ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 神様よここに有れ! −休載します−
- 日時: 2010/05/03 17:24
- 名前: めだか (ID: LA3FDWTf)
皆様こんにちわorこんばんわ♪めだかです^^
第二作目です。イェーイッ!!!!!
この物語は「神様が登場するハナシ」です!
見て下さると嬉しいです★
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- Re: 神様よここに有れ! ( No.1 )
- 日時: 2010/03/26 23:24
- 名前: めだか (ID: 0cRf5/D/)
「神様よここに有れ!」
人は1月1日・元旦に「おみくじ」という小さい行事を行なう。
まぁ、誰しもがするとは限らないが————
「おみくじ」には、大吉・中吉・末吉・小吉・吉・大凶の七つの“御縁”がある。
その他にも、「金運」・「健康運」・「恋愛運」・「仕事運」・「出会い運」・「結婚運」・「対人運」・「マネー運」・「モテ運」・「生涯運」・「改運」・「幸運」・「不運」・・・・・などの“運”も
ある。
でも、その“運”が無い人はたくさん存在している。
そしてあなたは—————、“運”の無い人を助ける「神様」がいるという事を
知っていますか・・・?
この物語は人間が今もいる“現世(ウツシヨ)”と、神様がいる“幻界(ヴィジョン)”を繋ぐ、新たなる冒険である。
第壱幕 「御守りを捨てた人間は必ず罰が当たる」
ピピピピ、ピピピピ、ピピピ・・・・かチッ!
「・・・うーん、眠ぅ・・・・・。」
ベッドに寝ていた俺は目を覚ました。
「—————タケルー!!朝よー!早く起きなさーい!!」
下から、女性の声が聞こえる。俺のお母さんだ。
「ふああぁあ・・・・・。———起きてるっつーの・・・。」
俺はあくびをしながら言った。
ガタ、ガタ、ガタ・・・
俺は二階建てのこの家の階段を下りて、家族のいるリビングに向かう。階段は、時々「ミシッ」という音がする。木が大分腐っているのか?まぁ、そんな事はどうでもいい。
「はーい、これタケルのご飯ねー♪」
母さんが多少笑いながら言った。あと、朝ご飯をテーブルに置きながら。
「———母さん!これ、母さんの自慢料理でしょー?バレバレだってー!!」
俺の姉ちゃんが母さんに言った。
「あら、バレてた・・・・・?」
クスッ・・・・・・アハハハハハ!!!
姉ちゃんと母さんの会話が二人にウケたらしく、二人とも同時に笑った。
「は・・・ハハ・・・・。」
俺も、少しは空気を読んで笑った。あまりにも顔が引きつっていたが・・・。
「・・・コラ二人とも!食事中だ。少しは静かにしろ。」
俺のオヤジが、姉ちゃんと母さんを怒った。
「はーいっ!でも、父さんも食事中に“新聞を読む”のを・・・・やめたらぁ?」
姉ちゃんが、オヤジに近づいて問いかけた。
バサッ!
オヤジは新聞を綴じて(とじて)、カバンの方にパサリと置いた。
「・・・分かったよ、咲世。」
オヤジが新聞を読むのを諦め、普通に食事をとりだした。
「・・・・・・・・・・。」
平和だ・・・・・・・・・・・・・
「おかーさん、ご飯もう一杯ちょーだい!」
「はいはい・・・・。咲世、あんた少し太った?」
ムカッ!!
「おかーさんに私の何が分かるのよー!!」
「脂肪、脂肪。」
「なにが、脂肪だぁー!!そんなもの、私の中から消してやるぅ〜!!」
・・・何か・・・・・こんな感じ・・・・・・いいなぁ・・・・。
姉ちゃんとお母さんがふざけあって、ツッコミを入れたり、オヤジが普通に静かな所・・・・・
「あらタケル、もうご飯食べ終わったのー!?おかわりはいるー?」
俺、澁 武瑠(シブ タケル)・14歳の右隣に座っているのは俺のオヤジ、澁 代豈(シブ ダイガイ)・39歳。何か変な名前だ。祖母が名づけたらしい。そして、そのオヤジの前に座っているのがお母さんの澁 香織(シブ カオリ)・34歳。ポニーテールの髪型で髪色を茶色に染めている。そして、少し美人だ。お母さんの左にいるのが姉ちゃんの澁 咲世(シブ サキヨ)・17歳。怒ると怖い女だ。「切裂の鬼姉キ(きりさきのおにあねき)」と俺は呼んでいる。こえーから・・・。
「————うん。もう一杯ご飯おかわり!!」
今日も毎日同じ事が始まるんだ。
「じゃあ、学校行ってくんぞー!!」
俺は、靴の靴紐も結びながら家族に言った。
ガチャ・・・
「タケル、お先ぃー!!」
姉ちゃんが家のドアを開けて、ニヤつきながら俺に言った。
「行ってらっしゃい、咲世〜。」
お母さんが手を振って、姉ちゃんを見送る。
ガチャン!
ドアが閉まった。
「お、おい!待てよ姉ちゃんっ!!」
俺もドアを開ける。
「—————あ、タケル!!」
お母さんが俺を引き止める。
「ん?何お母さん?」
俺がお母さんに尋ねる。
「これ持ってきなさい。」
「ん、何これ・・・・・?」
お母さんが左手を俺に差し出し、手をひろげた。その手の中には、“御守り”があった。その御守りには「安全祈願」と書いてあった。
「車にでもひかれでもしたら大変だからね。持ってきなさい!」
「はいはい・・・・・・。じゃあ、行ってくる。」
「はーい——————」
バタンッ!
キーンコーンカーンコーン♪
数百メートル先の俺の学校から、鐘の音が鳴る。
「! やばっ、あと十分で遅刻じゃん!」
タッ、タッ、タッ、タッ・・・
俺は急いで、中学校まで走る。
ポロッ・・・・・
「あ・・・・。」
俺の右手に持っていた御守りが道路に落ちた。
タッ、タッ・・・・・ピタッ!
俺は立ち止まった。
「・・・・・まいっか。」
学校の遅刻を理由にして、俺は地面に落ちている御守りを“拾わなかった”。
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