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機械の精霊
日時: 2010/05/16 13:07
名前: AQUA ◆ZdPdHqmtMA (ID: OS.29i1w)

>>0-

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−目次−

プロローグ>>1
1話>>2-4

Page:1 2



Re: 機械の精霊 ( No.3 )
日時: 2010/05/16 12:39
名前: AQUA ◆indIe8JtN6 (ID: OS.29i1w)

電気をつける。
一人暮らしのために、御世辞にも綺麗とは言えない部屋だ。
親からの仕送りはあるからとは言え学生だ、広い部屋に対して家具が少ない。
テレビもサイズは小さい、パソコンも型が古い。

どうすれば良いんだろうか?

今はそれが頭を埋め尽くしていた。
テレビをつけてみるものの今は午前3時、特に何もやって居なかった。
悠也は仕方がないのでテレビゲームで、時間を潰してみることにした。

4時間経過、すっかり日が上り、蝉がうるさい位の鳴き声で自分をアピールしている。
今日は夏休みの真っ最中で、学校は無い。
「もう起きたかな?」
ゲームを中断し、恐る恐る部屋を覗いてみる。
まだ少女は爆睡している。
「まだ寝てる…」
「おい、起きろよ」
肩を揺するが、なかなか起きない。
悠也の脳が悪知恵を思いつく。
「お〜い、起きねぇと襲うぞ〜」
明らかに某読みで、とんでもない事を言ってみた。
起きたか?
と考えた瞬間横から顔にかなり力強い蹴りがクリーンヒットした。
「痛っ!」
少女はまだ寝ている。
「冗談言うと危ないな…」
携帯の着メロが部屋の何処からか流れはじめた。
「あれ、携帯何処だっけ?」
リビングに言ってみるが音は寝室

Re: 機械の精霊 ( No.4 )
日時: 2010/05/16 13:02
名前: AQUA ◆indIe8JtN6 (ID: OS.29i1w)

からだった。
「何処にやったっけな?」
「ふあぁぁ〜〜」
少女の目が覚めた。
「あ、起きた」
少女が起き上がると、携帯の着信音が大きくなった。
「あ、そこに落としたんだった」
携帯を少女の寝ていた場所から取る。
通話ボタンを押して、携帯を耳に当てると。
『もしもし?悠也?』
「なんだ、英多、お前かよ」
『なんだって何だよ?悪いか?』
「んで何の用?」
『今日ちょっとゲーセンに一緒に行かない?』
「今日は…ちょっと…な…」
こちらをじっと見ている少女をちらちら見ながら答えた。
『そっか、残念、じゃな』
通話が終わった。
「遊びに行かないの?」
突然まともに少女が喋る。
「遊びに行かないの?ってお前はそもそも誰だよ」
「私は貴方の携帯」
「はぁ?」
間抜けた答えをする。
「これ?」
先ほどの携帯を巫女の少女に見せる。
「はい」
「いやいやいや、何で俺の携帯が女になってしかも巫女姿なんだよ。なんか突っ込みいれるとこ違うけどさ…」
「貴方が女性なら、私は男になってましたよ?」
「じゃあ何で巫女の姿?」
「何となくです」
「へ?」
「特に意味は無いです」
少女はそう言うと微笑んで見せた。

1話END

Re: 機械の精霊 ( No.5 )
日時: 2010/05/16 15:25
名前: AQUA ◆ZdPdHqmtMA (ID: OS.29i1w)

二話「死神と精霊」

弱い風が吹き、風鈴の音が部屋に響く。
「…。」
二人は3時間ほど無言のままだ。
蝉の鳴き声、
車の走行音、
救急車のサイレン、
幼い子供達の喋り声、
高校野球のテレビ中継の音。
外の音が部屋に溢れかえっている。
「は、腹減ったな…?」
「そうですね」
暑さとは違う原因の汗が悠也の額に流れる。
「あ、あは、あはは、あはははは…」
思わず変な苦笑いをしてしまった。
「何か食べたい物あるか?」
「私は携帯なので貴方の携帯を充電していただければ十分です」
「?、そう言えば俺は何て呼べばいい?」
「私は氷霧守 冷奈です、上でも下でもあだ名でも良いですよ」
爽やかな位の笑顔で答える。
「じゃ、玲奈、お前は人間なのか?」
「人間と全く同じで心臓を貫かれれば勿論死にます、物を食べて消化もできれば、排便もします。唯一違うのは特殊能力が使えることです。」
「特殊能力?」
「エスパーです」
「何でそんな能力が使えるんだ?」
「とある人達と戦うためです」
深刻な話なのだろうか?冷奈の爽やかな笑顔が消えた。
「とある…人…達…?」
「私と同じ様な、機会から出現した仲間は日本に何百人かいるんですが…」

Re: 機械の精霊 ( No.6 )
日時: 2010/05/16 21:47
名前: AQUA ◆ZdPdHqmtMA (ID: OS.29i1w)

「敵も何百人も居る、そんで俺はその敵って奴」
いつの間にか窓の縁に黒髪で赤い目の、冷奈と同じ位の歳の少年が座っていた。
「何だよコイツ」
「俺はコイツじゃなくアヤトだから、殺めるの殺に数字の十と書いて殺十、変な名前だろ?あはははははは」
「それで、何しに着た?」
「単刀直入に言えば、アンタ等殺しに来ましたァ」
赤い血の様な瞳で悠也を睨む。
悠也も睨み返し、目と目が会った。
「見ちゃダメ!!」
冷奈は悠也を押し倒し、無理矢理目を逸らさせた。
「あら、残念だなぁ〜」
殺十の特殊能力は、数十秒赤い瞳を見た者を殺す能力。
30秒で泡を吹いて死ぬ。
「まっ、良いか、今日は単なる挨拶に来ただけだし〜。って事でサーナラー」
殺十は窓の縁から、躊躇いもせず飛び降りた。
「何なんだよ、殺十って」
「違法改造機器精霊、
通称 死神。
彼等は改造(チート)を利用したゲーム機等から現れた精霊で、特殊能力も明らかに異常なもの。」
「そもそも冷奈の言う精霊って何だよ?」
「貴方の携帯、かなり大切に扱ってましたよね?」
「まあ確かに命の次に大切な位だからな」
「昔は人がかなり大切にした物には霊が宿るって言ってましたが、私達はその霊に値

Re: 機械の精霊 ( No.7 )
日時: 2010/05/16 22:05
名前: AQUA ◆ZdPdHqmtMA (ID: OS.29i1w)

する物なんです」
「つまり幽霊?」
「幽霊は触れることはできません」
「つまり、俺等は同じ屋根の下生活するのは、普通の人間の男女が生活するのと同じ事じゃないか。
冷奈は良いのかよ?
そう言うの気にする年頃じゃ無いのか?」
「ふふ、おかしな事言いますね?
もともと私は携帯ですよ?
貴方の携帯ですから元々一緒じゃ無いですか」
確かにそう言えばそうだ。
「いや、でもなら何で俺の携帯が女なんだよ」
「では貴方は男同士で暮らすのを望みますか?
BL主義ですか?」
「いや、BL主義じゃないけどさ。
え、いや、おかしいよな。
BLてそもそも男同士の恋愛だろ?
何故携帯と恋愛しなきゃならないよ?」
「あ、そうですね。
でも男同士で暮らすのは明らかに気味悪いですので」
「ああ、納得。
いや、解決してない。
俺は一人暮らしをしていた、
それで突然現れた携帯を名乗る少女と同居する事になった。と
携帯が巫女姿も意味分からないし、冷奈が携帯と言う根拠もない。
そりゃさ、同居するのは良いけどさ、でもな…」
「良いなら良いですよね?」
「突然すぎて頭の整理できないんだよ」

2話END


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