ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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S・O・S   〜help us〜 アドバイス募集中^∀^
日時: 2010/03/23 20:35
名前: みーこ (ID: CwXyXkbt)

 初の「シリアス・ダーク」投稿です!!

 面白く無いかも知れませんがよろしくお願いします







      プロローグ

 「この4人の身元確認は出来たか?」

 「はい。北野優也、小栗英樹、武藤康司、中島桃花

 の4人です。」

 「・・・・中島??」

 「はい。おそらく娘の桃花が両親を・・・・」

 「そうなると残りの3人は彼女をかばおうとし

 て・・・」

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Re: S・O・S   〜help us〜 ( No.3 )
日時: 2010/03/20 19:50
名前: みーこ (ID: CwXyXkbt)



みんな心配そうな顔でモモを見ている。

 「じ・・・じつはさぁ・・・・」

 「ウジウジすんなよ!モモらしくないなぁ」

 俺はいつもと違うモモを見て悪い想像しか出来なか

 った。万引きしたとかで警察につかまったとか

 そこらへんかと思っていた。でもモモがしたことは

 それ以上に重い罪だった。

 「先に聞くけど・・・あたし達って仲間だよね?」

 「当たり前じゃん」

 康司が堂々と言った。

 「じっ・・・・実はあたし・・・・

 お・・・母さんとお父さん・・・ころっ・・・

 しちゃった・・・・」

 「えぇぇぇ!!??」

 なにかハンマーのような物で殴られたような

 感覚が俺を襲った。

 「うっ・・・嘘だろ!?冗談だろ!?」

 「こんな事・・・冗談で言うわけ無いじゃん!!」

 そう言うとモモは泣き崩れた。

 —うっ・・・・嘘だろ・・・・

 みんな呆然としていた。

 

 

Re: S・O・S   〜help us〜 ( No.4 )
日時: 2010/03/21 10:05
名前: みーこ (ID: CwXyXkbt)


第3話

 「ここ・・・・・」

 モモがそう言って静かに指を指した場所はごく普通

 の一軒家だった。俺はこんな所で殺人が起きたとは

 全く思えなかった。

 ——ガチャ・・・

 ドアを開けて玄関に入ると、ほのかに血の匂いがし

 た。モモはまだ泣いていた。みんなはそんなモモを

 励ましたりはせずに一言もしゃべらなかった。

 



 俺たちは静かにモモの家を進んでいった。

 —カチャ・・・

 リビングのドアを開けると無惨な光景が俺らを襲っ

 た。床中に広がった2人の血。手前にいるモモのお

 母さんに見える人はうつぶせで倒れていた。奥にい

 るお父さんに見える人は仰向けで胸に包丁が刺さっ

 たままだった。

 「うわっ・・・・」

 ヒデが思わず声を出した。

 「どーする?」

 といってモモの顔を見るとまだモモの目にはうっす

 らと涙が浮かんでいた。そんなモモを見て、

 「大丈夫。俺らがモモを守るから」

 と言ってしまった。



 これからどんな運命が待ってるかも知らず・・・・

 

Re: S・O・S   〜help us〜 ( No.5 )
日時: 2010/03/21 23:22
名前: みーこ (ID: CwXyXkbt)


          第4話

 みんな立ち尽くしたまま1時間はたっただろう。

 俺に恐怖心は消えていた。みんなもそうだろう。
 
 「とりあえ・・・・」

 ——ピンポーン

 俺の声をさえぎる用にインターホンがなった。

 ヤバイっ・・・・

 ドアに人影が見えた。

 「どうする?出るか?」

 康司が聞いた。

 「辞めておいた方が良い。」

 ヒデが言った。

 「でも、逆に怪しまれたら・・・・・」

 ——ピンポーン

 もう1回なった。すると人影は消えていった。

 「はぁぁ・・・・」

 みんな一斉にため息をついた。

 「とりあえずさ、この包丁どうにかしようよ。」

 康司が言った。

 「じゃあ俺がやるよ」

 ヒデが困りながらもいった。

 「指紋は付けないようにしろよ」

 康司がそう言うとモモが

 「ちょっと待ってて。」

 といって走っていった。30秒ぐらいたつとモモが

 大きめのハンカチを持ってきた。

 「はい・・・・」

 「よしっ」

 そう言って包丁に手をかけると グチャ という

 生々しい音がした。

 ——グググググ

 「抜けたぞ。これ・・・・どうするんだ?」

 「袋・・・モモ、袋は無いのか?」

 「あ・・・・ある。取ってくるね。」

 ——てくてく・・・・・・

 「で、俺らどうするよ」

 小さい声でヒデが言った。

 「助けるしかないだろ。こんな状況で放っておけな

 いし・・・もう協力しちゃったんだしな。」

 康司が言った。言ってることはもっともだ。

 でも俺にはこれからモモを支えて行く勇気は、

 どっちかというと無い。

 というより全く無い。

 きっとみんな一緒だ。

 そう思っていた俺の顔を見て

 「これから戦っていこう。みんなが協力すれば

 きっと乗り越えられる。」康司が言った。

 







  助けてくれよ・・・・神様。

 どうして俺らなんだ??なんでだよ・・・・・

 

Re: S・O・S   〜help us〜 ( No.6 )
日時: 2010/03/23 20:33
名前: みーこ (ID: CwXyXkbt)



 第5話


 「みんな、何もさわってないな?」

 「うん・・・・」

 「よしっ。とりあえず出るぞ。人の目に付かない場

 所に移動しよう。」

 「分かった。」

 今は康司が色々指示をしている。

 包丁は、モモの指紋が付いてるため持ち歩くことに

 した。 これから俺たちの逃亡人生が始まる。

 モモにはとりあえず待っててもらって、俺たちは

 一旦家に帰って最小限の荷物と多少のお金を持って

 くる事になった。

 「じゃあ、みんな怪しまれないようにしろよ。

 集合は・・・午後6時モモの家の裏庭にしよう。

 来たくないヤツは来なくても良い。自分で考えろ」

 俺は家に帰りながら色んな事を考えていた。

 俺のこれからの人生はどうなるんだ?

 俺はまだ15歳だし、受験生だ。はっきり言って、

 勉強時間が無くなるのは厳しい。いや。それ以上に
 
 俺たちはいけないことをしている。殺人犯の逃亡の

 手伝いをしようとしている。康司は来たくないヤツ

 は来なくて良いといった。正直行きたくない。

 みんなこれからやりたいこともあるだろう。

 でもきっとみんなは協力するはず・・・・・


 「ただいま。」

 「おかえりー。今日のご飯何がいい?お腹空いたで

 しょ?」

 「あぁ・・・何でも良いよ・・・」

 「具合でも悪いの?大丈夫?」

 「うん。大丈夫」

 俺はそう言うと自分の部屋に入った。

 お母さんの優しさが身に染みた。

 今は午後4時30分だ。約束の時間まで、まだ時間は

 ある。とりあえず準備しなきゃ。その思いが俺の

 体を動かした。洋服は動きやすいTシャツとズボ

 ン、下着を5,6枚ずつ鞄に入れた。

 30分がたった。あと1時間。

 どうする?行くか?行かないか?

 後の1時間はゆっくり考えよう。
 

Re: S・O・S   〜help us〜 アドバイス募集中^∀^ ( No.7 )
日時: 2010/03/25 20:15
名前: みーこ (ID: CwXyXkbt)



    第5話

 「よし。みんなきたな。」

 俺は結局来てしまった。みんなを裏切る勇気なんて

 俺には無かった。

 「じゃあ、移動するか。」

 俺たちは一番近い駅に向かった。とりあえず、

 電車を乗り継いで何処か遠くへ行く予定だ。

 ——ガタンゴトン ガタンゴトン

 電車の音がいつもより大きく聞こえる。

 みんな無言だ。モモはずっとうつむいている。

 これからどこに行くかはまだ決まってない。

 飛行機や新幹線は乗らないで、全てを電車で移動す

 る事になった。包丁はモモの鞄の中に入っている。

 「あのさぁ・・・・俺たち大丈夫かな。」

 いつも強気なヒデが小さい声で言った。

 「きっと・・・・・・きっと大丈夫。

     みんな。巻き込んじゃってゴメンね。」

 モモがみんなを勇気付けたのは確かだった。

 


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