ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Last target is ———you?
日時: 2010/07/04 15:03
名前: 白柊 (ID: COldU63y)
参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^

初めまして、白柊しららぎと言います♪
二次では瑞夜と名乗っていますが、そちらを知っている方はこんにちは(おはようございます、こんばんは)。

関係ないかもしれませんが、中1です。
吹奏楽部に所属してます♪ もし宜しければ気軽に話しかけて下さいね^^

今回、初のシリアス小説を書こうと思います!
題名の意味は……そのままで(笑)

シリアス要素をやや強めに書こうと思ってます。
その為か、時々流血表現があるかもしれませんのでご注意を。

∮注意事項∮
・荒らし、中傷、パクりにいらっしゃった方はお帰り下さい
・また白柊が嫌いな方もお帰り下さい
・流血表現が苦手な方、ご注意を(出るかもしれませんので
・更新ペースが遅いときと早いときの両極端になると思われます、無理な方はお帰り下さい
・コメント、アドバイス等は大歓迎です

以上の事が平気な方は是非、ご鑑賞下さい

∮お客様 現在4人∮
・怪物くん様 ・彗彩花様 ・癒玖刃様 ・ナサニエル様 ・アキラ様 ・宗様

∮目次∮
>>01∮ prologue ∮
>>04∮#1 who is you?∮
>>08∮#2 know name———∮
>>11∮#3 heart___?∮
>>14∮#04 incomprehensible child∮
>>15∮#05 2nd heart∮
>>23∮#06 いつか、どこかで∮


それでは、ご鑑賞あれ……

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Re: Last target is ———you? ( No.1 )
日時: 2010/06/27 19:58
名前: 白柊 (ID: COldU63y)
参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^

∮ prologue ∮

雨が、降っていた。

それが何となく、気になっている。

帰り道、何となくそんな事を思っていた。
時間は午後18時30分。
行き先は、自分の家。
体調は、部活の疲れで肩が微妙に凝っている。
そして黒色の折り畳み傘を差し、時折雨粒を眺めつつ。

こんな事を思うのは、何か憂鬱な事でもあるのだろうか。
実の所、何も無い。
部活はそこそこ上手くいっているし、テストもまだ無い。
クラスだって別に大きなトラブルがあった訳でも無い。
けれど何故か自分でも良く分からない事を深く考えていた。

まぁ、別に考える時は考える時でとことん考えれば良いのだろうけど。

「はぁ……」

何となく、溜息を着いていた。
自然に出ていた、が正しいのかもしれない。
家の距離までもう少し。
帰ったら楽譜の見直しをして、勉強の予習をして、パソコンでもするか……と。


考えていた、時だった。

「……ぅ……っ」

……?
何処か、近くから呻き声が聞える。
その声は下から聞えていた。

自然に、目線を下に降ろすと。

足元に、〝何か〟がいた。

いや恐らく人だろう……か?
突然足元に人がいたせいで思わず悲鳴をあげそうになる。
けど、一応押さえておいた。

「……大丈夫、ですか?」

一応、声をかけてみる。
恐らく人の、その外見はかなりボロボロだった。
見える部分から分かる、白い肌は切り傷やら血やらで汚れている。
髪は綺麗な紅色で、ショートヘアからして男だろう。
しかしその綺麗な紅色も泥や石で汚れていた。
来ている衣服は衣服と呼べるのかさえ分からない。

ゴワゴワとしている布はこれまた汚れており奴隷服の様に粗末なデザインだった。

しかし、今の私にはそう言う髪色やら汚れやら何やらを気にしている暇は無かった。
それ以上に、驚きがあったのだ。


彼の背中には。


髪色と同じ、深紅色の翼が生えていたのだ。

prologue END

Re: Last target is ———you? ( No.2 )
日時: 2010/06/27 20:38
名前: 怪物くん ◆uF7zrUquPo (ID: gM9EmB37)

はじめまして怪物くんです。
間に隙間があて読みやすいです、あとおもしろいです。

僕のも見ておいてください

Re: Last target is ———you? ( No.3 )
日時: 2010/06/27 20:39
名前: 彗彩花 ◆vnMt3fk8bc (ID: nSk9Dupy)
参照: ( ゜∀゜)o彡゜えーりん!えーりん!

面白いです!!!

更新頑張って下さい!

Re: Last target is ———you? ( No.4 )
日時: 2010/06/27 20:53
名前: 白柊 (ID: COldU63y)
参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^

∮#1 who is you?∮

「……えっ? 翼……?」

青年の、翼の生えた、人。
常識ではとても有り得ない事だ。
偽物でも無いし、この目で見なければにわかに信じられない。

とりあえず、うつ伏せの状態を直そう。
普段部活で鍛えている腕に力を込め、翼の生えた人を起こす。
傘を肩に掛けている為、かなりキツイ体勢になっている。
幸い、こちらに気付いている様で力は抜けていた。
これで抵抗されていたら間違い無く逃げられていただろう。

「……」
さて、起こした所でこの人物をどうすれば良いか。
問題が一つ増えてしまった。
かと言って、此処で放って置くのも罪悪感が沸く。
……連れて帰るしかないか。
よし、と軽く声を出すと傘をキチンと肩にかけなおす。
そして肩を組む様な形でその青年を持ち上げる。

怪我人を運んでいるかの様な気分になりつつ(と言うか怪我人だけど)家へと歩いた。

何で、連れて帰ったのか。
———放って置けば死んでしまう。罪悪感が沸くから。

何で、不気味に思わなかったのか。
———青年の開いた瞳が人の様に、感情を持って輝いていたから。

そんな問いと答えを1人で出しつつ、家のマンションへ着いた。


ようやく着いたか、と溜息を着いて傘を何とか肩から降ろし、青年も少し降ろす。
そして傘の水を少し切り、カバーへと入れた。
ふと、青年にちらりと目をやると、青年は———
寝ていた。

規則正しい寝息を立てて、いかにも安心しきっている様子だ。

さっきまで、死にそうだったのにもう回復したのか。
ふと、そんなツッコミを入れかけた。

一応、私を敵と認めなかったから大丈夫か……と少し安堵する。
起こさない様に……とそっと持ち上げ様としたがやっぱり無理だったのがぐいっと持ち上げる。
……が、起きなかった。
相当熟睡しているみたいだ。

階段は流石によそうと思いエレベーターを使う。
急いで乗り、『3』のボタンを押す。
私の家は303号室なので。

グィン———グィン———
規則正しい機械音と共にエレベーターは上昇してゆく。
青年の寝息もこれまた規則正しいのは偶然だろうか。
少しして、ピンポーンと音が鳴るとドアが開く。
また急いで出て、303号室へと歩く。

303号室の扉へ着くと、チャイムを鳴らす。
幸いな事に今日、母はパートで居ない。
……が、一応確認で。

ピンポ———ン……。

音が響いたが、扉は開かない。
良かった、と母の不在に感謝をするとポケットから鍵を出し扉を開ける。

……あぁ、ついに此処まで来てしまった。
軽く、後悔を覚えつつ。


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