ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 〜シャットダウン〜Episode2完結間近♪
- 日時: 2010/04/27 18:48
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
遊太(ゆうた)です♪どうぞよろしくm(__)m
今回はサスペンス&アクションです!
■■注意&呼びかけ■■
1.荒らしや喧嘩は絶対にしないよう(-_-)/~~~ピシー!
2.誤字・脱字があった場合は言ってくれたらすぐに直します♪
3.アドバイス等はじゃんじゃん下さい!!!
〜閲覧してくださったお客様方〜
獅堂暮破様 みちる様 SN様 りん様
・用語集>>18
・オリキャラ募集用用紙>>10
■Look the life■
キャスト>>2
Episode1-1>>1 『プロローグ』
Episode1-2>>5 『寿命が見える呪われた目』
Episode1-3>>6 『オカルト部部長 連堂鏡矢』
Episode1-4>>7 『呪われた目を持つ3人の奇人』
Episode1-5>>8 『集う者たち』
Episode1-6>>9 『対面』
Episode1-7>>14 『本城の計画 陥れられた9人』
Episode1-8>>17 『犯罪者となった善人たち』
Episode Final>>19 『暗い少年時代』
■Escape nine's■
キャスト>>20>>22
Episode2-1>>21 『最初の犠牲者』
Episode2-2>>23 『忍び寄る影 軍の恐怖』
Episode2-3>>25 『消えた母 福岡へ』
Episode2-4>>29 『始動』
Episode2-5>>31 『村田学園襲撃 前編』
Episode2-6>>32 『村田学園襲撃 中編』
Episode2-7>>33 『村田学園襲撃 後編』
Episode2-8>>34 『籠の中の鳥』
Episode2-9>>35 『デルタとアファイン』
Episode final
■justice new world■
キャスト
Episode3-1
Episode3-2
Episode3-3
- Re: 〜シャットダウン〜Look the life ( No.6 )
- 日時: 2010/04/24 20:20
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
Episode1-3 『オカルト部部長 連堂鏡矢』
村田学園
チャイムと同時に千種は自分の教室へと駆け込んだ。
1時間目がちょうど終わったらしく、運良く自習みたいだ。
「はぁはぁ・・・・」
千種は息を荒げながら席に座ると、鞄を机の上に置きため息をついた。
今も見えているのだ。生徒、職員、ましてや池の鯉。
とにかく、生きている物体すべての頭上に数字が浮いてある。
「おいおい。まあ遅刻かよ・・・」
呆れ果てながら、千種の親友の山本秀一が近づいてきた。
「・・・・・・・」
「何かあったのか?」
秀一は千種の顔を見ながら感じ取った。
千種は秀一の方を見るが、秀一の頭上にも7ケタの数字が浮いてある。
視線はそちらに向いてしまう。
「おい!大丈夫か?」
「やばいかも・・・早退するわ・・・・」
千種は鞄を持って教室を出ようとする。
しかし、すぐに秀一が千種を止めた。
「ちょ、マジで何があったの?」
「信じないだろ・・・」
「信じるよ。長い付き合いだろ?」
秀一は笑顔でそう言うと、廊下の窓に千種を連れていく。
千種は一旦、秀一の顔を見ると深呼吸をして話し始めた。
「実はな・・・俺の目・・・」
5分で千種は秀一にいままで起きたことを話した。
秀一は最初ポカンとした表情でそれを聞いていたが、次第に顔色が変わり始めているのが分かった。
千種は話終えると、自分の目を擦りため息をついた。
「・・・そうか。とりあえず、病院に行っても無駄そうだなよな。」
「大人が信じるかよ。」
「・・・オカルト部にでも行ってみるか?」
ふと、秀一が千種に薦めた。
すると、千種は秀一の方を向いて首を横に振る。
「あいつの頼む気か!?俺は死んでもお断りだよ!!」
「でもさ、連堂ぐらいしかまともに聞いてくれないと思うぜ。」
確かにと、千種は心の中で思ってしまった。
千種は髪をくしゃくしゃと掻くと、連堂の顔を思い出す。
連堂鏡矢、千種が小学5年生の時に出会ったオカルト好きの少年だ。
髪は肩まであり、黒ぶち眼鏡をかけて見た目は近寄りがたい存在の男だ。
見た目もびっくりするが、本当に驚くのはここからだ。
成績優秀、運動力もかなり良い。
そんな鏡矢を見て、当時の千種は思わず嫉妬してしまった。
そして、とある事件が起きた。
あれは小学6年生の時に起こった事件だった。
「傘橋君、ここ分かる?」
当時の千種は運動力は誰にも負けなかったが、成績はクラスでビリであった。
おそらく向こうも千種に嫉妬していたのだろう。
鏡矢はわざと千種に難しい問題を聞いてきた。
無論、千種に分かるはずがない。
「あ!ごめ〜ん、君には無理だね!」
「あ?ふざけんな!!!!」
_______
あれから2年ぐらい経つが、あれ以来2人は敬遠の仲状態。
千種は今も鏡矢のことが嫌いだ。というより、関わりたくない。
「・・・でも、それしかないよな。」
「きまりだな。放課後行こうぜ!!」
秀一はなぜか笑顔でそう言うと足早に教室へと戻って行った。
秀一は昔から面倒事にすぐに首を突っ込みたがる。
「一体、俺に何の恨みがあるんだよ・・・」
千種は空を見上げながら言うと、教室へと戻って行った。
**********
放課後
帰りの会も終え、教室に残ったのは千種と秀一。
廊下にも生徒や職員はいないが、ほかのクラスからはまだ話声が聞こえる。
「そろそろ行くか?」
「そうだな・・・」
千種は重い足で教室を出た。
オカルト部は校舎内の1階奥にある。
2人は1階に着くと、すぐ様オカルト部を目指した。
オカルト部の入り口はカーテンが閉められ、中は見れない。
しかも、校舎の横には琴川という大きな川が流れており、その方向しか窓が設置されてないため中を覗えない。
2人は入口の前に着くと、秀一が千種を見た。
「お、俺がノックすんの?」
「お前の問題だろ。ここはお前がしろ。」
千種は秀一の言葉を言い返す気力もなく、ノックをしてドアを開けた。
するとそこには、思いもよらない人物がいた。
「え?」
テレビでアイドルとして現在ブレイク中の女子生徒、前田七海がいたのだ。
さすがに秀一も唖然としており、それ以上に千種も驚いていた。
七海は部長席に座っている鏡矢に封筒を渡すと、2人を通り越して部屋を出て行った。
鏡矢は立ち尽くしている2人に気がつくと首を傾げた。
「なんだ?」
「え?お前と前田ってどういう関係?」
秀一が好奇心で鏡矢に尋ねる。
「依頼だ。それ以上は話すことはできない。用件は何?」
その言葉に千種は我を戻し、鏡矢の前まで歩くと足を止めた。
「どういう関係だ?」
「は?」
千種は自分のことより先ほどの光景についての質問をしていた。
秀一はなんとなく千種の行動にガッツポーズ。
「依頼って言ってるだろ。別に何の関係もない。」
「依頼はなんだ?」
「用件はなんだ?用がないのなら退室してくれ。」
鏡矢は冷静に千種を追い返そうとする。
しかし、鏡矢はため息をついて持っていた封筒を引き出しにしまうと千種に話しかけてきた。
「俺に頼るのは何かあったんだろ?なんだよ。」
「・・・・」
千種は鏡矢の前に立つと、今日起きた出来事についてすべて話し始めた。
しかし、千種と秀一の判断は間違っていた。
再び鏡矢と話した時点で______
鏡矢にも不運が訪れるとは_____
そして、秀一にも______
- Re: 〜シャットダウン〜Look the life 3話うp♪ ( No.7 )
- 日時: 2010/04/06 20:15
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
Episode1-4 『呪われた目を持つ3人の奇人』
村田学園 オカルト部部室内
部室には現在、千種と秀一と鏡矢がいる。
千種は今日の出来事を細かく鏡矢に話した。
鏡矢も秀一同様に真剣に聞いてくれている。
「では、今も俺の頭上やお前の友達の頭上にも数字が浮いているんだな。」
「あ、あぁ。」
千種は2人の頭上を見た。確かに、映像の様な数字が浮いてある。
「・・・似てるな。」
「何に?」
鏡矢は立ち上がり、部室に置いてある本棚に向かうと紫色のファイルを取り出した。
「君の目はおそらく、‘呪いの眼’だろ。」
「の、呪いの眼?」
千種はその言葉の響きに恐怖を感じる。
「今から10年前、一人の男性が謎の自殺を遂げた。遺書には、ほかの人には見えない恐ろしいものが見えたと書いてあったが、警察は幻覚と処理した。」
鏡矢は次のページを開き、新聞の切り抜きに指をさす。
「その2年後、今から8年前に再び似たような事件が起きた。一人の女性が突然、‘呪われた数字が’と発狂しながらホームに落ちて死亡。」
千種はページが進むにつれて手が震え始めた。
いつの間にか秀一もファイルを見て愕然としていた。
ページをめくっていると、鏡矢の手の動きが止まった。
2人が鏡矢の顔を見ると、鏡矢は千種の顔を見て言った。
「次のページに、これからお前に関わるだろうことが書かれている。それでも見るか?」
「・・・?」
鏡矢の言葉がいまいち理解できない千種は一応頷いた。
鏡矢は承諾を得てページを開き、読み上げた。
「今から1年前。思い出したくないだろうが、君の父親が銀行で勤めていた時に強盗が入り殺されただろう。その犯人の父親は、お前と同じ目を持っている。」
鏡矢の言葉で千種の脳裏に父親、省吾の笑顔が思い浮かぶ。
その時、秀一が2人の話を遮った。
「待てよ!!なんでお前、そんなこと知ってんだ?」
「俺の父親は総務省の役人でな、気になって資料をもらったんだ。お前にも関わってることだったし、まさかこの資料を使う日が来るとは思わなかった。」
鏡矢は資料を取り出し、千種に渡した。
「どうするかは後はお前次第だ。俺ができるのはここまで。それじゃあ、俺は用事があるから帰るわ。」
鏡矢はそう言うと、鞄を持って、引き出しにしまっていた封筒を入れて部室を出て行った。
「俺らも行こう。」
秀一は千種にそう言うと、2人はオカルト部部室を退室した。
***********
パトカーに乗って署に戻る遠藤と助手席に座る石田。
結局遠藤を襲った男は逃してしまい、そのまま署に戻ることにした。
「石田、本城の交友関係と家族、とにかくあいつの関係している人物をすべて調べておけ。」
「分かりました。ほかは?」
「・・・・後は俺がやる。お前は署に戻って調べた物をデスクに置いといてくれ。」
石田はコクリとうなづく。
この時、遠藤は何かを感じ取っていた。
本城は何かを企んでいる。なぜ、俺を襲わせた。
「・・・・・まさか!?」
遠藤は車を脇に突然止めた。
石田は驚いて遠藤を見る。
「な、なんすか?」
「車を調べろ!!あの騒動の間に奴の仲間が車に盗聴器か何かを仕掛けたかもしれん!!」
石田は遠藤の言葉を聞くと、すぐさま車の周りを調べさせた。
「車内はないだろ。あの騒動で・・・・」
「遠藤刑事。車に仕掛けられたとは限らないんじゃ・・・」
石田は遠藤の服を見た。
遠藤は服のポケットを探り、ズボンのポケットに手を伸ばした時だった。
‘くしゃ’
ポケットの中身を取り出すと、見慣れない紙が入っていた。
「・・・これは。」
紙を開くと、ペンで本城からのメッセージが書かれていた。
「これ以上詮索するな。俺のことをあきらめなければ、村田学園中等学校の生徒を殺す。」
遠藤は読み終えると、紙をくしゃくしゃに丸めて投げ捨てた。
「署に戻るぞ。」
遠藤と石田はパトカーに戻ると、署を目指して走り始めた。
- Re: 〜シャットダウン〜Look the life 4話うp♪ ( No.8 )
- 日時: 2010/04/07 12:24
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
Episode1-5 『集う者たち』
翌日
村田学園東門には生徒や職員がおらず、門もかなりさびていた。
そんな人気のないところに、変わった服装をした男がいた。
この夏に足まである黒いコートに黒い野球帽。
男が門の前に立っていると、昨日遠藤を襲った男が現れた。
「おい!!一応やっておいたけどよ、俺はもうごめんだぜ!!」
ショートヘアーで今風の恰好をした河原隼人は全国指名手配中の本城慶介に言った。
「無理だ。お前は俺を助けたのだから同罪なんだ。もし、裏切るならお前のことを警察に突き出してやる。」
本城の言葉に河原を舌打ちをした。
河原は地面を蹴ると、本城の顔を見る。
「これから何すんだ?」
「この学校に潜入して、校長を殺す。」
「はぁ?」
河原は本城の言葉に驚き、一瞬動きが止まった。
河原には本城がなぜ村田学園の校長を殺すのかが分からない。
「なんで?意味ねえだろ?」
「村田学園中等学校6代目校長は、俺の父。本城正信だ。」
「・・・・なんで、殺すんだよ?」
河原が本城に聞くと、本城は校舎の方を振り向いた。
「あの父親は、俺の人生をぶち壊したんだ。復讐のために、材料が必要だ。どうせ復讐するなら、遠藤刑事をどん底に突き落としてやる。」
本城はそう言うと、門を乗り越えて学園内に入って行った。
河原も急いで後を追いかけ、門を乗り越えた。
**********
朝一番のクラス内で登校してきた千種と秀一は急いである所へ向かっていた。
千種は昨日、鏡矢にもらったファイルを持って校長室に向かう。
「まさか、千種の親父さんや校長が関わるとはね。」
秀一は苦笑いをしながら言った。
千種もはっきり言って昨日のことを受け止めることができなかった。
「校長が、現在指名手配中の犯人の父親とは・・」
しかし、考えると一つの疑問が浮かぶ。
そんな大事件が起こって、なぜ校長は事件に少しも関わっていないんだ?
1年前のことなら、テレビで校長が映っていれば鮮明に覚えているはず。
「・・・待って。おかしいよこれ。」
千種は足を止め、ファイルを開く。
秀一も足を止め、ファイルを覗きこんだ。
‘丸山銀行を襲った凶悪犯 本城慶介’
12月1日、午前10時に本城慶介容疑者が丸山銀行を襲う事件が起こった。現場には銀強員の傘橋省吾さん、同じく銀行員の本村啓さん。来店していた片山葉奈歌さん、河原隼人さん、矢部加奈子さんの5人がおり、その内3人が本城容疑者に拳銃で撃たれ死亡。死亡したのは傘橋省吾さん、矢部加奈子さん、片山葉奈歌さん。犯人はその後700百万を奪い逃走しており、現在も捕まっていない。警察内では海外逃亡したときのために、FBI日本支局に応援を求めている。指名手配犯逮捕協力を市民にも呼び掛けている。
新聞の切り抜きの横には、本城慶介の顔写真も貼られてあり、パッと見はモデルの様な顔立ちをしてをしている男である。
が、本城こそが千種の父親を奪った張本人である。
「・・・俺はどっちでもいいぜ。」
秀一は立ち止まっている千種に優しく声をかけた。
「父さんが死んだ以来、警察になって犯人を捕まえようと思っていた。校長に話を聞いて少しでも情報を得よう。」
千種はそう言うと、秀一とともに校長室へと向かった。
**********
オカルト部部室にそのまま来た鏡矢は鍵を開けて部室に入った。
鏡矢は部長席にかばんを置き、昨日前田七海からもらった封筒を取り出した。
「しかし、俺にこんなことを頼まれてもな・・・」
鏡矢は封筒の中身を取り出し、ため息をついて紙を開いた。
中身はストーカー行為について書かれている内容であり、なぜか鏡矢に頼み込んできた。
「あのアイドル、俺を探偵と勘違いしてんのか?こういうのは校長に出しとくか・・・」
鏡矢は時計を見て自分の行動に失敗したと思った。
現在は8時前。まだ校舎内は閑散としている。
「前田はまだ登校してないだろ。」
鏡矢は封筒を持って、校長室へと目指したのだった。
- Re: 〜シャットダウン〜Look the life 5話うp♪ ( No.9 )
- 日時: 2010/04/07 15:14
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
Episode1-6『対面』
本城と河原は校長室の窓まで来ていた。
「河原。頼む。」
「はいよ。」
河原は窓に触れると、ドライバーをとり出して窓の隙間に入れる。
河原は強盗が趣味であり、1年前の本城の起こした事件に加担していたのだ。
ガチャ
音を上げて窓が開いた。
2人は無人の校長室に入ると、周りを見渡す。
左の壁には歴代校長の肖像画、右の壁は本棚で埋め尽くされている。
「校長のくせにまだ来てないのか。」
本城はそう言いながら校長椅子に座った。
河原はソファーに座りあくびをする。
その時だった。
ガラララ
ドアが開き、校長の本城正信が現れた。
オールバックの髪をワックスで固め、スーツが似合う50後半男性である。
校長は二人を見ると驚いて呆然としていた。
「やあ父さん。叫んだりしたら生徒を殺すぞ。」
河原は校長を引っ張り、ドアを静かに閉めた。
校長の正信は2人を見て未だに呆然としている。
「・・・・何が目的だ?」
「あんたの命を奪うことだ。色々聞きたかったんだ。呪いの眼のことや、母さんのことについてな。」
本城は立ち上がり、正信を力づくでソファーに座らせた。
「河原君、まさか君まで・・・」
「すいませんね。僕も関わった以上協力しないといけないので。」
河原はドアに近づき耳を澄ました。
その姿を見た本城は正信に質問する。
「今日は誰かここに来るか?」
「あ、あぁ。他校の先生が2人訪問してくる。」
「何時だ?」
「どちらも午後だ・・・・」
「なら、たっぷり話せるな。」
本城は校長椅子に座ると、正信を睨みつけた。
河原は2人を見て空気が重くなるのを感じる。
「まずは、あんたも人の寿命が見えんのか?」
本城の質問に、正信はフフッと笑った。
「あぁ。どうやら、私譲りのようだな。」
「ふざけるな・・・・。この忌々しい目がうざいんだよ。この目のせいで思考力が鈍る。どうすれば治る?」
「治らん。体質なのだからな。」
正信は鞄から携帯を取り出し、本城に向けた。
その時だった。
「本城!!誰か来た!!」
河原がドアから離れ、3人の視線がドアに移った。
ドアの前で足音が止まり、ノックが聞こえる。
「失礼します・・・・え?」
はいってきたのは千種と秀一だった。
「おやおや、人質が増えたな。」
本城はそう言うと、河原に目で合図をする。
河原は2人を連れ込むと、強引にソファーに座らせた。
すると、千種が本城に突然飛びついた。
本城は驚き、千種の腹を蹴り飛ばす。
千種は腹を押さえ、本城を睨みつけた。
「よくも・・・よくも・・・父さんを・・・・」
「何を言ってる?・・・銀行強盗のことか?」
本城は勘づき、千種の上靴を見た。
「傘橋・・・・。あの銀行員か、正義感持った奴だったな。」
その一言で、千種の糸がプチンと切れた。
「ふざけんなぁぁぁ!!!!!!!」
千種が飛びかかろうとすると、本城は冷静に腰からある物を出した。
「あまり、騒がない方がいい。」
本城は腰から拳銃を取り出し、千種の頭に突きつける。
正信は息子のそんな姿を見て驚いた。
「や、やめなさい・・・」
「黙ってろ。坊主、父親の二の舞になりたくなかったら、黙って座ってろ。そこのガキもだ。」
河原は2人をソファーに座らせると、再びドアから廊下を見た。
すると、河原は後ろに下がり顔を顰めた。
「どうした?」
「また、誰か来る・・・・」
河原の言葉に本城はため息をついて、頭を抱えた。
「ここに来るか?」
「たぶん、男女の生徒2人だ。」
河原は本城と並ぶ。
すると、ドアが開き鏡矢と七海が姿を現した。
2人も千種たち同様、いきなりの光景に唖然としている。
河原はつい、2人を見て大きなため息をついた。
「おいおいおいおい!!!ピクニックじゃねぇんだぞ!!なんで次から次に生徒が来るんだよ!!」
河原は鏡矢と七海を入れるとすぐにドアを閉めた。
これで、本城たちも合わせて7人。
さすがの本城も人質の多さにため息をついた。
「・・・・とりあえず座れ。これは考えていたこと・・・」
本城がふと、千種に目を向けて口の動きが止まる。
河原や秀一たちは本城が止まったことに首を傾げた。
本城は千種に近づくとニヤリと笑う。
「お前も・・・呪いの眼を持つ一人か・・・・」
本城の言葉に千種は顔を上げた。
すると、本城の頭上には、ほかの人の頭上には浮いている数字が浮いていない。
「な、なんで?」
「持つ者同士は、見えないんだよ。あの校長もな。」
本城は正信に指をさす。
千種が校長を見ると、本城同様の光景だった。
そして、静かに千種の第2の人生の幕が_______
上がり始めていた_______
- Re: 〜シャットダウン〜Look the life 6話うp♪ ( No.10 )
- 日時: 2010/04/20 18:32
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
★☆オリキャラ募集用紙★☆
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[名前の読み方]
[服装や体形]
[言葉使い]
[1.組織‘軍’ 2.学園関係者 3.FBI 4.犯罪者]
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