ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Monochrome World【06up】オリキャラ募集
- 日時: 2010/06/01 20:11
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
ども。獅堂 暮破です。
新作は久しぶりになりますねェ(遠い目
今、更新㊥の†Against Death†も
もちろん引き続き書きます(亀更新ですが......
で、毎度おなじみ
ちょっとこの小説の説明?的なものをさせていただこうかな。
今回のテーマは『白と黒に別れた世界』
みたいな感じです(微妙なテーマですみません;;
あと、
かなりの駄文になることは間違いなしっ!!(自信満々
題名、長いんで好きに略しちゃってくだせィ。
ちなみに僕は『モノクロ』とでも略そうかな……。
まぁ、そんな訳で
モノクロ、始まります( ∀)ノノノ
オリキャラ用紙 >>07
◆Contents...
Opening... >>01
#01 「自分」 >>02
#02 「雨岬」 >>03
#03 「あの日」 >>04
#04 「報復」 >>05
#05 「人格」 >>06
#06 「処刑班」 >>16
◆Company...
◆News...
05/14(金) 題名変更・#02・03UP
06/01(火) #06UP
お帰りですか?
よかったらまた、来てくださいね。
貴方の訪問、待ってますから。
では、何か気付かれた点がありましたら、
僕までお知らせください。
- Re: Monochrome World 【#01up】 ( No.3 )
- 日時: 2010/05/14 16:06
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
#02 「雨岬」
警察を呼ぼうとした男性社員の携帯を何者かが取り上げた。
「警察ならもうここにいんだろ?」
俺は声のした方へ目を向けた。
「あれ、は……」
そこに立っていたのは黒髪の男だった。
黒いブレーザーのようなデザインのコート、
襟元には赤く光る蝶のエンブレム、
そして“処刑”と書かれた胸元のプレート。
「特別処刑班……」
テレビや新聞なんかでよく取り上げられている人物達の総称。
死刑囚、及び逃走中の犯人の処刑を任されていると聞いた。
俺が呆然と立っていると、黒髪の処刑班の男が近寄り目の前で手を上下に動かす。
「起きてるか?」
俺は目の前にいる男と目を合わせる。
深い青の瞳。
人殺しをしているとは思えないほど綺麗な透き通った瞳をしていた。
「貴方達は、処刑班の……」
俺の呟きに男は大きく頷く。
「そう、通報があって駆けつけてみればこの状況。これ、君がやったのか?」
そう聞く彼の瞳があまりに鋭くて、何もかも見透かされているような気分になり、俺は目を逸らした。
「んー……。そう様子じゃ、当たりか。おい、雨岬」
男の口から発せられた名前に俺は今まで俯いていた顔をハッと上げた。
「雨、岬?」
聞き覚えのある名前。
昔、よく口にしていたその名前。
美里 雨岬(ミサト ウサキ)——
「何ー……。俺今忙しいんだけどな」
奥から現れたのはやはり俺の知っている“彼”だった。
前と変わらない、長い黒髪に優しそうな黒の瞳、自分より遥かに高い身長。
そこにいたのは……俺の知っている美里 雨岬だった。
「雨、岬……兄」
彼は俺の声が聞こえたのか、目の前にいる男から俺に目を向けた。
「えっ!? 夜暮、ちゃん?」
俺の名前を呼ぶ声も、ちゃん付けで呼ぶところも、何も変わっていない。
変わったのは処刑班の制服を着ている、それだけだった。
俺を見つけて雨岬は駆け寄ってくる。
「夜暮ちゃん? 赤月 夜暮(アカツキ ヤクレ)? その髪の色も右眼の色も、見間違いじゃないよね」
少し興奮したような声でそう言う彼の表情はどこか嬉しそうだった。
俺も、雨岬と会えたことは嬉しい。
最後に会ったのは彼が就職した四年前の春。
今すぐにでも抱きつきたいくらいだ。
けど、雨岬の制服には処刑のプレート。
それは彼が処刑班であること確実に示していて、俺は複雑な感情に押されていた。
「おーい。俺は無視ですかー。放置プレイですかー」
俺を抱きしめるような形で顔をひょっこりと出した男。
「あ……ごめん、影近。感動の再会の方がインパクト大きくて忘れてた」
ふざけた様な声で雨岬が言う。
それにその影近と呼ばれた男は「はいはい、どうせ俺は影薄いですよー」なんて言っている。
やはり、彼は彼のままだった。
それに少し安堵し、俺は改めて彼らを見つめた。
冷徹
残酷
非情
この三つの言葉がどれ一つ当てはまらなかった。
それに、昔の知り合いもいるせいだろうか、警戒心は徐々に薄れていた。
「あ、一応自己紹介。俺は処刑班総長、風見 影近(カザミ カゲチカ)だ」
俺はそれに頷き、一応の握手を交わした。
こんな場面でこんなにのんびりとしていていいのか。
そう思ったが、どうやら彼らの仕事は終わっていたようだった。
まぁ、犯人は多分俺が怪我をさせてしまい、抵抗もしないから普通の警察機関に回されたのだろう。
「で、夜暮、だっけ? ちょっと俺達について来てもらいたい。あ、別に逮捕とかそういう訳じゃなくて、てかあの……」
「あー面倒だ!! とにかく車に乗れ!! 早く、ほら」
説明も何もされぬまま、俺は近くに止められていた車に詰め込まれた。
- Re: Monochrome World 【#02up】 ( No.4 )
- 日時: 2010/05/14 19:40
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
#03 「あの日」
「ちょっ、いきなり何すんですか!!」
急に車に押し込まれれば、誰だって抵抗する。
しかも入社当日にこんな事に巻き込まれて。
もう本当に泣きたい。
「暴れんなって。別にお前に害を与えるつもりはねぇから」
影近が喚く俺の口を塞ぐ。
しかも本気で。
あ、なんか苦しい。息、出来てなくない?
これ死ぬかもしれない。
主人公三話目で死んでしまうかもしれない。
「影近!! 夜暮ちゃん、死にそうだよ」
「あ、まじだ」
雨岬の出した救い舟によって俺の命は助けられた。
「うぅ、死ぬかと思った」
酸素を思いっきり吸い込む俺の背中を優しく撫でるのは、雨岬……ではなかった。
「大丈夫か?」
俺を気遣ってくれていたのは深緑の髪色の青年だった。
俺と同い年か、もしくは少し上に見える。
物腰の柔らかそうな雰囲気を醸し出している。
「あ、ありがとう……」
俺がそう一言お礼を言えば、その青年は微笑んだ。
「あ、自己紹介してなかったね。僕は櫻井 紅馬(サクライ クウマ)処刑班の医療担当者だよ」
よく見てみれば、彼の格好は白い白衣にワイシャツ、整えられた服装、医者らしいと言えばそうだ。
「よろしくお願いします」
握手を交わし、俺は再びあのド馬鹿総長と向き合う。
「で!! なんで俺は急に拉致られなきゃいけなかったのでしょうか」
眉間に皺を寄せ、嫌味のような言い方をした。
それは自分でも分かってしまうくらいに。
「あー……。それはな、お前に興味が沸いたから、じゃ駄目か?」
本来なら「なんですかそれ!!」なんて言って反抗するところだが、影近の瞳が
あまりにも真っ直ぐ過ぎて、
俺は言葉を失ってしまっていた。
それを肯定と捉えたのか、彼は一言「よし」と言って仮眠体制に入った。
「特別処刑班のある警察本部まで少し距離があるから、夜暮ちゃんも疲れただろうから。ね?」
雨岬にそう言われ、俺は渋々も座席を倒し、眠りに入った。
*
雨が降っている。
じとじととした俺の一番嫌いな雨。
そんな日だっただろうか。
俺の、
大切な人達が死んだのは——
記憶に残っているのは
強く降る雨と、
木々を揺らす風
それに
永遠に続く紅い風景
そして、
地面に横たわる
大切な
大切な
人達の姿だけ——
苦しくて苦しくて
胸が潰れるんじゃないかってくらい走った。
真っ赤に染まった服のまま、
裸足のまま、
泣いたまま、
何も分からずただただ走った。
死んでいる人達の顔が見えない。
あれは誰?
そして俺は誰?
そんな事を思って走っていた。
幼い体でひたすら倒れるまで走って走って……。
あの紅い空間を思い出すだけで吐き気がする。
離れたかった。
あの場所から。
出来るだけ遠くに。
だから俺は走っていた——
- Re: Monochrome World 【#02up】 ( No.5 )
- 日時: 2010/05/15 00:51
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
#04 「報復」
「っは……」
車の揺れでふと目を覚ました。
「夢、か」
昔の夢を見ていた気がする。
冷や汗で額に前髪が張り付く。
悪夢、だったようだ。よくは覚えていないが。
「起きたか?」
俺の右脇で睡眠を取っていた影近が静かに腰を起こした。
まだ雨岬達は寝ているようだ。
「起こしちゃいました?」
俺が問えば、彼は「俺寝つき悪いの」なんてふざけたように言った。
そんな様子に小さな笑みが零れた。
……いやいや、駄目だろ。こんな馴染んじゃ。
俺は頭を右左に振った。
「……夜暮、大丈夫か?」
「へ?」
突然の問いかけに間抜けな声が出てしまった。
「顔色、すげぇ悪いぞ」
自分で自分の顔は見えないから、今の自分の様子は分からないが、
影近の真面目な声からして余程調子が悪そうに見えているんだろう。
「ちょっと夢見が悪かっただけ」
手をひらひらさせながらそう答えれば、まだ心配そうな表情をしているが一応は納得してくれたようだ。
その時。
車が急停止をした。
寝ていた雨岬、紅馬も目を覚ます。
「ん、着いたんですか?」
俺は車窓のカーテンを開けて外を見る。
「……わー俺、まだ夢を見ているみたい」
明らかに今の俺の台詞は棒読みだった。
だって外に広がるのは、
自分達の乗っている車を囲むように並んだ、
黒い複数の車。
「囲まれたな」
影近、それに雨岬も真面目な表情で外を見つめる。
そして武器の手入れを始めた。
「え、何を……」
俺が問おうとしたら、「シッ」と雨岬に止められた。
影近は大型の銃を二丁腰元のケースにしまい、コートの着崩れを直した。
雨岬も小型ナイフを数本ケースに収め、髪を一つに結い上げた。
「夜暮、車から絶対に出るな。カーテンも開けるな。ここで、じっとしていろ」
そう言われ、状況把握が成っていないが小さく頷いた。
それに二人は笑みを返して一気に車から降りる。
外から聞こえる銃声と金属音。
俺はぎゅっと力いっぱいに手を握り締めて、その音に耳を傾けていた。
その音だけが外の戦闘の激しさを俺に伝えていた。
俺は、ただただ二人が怪我をしないように、生きているようにと祈っていた。
刹那——
車のガラスが割られる音に俺はハッと顔を上げた。
そこには金髪の数人の男がバットやら銃やらを持って立っている。
完全にこちらを敵と見なしている。
丸腰の自分にはどう頑張っても太刀打ちできる場面ではない。
だが、そんな事を考えている余裕も俺にはなかった。
鈍い音と共に運転手は倒れる。
頭からは大量の血。
医療担当者である紅馬は急いで彼に駆け寄るが、それも男達によって阻止された。
「っ!!」
助けに向かおうとする紅馬を突き飛ばし、男は俺の目の前までやって来た。
どうやら狙いは、俺か。
「アンタが俺の仲間、やってくれたらしいな。……死ぬ覚悟出来てんだろうなぁ?」
そう言って俺の腕を掴み上げる。
「いっ」
ぎりぎりと絞められた腕の痛みに顔を歪ませた。
「お前、男か? こんな別嬪に手ぇ出すのは残念だが」
そう言って男は俺の鳩尾に蹴りを入れ、殴り、倒れた俺の髪を掴んで顔を上げさせる。
「どう償ってもらおうかな」
首元に突きつけられるナイフ。
刃先が触れて、その部分からは紅い血が流れる。
「死ねぇぇ!!」
男の声が遠くに響く。
あの時のように、
あの時、意識の糸が切れた時のように——
- Re: Monochrome World 【#04up】 ( No.6 )
- 日時: 2010/05/16 15:58
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
#05 「人格」
「ぎゃぁぁあぁぁ!!」
耳を裂くような悲鳴に影近達は車に視線を向ける。
悲鳴を上げたのは、
夜暮でも
紅馬でもなかった。
今、車の前で倒れ呻いているのは犯人の一人だった。
頭を抑え、ゆらりと立ち上がり恐怖の目で見つめる先にいたのは
夜暮、だった。
しかし、あのまだ幼さの残る青年の姿はそこにはなかた。
あったのは、冷えた視線で犯人の男を見つめる青年の姿。
その目はあまりにも冷たすぎて、
それを見た影近達の背筋が凍る。
夜暮の手に持たれているのは手術用のメス。
恐らく紅馬の医療道具だろう。
紅く染まったメスを楽しそうにくるくると回す。
その姿にその場にいた全員が言葉に出来ない恐怖を覚えた。
その異常な様子に影近は先日された上司の話を思い出した。
「人格の変わる、不思議な少年……まさか」
影近は夜暮の元へ駆け寄り、拘束する。
このままではここにいる犯人全員を殺しかねない。
「雨岬!! 俺はコイツを落ち着かせる。そっちは頼んだ」
雨岬はコクリと頷き犯人の始末に取り掛かる。
腕の関節を押さえ、身動きの取れない状況の彼は影近を振り払おうと反抗する。
「落ち着け!! まだ誰も死んでいない、運転手も紅馬も無事だ!!」
影近のその言葉に夜暮は反抗を止めた。
「そうか……」
そう呟いて目を閉じた。
体から力が抜け、倒れそうな夜暮を影近と仕事を済ました雨岬が支える。
そして二人は目を見合わせ、安堵した。
「まさか、コイツが“奴”の言っていた子供なのか?」
影近は冷や汗を手で拭いながら呟く。
「もしかしたら、ね」
雨岬は運転手を後部座席に寝かせ、紅馬は治療を行う。
「そういえば、さっきの奴らは全員死なない程度にやっといたよ。すぐ担当者が来て片付けるって」
そう言って自分も車の運転席に乗り込む。
「俺が運転するから、影近は夜暮ちゃんのことよろしく」
「あぁ」
影近は一言そう返し、夜暮を抱いて車へと乗り込んだ。
「小笠の奴、喜ぶだろうな」
小さく笑みを浮かべて眠る夜暮の髪に触れた。
- Re: Monochrome World 【#04up】 ( No.7 )
- 日時: 2010/05/16 22:17
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
やばい;;
出すキャラの残りが少ない!!
……皆さん、頼らせてくださいっ!!
◆オリキャラ用紙
名前: 読み方:
年齢: 性別: 誕生日:
容姿:
性格:
武器:(あってもなくてもOK
所属場所【特別処刑班・警察・犯人・一般人・テロリスト・その他】
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作者に一言:
◆協力感謝^^
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