ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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貴方に真っ赤に染めたあの薔薇を・・・
日時: 2010/05/30 18:07
名前: 紅 (ID: twjanxuI)

元咲の紅(くれない)です。
咲という名前はもうなんか嫌なので改名いたしました。(雑談の方で少し嫌な事が・・・)

「貴方に真っ赤に染めたあの薔薇を・・・」
は少し「不思議の国のアリス」に似た感じで書きすすめます。(少しと言えないと思うが・・)
飽きないで読んでいただけると嬉しいです。

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プロロ >>1     登場人物 >>2

第1話 >>3
第2話 >>4
第3話 >>5
第4話 >>6
第5話 >>7
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お客様

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Re: 貴方に真っ赤に染めたあの薔薇を・・・ ( No.6 )
日時: 2010/05/26 20:10
名前: 紅 (ID: twjanxuI)

第4話

女の子はその場に倒れた。

私は手早くその女の子の心臓をえぐり出し白薔薇に血をかけた。

鮮やかな紅。

艶やかな色。

女王に贈ろう・・・

早く・・・

速く・・・

ハヤク・・・

Re: 貴方に真っ赤に染めたあの薔薇を・・・ ( No.7 )
日時: 2010/05/28 21:06
名前: 紅 (ID: twjanxuI)

第5話


今日も花蓮から花が届く。

正直嫌だ。

怖い・・・恐い・・・コワイ・・・


電話が鳴る。
今日もきっと・・・


「あっ、朱音?
今日も今から届けるから〜♪
今日のは特別綺麗な色だよ〜☆
若い女の子のだから〜」

花蓮はそういうと電話を乱暴に切った。

「あぁ・・・今日もまた誰かが殺された・・・。」
私は電話を見つめながら囁く。

家臣が薔薇を持ってくる。

それが白薔薇であったという事も知らずに・・・

私は薔薇を飾る。

嫌だけれど、飾らないと私の命が危ない・・・

嫌だ、怖い、死にたくないよ・・・

Re: 貴方に真っ赤に染めたあの薔薇を・・・ ( No.8 )
日時: 2010/05/30 18:20
名前: 紅 (ID: twjanxuI)

第6話
月兎目線
前編

アリスは変わった・・・

可愛いアリスは何処?

あの純粋で綺麗な目をしたアリスは・・・?

俺は懐かしい夢を見た。

月日は遡る事10年前・・・


「ここは何処?」
穴に落ちてきた青いドレスを着た少女。
名前は花蓮。
でも僕は彼女を「アリス」と呼んだ。
澄んだ純粋そうな瞳はアリスと呼ぶにふさわしかったから。

可愛くて可愛くて・・・僕は彼女に何でも与えた。

ドレスも友達も俺の作ったアリスに似合う帽子も・・・
でも彼女はwonderlandを去ってしまった。

可愛いあのアリスは何処?
と俺は探し回った。

寂しくて胸が張り裂けそうで・・・

せっかくお友達ができたのに・・・

俺は10歳ながらにそう思った。

アリスは自分の世界に帰ってしまった・・・

などとは思えなかった。
何処かに隠れている。
俺が探しに来るのを待っているのだと・・・

アリスがこの世界を去った理由は紅の女王、朱音のせいだと聞いている。

友達は皆、女王に逆らい殺されてしまった。

首をはねられ体は国の端に捨てられた。

その光景を見てしまったアリスは復讐に駆られていた。

その眼には光が無く、ただ黒くくすんで見えた。

Re: 貴方に真っ赤に染めたあの薔薇を・・・ ( No.9 )
日時: 2010/05/30 18:37
名前: 紅 (ID: twjanxuI)

第7話
後編


アリスは突然またこのwonderlandに帰ってきた。

俺は嬉しくて仕方がなかった。

あのアリスにまた会えるなんて夢のようだと・・・


しかしアリスは変わっていた。
紅いドレスに赤い瞳・・・
「何故そんなに紅いんだい?」
俺はアリスに聞いた。
アリスは
「返り血を目立たなくするためだよ♪」
といった。

俺は悲しかったんだ。
アリスはそんなことする子じゃなかったのに・・・

寂しい、でも何処か嬉しい。

復讐してくれる・・・
アリスには朱音に立ち向かう勇気がある。

俺とは違う・・・

俺は心からそう思ったんだ。

でも・・・寂しかった。
心が叫んだ。

『どうして花蓮ちゃんは、殺しを行わなくちゃいけないの?花蓮ちゃんは関係ないのに』
っと・・・

でも止める事も出来ない・・・

でもやめさせる事は何故か俺に出来る。

アリスを止められるのは俺だけであり俺以外にアリスを暴走させられるものもいない・・・。

Re: 貴方に真っ赤に染めたあの薔薇を・・・ ( No.10 )
日時: 2010/06/04 19:32
名前: 紅 (ID: kws6/YDl)

第8話

私は今日も殺す

今日は若い男の子にしようかな・・・?

この間は女の子だもの♪

「今日も・・・殺すの?」
月兎が私に問う。

「もちろんよ。早く殺して朱音に薔薇を差し上げなくてわね・・・。」
私は月兎にそう返事をする。

月兎は少し寂しそうな顔をするがすぐにうなずいてくれる。

「でもやりすぎてたら止めるからね。」
月兎はそういうと私を部屋から外に出してくれる。

私はさっさと殺す。

気付かれぬようにさっさと巧みに切り取ってゆく。

綺麗に染まった薔薇は輝きを放つから・・・。

女王様にはもってこいでしょう?

綺麗に輝くあの華を

両手に抱え国民の前で処刑される女王が・・・


私の頭に浮かぶ。

早くあの女を・・・


処刑台に送ってやるわと・・・


復讐に駆られながら・・・・・・。


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