ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Monochrome World【06up】オリキャラ募集
- 日時: 2010/06/01 20:11
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
ども。獅堂 暮破です。
新作は久しぶりになりますねェ(遠い目
今、更新㊥の†Against Death†も
もちろん引き続き書きます(亀更新ですが......
で、毎度おなじみ
ちょっとこの小説の説明?的なものをさせていただこうかな。
今回のテーマは『白と黒に別れた世界』
みたいな感じです(微妙なテーマですみません;;
あと、
かなりの駄文になることは間違いなしっ!!(自信満々
題名、長いんで好きに略しちゃってくだせィ。
ちなみに僕は『モノクロ』とでも略そうかな……。
まぁ、そんな訳で
モノクロ、始まります( ∀)ノノノ
オリキャラ用紙 >>07
◆Contents...
Opening... >>01
#01 「自分」 >>02
#02 「雨岬」 >>03
#03 「あの日」 >>04
#04 「報復」 >>05
#05 「人格」 >>06
#06 「処刑班」 >>16
◆Company...
◆News...
05/14(金) 題名変更・#02・03UP
06/01(火) #06UP
お帰りですか?
よかったらまた、来てくださいね。
貴方の訪問、待ってますから。
では、何か気付かれた点がありましたら、
僕までお知らせください。
- Re: いつかの君と儚い約束 ( No.1 )
- 日時: 2010/05/08 09:35
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
Opening...
“不思議な子がいるんだよ”
突然仕事の上司からそんな話を聞かされた。
パソコンの液晶画面に目を向けながら上司の話に耳を傾ける。
それはある条件が揃うと
人格が変わってしまう少年の話だった。
普段はとても穏和な性格らしい。
殺人どころか、人を殴る事さえ出来ないような。
しかしその少年は人格が変わると
人を殺す事さえ簡単に出来てしまう。
上司は「ここに就職してくれないかな」なんて呟いていた。
まぁ確かに“この職場”には彼のような力は欲しいものだ。
この、
“特別処刑班”には。
特別処刑班、それは警視庁を中心とした警察組織の中で唯一、犯罪者の殺害を許される班。
自分、もしくは仲間、人質などに命の危険が迫った場合に
特別処刑班の者には犯罪者の殺害許可が下りる。
それがただの泥棒だろうと何だろうと。
これは今までの日本にはない制度だった。
この制度が決まったのは、五年前か。
日本、いや海外にも言えることだろう。
犯罪者が増え、殺人、強盗そんな犯罪が日々普通のように行われていた。
これに頭を悩ました政府役人達は、
運動能力に長け、
冷静に判断を下せる者達を集めた。
そして作られたのが
“特別処刑班”
ということだ。
説明はこれぐらいにしようか。
そろそろ本日の仕事についてミーティングが開始される。
俺達、
特別処刑班の——
- Re: いつかの君と儚い約束 ( No.2 )
- 日時: 2010/05/09 14:07
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
#01 「自分」
雲ひとつない青空……とは言えないが、良く晴れた朝だった。
春の暖かい風が吹き抜ける。
「春、だなぁ」
そんな普通の事を呟きながら、俺は意気揚々と道を歩いていた。
風に流れる白い髪、青い右眼。
まぁ、この日本という国では珍しいだろう。
少し周りの視線が気になるが、仕方ない。
話変わって、本日俺は成人した。
満二十歳、酒も飲めるし煙草も吸える、そんな歳になった。
そして無事に就職し、これから新しい生活が始まろうとしている。
おかげでテンションも急上昇。
真新しいワイシャツにスーツに身を包み、会社へ入ろうとした時だった。
「動くなっ!!」
背後から聞こえる大きな声。
後ろを向けば、想像通りの人物が立っていた。
黒い目出し帽を被った集団、つまり強盗がそこにはいた。
この時期にそんな物被って暑くないのかな、なんて考えていた。
「うわっ」
急に後ろに引き寄せられ、頭に突きつけられるのはもちろんアレ。
拳銃ってやつ。
あぁ、俺ってホント運悪い。
入社当日に強盗に遭遇、人質にされるなんて、運悪いにも程があるだろう。
「はぁ」
思わず口から漏れるため息。
ため息は幸せを逃すぞ、なんていうけど今、まさに幸せ逃した感じだ。
会社員達は全員手を上げて床に座り込んでいた。
ドラマでも見ているような気分だ。
「早く社長を出せ!! この人質が見えねぇのか!!」
あれ、強盗じゃないのか。
社長を出せって事はリストラでもされた元社員の復讐か何かか?
受付と思われる女性は内線電話で社長を呼ぶ。
しかし実際は警察へ通報しようとしていたようだ。
素早い判断、さすが大物企業の受付嬢ってところか。
俺が関心していると、俺を人質にしている男とは別の男が動きを見せた。
バンッ——
発砲音と一緒に受付嬢が倒れこむ。
床に血が流れ、それを見た社員達の表情が恐怖で染まる。
俺自身も目の前で起きたその惨劇に開いた口が閉まらなかった。
「くそやろう。警察に通報しようなんざ思わなきゃ生きていられたのによぉ」
男の顔には笑みが浮かべられていた。
なんだ、コイツ。
人を殺して笑っている。
俺の心情は決して穏やかなものではなかった。
人間が死んで、
血が流れて、
それを見て笑う人間。
「手ぇどかせよ」
自分のものとは思えない低い声。
俺は男の持った拳銃を叩き落し、それと同時に男の腹に蹴りを入れる。
「ぐはっ」
後ろに倒れこむ男。
それを見た仲間達が一斉に拳銃を俺に向ける。
「な、何しやがんだくそガキ!!」
腹を蹴られた男がそう叫ぶ。
「ガキじゃねぇよ。これでも二十歳の立派な大人だ」
そう言って落ちた銃を手に持ち、弾を放つ。
男達の呻き声が社内に響く。
一瞬、そう一瞬の間に俺は周りにいた男達を撃っていた。
「急所、外してあるから安心しなよ」
俺は頬に付いた血を拭う。
「け、警察を呼べ!!」
社員のその声で俺は我を取り戻す。
「あ、れ……俺、は何、を?」
自分のしていた事が分からなかった。
女性が撃たれ所までははっきりと意識がある。
だが、その後。
糸が切れたように意識が薄まった。
自分の手にある拳銃、血で濡れた頬、倒れこみ呻く男達。
俺が、やったのか?
この時、
俺は俺が分からなくなっていた。
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