラが悪そうではなく、凄く真面目そうだ。
竜切も、玉玄も出来るだけ沢山の学生に話しかけていた。
(友達とか作ったほうが、情報が多く得られるのか。)
・
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・
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・
今日は学校にはまだ行かなかった。
久しぶりに家の敷地ではない外。
殺し屋・・・でも無い。
思ったような仕事は無くて、安全。
誰も犠牲にしないように、傷つかないように。
僕はそれだけを一番に考えていた。
『殺してくれ』
なんて事は言われていない。
って事は、今回は誰も殺さなくていいんだよな?
続く
- 夜空と僕 ( No.7 )
- 日時: 2010/04/06 09:08
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
今日から学校。
僕は、とても楽しみだった。
「おはよ。」
僕等は起きると、制服を着て、家を出た。
朝御飯は、学生らしくコンビニ。
にしても、竜切も玉玄も制服似合うなぁ〜・・・
見惚れてしまう。
・
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・
・
・
僕らの此処での名前は、本名では無い。
正体がバレると色々、ヤバイらしい。
此処での僕らの名前
僕・天井雅人(AmaiMasato)
竜切・天井洋人(Amaihiroto)
玉玄・阿久根翔(AkuneSyou)
コロッと本名出ちゃいそう。
まぁ、気をつけるよ。
そして、僕等のクラスについて。
僕が一年。後の二人が二年。
二人は、クラス一緒。
(僕は一人で寂しいな・・・)
・
・
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・
「校長の部屋行かないと。」
僕等は、朝一番に校長の部屋へ・・・
有名な学校だけあって、校舎内は豪華。
長い廊下を抜けると、校長室がある。
「お早うございます。」
そう言って、部屋へ。
其処には、優しそうな顔をした校長らしき人物が居た。
僕らを見ると、ニッコリと笑って深く頭を下げた。
(丁寧な人だな。)
「貴方様が、青樹様ですね。」
「えぇ。此方の一年に入学させて頂くのが本家の青樹結羅様です。」
校長は、僕の前へ来て握手を求めた。
(そんなに有名なのか?)
僕はとりあえず握手した。
「依頼人の校長さん。名前は鈴木さん。」
竜切の紹介を聞いて、僕は浅くお辞儀した。
「このたびは、依頼を受け持っていただいて有難うございます。生徒の安全を十分に守ってやって下さい。」
「あの・・・仕事には関係ないんですが、僕はまだ中学二年なんです。勉強はどうなるんですか?」
「あぁ、その事なら安心してください。定期的にテストがあった時は事前に答えをお渡ししますので。」
会話が暫く続くと、玉玄が校長に質問した。
「此処の職員は、私たちの正体をご存知なのですか?」
「えぇ。一部の職員は知っています。その他の信用できない職員には、権力者の息子だと教えております。」
・
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校長は、凄く良い人そうだった。
僕の教室は、二人とは違う三階。
十分に話す暇もなく、僕は二人と別れた。
(竜切と同じ苗字って事は、兄弟設定か。)
教室には、直ぐに着いた。
担任の先生は、女の人で穏やかな年配の人だ。
廊下で僕に自己紹介すると、クラスの生徒について色々教えてくれた。最後に、『気を付けて頑張って。』
(担任は、僕の事ちゃんと知ってるな)
教室に入ると、僕は皆に自己紹介する。
「転校生の天井雅人君です。」
僕は、教卓の前に来ると自己紹介した。
「天井雅人です。宜しくお願いします。」
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・
それから、クラスの人達に囲まれ質問攻めだった。
転校した(?)のは初めてだから、しかも高校なんて初めてだから、凄くワクワクしてる。
皆は、優しそうで真面目だ・・・と、思う。
共学だから、男女色々居て楽しい。
授業は、玉玄の授業に比べると詰らないけど、時々回ってくる手紙が楽しみで、直ぐに終わった。
(真面目な進学校でも、こうゆうの有るんだ。)
授業が終わると、一人の女の子に話しかけられた。
「天井君って、彼女とか居るの?」
(何で、イキナリそんな話??直球だな・・・)
少々驚きながらも、
「居ないよ^^」
「そっかぁ^^」
何故か笑顔・・・。
「私の名前は、俵藤咲。(HyoudouSaki)宜しくね。」
まぁ・・・可愛い?湖の方が可愛い。
僕は、人間関係は広いほうが良いと言われているので、最高の作り笑顔を披露した。
俵藤は、また元の女子のグループに戻った。
(僕も、誰かと話さなきゃ。)
僕は席を立つと、近くに居た男子のグループに入った。
其処にいた男子の手には・・・白い粉・・・
僕は、気持ち悪いくらいの笑顔で、首を傾げた。
・
・
・
・
・
「兄いちゃーーーーん!!!」
僕は、そう叫びながら二年の教室へ。
其処では、驚いた先輩たちが一斉に僕を見た。
「おぅ、雅人。」
僕の傍まで歩いてくると、首筋を掴んで思いっきり走った。
・
・
・
・
・
校長室に居る。
息を切らした竜切。
そして、驚いて此処に来た玉玄。
今の校長室には、その三人しか居ない。
「ど、如何したんだよ?」
息切れ切れに、竜切が言った。
「クラスの男子が、薬もってた。」
「それは、本当ですか結羅様。」
「うん。」
緊迫した雰囲気。
二人が暫く考えた結果。
「よし、結羅はそいつ等と仲良くなれ。」
はぁ。
薬やってる奴と仲良くしろ・・・
普通の奴なら、絶対言わない。
仕方なく僕は、教室へ_______。
「あと、目立った行動は避けろ。」
「うん。分かった。」
・
・
・
・
・
昼休み。
さっきの男子達と話していた。
「雅人は、何部に入るんだよ?」
「皆は、何部なの?」
「陸上部。」
「そっか・・・じゃあ僕も陸上部に入ろうかな。」
「マジで?!部員少なくて、困ってたんだ。」
とにかく、歓迎されてる。
僕は、安心して胸をなでおろす。
放課後が心配だ。
続く
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