ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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 心からの愛
日時: 2010/05/27 10:48
名前: キッコロ (ID: gYu/uyWc)

はじめましてキッコロです♪
その前に読んでくださる皆様に言っておきたいことがあります。
私は、知的障害を持っています。なので、誤字や言葉の使い方、文章の書き方が間違う場合があります。
その時は遠慮なく「間違ってるよ」とレスしてください。
たとえ読んでくれる人が1人だけでも構いません。

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Re:  心からの愛 ( No.1 )
日時: 2010/05/28 16:29
名前: キッコロ (ID: V2fBShP3)

CAST
立花音彩(18)NEIRO.T
幼少期に親に捨てられ、寺井家で育った少女。今年高校を卒業し、カフェとフラワーショップで働いている。
ピアノに類まれなる才能を持っている。
福原歩夢(19)AYUMU,H
音大に通う青年。音彩に一目ぼれする。前向きで活気のある性格。大学では、バイオリン科を専攻している。
立花美音(16)MION,T
音彩の妹。月丘高等学校に通う1年生。親に捨てられたときはわずか3歳だったため、人とのコミュニケーションが多少苦手であり、どこか人を寄せ付けないオーラがある。
寺井俊二(38)
  恵子(38)
音彩が働いているカフェ「クローバー」の店主その妻。音彩と美音の実の親とは同級生だった。音彩と美音を代わりに育ててきた育ての親。

Re:  心からの愛 ( No.2 )
日時: 2010/05/27 11:35
名前: キッコロ (ID: gYu/uyWc)

CAST2
大広玲(18)REI,O
音彩の親友。音彩と美音の複雑な家庭環境を知っている数少ない人物。
渡部美奈(16)MINA,W
美音の唯一の友達。おなじく、幼少期に親に捨てられており、今は施設で育っている。

Re:  心からの愛 ( No.3 )
日時: 2010/05/27 13:18
名前: キッコロ (ID: gYu/uyWc)

CAS3
佐中美子(40)MIKO,S
  直人(40)NOTO,S
音彩のもう一つの働き場所、フラワーショップ「MINAO」の店主とその夫。
福原裕二(39)YUUJI,H
  春子(38)HARUKO,H
歩夢の両親。
  

Re:  心からの愛 ( No.4 )
日時: 2010/05/27 14:40
名前: キッコロ (ID: gYu/uyWc)

第一話「ゴミ箱に捨てられた姉妹」

「あんたちなんか嫌いよ。産むんじゃなかった!!あんた達のせいでどんだけアタシの人生が狂ったとおもってんの??だからね、私あななたちを「捨てるわ!!」いい?わかったわね?」

「お前達は娘じゃない。だから、ママの「提案」に賛成したんだ!なんで、「捨てられるか」わかってるだろ?」

それが母と父の最後にかけられた言葉だった。

私は、6歳。妹は3歳。

そんな未熟で、あどけない私達に母と父はこういったのだ。

幼いながらも、言葉がこんなに恐ろしいんだ。
生きてる人間が世の中、世界一、宇宙一、
 恐ろしく、憎いんだ。そう思った。

まるで、ゴミのように捨てた私達を、一度も振り返ることもせずに、のうのうと笑ってた両親のように。

音彩・美音「ママお誕生日おめでとう!」
ママ「わあ!ありがと〜〜!!よくかけてるじゃない!!えらいわね。。。」
よかった。喜んでる。今日は誕生日だから。今日は、
殴られない。怖い言葉をかけられない。
嬉しい。やっぱ親子だ。
パパ「おお!よくかけてるね!似てるじゃないか1美人なところまで。」
パパも怖くない。今日は。よかった。。
音彩「ママ。ママの好きな曲弾いてあげる。英雄ポロネーズ!?だっけ??」
ママ「そうよ。」

[♪♪♪〜♪♪♪=♪♪♪♪]
キレイな音が家中に響く。

今日は殴られない、よかった。と思ったその時、
バシーーン!! ドンッ!!
ママ「こんなクソ下手なピアノを聴かせないでよ!」
パパ「そうだ!この似顔絵なんだ?ちっとも似てないじゃないか!!ふざけんな!」
そういって父親は音彩を殴ったのだ。床についたままの音彩に近づき、服を破いて、顔を殴った。
美音「ギャーーーーーン。」
妹の泣き声が聞こえて、横を見ると、まだ3歳の美音に母親は顔を殴っていた。

父親の好奇な目と母親の憎悪の目。
怖い、怖い、怖い。恐ろしい。怖い。怖い。
声を出そうとしても、口をふさがれて出せない。

捨てられたのは、その1時間後だった。

カフェ「クローバー」の裏口にある水色の大きいゴミ箱に2人いっぺんに。

2人は顔は腫れて、腕と足は引っかき傷、タバコの跡、服はビリビリに破かれていた。

音彩「美音、わたしたち、なんで愛されないんだろうね。ママにもパパにも。どこがいけないのかな?いっぱいあるのかな?いけないところあるのかな?どうして、叩いたりするのかな??どうして?ピアノも似顔絵もがんばったのに。美音。わたしたち、2人で生き
ていこう。ずっと。2人で。きっとわたしたちは、愛されちゃいけないんだ。きっと、ぜったいに、こころから・・・。だから、2人で生きていこう。ね?美音。」
泣きながらいった。
妹は聞きたての言葉で、
「あいされたいけにゃい?ふちゃりで?いきれいく?
うん。わかっちゃ!みおんろーかいしましゅた!」

私は妹を抱いた。そしてこういった。

「わたしたちは人から愛されちゃいけない。だめなんだから、2人で生きよう。美音・・・・・」







Re:  心からの愛 ( No.5 )
日時: 2010/05/27 17:41
名前: キッコロ (ID: gYu/uyWc)

第2話「愛されたいという希望」

私たちは、助けを呼んだ。すでに赤く腫れた手でドンドンとゴミ箱を叩いた。
たぶん、その音が大きかったのだろう、「クローバー」の店主、寺井俊二とその妻恵子は、裏口から出てきた。
俊二「ネコか?」
恵子「ですかねえ?」

聞いたことのある、優しい声。

音彩「恵子おばさん俊二おじさん!」
私は、叫んだ。妹も。
美音「おおおおおーいおばしゃーん」

恵子「音彩ちゃん?美音ちゃん?」
俊二「まさか!!!」

パッカっとふたが開いた。

恵子「キャッ!!どうしたの?」
俊二「まさか、あいつら・・・・・・。」

そうだよ。おじさん、わたしたち捨てられたの。

俊二「あいつら、なんてことを!!」
恵子「ひどい。捨てるなんて。しかも・・・。」
そういいながら私たちをゴミ箱から出した。
音彩「おじさん・・・・・。おばさん・・。助け・」
私は恵子おばさんのほうに倒れこんだ。
美音「ねーね!」
俊二「大丈夫か!?」
恵子「やだスゴイ熱!!俊二さん!!」
俊二「とにかく家に上げよう!今日はもう店を閉めよう!美音ちゃんおいで。」

苦しい・・・。助けて・・・・・。
あれから何時間が過ぎたのだろう?
目を開けたら、窓の外は真っ暗だった。
俊二「気付いたかい?音彩ちゃん」
恵子「のどか湧いたでしょう?」
そういって恵子おばさんは私をゆくっりと起こした。
ゴクリ。うわっ!のどが痛い。私は部屋を見回した。
美音は?
音彩「(おんは?)」
声が出ない。
俊二「ん?美音ちゃんなら大丈夫今、今で遊んでるよ」
恵子「のどが腫れてて声が出ないの。お医者さんが引くまで声出しちゃだめって言ってたからね。」
ふーと、俊二おじさんは、息を吹いて、
俊二「美音ちゃんおいで。」
スタスタと美音が駆け寄ってきた。
美音「ねーね。だいろーぶ?」
私はうなずいた。
恵子「美音ちゃんねーねのどがいたくて声が出ないの。わかった・」
うんと妹はうなずく。
俊二「音彩ちゃん美音ちゃん、家には戻りたい?」
ううんと私と美音は、首を振る。
俊二「家、なんにもなかった。パパとママのだけなんにもなかったんだ。音彩ちゃんと美音ちゃんの物だけ残っていたんだ。」

パパとママ出て行ったんだ・・・・・。

恵子「音彩ちゃん、美音ちゃん、一緒に住もう。おじさんんとおばさんと一緒に住もう・・・・。」

私は、うんと首を振った。笑顔で。

4日後・・・・・。
私の風邪はすっかり治った。
そして、寺井家に引っ越してきた。
ここが、あたし達の家。
生まれ変われる家。

恵子「さあ。今日は快気祝いとようこそパーティしましょ!」
俊二「そうだ!せっかくだからなにかプレゼントをしようか。何が欲しいかな??」
恵子「何でもいいのよ。」

その前に聞きたいことがあるの。
そういった。
恵子「何?」
俊二「何かな?聞きたいことって?」

音彩「音彩と美音は愛されちゃいけないの?だめなの?それって誰が決めたの?」
美音「あいされたいけにゃい?」

恵子おばさんと俊二おじさんは黙った。
そして、
恵子「そんなことないのよ。そんなことないのよ。」
俊二「そうだよ。そんなことないんだよ。」
そうやって私と美音を抱いた。

ホント?ホントに?

音彩「プレゼント・・・。何でもいいの?」

うんとうなずく2人

  「じゃあ、愛がほしい。このぐらいの愛!」


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