ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Last target is ———you?
- 日時: 2010/07/04 15:03
- 名前: 白柊 (ID: COldU63y)
- 参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^
初めまして、白柊と言います♪
二次では瑞夜と名乗っていますが、そちらを知っている方はこんにちは(おはようございます、こんばんは)。
関係ないかもしれませんが、中1です。
吹奏楽部に所属してます♪ もし宜しければ気軽に話しかけて下さいね^^
今回、初のシリアス小説を書こうと思います!
題名の意味は……そのままで(笑)
シリアス要素をやや強めに書こうと思ってます。
その為か、時々流血表現があるかもしれませんのでご注意を。
∮注意事項∮
・荒らし、中傷、パクりにいらっしゃった方はお帰り下さい
・また白柊が嫌いな方もお帰り下さい
・流血表現が苦手な方、ご注意を(出るかもしれませんので
・更新ペースが遅いときと早いときの両極端になると思われます、無理な方はお帰り下さい
・コメント、アドバイス等は大歓迎です
以上の事が平気な方は是非、ご鑑賞下さい
∮お客様 現在4人∮
・怪物くん様 ・彗彩花様 ・癒玖刃様 ・ナサニエル様 ・アキラ様 ・宗様
∮目次∮
>>01∮ prologue ∮
>>04∮#1 who is you?∮
>>08∮#2 know name———∮
>>11∮#3 heart___?∮
>>14∮#04 incomprehensible child∮
>>15∮#05 2nd heart∮
>>23∮#06 いつか、どこかで∮
それでは、ご鑑賞あれ……
- Re: Last target is ———you? ( No.10 )
- 日時: 2010/06/28 21:48
- 名前: 白柊 (ID: COldU63y)
- 参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^
>>怪物くん様
そうです、記憶喪失です。
可哀相ですよね……
はい、更新頑張らせていただきます♪
- Re: Last target is ———you? ( No.11 )
- 日時: 2010/06/29 17:20
- 名前: 白柊 (ID: COldU63y)
- 参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^
∮#3 heart___?∮
記憶喪失。
小説や漫画などでは比較的使われているのではないかと思う。
しかし、こうも現実に現れるとは思いもしなかった。
現実の記憶喪失は、重い。
小説や漫画で見る記憶喪失の人物よりも果てしなく心苦しいだろう。
ふと、そんな事を思った。
「……そうなんだ」
私は記憶喪失では無い。
けれど、とてもルファに親近感を持っていた。
何故かと言われても説明出来ないけれど。
……こう言うのをビビッと来る、と言うのか。
ルファに、行くあては無いのか。
翼がある以上、交番とかに行かせる事は出来ない。(そもそもそんなつもりは無かったけれど)
かと言って出てけと言うわけにはいかない。
……家族にバレたら大目玉喰らいそうだ。
とりあえず、今日は何とかして凌ごう。
「じゃあ、ルファ……とりあえず——————」
私の家でよければ居て大丈夫だからと、言おうとした。
でも、言おうとしたその瞬間。
言葉は不自然なところで途切れてしまった。
ガシャァァァァァァァァァァン!!
耳をつんざきそうな、ガラスの割れる音が聞えた。
これにより、私の言葉は一旦止まってしまう。
一体、何があった——————?
咄嗟にベッド付近にある窓を見る。
すると、この目で見なければにわかに信じがたい光景が映る。
何と私の部屋に。
人間とは呼びがたい、化け物が入ってきたのだ。
「な、っ…………!!?」
あまりの驚きに、言葉が出ない。
突然入って来た事にも驚いたが、もっと驚く所はその外見だ。
黒色のゴワゴワとしている皮膚に覆われており、紅色の目は殺意にギラギラと輝いている。
手の爪は黒色で、剣の先のように尖っていて、その手には鈍器の様な武器が握られていた。
口は横に大きく、外見に不似合いな白い歯は爪の様に尖っていた。
簡潔にその外見を表すなら、化け物。
突然に入ってきた化け物はこちらをジロリと見ると獲物を見つけた肉食獣かの様にその瞳を輝かす。
怖い、と言うより恐ろしい、の方がある意味正しい今の私の感情だった。
間違いなく少ししたらこちらにその鈍器が振り下ろされる。
当たれば死、良くて重傷だろう。
こちらも何か武器があれば良いのだろうか。
理由は不明だが、化け物は何故かまだ動いていない。
様子を窺っているらしい。
チャンスか、と思い私は武器になるものとして買い換えた譜面台がある為使わなくなった譜面台を持つ。
これならそこそこに強度もありそうだと思ったからだ。
武器を持つと、今度はルファに呼びかける。
「ル……ルファ! 今は危ないから、逃げていて!」
いくら汚れを取り除いたとは言え、表情や身体の傷はまだ重傷を物語っている為だ。
ここで、ルファに死なれたら困るのはこっちだとも思ったので。
ルファは分かった、と頷くと急いで逃げる———
はずだった。
「グ……ガァッ! ゴガァァァァァァ!!!」
化け物は獲物を逃がさまいと必死な獣の様に。
ルファへ向かって鈍器を振り下ろす。
本来のターゲットは、ルファだったのか。
あるいは私達二人とも殺すつもりだったのか。
「ル……ファ!」
私は化け物が動くと同時に、動いた。
- Re: Last target is ———you? ( No.12 )
- 日時: 2010/06/29 21:35
- 名前: ナサニエル (ID: u/FYQltH)
はじめまして!
ナサニエルです!
ルファがっ!!!っと思ってしまう展開ですね
面白いし、わかりにくい文章もないし・・・
この小説カンペキです!!!!
頑張って書いてください!!!
応援してますよ!!!!フレー!フレー!ファイトー!!!
- Re: Last target is ———you? ( No.13 )
- 日時: 2010/06/30 21:27
- 名前: 白柊 (ID: COldU63y)
- 参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^
>>ナサニエル様
初めまして、白柊です♪
展開良かったですか? 嬉しいです^^
ベタかな? と思っていたのですが、大丈夫みたいですね(安心
応援ありがとうございます!
頑張らせて、いただきますね!!
- Re: Last target is ———you? ( No.14 )
- 日時: 2010/06/30 21:54
- 名前: 白柊 (ID: COldU63y)
- 参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^
∮#04 incomprehensible child∮
化け物の動きは思ったよりも愚鈍で、私は直ぐにルファの前に立ちはだかった。
しかし化け物は相当気がたっているらしく、すぐに鈍器を振り上げる。
急いでるファを逃がす。
いや、そんな場合じゃないのかもしれない。
打撲。出血。多量。死。
恐ろしいサイクルが自分の中に浮かび上がる。
それだけは、なってはいけない。
鈍器が、振り下ろされる———
自分に向かって——————
「う……うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
思わず叫ぶ。
いや、叫ぶというより悲鳴だった。
死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。
殺され、たくない。
ガァァァァァァァンッッ……!!!
鈍器は派手な音を立て。
私に当たった。
しかし、突如襲ったのは、痛みではなかった。
「……?」
確かに当たった、衝撃もあった。
のに、痛くない。
打撃の痛みを感じていない。
どうして——————?
化け物も何故痛みを感じていないのか、と驚いている。
咄嗟の反撃のチャンス。
では無い。今の私には鈍器の痛みを感じない自分に恐ろしさを感じていたからだ。
しかし、それを考える暇も無くなっていた。
「う……ぐぁぁぁっ」
私に突如襲ったのは。
精神に入り込んでくる〝何か〟だった。
勝手に脳内を弄られているかのように、映像が浮かんでくる。
1人の、子供がいた。
子供が戦場のど真ん中に居た。
兵士が子供を槍で突き刺した。
子供は一瞬にして血まみれになって倒れた。
恐ろしい——————
私は映像を見ている中で思ってしまう。
何故、鈍器に当たって痛みを感じなかったのか。
何故、今私はこんな恐ろしい映像を見てるのか。
そんな事を何一つ疑問に思わない程。
映像に見入っていている。
突如、視点が倒れた子供の顔に移る。
死んでいる筈なのに涙を溢していた。
唇も顔色も真っ青で、痩せ細っていてそのままでも死んでいそうな子供だと思う。
頬に少し赤黒い血が着いている。
目には、涙を——————
子供の瞳には希望が映っていないように見える。
もう諦めや絶望しかない。
この世の全てを理解してしまったかの様な瞳。
この世の、全てを———?
ふと子供の唇が動いた。
〝死にたい〟と。
「うぐっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
叫ぶ。
心の奥底から、叫んでいる。
怖い、と。恐ろしい、と。
どうして死にたいんだ。
何で生きたいと思わないんだ。
何故殺される事に哀しみが無いんだ。
……子供の瞳が、子供の顔が。
恐ろしくて恐ろしくて仕方がない。
恐ろしいのは瞳に希望が映ってないからじゃない。
恐ろしいのは顔がもう痩せ細っているからじゃない。
死にたい、と。
もう生きたくはない、と。
殺されても良い、と。
子供が心の底から語っていたからだ。
「……グルッ……ウグゴガァァァァァ!!!」
油断、していた。
化け物は私が叫んでいるのを見て鈍器をまたも振り下ろした。
何となく分かる。
今度は衝撃を受ける。
間違いなく、当たれば死ぬ。
嫌だと、言っている筈なのに。
あの少年の顔を思い出すと何故かもう良いやとなる。
もう、死んでしまっても良いかな。
もう、生きていなくても良いかな。
ふと、そう思ってしまった。
……何が良いんだ。
ふと、理性が取り戻されたかのように私は気付く。
死んで、どうする。
生きたくない、と願ってどうする。
其処に、何がある。
嫌だ。
死にたくなんかない。
死ぬものか。
生きてやる。
ふと、自分に向かってまたも降ろされる鈍器を私は見つつ。
何か不思議な心が沸いてきたのが、分かった。
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