ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ━Justice of evil━
- 日時: 2010/07/23 19:48
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
クリックthank you♪
〜お客様〜
夏希s 獏様
━━━━━━━━━
国立栖鳳刑務所>>5
プロローグ>>1
【囚人番号5番】>>4 【囚人番号44番】>>10
【囚人番号4番】>>6
>>11 CHAPTER1【逃げだせない刑務所】
>>12 CHAPTER2【β級フロアの噂】
- Re: ━WORLD━ ( No.8 )
- 日時: 2010/07/22 18:10
- 名前: 獏 ◆jOx0pAVPUA (ID: og6.uvq4)
おぉ!!
すごく楽しみです^^
こちらも応援しますよっ☆
- Re: ━Justice of evil━タイトル変更♪ ( No.9 )
- 日時: 2010/07/22 18:30
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
>>8 獏s
コメントどうもです♪
更新頑張ります!!
- Re: ━Justice of evil━タイトル変更♪ ( No.10 )
- 日時: 2010/07/22 18:42
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
【囚人番号44番 火間悠一郎】
*悠一郎vision*
「おいこらぁぁ!!!!どこ見て歩いてんだよ!!」
自由時間。それは、僕にとって地獄の時間。
ぶつかってきたのはそっちだろ?
僕は、広場の中心にある噴水を眺めていただけ。
僕は運が悪い。捕まったのも運が悪いからだ。
「ごめんなさい・・・・・・・・許して・・・・・・・」
図体のでかい男に、顔面を殴られる。
その拍子に、柔らかい芝生の上に叩きつけられた。
「今度ぶつかったら、殺してやるよ。」
男は振り向き、そのまま歩いて行った。
囚人番号77番か・・・・・。良い数字だよな。
僕は、数字にまで運がないのか・・・・・。
44番なんて、不吉の塊じゃないか。
「あぁ・・・・鼻血かよ・・・・・」
血の匂いが鼻にツンとくる。
周りの受刑者は、僕を軽蔑するような眼差しで見ている。
「ただ、友達を止めようとしただけなのに・・・・」
僕、火間悠一郎が捕まった理由。
それは、友人が犯した強盗現場にいた、それだけだ。
友人は、僕も仲間だと嘘を言い放ち巻き込んでくれた。
怒りを通り越して、哀れで卑劣で最悪な人間と感じただけだった。
そんな僕の刑期は60年。
刑務所の外に出るころは、もう80歳の老人だ。
「死にたい・・・・・・刑務所なんか大嫌いだ。」
- Re: ━Justice of evil━ ( No.11 )
- 日時: 2010/07/22 19:59
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
CHAPTER1【逃げだせない刑務所】
β級フロア
監獄内のベットに寝転ぶ風真は、今日も暇そうにしていた。
毎日同じことの繰り返し。監獄ライフは、もう飽きてしまった。
「なにか、起きないだろうか・・・・」
風真がボソリとつぶやく。
その時だった。まるで、風真の願い事が叶ったかのように思えた。
「脱獄者だ!!!鉄柵を破壊して逃げたぞ!!」
廊下に響き渡る看守の怒鳴り声。
牢屋の中から、受刑者の歓声が上がった。
無論、風真もこの事態には興味を持った。
鉄柵越しに廊下を見ると、左方向から1人の男性が走ってきた。
「ひぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」
男は狂ったように走り、いつ転んでもおかしくない走り方だ。
「おいおい・・・そんな走り方じゃ追い付かれるぞ。」
風真が通り過ぎる受刑者につぶやいた。
すると、耳に届いたのか男が足を止めて風真を見る。
「だ、黙れ!!お前は一緒そこにいろ!!!」
男は皮肉たっぷりに言い放った。
しかし、その感情が仇となってしまった。
バン!!バン!!バン!!
3発の乾いた銃声音。
受刑者の歓声がピタリと止まったと同時に、男は廊下にバタリと倒れた。
「・・・・馬鹿だな。」
風真は男に言う。
弾の一つが肺に命中したらしく、男は息を乱しながら風真に右手を伸ばす。
だが、風真に出来ることは何もない。
「幸運を祈るぜ、6番。」
囚人番号6番の男は、駆けつけた看守と医療スタッフに連れて行かれた。
「やっぱ、この刑務所から脱獄は無理か・・・・」
風真は、今の現状を見て悟った。
だが、もしこの刑務所から脱獄するなら3つの物が必要不可欠となる。
1つ目はカードキー。看守が持っているセキリュティを解除するキーだ。
2つ目は仲間。脱獄は1人では不可能だ。最低4人の仲間が必要となる。
そして、3つ目が重要となる。
それは・・・・
運________
運無き者に、この刑務所からは脱獄できない。
悪人が持つ運、それは絶対に必要なのだ。
- Re: ━Justice of evil━1話UP♪ ( No.12 )
- 日時: 2010/07/23 18:20
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
CHAPTER2【β級フロアの噂】
昨日の囚人番号6番の脱獄騒動から早1日、β級フロアには特に何も起こっていない。
囚人たちは自由時間の間、刑務所の清掃や労働活動をするのが決まりだ。
「・・・・掃除なんて、やる必要ないだろ・・・・」
風真は雑巾を手に持ち、廊下の隅々を懸命に拭いていた。
こんなことをやるのは、自由時間までの暇つぶし。
もし、ふざけたりすれば看守に怒鳴られる。
それどころか、自由時間まで減らされたらたまったものじゃない。
「よお、風真。」
「ん?なんだ、拓郎かよ・・・」
風真の隣に現れたのは、同じベータ級フロアの囚人である安藤拓郎。
囚人番号は8番で、風真の唯一気を許せる親友だ。
「なんだよ?いいことでもあったのか?」
「いやいや・・・・。ちょっと噂があってな。知ってるか?」
「噂?」
風真は廊下を拭きながら、拓郎の言葉を復唱する。
しかし、噂なんてあまり興味を持てない。
「このフロアに、絶対に足を踏み入れたら行けない部屋があるんだよ。」
「なにそれ?」
風真はその噂に、思わず吹き出し笑いをしてしまった。
すると、拓郎が顔を近づけて再び話を始める。
「ここからだよ。しかも、その部屋は外へ通じてんだ!!」
「なんで言い切れるんだ?」
「風の音だよ。」
拓郎のその言葉に、風真は眉をピクリと動かす。
ここは地下の階層だ。風の音がするなら、外はすぐ傍にあることなる。
風真は、その噂に興味を持った。
「・・・・その部屋はどこだ?」
「おっ♪食いついたな。自由時間に行こうぜ。」
拓郎はそう言うと、風真の肩を叩きながらその場を離れて行った。
しかし、風真の頭に何かが引っ掛かる。
‘絶対に足を踏み入れてはいけない部屋’という噂だ。
部屋には簡単に近づけそうだが、その言葉が気になる。
風真は立ち上がると、雑巾をバケツの中に入れて自分の牢屋に戻って行った。
そして、自由時間まで昼寝を始めたのだった。
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