ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 闇森の洋館
- 日時: 2010/07/24 17:47
- 名前: ムク (ID: 3rk1V4I1)
初めまして、こんばんは&こんにちは♪
そしてクリック有難う御座います!!
どうかこの未熟者の作品を見て行って下さい。
※途中でリタイアする可能性があります。
ご了承下さい。
—目次——
プロローグ >>1
第一章 魔神を守る闇の森 >>2 >>5 >>6 >>7
第二章 謎の人影を追え! >>8 >>11
- Re: 闇森の洋館 ( No.4 )
- 日時: 2010/07/17 14:07
- 名前: ムク (ID: sU8QSIc2)
〜 神無月サマ 〜
コメ有難う御座います!
ご期待に沿えるよう頑張ります
- Re: 闇森の洋館 ( No.5 )
- 日時: 2010/07/17 16:10
- 名前: ムク (ID: sU8QSIc2)
見ているだけでもゾッとする闇森。ずっと見ていると、その闇に吸い込まれそうになる……。
「ちょっと望! 何やってんの、早く掃除してよ!」
綾香の声にハッと我に帰る。
「いや、怪物でもいないかなー。なんつって」
望が目を凝らして怪物を探すフリをしていると、森の奥に人影が。急いで窓に駆け寄り森の奥をよく見てみると、今度はその人影と目が合った。青いビー玉のように光る冷たい瞳と……
「うわっ!!」
「何!?」
驚きのあまり尻餅をついた望に三人が駆け寄る。
「も、森の奥に……人が!!」
森を指差す望を見て、涼香は窓から森を見るが、人影は見当たらない。
「人なんかいないよ」
「で、でも、おれそいつと目が合ったんだ!」
「なに言っちゃってんのよ。あんな場所に入る人なんているわけ無いじゃん」
「いるとしたら、そいつはかなりイカレちまってるな」
三人は笑いながらさっさと掃除を再開するが、望からすれば笑い事なんかじゃない。
確かに見た、見たんだ。間違いない!
「あ、望が見た人影って、もしかしたら噂の怪物なんじゃねぇの?」
「怪物……?」
怪物……確かにあいつの目は死んだようにも見えなくは無い。あの瞳の冷たさは、心が無いからなのか? だから人形のような瞳をしていたのか……?
「ねぇ、望。本当に見たんだよね? 怪物」
「あ、あぁ」
「じゃあさ、みんなで確かめに行かない? 怪物の正体」
理科室がシーンと静まり返る。みんな綾香の発言に呆気に取られている。
「おまえ、自分が何言ってるか分ってるのか?」
翔が聞くと、綾香は平然とした顔でうんと頷く。
「綾香。本当に行く気なの?」
今度は涼香が心配して聞く。
「うん。みんなで行けば怖くないし、興味あるでしょ? 闇森の不思議」
「そりゃ、興味はあるけど……」
涼香が言うと、綾香はニヤっと笑って机の上に立った。
「大丈夫だって! 家で泊まるってことにして出かければ良いじゃん」
- Re: 闇森の洋館 ( No.6 )
- 日時: 2010/07/18 11:32
- 名前: ムク (ID: cV1UKzM1)
授業も終わり、帰り道。結局好奇心に負け、四人は闇森に行くことになった。
「じゃあ明日の朝九時に家に来て、十時くらいにお昼持って森に行こう」
大人も決して立ち入らないほど恐れられている闇森に行くというのにルンルン気分な綾香にちょっと心配性な翔が聞いた。
「てか綾香んちっておれら泊まっていいわけ?」
「うん。だって今週は結婚記念日があるから旅行に行っちゃってるし」
しばらく歩くと、綾香の家に着いた。
「じゃあまた明日」
- Re: 闇森の洋館 ( No.7 )
- 日時: 2010/07/18 12:51
- 名前: ムク (ID: cV1UKzM1)
そして翌日。綾香の家に集まった四人は、お昼のおにぎりを作って家を出た。
「何か緊張してきたー!」
「私も昨日の夜は寝れなかったよ」
「やっぱおまえもか」
緊張してる割にはどんどん進んで行く翔と涼香。その後ろに何やらぶつぶつ言っている綾香と、それを不思議そうに見ている望。
「おまえ、さっきから何ぶつぶつ言ってんの?」
綾香には望の言葉が届いていないようで、綾香はぶつぶつと下を向いて何か言っている。
「おーい……綾香?」
綾香は反応しない。ちょっとイラッときた望は綾香の頭をペシっと叩いた。
「オイッ!!」
「え? あ、おまじない唱えてたの。無事に帰れるようにって」
「そんだけ魔除けのグッズつけてりゃ大丈夫だろ」
そういうと望は綾香のリュックサックに目を向けた。
リュックには鈴やお守りがたくさん付いている。
「おーい、望と綾香ー! 付いたよー!」
翔と涼香がこっちを向いて数メートル先から大きく手を振っている。
「ハーイ!」
望むと綾香は翔たちの元へ走った。森の前には木でできた大きな柵があり、立ち入り禁止と書かれた看板が立っている。
「はいるよ」
「おう!」
四人は柵を乗り越え森の地に足を踏み入れた。1つの柵を乗り越えただけなのに、外から見るのとは大分違う。
「なんか、本当に出そう……だね」
「戻る……?」
さっきまで元気だった翔と涼香はすっかり怯えきっている。
「何言ってんの。懐中電灯も持ってきたし、方位磁石も持ってきたんだし、ここまで来て帰る訳には行かないでしょう」
「じゃあ、行くか」
綾香と望を先頭に、四人は歩き出した。
大きな不安と、ちょっとの期待を抱えて——。
- Re: 闇森の洋館 ( No.8 )
- 日時: 2010/07/19 07:56
- 名前: ムク (ID: mCvgc20i)
第二章 謎の人影を追え!
歩き出してからどれくらい経ったのだろう。
前も後ろも同じような木ばかりで歩いているという実感が湧かない。
「何か、頭がおかしくなりそう」
だるそうに頭を抱えていう綾香。まだ元気そうな望は、
「今何時だ? おれ腹減った」
と翔に聞いた。
「そうだな、丁度十二時だしお昼にするか」
綾香と望がうんと頷くと、涼香が辺りを見回して言った。
「こんな所で食べるの!?」
「しかたねぇだろ」
望がため息混じりに言うと、涼香も渋々と腰を下ろした。
「どーする? このまま帰れなくなっちゃったら」
「大丈夫だよ!……きっと」
涼香と翔のまさに不安いっぱいの会話をみて、望はプッと吹きだした。
「二人とも心配性だな、大丈夫だって! 綾香のリュック見てみろ。あんだけ色々付いてりゃ平気だろ」
そういって三人が綾香の方を見ると、綾香は何処か一点をまじまじと見つめていた。
そっと綾香が見ている方に目線をやると、木の陰から
一人の少年が綾香をじっと見つめていた。
少年は望たちの視線に気付くと、走って何処かへ消えてしまった。
「追わなきゃ!」
「おい、ちょ、待て! 綾香ー!」
翔の声を無視して綾香は少年が消えた方に走っていってしまった。
「しかたねぇな。みんな、綾香を追うぞ」
そういうと望は綾香を追って走っていってしまった。
「え、ちょっと待って」
「涼香、あんまりぐずぐすしてると置いてくぞ!」
そういうと翔は望の後を追い、少し遅れて涼香が走った。
この掲示板は過去ログ化されています。