ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 百物語図書館 〜 あなたのご所望は? 話のテーマ募集
- 日時: 2010/05/19 23:50
- 名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: 4icP.gIH)
どうも、こんにちは
私、ここの館長をしてますバララと言います。
今回は、我が百物語図書館にお越しくださいましてありがとうございます。
あなた様のご所望するお話があればよろしいのですが・・・
なくても、ごゆっくりして言ってくださいね。
それでは、失礼いたします。
第1話『無言の着信』
>>1 >>2 >>3(あとがき)
第2話『故障中』
>>4 >>5 >>6(あとがき)
第3話『トンネル』
>>7 >>8 >>9(あとがき)
第4話『書き込み』
>>10 >>11 >>12(あとがき)
第5話『贈り物』
>>13 >>14(あとがき)
=舞台裏(詳細説明?)=
ども、こんにちは〜
自分はバララと言います。
こちらへの書き込みは初めてなので、始めましての方が多いかもですね。
さて、この図書館での怖い話なのですが・・・・・・
全部この私の体験したことや、知人から聞いた話ではありません。
全部、自分の創造したもの、つまるところ自分の作ったフィクションです。(当たり前かw
ですので、怖くないかもしれません。(爆
感想なんかを聞かせてくださるとうれしいですね。
それでは皆様、よろしくです。
==募集事項==
まだ色々テーマはあるんですが、他の人からテーマをいただいて書いてみるのもいいかなと思い、今回募集します。
ついでに感想よろしくです。
- Re: 百物語図書館 〜 あなたのご所望は? ( No.1 )
- 日時: 2010/05/17 16:11
- 名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: xgraZn.Q)
第1話『無言の着信』
=阿形宅=
「ちょ、阿形さん。勘弁してくださいよ」
「いいから飲めよ。どうせ明日休みなんだからさ」
俺は阿形光弘。東京で工事現場の作業員のバイトをしている、フリーターだ。
今は同じ会社のメンバーで新人の歓迎会をしているところだ。
その新人の中の一人で柏原祐樹って言う奴がいるんだが、こいつ全く酒飲まないもんだからみんなで飲め飲め勧めてるとこだ。
「ですけど・・・」
「何だよ、阿形の酒が飲めないのか?」
「そうなのか、筒井?」
「い、いえ、そういうわけじゃないですけど・・・」
こいつ、なかなかに強情で、俺たちが言っても一向に飲みそうに無い。
仕方ない、ここは少し強引にでも飲ませてやる。
「ほぅ、そんなに俺の鉄拳を喰らいたいか、筒井よ」
「えぇ!? そ、そんなわけないですよ!」
「だったら、飲めるよな?」
「そ、そんなぁ・・・」
「筒井、ここは先輩たちの言うこといい聞いたほうがいいぞ」
「諦めろ、筒井。飲むしかない!」
「うぅ、分かりましたよ」
そう言って筒井は俺の持ってたジョッキを受け取り、注いであるビールを一気に飲み干す。
「やれば出来んじゃねぇか!」
「よくやったぞ、筒井!」
「意外といけるじゃねえか!」
俺たちは筒井のあまりにも見事な飲みっぷりに驚いて褒めまくる。
その後も、調子に乗って筒井にどんどんビールやら焼酎やらを飲ませていった。
帰るときにはすでにべろんべろんに酔っており、歩くのが精一杯のような感じだった。
=翌々日・作業現場=
「さってと、今日も仕事頑張りますか!」
「あぁ、気合入れてくか!」
俺が他の奴と気合を入れあっていると、誰かが「大変だ!」と言いながら事務所からかけ出てくる。
「どうした、そんなに慌てて」
「はぁ、はぁ・・・つ、筒井が、はぁ・・・死んだって・・・」
「「「「「「・・・・はぁ!?!?」」」」」」
それを聞いたその場の全員が一瞬の間を置き、驚きの声を上げる。
どうやら原因は自動車との接触事故。
轢き逃げではなく、轢いた相手がすぐに病院に連れて行ったものの、打ち所が悪く亡くなったらしい。
そして、俺らはその事故った時間を聞いて、血の気が引くほど、焦った。
その時間は、ちょうど俺があいつを帰してから数分後の事だったからだ。
もちろん、俺らの方にも事情聴取のため警官が来たが、余計なことは言わずに、軽い嘘を含めて大体のことは説明した。
「それじゃあ、彼は君たちが止めるのも構わずにどんどん飲み続けたと」
「はい、あいつ親元離れたのが嬉しかったのか、酒をがぶ飲みしてましたね」
「そうですか、ありがとうございました。今日のところはこの辺で失礼します」
「わかりました。警察も大変ですね」
「まぁ、仕方ないですよ。これが仕事なので」
そう言ってから警官は一礼するとすぐに去っていった。
「おい阿形、大丈夫かよ。あんな嘘ついて」
「仕方ないだろ。もしホントのこと言えば俺らに責任がくるかも知れねぇんだから」
「でもよぉ」
「大丈夫だって言ってるだろ。それに当の本人はもう死んでんだから。死人に口無しだ」
それ以降、その場で言葉を発するものはいなくなり、俺もさっさと着替えを済ませて家に帰った。
=数日後・作業現場=
「はぁ、仕事としてから食う弁当はやっぱ格別だぜ!」
「だな、今日も仕事終わりに一杯いかねぇか?」
「いいな、行くか!」
事故から数日がたった。
俺たちは、筒井のことを気にするようなことは無くなった。
理由としては、警察が単なる事故として発表したからだ。
それを聞いた俺たちは、ホッとした。
俺らに何かくるんじゃないかと言う想いを全員が抱いていたが、杞憂に終わったからだ。
「みんなどうする? 飲み行くか?」
もちろん答えはYESだった。
=阿形宅=
その夜、結局飲み足りないと言うことで、また俺の家で飲みなおすことになった。
みんな軽く出来上がってきたのだろう。
ほんのりと顔が赤くなっており、みんな感情が表に出ている。
泣き上戸の奴もいれば笑い上戸の奴もいた。
まだあまり酔いがまわってなかった俺はそれを見ながら笑っていた。
「・・・・・・んぅ、ヤベ、寝ちまったか」
俺は身体を起こしながら、時間を確認する・
「ん〜・・・1時半か、終電行っちゃってるよなぁ」
時間を確認してから俺は辺りを見回す。
みんながみんな、ぐっすり熟睡している。
終電が行った後な上、こうも見事に熟睡しているのを見た俺は、そのまま寝かせておくことにした。
「ん〜、まだ酔いが残ってるな」
そう思い、俺は玄関に向かい、靴を履く。
「少し風にでも当たってくるか」
そういいながら、俺は玄関のドアをゆっくり閉める。
- Re: 百物語図書館 〜 あなたのご所望は? ( No.2 )
- 日時: 2010/05/17 12:05
- 名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: xgraZn.Q)
=公園=
4月下旬といっても、最近の天候は不安定のせいなのか、少し肌寒いと感じた。
「う〜、寒いなぁ、おぃ」
と俺が独り言呟きながら身震いしている。
すると、
『PPPPPPPPPP!』
「うわっ!・・・て俺のケータイかよ」
突如、俺のケータイが鳴り始めた。
少し驚いたものの、どうせあいつらの誰か起きて俺がいないことに気付いたから電話してきたんだろう。
そう思いながら、俺はろくにディスプレイを見ずに通話ボタンを押す。
直後、俺はあれっと思った。
「俺、マナーモードにしてなかったっけ?」
俺はすぐにディスプレイを見ると、非通知だった。
それを見てさらにおかしいと思う。
非通知なら着信拒否にしてたはずだ。
なのに何故、今この電話はかかってきた?
俺は気味が悪くなるものの、とりあえず出ることにする。
「も、もしもし」
『・・・・・・・・・』
返事は無い。
さらに気味悪く思ったものの、何か聞かないことには始まらない。
「どちらさまですか?」
『・・・・・・・・・—・・』
またもや無言か、と思った俺だが、さっき何かが微かに聞こえた気がした。
「何かおっしゃいましたか?」
『・・・・・・・—の・・・だ・・・』
今度は微かに何かが聞こえてきた。
俺が、さらに何かを言おうとしたとき、その声がはっきり聞こえた。
『お前のせいだ』
「・・・・・・はっ?」
一瞬、何行ってんだこいつと言いたかったが、奴はそんな暇さえくれなかった。
『お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ。お前のせいだ』
さすがに分けわかんなくなった俺は、すぐにケータイを切ろうとする。
すると、その直前でケータイからの声が聞こえなくなっていたのに気が付く。
おそるおそる、ケータイを耳に近づけると———
「『おまえのせいだ』」
「うわあああああああぁぁぁぁぁっ!!!!」
突如、ケータイとは反対側の耳から声が聞こえたので、驚き飛び退く。
しかし、そこには何もいない。
気付くと、ケータイの通話も切れていた。
「は、はは、何だったんだよ、今の」
俺はゆっくりと立ち上がり、周りを見渡す。
「なにも・・・いないよな?」
それを確認すると、俺は胸をなでおろした。
「俺、疲れてんのかな? 明日は念のため休むか」
そういいながら、俺は家へと戻ろうとするが
「そうだ、あいつらのためにウコンでも買っとくか」
そう思い、俺はコンビニに向かって歩き出す。
途中、大きな交差点があり、そこの横断歩道を渡ったすぐのところにコンビニがある。
「信号は・・・赤かよ」
俺はそのまま渡ろうかとも思ったが、丁度大型トラックが向かってきていたため、仕方なくトラックの通過を待つ。
そのトラックがもう少しで前を通ると言う時だった。
「おまえのせいだ」
その声が聞こえると同時に、俺の身体が前に突き出る・・・
誰かに押されたと思ったときにはもう遅い。
俺は、すでにトラックに激突され、吹っ飛ばされていた。
俺を吹っ飛ばしたトラックは、やばいと思ったのかそのまま走り去っていった。
俺は薄れ行く意識の中、轢き逃げかよと走り去っていくトラックを睨み付けている。
すると、視界の端に人影が見えた。
最後の力を振り絞り、その人影に助けを求めようと思い————やめた。
俺はもう死ぬのだと確信したからだ。
なぜなら・・・その人影が、死んだはずの筒井だったからだ。
そして、筒井が何かを言う。
なんて言っているのか分からなかったが、口の動きで分かった。
『おまえもみちづれだ』
- Re: 百物語図書館 〜 あなたのご所望は? ( No.3 )
- 日時: 2010/05/17 19:02
- 名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: Qs8Z87uI)
第1話、あとがき(という言い訳の場)
はい、怖くないですよね。
構成下手ですいません。(汗
2話目はきっとこうはいかないでしょう!!
・・・・・・多分(滝汗
そ、それでは、第2話に、乞うご期待!
・・・・・・やっぱあんまり期待しないでください。
- Re: 百物語図書館 〜 あなたのご所望は? ( No.4 )
- 日時: 2010/05/18 09:32
- 名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: xgraZn.Q)
第2話『故障中』
=某大型電化製品店=
「武田、これなんていいんじゃね?」
「ん〜、いや、まだいいのがあるはずだ」
俺は武田克志。
今、会社の同僚と一緒に事務所に置くための冷蔵庫を買いに来た。
俺らの会社は動かなくなった家電の修理が主な作業で、事務所にあるものの大抵は社員の要らなくなったものが大半だった。
だからなのか、昔から冷蔵庫だけは無かったらしい。
それでこの間、若手の社員の要望で新しく冷蔵庫を買うことになり、それを買ってくるのが俺と、俺の同僚の松山になったってわけ。
「武田さぁ、ちょっと選り好みし過ぎだって。もういいだろ、どれでも」
「いや、もっと安くていい感じの冷蔵庫があるはずだ」
俺がそう言い切ると、松山は勝手にしてくれと言った幹事のポーズを取る。
言われなくても勝手にするさ。
それからしばらくして、結局俺のいいと思うものが無かったので、松山に任せようと思ったときだった。
「おぃ、そこの冷蔵庫片しとけよ」
「え? なんでっすか?」
「それ、どっか壊れてるみたいでな。客から返品されたもんなんだよ」
それを聞いた俺は、これだと思い、すぐにその店員のところに言って交渉した。
「・・・で、これは何だ?」
「冷蔵庫だが?」
「それは分かる。じゃあ何故動かない?」
「故障してるからだろ」
「・・・・・・(怒」
あ〜、確実に怒りが湧いてきてるな、おい。
さっさと、言い訳しないとな。
「・・・おま———」
「いや、だって壊れてても俺らで直せばいいだろ?」
「———〜〜〜! だがな!」
うわ、やばっ! 被ってしまった!
だ、だけどこれ聞けばきっと・・・・・・
「で、でもな、松山」
「なんだよ!」
こ、こえ〜。
ここまで怒った松山見たのはじめてかも。
「故障してるおかげで、この冷蔵庫を半額以下で買えたんだぜ?」
それを聞いた松山のすぐにでも襲いかかれる姿がピタリと止まった後、いつもの状態に戻る。
「・・・なるほどな。考えたよな、お前も」
「だろ?」
俺らは修理業者の人間。
つまり、故障している物を直すのが得意。
だから、故障した冷蔵庫を買ったのだ、通常の半額以下で。
俺の考えを察したのか、松山は隣の道具小屋に向かう。
「それならさっさと直すか。武田、お前も早く着替えて来い」
「おう、たりめぇよ!」
その後、俺たちは冷蔵庫を解体し、故障の原因を探した。
「ん〜と・・・あぁ、これだな」
と、松山が何かを見つけたらしく、そちらに目をやる。
すると、松山が冷蔵庫の基盤を持っているのに気が付いた。
俺も松山の方から基盤を見ると、主要回路らしきところが切れていた。
修復不可という程ではないので、すぐに俺は新しいのと交換するため、道具小屋に取りに行こうとする。
「あ、このタイプならA3の棚の上から三番目右端のかごの中な!」
「了解!」
さすがは松山、道具の場所は熟知してるってか。
俺は道具小屋に入り、言われた場所から必要な数を持って、部屋を出た。
「ん、松山?」
部屋を出ると、さっきまで居たはずの松山の姿が無かった。
どうしたのかとも思ったが、ふと時間を見るとすでに夜中の0時を回っていたことに気付く。
「(修理し始めてもう4時間も経ってたのか)」
それに気付いた俺は、松山はトイレにでも行ったのかと思い、気にすることなく作業を続けようとした。
すると、基盤が多少変化しているのに気が付く。
「あれ、これって・・・俺に取り行けって言ったやつじゃん」
もともと切れていた回路の場所には、新しく回路が繋がれていた。
ただ気になったのは、新しく付けたはずの回路が切られていること。
「嫌がらせかよ、戻ってきたら一発殴ってやる」
そう呟きながら、俺は作業を再開する。
だが、しばらく経っても松山は戻ってくることは無かった。
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