ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 地獄の案内人
- 日時: 2010/06/09 17:07
- 名前: ゆゆ (ID: Kw9QCOws)
小説書くのが好きなのでよろしくお願いします。
〜地獄の案内人とは〜
死んだ人の中から地獄と判断された人から、地獄の案内人が地獄を案内するという。
(これはフィックションです)
おもな登場人物
立花絵美奈・・・地獄の案内人で、この話の主人公。
何か秘密があるらしい・・。
コウモリ・・・絵美奈の子分。たまにバンパイアに変身できる。
火の玉・・・絵美奈の子分。熱くなりやすい。少し毒舌。
ガイコツ・・・絵美奈の子分。赤ちゃんガイコツで、
知らないことがたくさんある。
エンマ大王・・・地獄の大王。地獄と天国の判断する人。地獄の案内人にすごく世話をかいている。
- Re: 地獄の案内人 ( No.1 )
- 日時: 2010/06/08 19:01
- 名前: ゆゆ (ID: Kw9QCOws)
「ただいま。」
その声はまだ私が生きてたときだ。
死んだときは、私は14歳だ。つまり中2だ。
私は、生まれたときからずっと母親に見捨てられた。
「お帰り。絵美奈!」
それはお父さんに声だ。
お父さんは私に優しくしてくれた。
「お帰り。」
それはお母さんの声だ。
そう、あのお母さんだ。
「あっ、そういえば絵美奈。テストの点数はどうだった?」
「あっ、お父さん。ちょっと悪かったかな。」
「どれどれ。う〜ん。絵美奈、これからだ。まだチャンスがあるぞ。」
「うん。そうだね!」
お父さんの言葉で元気が出てきたけど、
「へ〜。頭悪いわね。誰もこんな点数取らないわよ。何でこんな子が生まれてきたのかしら。」
お母さんの言葉で自信がなくなった。
「おいおい。そんなこと言わなくていいじゃないか。
誰だってこんな点数取ることだってあるじゃないか。
絵美奈だって、もしかしたらどんどんいい点取れると思うぞ。」
「そうかしらね。」
—そんなこと言わなくてもいいじゃない。
でも、この生活はいつものことだった。
お母さんが妊娠した。妊娠一ヶ月らしい。
「どんな子が妊娠するんだろうね。」
お母さんは幸せな顔をしている。
「ねえ、触ってみていい?」
と触ろうとすると、
「やめて!こんな汚い手で触らないで!」
と手をたたかれた。
お母さんが入院して、お父さんと2人暮らしになった。私にとってこれが幸せだった。
赤ちゃんが生まれる三日前、私は熱を出した。39度もいっていた。
ほかの子がお見舞いに来てくれたけど、ぜんぜん治らなかった。
お母さんの赤ちゃんが生まれる1日前、私は死んだ。
0時00分。
でも私の記憶の中には、まだ怨みが残っていた。
あの世に来て、誰かが来た。すると、
「あなた、地獄の案内人になってくれませんか?」
「へっ?」
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