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恋と死の境界線
日時: 2010/06/26 17:02
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jd0mxmk6)

2作目の小説です。

今回は、前作とは違い「悲しい恋愛」を書いてみました。
皆さんの心に残る作品になったら幸いです。

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Re: 恋と死の境界線 ( No.2 )
日時: 2010/06/28 16:20
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jGJG5YB/)

『登場人物』

・綾瀬早希(アヤセ サキ)
   主人公。愛していた彼を亡くし、
    自殺を決意した少女。

・蒼崎真守(アオサキ マモル)
   心優しい、早希の恋人。
     2年前に亡くなった。
    死因は分かっていない。

・篠原灯璃(シノハラ アカリ)
     早希の親友。
    優しい性格だが、怒る時は怖い。

・黒乃佑途(クラノ ユト)
   早希に思いを寄せる少年。
    真守の親友だった。

・藤城由宇架(フジキ ユウカ)
   真守の幼馴染み。
     佑途に片思い中。
    早希の事を妹のように信頼している。

・一条めいさ(イチジョウ メイサ)
   人格を多く持つ少女。
    真守の事が好きだった。
    
・神木田隼人(カミキダ ハヤト)
   真守を嫌っていた。
    過去に、人を殺した経験がある。

Re: 恋と死の境界線 ( No.3 )
日時: 2010/06/26 19:09
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jd0mxmk6)

プロローグ『愛してた。』

早希「マモ!夏休み、一緒に花火でもしない?」
真守「え?あぁ、花火!いいかもね。」
早希「やろうよ!ね?ねっ?」
真守「いいよ!やろっか。…いつ?」
早希「そうだなぁ、えっと〜」
        ・
        ・
        ・
愛してた。私…綾瀬早希は、蒼崎真守を愛してた。
心の底から、彼の事を愛してた。
なのに、なのにマモは・・・・・





あの夏の日、死んじゃったの。



___8月16日

夏真っ只中の8月16日。
早希は、いつも通り…真守に会いに行く。
夏休みだというのに、2人は毎日のように会っていた。
愛しくて、一緒に居ないと切なくて。
早希「えへへ、一昨日もマモの家…行っちゃったけど。また会いたくなっちゃった〜」
そんな独り言を言い、早希はスキップしながら真守の家に向かって歩く。

(今日も、マモ…寝てるかなぁ。それとも、待っててくれてるかなぁ。)

—————ピンポーン…

早希は、真守の家のチャイムを押す。

『はい、どちら様でしょうか?』
いつも通りの、真守のお母さんの声。

早希「早希です!マモ居ますか?」

早希が元気よくそう言うと、真守のお母さんは黙り込んでしまった。
そして、ゆっくりと…こう言った。

『早希ちゃん・・・・・真守は、居ないの。』

早希「そうなんですか!じゃあ何処に出かけ…」

『早希ちゃん、違う。違うの。真守はね・・・」

早希「・・・?」


『真守は…もう、この世には居ないの。』

信じられなかった。
自分の聞き間違いか。そう思いたかった。
でも、真守のお母さんは…しっかりと……

『真守は…もう、この世には居ない。言いにくいけど…死んでしまったの。』

と、もう一度繰り返して言った。

早希「そ、そんな…マモが…?」

『えぇ、…昨日死体が発見されて。死因は分かっていないの。』

でも、早希は信じられなくて。
早希「それ、本当に…マモの死体だったんですか?」
『うん…私も見たんだけど、間違いなく…真守だった。』
早希「そんな…そんなぁっ・・・・・!!」

早希は、その場に泣き崩れた。真守が死んだという事実を受け取りたくなかった。
『…死体が発見されたのは、「東桜公園」だったそうよ。』

東桜公園。早希が、真守に告白した場所・・・・・

早希「嘘でしょ・・・マモ・・・。約束したじゃん!花火やるって!なのに死んで…」

涙が止まらない。息が苦しい。何も受け入れたくない。
その時、生まれた感情・・・












死にたい。



Re: 恋と死の境界線 ( No.4 )
日時: 2010/06/26 19:13
名前: 花札 (ID: rBw6RsXX)

こんにちは!
相生さんの小説は冒頭部分からとてもおもしろいです!
二作目もがんばってください!

Re: 恋と死の境界線 ( No.5 )
日時: 2010/06/26 19:28
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jd0mxmk6)

>花札さん

お褒めの御言葉、ありがとうございます。
イメージソング>>01も、聴いてくれましたでしょうか?
イメージソングは、この小説に一番合うものを。と思い、必死に探した一曲です。

イメージソングを聴きながら、この小説を読むのもおススメします^^

これからも、頑張っていきます。
皆さんのご期待に応えられるよう、精一杯努力していきます。

Re: 恋と死の境界線 ( No.6 )
日時: 2010/06/26 23:01
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jd0mxmk6)

第一章「マモが居なくなった日々は」


___真守の死から2年後

マモ…ねぇマモ…私、どうしたらいいの?
マモが居なきゃ・・・生きていけないよ・・・
マモ、マモ、帰って来て・・・

早希は待ち続ける。真守が戻ってくるのを。
また2人で、会えるのを。愛し合えるのを。

でも___もう真守は戻ってこない。死んでしまったのだから。
早希は、真守を忘れることが出来ない。2年も経ったのに。まだ愛している。
でも早希は、少し諦め始めていた。
(この恋を選んだのは、自分だから…)
仕方ないと思った。これは運命なんだと。

だからこそ、死のうと思ってる。2年前から。
なのに死ねない・・・死ぬ勇気が無くて。

そんな自分が見苦しい。いっそ飛び降り自殺でもしてしまおうか。
それとも薬を使うか。

真守を愛してるから。きっとあの世で会えるから。

(マモに会えるんだったら・・・死んでも良い気がする…)

早希の心は・・・・・暗い闇に包まれたまま、
ゆっくりと動き始めた。


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