ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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【時々激グロ】僕らの日常非日常
日時: 2010/06/04 22:46
名前: 笹飴 (ID: LYNWvWol)

クリックありがとうございます(^ω^)ゞ

初めまして、笹絹といいます(・∀・)

こっちの投稿だと初めてになるかなー?名前変えてはびこってます。
こいつ笹飴じゃね?みたいだったら優しく見守っててあげてください(^ω^;)
一応初投稿なので緊張してます(^ω^)ドキドキ

コメント大歓迎!
だけど中傷・荒らし様はスルー(´・ω・)させて頂きます。
誤字脱字あり、のろのろ気まぐれ。

■  ■  ■  ■  ■

世の中には色んな人がいます。
対称的な異なる人格を持ってたり、変な趣味があったり、変なものに反応する性癖の持ち主とか、依存して抜け出したくても抜け出せない、とか。

これはそんな彼らの楽しい日常のお話です。

※この小説は流血、猟奇表現が多数含まれます。
抵抗を持つ方は気分を害されないために即バックをお願いします!!


キャラクター>>1
>>2
1話>>3
2話>>4 >>5 >>6
3話>>7 >>8 >>9 >>10 >>11
4話>>12 >>13 >>14 >>15 >>16


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Re: 他自殺志願 ( No.2 )
日時: 2010/05/24 22:01
名前: 笹飴 (ID: LYNWvWol)

《夢》


ある日、起きたら
おにいちゃんがしんでいました。
・・・?
ちがう、くびつり。
自殺でした。
おなじ顔の
おなじ声の
おなじ瞳の
おなじ
“心” の
おにいちゃんが
しんだ。
しんだ。
死んだ死んだ死んだ
氏んだシん堕堕打蛇
氏んだ紙四詩氏んだ
しんだしんしししし
しんだしんだしんだ
死んだ

でも顔を覆う
手を
引きはがしてくれた
その温もりは
おにいちゃんの
ものでした。
おにいちゃんは
死んでいなくて、
やさしい手で
やさしい声で
やさしい瞳で
ぼくの背中を
やさしく
やさしく
さすってくれました。

そして
その手は
じょじょに
ぼくの
首もとへ
世界が
ぐにゃり
ぐにょぐにょり
ぐにゅぐにゅ
し か いがウスれて

「僕は・・・一体・・・」

Re: 他自殺志願 ( No.3 )
日時: 2010/05/24 22:05
名前: 笹飴 (ID: LYNWvWol)

1話《初めの一歩》


また悪い夢を・・・。
そんなことを考えながら、布団から顔を起こすと頭を冷やすために俺は下へ向かった。
ここ最近この夢の無限ループだ。
それに数日前までは手に包丁が・・・。
そんなおぞましいこと、考えるだけでも身震いする。
至って普通の学生に神様は何の用だろうか・・・。
新鮮な朝を味わいたいのに、食パンとハムと目玉焼きのある・・・。
欠伸をしながら冷蔵庫を開けるといつも通りからっぽのペットボトルが挨拶してくれた。
ここ最近まともな食事を取っていない。
それよりも病気のように睡魔が襲ってくる。運動だのテストだの関係なく倒れ伏す。
薬を常用しても、病院に通っても激しい眠りの悪魔に誘われてふっと意識が・・・。
最近はなんだか耐えられるようになってきた。
・・・が、以前には一週間近く寝続けていたことが・・・。
でもなぜか無断で休んでも学校の教師や仲間にも突っ込まれない。
虐められてるわけじゃあなさそうだし、別にいいか・・・そんな感じで通ってる。自分自身で。自分自身。



毎回毎回心配して連絡をくれる良心的な女子生徒もいた。
彼女は杵渕裕理。
美人で評判、女子にも人気で頭もデキるという完璧かつ完璧な女。
男子には物静かなところがキュンキュンするそうだ。でも自分はよくわからん。ごめんな男子諸君。
鏡をみてアホ毛を寝させる。
・・・・まぁ無駄な努力だが・・・。

医者に常用させられているすごい量の薬を鞄に突っ込み、靴に足を引っかける。
何気なしに朝の支度を進めてくれる自分の身体に感謝しながら家を出た。




「あ、進くん!おはよう!」
爽やかな笑顔で僕に声を掛けてくれたのは裕理の親友(?)の城ヶ崎陽。陽とかいてひろみと読むそうだ。ようじゃねーの?
でもこの子は僕の思い人・・・。好きな人でもある。
可愛いしハキハキしてるし頭もいいし、でも運動ができないところがまたハートにズギューンときて、なんだかほわほわする。

横には例の彼女、裕理が微笑ましい笑顔でこちらを覗いていた。
でも僕は陽派。絶対陽。
いやいやいやいやどうでもいいんだ、自分の安否を確認しろ!
自分の安否、睡魔から逃げきるのが自分の宿命なんだから、さ。

「ねね、進くんさ、またアホ毛たってるよ」
「アホ毛はこいつのステータスだし」
横から声を発するのは自称僕の親友、原田竣が声を掛けてくる。
女子二人組が『ふふ』と声を発した。


そんなことをしながら前方を覗くとすでに学校の目の前へ迫っていた。



改めて鞄を握りしめ、薬の塊を握りしめ・・・。

Re: 他自殺志願 ( No.4 )
日時: 2010/05/30 00:37
名前: 笹飴 (ID: LYNWvWol)

2話《二歩目の歩み》


僕の両親はなぜだかいない。
顔すら、声すらなにも見聞きしたことがない。
で、その家族の唯一の一人が僕の弟。
よくわかんないけどすごい病弱でいつも寝てるんだよね。
で、自分が布団で寝るからお前はベッドで寝ろとか言ったら、自分の身を心配してくれたみたいで自分もベッドを使わせてもらってる。

正直本音でこの歳で弟と一緒にベッドに入るとかいうブラコンじみた行為はしたくなかったけどさ、病弱な弟を否定したくなかったししょうがないかな・・・。
無駄にダブルだし親はなにを期待してこんなもの残していったんだろう、僕にそんなことまだまだだと思うんだけどな、うん。

毎朝弟の顔を拝むことはできない。
壁に向かってすうすう寝ている彼を起こすような鬼畜な行為はしたくないし、ただでさえ病気なのにさらに悪化させることは兄としてあるべきことだ。頬を撫でるくらいで我慢してやろう。


朝以外はどうしても眠りに落ちてしまう自分にとって弟の顔は見たくても見れない。
喋ったことすらベッド以来まったくないのに、なんだか見えないところですごく優しくしてくれて、紙に書いておくと相談だってしてくれる。顔が見えなくとも兄弟は兄弟。
両親がいないこの家では協力して、支えあって生きていかないと・・・。


で、その弟に自分が成り代わった夢をよく見る・・・という。
兄の僕が弟の自分の首を絞める・・・あれ、意味わからんどっちにしろ自分で弟も自分・・・?
でもそれが申し訳なくて、可愛そうで、起きると枕は涙でびしょびしょになって・・・いた。
今はなんだか慣れてしまって起き際に『ごめんね』と声を掛けるだけになった。僕が・・・弟の首なんか絞めるわけが・・・それに自分が首を吊って・・・・。
思い出すだけでも吐き気が上ってくる。
初めてその夢を見たときは吐いて吐いて泣いて泣いてぐちゃぐちゃだった。
血も吐いたしもうやだ・・・。


「何を思い悩んでんの?」
話しかけてきたのは竣。
いいところで助け船を出してくれた。
遠くで裕理と陽も心配そうに見ていたことに今気がつく。
「美人さん二人組も心配してるけどさ、なんかあったら相談のるけど」「ありがと、大丈夫。僕は元気」
にっこりと笑って二人組と竣を見回すと安心したように二人組は話に戻り、竣はいつもの頬杖をつきはじめる。至って普通な仲間を見て安心した僕は薬一粒を誰も見ていないところで口にほおり投げる。
苦い、じんわりとした味が広がったが嘔吐に慣れてしまった自分にとってはまだまだ余裕なものだった。


教師が・・・ねむ・・・い・・。






よかった、薬飲んでおいてよかった。
飲まなかったらまた地獄行きだ。よかったよかった。
おかげで保健室に運ばれるだけになってた。
重い体を起こしてベッドの周囲を見回してみると保健医の姿は見られず、他の生徒もいる気配がしなく自分の呼吸だけが狭い空間に響いていた。
ベッド脇の小さな机には今日の給食と思われるものが無造作に置かれ、元気のなくなった食事たちが床を無言で見つめている。
大抵、寝起きに何かを口に入れると吐く。
酸っぱい何かがこみ上げてきてさきほどまで食べていたものが・・・
申し訳ないけどシチューさんたちは残飯に回ってもらうことにしよう。もともと低血圧で寝起きだと頭がぐわんぐわんする。
で、今気づいたんだけどベッド赤くね?僕女の子の恒例行事なんてこないけど・・・うわ・・・。
手にねっとりとした感触が絡み着いているとおもったらよくわからないが寝ているうちに手を何かでざしゅざしゅ・・。
なに、誰かが僕のこと殺そうとしてんのかな、手首に深い傷が・・・。大動脈いったら自分死にますけど、痛いんですけど・・。
そして僕は無駄に痛さに鈍い。
今回の傷でやっと痛いくらいだ。血がだくだく溢れ出す手首を遠目で見つめながら目測の定規で傷の深さを測ってみる。
うーん・・・一センチくらい・・・?
それに加えて傷をつけた人物はけっこうな人間マニアのようだ。
死なないようにときれいに血管を避けて切り刻んでいる。
・・・。
前回、といっても昨日だけどそのときは首周りに円上のような形で赤いネックレスをひかれる。
その前は瞼にお絵かきされた。最初は目が開かなくてびっくりしたけど触ってみたら切られてただけだから安心した。
でもなぜだか保健医がつきっきりで見守ってくれているときには無事で傷一つできない。
もしも犯人が保健医だとしたら、毎日のように傷が埋め込まれていくだろうにそんなことはなさそうだ。
その憶測から僕が下した判決。犯人は“生徒”ということ。
でもそんなに恨まれる行為なんかしてんのかな?寝すぎ?いやいや、ちゃんと事情って説明してあるし・・・ううん、いやいやもしかして猟奇なまでに僕を愛してくれている人が・・・。


それよりこの状態でほおっておくのは保健医に悪いし居心地も悪いし洗っとこう、まぁこれも最近の微かな行事になっている。
赤黒く乾いたそれを見るのはいくら自分でも気が引けるが、他人が見たら自分の滴り続ける血液を見る方がいやだろうに、ごめんなさい保健の先生。

Re: 他自殺志願 ( No.5 )
日時: 2010/05/24 22:12
名前: 笹飴 (ID: LYNWvWol)

そろそろ裕理さんが迎えにきてくれ・・・
「進くん・・・?大丈夫?」
「ごめんね、心配かけちゃって」
いつもの決まり文句の交換。裕理さんは別な言葉を期待しているようだったが語彙のない僕にはそんなの瞬間的に思いつかないよ、ごめんね。裕理さんは学級副級長。まぁようするに仕事が押しつけられやすい立場の役職だ。そんなところで迎えにきてくれているようなのだが、竣は心配していないのだろうか、まぁしょうがないか・・・運動部で忙しいしな・・。
「・・・進くんは、血とかを見ても怖くないの?」
「まぁ日常茶飯事の行事になっちゃったしね、でも“自分のものだっ”って思わないと吐き気が口の中でぐーるぐる」
ジェスチャーをしてやると彼女は手を口の前へ運び、くすくすとかわいげに笑った。
前々から不思議だったのだが、裕理さんこそ血は怖くないのだろうか、いつも自分の生々しい傷口とかを見ても怖がらないし、あ、たしか親は解剖医師とか言ってたね。あーじゃあもっとエグいの見てんだ。じゃあ平気かもねー
知らず知らずに赤く染まっていたシーツは元の白さを取り戻していた。わざわざ保健医が気を利かせて買ってくれた僕専用のシーツ+布団&枕セット。それが仲良く回っていた。またこれも僕専用の洗濯機は乾いた血液がいろいろなところにこびり付いて粗大ゴミ状態になっていた。
先日にそれを綺麗に拭き取ってくれたのも彼女、裕理さんだ。
最初は柔軟材を1パック全部投入してしまったときも優しく教えてくれたし、まぁ結果は隙間から赤い泡がぶくぶく外へ進出していたことが問題になったが・・・。


今だって手首に器用に包帯を巻いてくれている。
血は止まりつつあって彼女の暖かい手のぬくもりが冷たく冷えた死体状態の右手首に心地よかった。
「これで、いいかな」
ポンと処理後のそこを叩く裕理さん。
「有り難う、本当にいつもごめんね」
「ううん・・。あ、そろそろ陽がくる頃だね、あと48秒・・・」
せーのでカウントを始めた僕と裕理さん。子供みたい、お互いで笑いがでた。
「裕理!?と進くん!?大丈夫!?ちょっと、なにその手!進くん!」「有り難う、少し手が滑ってね」
「そうそう、気を利かせてリンゴの皮をむいててくれたら手首にズバっと・・・」
「裕理、表現どうにかしない?」
あははと三人で笑いあう。
リンゴ?と思いソファーとソファーの間におかれた丸いテーブルを見ると可愛くうさぎ切りされたリンゴさん達が無言で宙を見つめていた。


フォークでそれの一つを刺すと溢れんばかりの果汁が溢れてきた。

Re: 他自殺志願 ( No.6 )
日時: 2010/05/24 22:16
名前: 笹飴 (ID: LYNWvWol)

「リンゴうまー」
と僕等で叫びながら(裕理さんも含め)部活へ向かう。
自分は体力ないくせに弓道部。
小さい頃からやっているのでこれだけは得意だ。寝たとしてもこれだけならなんとかやっていける。
あのピシっとした弓道着が肌になんだかとても心地よくてこれを着ると普通の自分に戻ったような感じになる。

裕理さんは華道部で陽は女子バレー部、竣は男子テニス部。
ちくしょう、と思ったのが竣でここの男子テニス部は『よっ!イケメン!』と声がかかるくらいイケメン、イケてるメンズが多いのだ。
それに馴染んでやがるあいつが色々と妬ましい。
バレー部の特徴・・・。
大会のときのふとももがイイ!ってクラスの男子に散々唱えられた覚えがある。知らんがな。
華道は・・・よくわかんない。
花を針山にブスブスさしてって・・・もういいや、知らん。
針山を踏んで全治一週間とかやった先輩がいるって話を聞いたくらいだ。

「進」
「あ、先輩?どうかしました?」
「手首・・・平気?」
「あー、全然平気なんで気にせんでください」
冗談のようにおどけて手をぶらぶらと振ると先輩も安心したような表情になって僕の頭に手を置いてくれた。
「お前はさ、次期エースとかどうとか言われてんだからでっかい怪我とかすんなよ」
「大丈夫です!目玉とか抜かれなければ平気ですから」
「そんなことあったら事件ものだって」
先輩は櫻井和樹、一応エースっぽい。
なんだかこの人に弓道部入れさせられた・・みたいな感じなんだけど、今になっては頑張れるものとなってる。
ここでは寝ることも滅多にないし集中できる。いいもんだ。
で、和樹先輩も含め、陽やその他の生徒は僕が誰かに一歩間違ったら死亡レベルの傷を負わさせられているという事態は知らない。
唯一、知っているのは裕理さんくらいだ。
なんで裕理さん・・・?そりゃ、あんなおどろどろしい血液を目の当たりにしたって平然な笑顔でいられるくらいの人間だ。
普通はグロテスクな傷口とか肌に走らされた赤い直線なんか見たら失神するか吐くかどっちかだろうし。

「次」
僕の番らしい。
思考を・・・・集中・・・
バコンという音と共に的の中心に矢が突き刺さる。
あー危なー
手元がズレた。死ぬかと思った。
知らず知らずに後ろからは拍手喝采、だった。
心地悪くはない、素直にこれはけっこううれしい。みんなだって誉められたり崇められたりしたらうれしいもんね!
これは毎日やられても飽きないよね、うん。
いつも通りに最後の作法も終え、後ろにつく。
「ねね、先輩」
「?どしたの畝那くん?」
「手首・・・平気なんですか?無理してるようにしか・・・」
「平気平気。ちょっとした怪我だから」
畝那、せなって読むっぽい。
最初の感想、すげぇ名前・・。
でも名前で想像していた性格とはまったく違ういい子で温厚な子だった。いつも怪我を気遣ってくれるし、お菓子くれるし。
腕もそこそこ、悪くはない方っぽい。部長でもエースでもない僕が言えることではないが見てる限りでは上手なほうなんじゃないかなー?と思う。

心配そうに見上げている畝那の頭をわしわしと撫でてやると子猫のような可愛げな笑顔をつくり、微笑んだ。
いい性格+顔もいい。なんていう完璧な・・・。

いやいやいや、今は選手に意識を向ける時間だ。
畝那についてはまた今度語ることにして・・・眠い・・・。

帰路。
あのときの眠気はただの睡眠不足だったようだ。
どこがどう自分でも睡眠不足かどうかわからない。膝枕状態で畝那に倒れなかったことを感謝しよう。
ケータイを開くと画面下のテロップが焦ったようにニュースをころころこちらへ伝えている。
“女幼児誘拐、これで8人目”
物騒な世の中になったものだ。
自分のような男子高校生を狙う変態なんて聞いたことがない。
ロリっ子ばかり誘拐・・・あ、最近はショタっ子までいなくなり始めたんだっけな、おーおー大変大変。
小さいのにレイプさせられて殺されるとか・・おいおいさすがに可愛そうだって・・・。まだ社会も知らない小さな子供が大の大人に身体中を舐め回されて最終的には・・・。
ごめん、なんだか殺された子に申し訳なくなってきた。
ふとテロップに目をやるとまた別なニュースが更新される。
“バラバラ殺人・・・”
もうなんだかだるい。バラバラがなんだよこっちなんてそんな思い毎日させられてるんですけど
が、一つだけここ最近のバラバラ殺人でネックになるところがある。
“頭が必ずない”ということ。
それ以外は埋められてたり、ジュース状やゼリー状にさせられて排水溝に流されてたりカモメが肉をつついてたり。
でもどこを探しても“頭”だけが見つからない。
それに死体には指紋一つ付いていないらしく何も判定できないらしい。これが現在の日本事情だろうがなんだろうが僕には関係のないこと。
頭がうつらうつらしてきた頃に自宅が視界の端に見えてきた。
鍵は最新式の指紋探知なので手のひらを翳すだけで通ることができる。夕方になるとホームヘルパーさん・・・?家政婦さんが来てくれるので夕飯などはあらかじめ親切に作っておいてくれる。
「おかえりなさ・・・またお怪我を・・・」
「寝るから・・時間には帰ってね・・」
この状態で精一杯の笑みを浮かべながら家政婦に返事を返すと彼女はにっこりと頷き台所へ歩いていった。
自室へ入るとやはり弟の姿はなく・・・机には一切れの紙。
内容は彼からのものだった。
“今日は怪我平気だった?”少しの交流でも、少しでも心配してくれていると思うと、不安な気持ちはすぐにどこかへ吹っ飛びほんわかした気持ちになる。
それを丁寧に畳んでポケットへ滑りこませる。



あ・・・れ?まだ僕ベッドに行ってな


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