ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

血塗られた顔は、月明かりの元に。
日時: 2010/07/10 13:09
名前: 紫音(ミサカ) (ID: VJEgN8CS)

       ◆ご挨拶◆

 初めまして、紫音(ミサカ)です。
 この作品は、他のサイト様で書かせていただいている作品の、改正版です。
 決して盗作ではありませんので、そこら辺はご理解いただけると嬉しいです。
 さて、私の作品は途轍もなく駄作で御座います。
 それでも、読んで下される方が居られますなら、どうぞご覧くださいませ。

       ◇お客様◇
 ・りん様  ・遊太様  ・梓様



 プロローグ
>>1-3

Page:1 2 3 4



Re: 血塗られた顔は、月明かりの元に。 ( No.7 )
日時: 2010/07/05 15:13
名前: 紫音(ミサカ) (ID: VJEgN8CS)

りんs>>
初のお客様ですー!!
面白いと言っていただけて、とても嬉しいです♪
これからもよろしくお願いしますねっ。

Re: 血塗られた顔は、月明かりの元に。 ( No.8 )
日時: 2010/07/06 17:22
名前: 紫音(ミサカ) (ID: VJEgN8CS)

「出てほしいか?」
 
 嫌味っぽく言ってくる……。さっきから、出ろっつってんだろ!!
 カリカリしながらそっちを見ていると、気味の悪い笑みを漏らしつつ赤神はベットから、やっと出てきた。

「有難う御座います、ととりあえず出てくれたことには礼を言っておきますけど。でも、どうして最初っから出ないのでしょう」
 
 赤神とすれ違い、代わりに私がふかふかのベットに潜り込む。羽毛のため、軽いし温かい。ただ、赤神の匂いがする事が玉に瑕。
 ベットの幅の2分の1は有るであろう枕に顔を鎮める。
 何の音もしないこの部屋には本当に、人間が二人も居るのかが怪しいほど、静か……。まぁ、音を立てていない一人が言うようなことじゃないというのは、分かっている。

「なぁ。お前、此処から出たいと思わないのか」

 唐突に、埃一つ落ちる音のしない空間に、赤神の声が虚しく反響した。そして同時に、私の奥底から何かが滲み出す。

「お前は、こんな所に閉じ込められて耐えられるのか?」
「……るさい」
「は?」

 うるさい。うるさいうるさい……!!

「うるさいっ!! 黙れバカ神ィィいいいいい!!」

 何故、自分でもこんなことを言ったのかが、分からなかった。ありったけの力を込めて叫んだため、喉が痛い。
 多分私は、此処に居ることを触れられたくないのだろう。心の、自分でも分からない深い闇のそこでそのことに触れられることを、拒絶している。


Re: 血塗られた顔は、月明かりの元に。 ( No.9 )
日時: 2010/07/06 17:24
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

タイトルに誘われやってきました♪
プロローグから好奇心を擽られます!!!
更新頑張って下さい(^O^)/

Re: 血塗られた顔は、月明かりの元に。 ( No.10 )
日時: 2010/07/06 18:53
名前: 紫音(ミサカ) (ID: VJEgN8CS)

遊太s>>
有難う御座います!
どんどん好奇心をくすぐっていきますので、これからも応援よろしくお願いいたします。

Re: 血塗られた顔は、月明かりの元に。 ( No.11 )
日時: 2010/07/06 19:01
名前: 紫音(ミサカ) (ID: VJEgN8CS)

 「オレはさぁ、耐えられねーな……。お前は凄いよ」

 私の言葉など、聞いていないかのように赤神は続ける。彼の表情などは一切見えないが、声は遥か彼方を見透かしているよう。その言葉に、顔を鎮めたまま呟き返す。

「夜は出してもらってるけど。私が仕事をしているのは赤神も知っているでしょう」
「けどさ」

 又もや私の言葉を無視して、さえぎる。

「それは、仕事(殺し)だろ? もっと普通な生活にあこがれないのか」

 普通……? 何を基準に言ってるの? 私にとっての普通は、この生活。
 赤神は言うだけ言うと、風呂場に向かった。本当、勝手な奴。
 部屋には、風呂場から響く水飛沫の音と、水の香り——。暗がりに、反響するそれを遠くなる意識の中で、聞く。


Page:1 2 3 4



この掲示板は過去ログ化されています。