ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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MIRAGE
日時: 2011/06/21 12:43
名前: 霧月 蓮 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: EdkNSjYc)
参照: http://pksp.jp/kiriduki/

どうもこんにちは、もしくはこんばんは。霧月 蓮と申します。もう一つの方も完結してはいないのですが、また新しいものを書いてみようと思います。
今回もファンタジーです。魔法使いや死神、吸血鬼、堕天使など色々なものが出てきます。まぁ小説用に本来の意味などを変えているものがほとんどで御座います。

あとは英語などに弱いので、間違いがあったら教えてくださると助かります。脱字、誤字についても同じくです。
更新は非常に遅いです。気長にまってやってください。参照のところにもまったく同じものがおいてあります。

タイトルの意味は、蜃気楼、幻術です

目次

プロローグ:壊れたココロ>>1

第一の魔法劇〜誤解、回り始める歯車〜

第一話:誤解時々責任>>2
第二話:誤解時々平和>>3
第三話:誤解時々行事参加>>4
第四話:誤解時々戦闘>>5
第五話:誤解時々悪龍龍菜>>11
第六話:誤解時々魔道書使い>>12
第七話:誤解時々天才>>13


!お知らせ!

あまりにも設定が雑だったため、一度更新を停止させていただきます。

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Re: MIRAGE ( No.4 )
日時: 2011/03/29 19:59
名前: 霧月 蓮 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: 0iVKUEqP)

第三話 誤解時々行事参加

 優希たち五人が姿を現したのは第三特別エリアだ。やはり行事があるときは、ふだん人か近づかないような場所でも人で溢れるらしく酷く混雑していた。しかも大体が柄の宜しくない連中で、警備に当たっている魔法警察の皆様は涙目である。受付の人なんか怯えてしまって余計に混雑が酷くなる一方だった。そんな様子を見て月乃はクスリと笑い「Sランクでも扱き使えばいいのに」なんて言っている。
 ランクと言うのはその魔法使いの総合的能力で分けた階級分けで、魔王一族を頂点とし、位の高い順にSランク、Aランク、Bランク、Cランク、Dランクに分けられている。S、Aランクが天才レベルの魔法使いであり、B、Cはノーマルランク、C、Dが落ちこぼれレベルなんていう風に分けられることも有ったりする。まぁSランクとDランクは相当珍しく、双方五人ずつしかいないのだが。
 「まぁSランクは任務とかで忙しいだろうしな。もしくは参加者として居るんだろ。Sランクにも息抜きが必要ってな」
 輪廻がカラカラと笑いながら言えば、春は「どっちにしろ戦いだから意味が無いよぅ?」と不思議そうな表情で言う。望は優しげな笑みを浮かべていて、優希は周りの柄の宜しくない連中がこっちに被害を及ぼさないかに気を配っている。月乃がポンと春の肩を叩いて「負けたりヘマしてもランクに影響はないから緊張感無しに戦えるんだよ」と笑う。まるでSランクを馬鹿にしているかのように。
 三十分は待っただろうか? やっと優希たちが受付の番だ。輪廻が受付の記入用紙を見て困ったような表情をし、欄の一つを指差して優希に見せる。輪廻が指差している欄は……階級。優希は少し驚いたような顔をしながらも落ち着いた声で「まぁ、普通に書いちゃっていいと思いますよ」と言った。心配そうな表情をしながらも階級の欄に魔王一族と記入した。何とかなる何とかなると輪廻は笑っているが、妙な汗が滲んでいる。
 今回の魔法大会は対戦方式で魔法使い同士が戦い、駒を進めていくらしい。魔法大会といえば自分の魔法を見せ合って、どちらが難しい魔法かを判断するタイプのものしか知らなかった輪廻と望、月乃、春はキョトンとしていた。優希はそんな四人を見てクスクスと笑っていた。輪廻と優希で人間で言えば五歳程度離れているのだが、たったそれだけでこんなに差が、と輪廻はくだらないことに悔しさを感じていた。

 アナウンスが響き渡る。あまりにも大きな歓声に望は小さく丸まり、優希は顔を顰めていた。輪廻の方はむしろ涼しげな表情で、大して気にしていない様子。月乃と春に至っては完成に混じって大声を上げている始末。なんと言うか優希と望が哀れに思えてくる瞬間だ。とりあえず輪廻は優希と望をはさんで大声を上げているちびっ子二人に拳骨を落としておくことにする。
 アナウンスでルール説明などをしているのを聞いて、輪廻は黙ってマントを外す。アナウンスで対魔法装備は外すことと言っていたからである。対魔法装備と言うのはその名のままで、魔法を遮断する物のことだ。ちなみに着ていたところで、魔法を使うのには問題は無い。形は服、だったり、輪廻のようにマントだったり、髪飾りだったりと様々である。まぁ、対魔法装備なんて持っている魔法使いは全体から見てほんの一部なのだが。
 「兄様はケープを脱ぐ、望はコート。春と月乃もコートだな。対魔法装備禁止らしいから」
 輪廻の言葉を聞けば、優希と望は大人しく言われたものを脱ぎ、月乃と春は不満げな表情でぶつぶつと文句を言っていたが輪廻の「うん。失格になってもいいなら着てな」と言う言葉で慌ててコートを脱ぐ。
 対戦表が大きなスクリーンに表示される。一回戦目はどうやら望の出番らしい。対戦表を指差して慌てる望を優希が苦笑いを浮かべながら落ち着かせていたりする。月乃と春はそんな様子を面白そうに見ていた。
 「それでは第一回戦、魔王一族、月音 望対Sランク、龍月 琉華(リュウヅキ ルカ)!!」
 ざわめきが大きくなる。当たり前だ。対戦カードがこんなにも豪華な戦いなんて早々見られないものなのだから。ましてや魔王一族が出てきたとなってみろ、普段は見られない魔法が見られると言うことで、テンションが上がってしまっても仕方がないだろう。ざわめきが最高潮に達した頃、フィールドの中央に水色の髪、紫の瞳の少年、琉華が現れる。少年は白いワイシャツに赤いネクタイ、下は黒いズボンと言う格好だ。ネクタイを見るに本来は上にもう一枚何かを羽織ったり、重ね着しているのだろう。おそらくそれが対魔法装備なのだ。
 少々遅れて望もフィールドに現れると、琉華はにこやかに手を差し伸べ「どうも初めまして、魔王一族、第三王子、月音 望様。お手柔らかに頼みますね」と言った。

Re: MIRAGE ( No.5 )
日時: 2011/03/29 20:00
名前: 霧月 蓮 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: 0iVKUEqP)

第四話 誤解時々戦闘

 望が琉華の手を払い「気楽、ですね。なめられているみたいです」と呟いても、琉華は静かな笑みを浮かべてその場に立っている。まるで挑発しているかのようにも感じられた。ゆっくりと口を開いた琉華が言い放った言葉は望をイラつかせるには十分すぎた。そりゃあ初対面の人間に「つか温室育ちが魔法なんて使えるのでしょうか?」何て耳元で囁かれてみろ、イラつくに決まっている。
 望は感情が隠すのが上手いのか、笑顔のままその場に立ち「野蛮なSランクさんに僕の繊細な魔法が理解できますでしょうか」と挑発。琉華の方は僅かに笑みを引きつらせグッと手を握り締める。二人の気迫に、押され気味になりながらバトル開始を告げる審判の声が響き渡った。ギャラリーたちの声が声援ではなく、罵声に聞こえるほど騒がしい。
 「大いなる海の神ポセイドンよ、我が魔力を糧に我に相応しき武器を貸し与えよ!!」
 ユラリと印を結び、天へと伸ばした琉華の手の上で青い光が何かの形を作り、散った。しばらくして降ろした琉華の手に握られていたのは三叉の鉾。途端に罵声にさえ聞こえてきたざわめきがやむ。囁くような声で「神話級の武器……あいつ只者じゃねぇぞ」と言っているのが聞こえてくる。ポセイドンの鉾……これを使いポセイドンが海陸を持ち上げ、波を自在に操り、岩を裂き、地震を起こしたりしたといわれているものである。
 実際神々が使用したと言われる武器は神話級と言われていて、使えるものも、魔王一族を除いた最上級役職のSランクでさえ、使えるものは二人しかいないとされていた。そんなものを楽々と出されてしまえばギャラリーたちも声を失うだけである。しかし一番驚くべき存在である対戦者の望はいたって冷静で、黙って手を振り上げる。その手には紫色の光が乗り、一瞬で長槍を作り上げた。さらにその横には金色の光が浮いている。
 「……知恵と戦いの神、アテナの長槍ですね。ゼウスの雷も味方につけましたか。と、いうことは僕の属性の一つは分かってしまっているようですね」
 ポツリ、と琉華が呟けば静かに望は頷く。ゆっくりと口を開き「海の神ポセイドンの三叉の鉾を出したと言うことは水属性および全属性でしか考えられませんから」と答えた。単純なことではあるのだが琉華は不愉快そうに顔を歪めた。ああ、細工をしておけばよかったと考えながら。それ以上に相手が呪文を唱えないと言うことに苛立ちを感じていた。
 魔法使い達の間では呪文を使わないと言うのは絶対的に暴走しないと言う自信の表れか、言葉が不自由なのかのどちらかだ。しかし自分の目の前にいる相手は言葉を発している。と、言う事は自信があるとうことかと結論付けるしかない。実際のところ輪廻の魔法のおかげで喋れているだけなのだが、他との関わりが少ない魔王一族の子供である望が喋れないと知るものは殆どいないのだ。
 低く舌打ちをして鉾を地面へと突き立てる琉華。大きく地面が揺れるが望は全く動じない。と言うより気付いていないようだ。よく見てみれば僅かに宙に浮かんでいる。
 「ちょっと待てゴラァ!! いつの間に飛んだんだよ!!」
 琉華のそんな反応を見れば、望はクスリと笑い「口調、崩れていますよ?」と言う。ギャラリーたちはこの二人の動きがあまりにも少ないためか、神話級の武器もただの飾りかと思い始めているようだった。声援ではなく、ただの罵声が飛び交い始めている。

 「……魔王一族の左翼の琉華……と言うことは右翼の蓮もいるな……」
 突然観客席に現れた少女……奏魔 悠花(ソウマ ユウカ)が呟く。長い金髪をツインテールにしていて、緑色の瞳。服装はフリルやリボンが沢山ついた黒と水色のワンピースで、右の袖だけがすっぱりと切り落とされている。はっきり言ってこのような場所にいるような格好ではない。優希達一行もそうであるが、この少女も異様に浮いている。
 しかし悠花の周りのギャラリーたちは悠花の登場よりも、その言葉に気を惹かれたようだった。魔王一族の右翼、左翼と言うのは魔王一族を守護する役目が与えられているSランク、Aランク魔法使いたちの中でもトップクラスの力を持った二人のことを指し、右翼がリーダー、左翼がサブリーダーと言う扱いをされる。
 右翼、左翼は魔王一族が一番信用できるSランク魔法使い、つまりは古くから魔王一族に使えているものを任命することが多く、死亡率が高いのが非常に有名だった。右翼、左翼に任命された者は、人間の時間にして三年も生きていれば十分褒められるぐらいだった。
 「何故、絶がいる? 問いたい」
 突然だった。静かな足音と共に太股位の長さの青髪をポニーテールにしていて、右目には眼帯、左目は青の瞳の少年……霧月 蓮(ムヅキ レン)が現れる。黒いベストに青いネクタイ、黒いズボンと言う格好だ。見た目はどちらかと言うと女の子よりなのだが、それとは似合わない、淡々とした喋り方をしている。
 悠花が静かに笑い「別に関係がないじゃない。右翼の蓮」と言葉を投げかければ、蓮は明らかに不愉快そうな表情をして「王子たち狙いなら、容赦しない」と答えた。まるでその蓮の言葉に同意するかのように琉華は水で竜を作り上げ、勝負の最中にもかかわらず悠花のいる方向を睨みつけている。
悠花はクスリと笑って、ただ一言「今はそんな気ないから安心してちょうだいな」と答え、身を翻して歩いていく。低く、舌打ちをして「僕たち守護者達ガーディアンズは、個々がお前の倍以上、魔力がある。お前はそれを五人も相手に出来るか」と問いかける蓮。
 それを聞いた悠花はくだらないと言うように笑い「私たち代行者エージェントは確実に七罪を解き放つわ……あの鍵を使ってね」と告げた。

Re: MIRAGE ( No.6 )
日時: 2010/10/25 21:05
名前: シェフ ◆Yequ3Gjbig (ID: Xgilb50Q)

見てみました
俺はこういう小説好きです!
ファンタジーっていいですよね

Re: MIRAGE ( No.7 )
日時: 2010/10/25 21:08
名前: シェフ ◆Yequ3Gjbig (ID: Xgilb50Q)

参照パネぇえ(゜∀゜)−−−−−−!!

Re: MIRAGE ( No.8 )
日時: 2011/03/29 20:07
名前: 霧月 蓮 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: 0iVKUEqP)

>>シェフ様

はわわ、有難う御座います
そう言っていただけるととても嬉しいです^^
そうですね、ファンタジーは私も好きです

参照……。そんなすごいことはないと思いますが……

コメント有難う御座いました


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