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空想楽園依存症
日時: 2010/12/29 21:23
名前: 彗彩花 ◆vnMt3fk8bc (ID: d9JZZrk4)
参照: ( ゜∀゜)o彡゜えーりん!えーりん!

こんにちは。彗彩花です。

今回は「空想楽園依存症」を書かせて頂きます。

よろしくお願いします!
イン率は低いのですが、頑張っていきたいと思っています^^

アドバイスや感想などありましたらコメントを下さると嬉しいです^^


***登場人物***

殻半散乃(からなか ちるの)
中学3年生。旧名、御厨嘉奈(みくりや かな)。
事件前までは明るかったが、事件が起こってからは暗くなった。だんだん本来の姿を取戻しつつある。


殻半鈴(からなか すず)
散乃の母の親友。
散乃を引き取った。
とっても優しい性格。


殻半笹葉(からなか ささは)
小学6年生。
散乃とは血縁関係にないが、散乃を本当の姉のように慕っている。
とても明るく活発。


七種有栖(さいぐさ ありす)
中学3年生。散乃のクラスメイトにして親友。
はっちゃけているわりには成績抜群。
いつも学年10位以内をキープしている。
第五話にて虐待が発覚。


不知火零雨(しらぬい れいん)
中学3年生。散乃のクラスの学級委員を務める。
又、新聞部部長でもある。



***しょーとかっとめにゅー***

読みたいお話をクリックして下さい。


第一話  >>1

第二話  >>2

第三話  >>6

第四話  >>13

第五話  >>14

第六話  >>19

第七話  >>23

第八話  >>24

















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Re: 空想楽園依存症 ( No.10 )
日時: 2010/06/27 20:41
名前: 彗彩花 ◆vnMt3fk8bc (ID: nSk9Dupy)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=19808

ちなみに、↑のURLの小説も書いています。

よかったら読んで下さいね♪
更新は遅いです。

Re: 空想楽園依存症 ( No.11 )
日時: 2010/06/27 20:44
名前: 怪物くん ◆uF7zrUquPo (ID: gM9EmB37)

見ました〜更新がんばってください

Re: 空想楽園依存症 ( No.12 )
日時: 2010/06/27 20:58
名前: 白柊 (ID: COldU63y)
参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^

やっぱり消失でしたか!
私、最近消失にハマってます(笑)

これからの歌の歌詞も期待してますね!

小説観覧ありがとうございます♪

あ、後URLの小説も見させていただきました!
お話、楽しみにしていますね^^

Re: 空想楽園依存症 ( No.13 )
日時: 2010/06/27 21:18
名前: 彗彩花 ◆vnMt3fk8bc (ID: nSk9Dupy)
参照: ( ゜∀゜)o彡゜えーりん!えーりん!




「は〜い、ここテストでるからね〜」

現在4時間目の授業中。教科は・・・聖書。

一応学校名に聖とつくだけあって、こんなだるい授業がある。


あ〜・・・それにしても眠い。


周りを見渡すと机と睨めっこしてる人多数、突っ伏してる人大勢。
4時間目+聖書の先生の話し方が眠い で、ほとんどの人が寝てる。

有栖は寝てないよなーーーーって寝てるしっっ!

見事に机とキスしてました。はい。

でも私は寝ちゃだめだ。

手の甲にシャーペンの芯をブスブスとさして眠気を払うも空しく、10秒後には私も机とキスしていた・・


***

キーンコーンカーンコーン・・・

チャイムの鳴る音で私は目が覚めた。

結局寝ちゃったのか・・・

その時ーーー

「散乃おおおおおお!昼飯食うぞオオ!」

はい。一瞬で眠気が吹き飛びました。

「は〜や〜く〜食べようよおおお・・・」

「はいはい。机くっつけて。」

「ほーいっ」

ガタガタと机を動かし、有栖と私は向かい合う形になってお弁当を食べる。

お弁当の中身は・・・

「わわっ!散乃いいなぁ〜!」

ハムとツナとレタスのサンドイッチ、タコさんウィンナーなど、とても色鮮やか。

「有栖のは?」

私はお弁当箱を覗き込む。

「質素でしょう。」

お世辞にも豪華とはいえないものだった。
白御飯にゴマ、梅干しのみ。

「ほら、ウチん家って母さんいないから。それに最近父さんの仕事がうまくいってないみたいで。」

「そっかぁ・・・」

「でも私は元気だよっ!」

そう言って有栖が腕を上げた時、私が見てしまったもの、それは・・・

多数の痣。

よく見ると、指などにたくさんの絆創膏が貼ってある。

「有栖、あんたちょっとまさか・・・」

有栖は慌てて痣を隠した。

「この前の掃除のとき、物が沢山落ちてきて・・・」

「いや・・・そんな痣じゃないでしょう。それに絆創膏・・・」

「ササクレだよ。最近乾燥してるから。」

明らかに嘘を吐いているのは明白だった。

「え、違うでしょ。それ、虐たー・・・」

「御飯硬くなっちゃう!早く食べよっ!」

私は呆然とする。
有栖は虐待を受けてるのではないのか?
でも、それにしては明るい。

やっぱり違うのかな・・・?

「ほらっ!早く食べないとウィンナー取っちゃうぞおおお!」

「とらないでよぉ!じゃ、梅干しもーらお〜」

「あ、酷い〜〜〜!」

「お互い様でしょ〜」

ワイワイと笑いながら食べるお弁当はとても美味しかった。

このとき、私は知らなかった。

明日は違う世界になっているということを。


Re: 空想楽園依存症 ( No.14 )
日時: 2010/06/27 21:45
名前: 彗彩花 ◆vnMt3fk8bc (ID: nSk9Dupy)
参照: ( ゜∀゜)o彡゜えーりん!えーりん!

蓋をしめた箱の中に入っている猫

それは生きているのか

それは死んでいるのか

はたまた苦しんでいるのか

蓋を開けるまで分からない





「行ってきま〜す!」

「いってらっしゃーい!気をつけてね〜」

私は元気よく通学路へとび出す。

昨日は結局、真実は分からなかった。


学校で何気なく聞いてみよう。


私はそう思いながら通学路を歩いて学校へ向かった。


***

「ほら〜早く席につけ〜!」

クラスに先生が入ってくる。

・・・なのに

有栖が来ていない。

どうしたんだろう・・・

「出欠席をとるぞぉ〜・・・唖南〜」

先生が出欠席をとっている。


「・・・七種〜は今日欠席か。鎖廼〜・・・」


やっぱり休んでいる。
風邪か何かなのだろうか・・・?



私はホームルームの後先生に欠席の理由を尋ねてみた。

「七種か?確か風邪だったなぁ。」

「そうですか。ありがとうございます。」

私は席に戻る。

風邪かぁ・・・
でも昨日の今日だぞ・・・


私は放課後、有栖の家を訪ねてみることにした。


***

終業チャイムがなり、ホームルームが終わると私は走って有栖の家へ向かった。

有栖の家は私と正反対の場所にあるのだが、構わず家へ向かった。


少しすると家が見えてきた。
2階建ての一軒家だ。

近くに行ってチャイムを押そうとしたその時、家の中から凄い音が聞こえた。

『きゃああああああ・・・ い・・痛い・・・』

『黙れ!ごうつくばり女め!お前さえいなければよかったんだ・・・』

『私が・・な・・な・何をしった・・・したっていうの・・・?』

『そんなこと知るか!お前の存在自体、消えてしまえええええええええええええええええ!』


それから、音がプツリと途切れた。

あまりにもあっけなく。


私は勇気を出してチャイムを押してみた・・・が出てくる気配はない。
何回押しても同じだった。

やっぱりあれは虐待の傷跡だったんだ・・・

私はその場に立ち尽くしてしまったー・・・





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