ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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パンドラの箱
日時: 2010/07/27 14:14
名前: 透架 (ID: apTS.Dj.)


俺は誰も信じない




いつも人との関わりを避けていた俺




いつも「俺には関係ない」の一言で終わらせていた




なのになんでお前は俺のことを




なんでそこまで信じようとすんだよ・・・?




お前はお前、俺は俺。

あかの他人なのによ・・・・・・・———

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Re: パンドラの箱 ( No.5 )
日時: 2010/08/01 20:32
名前: 透架 (ID: Ql6I3uXy)


透目線





「失敗したなー透」

「ソラさんには関係ないよ」

「あのな、何回いったらわかるんだ?空灯ってかいてあきひとって読むんだよ」

「知ってるー!!」

ソラさんの話聞いてると長いんだよなー。

あたしは一人歩き始める。

「勝手に行くなよ。俺は一応お前の【護衛】役…保護者代わりなんだから」

「わかってるよ!」

振り返らずにそれだけいってあたしは歩き続ける。


…————隆平、変わっちゃったな

Re: パンドラの箱 ( No.6 )
日時: 2010/08/02 19:40
名前: 透架 (ID: Ql6I3uXy)


HR、大嫌いな担任、水谷が転校生が何だのといっていた。

だけど、別に興味はない。


『どうせ関わらないのだから』

俺はこの言葉を…、 後に後悔することになる。

「赤神 透。これからお世話になります」

この声…  俺は教卓の方を見た。

そこには朝出会った少女がいた。

「じゃー、席は…」

水谷は悩むふりをしてパッと俺を見てきた。

「吾妻の隣な」

クソ水谷…。俺は静かに睨みつけた。

俺の視線に気づいてんのか気づいてないのか水谷はふざけたように

「吾妻と赤神はぁ〜、一時間目の放課に生徒指導室に来るように」といって教室を出た。

どういうつもりだよ……

Re: パンドラの箱 ( No.7 )
日時: 2010/08/05 10:23
名前: 透架 (ID: apTS.Dj.)

—放課—










——ガラッ

「おぉ、来たか。透はともかく、吾妻は来ねぇかと思ったぞ」

「用件は何?」

かるく笑う水谷を無視して、俺は話を進める。

水谷は一回、俺の隣にいる転校生、赤神を見つめて俺に向き直る。

「・・・ちょっと、邪魔が入っちまったな」

「・・・はっ?」

何をいきなり・・・

「伏せろっっ!!!」

水谷の聞いたことのない大声に驚き、素直に俺は床に伏せた。

その瞬間・・・————

ガッシャァァアンン!!!!!  ———!!!

窓ガラスやら壁やらが叩き飛ばさせた。

叩き割れた窓ガラスの方を見ると 得体の知れない何かがこちらを見てきた。

・・・なんなんだよ、こいつら。 緑色の化物だ・・・。

そこにいたのはゲームに出てきそうな・・・化物が3体立っていた。

立ち上がって後ずさりをする俺の前に、二人が俺に覆いかぶさるように背を向けた。

「化物か・・・、」

「隆平・・・、それは可哀想だよ?・・・だって」

「透、集中しろ」

彼女は水谷の言葉に静かに頷いた。

赤い瞳を青色に変え、体には青い炎のようなものがまとった。

そして、何処からかキラリと光る双剣を取り出した。

化物は彼女に敵意を感じたのか襲い掛かってきた。

———その刹那、

3体の化物が粉砕する。

鮮やかな鮮血が辺りに降り注ぐ。

「——剣舞、」


・・・・なんなんだよ、これは・・・

俺は目を見開くことしか出来なかった。




俺は、


開けてはならなかった・・・・自分自身の



【パンドラの箱】を



———この瞬間、開いてしまった。

Re: パンドラの箱 ( No.8 )
日時: 2010/08/05 10:21
名前: 透架 (ID: apTS.Dj.)

化物はご想像にぉ任せします♪

Re: パンドラの箱 ( No.9 )
日時: 2010/08/05 11:05
名前: 透架 (ID: apTS.Dj.)

【パンドラの箱】


それは、あらゆる災いが詰まった箱。


その箱を急いで閉めないと・・・



世界はすべて、 ———闇に堕ちる




——————————



気付けば辺りは元通りになっていた。

割れたガラスなどもなければ、飛び散った血のあともない。

・・・・どうなってんだ?

そんな俺を見て笑う水谷。

「ははは・・・、普段、睨むかキレるかのお前がそんな顔するなんて・・・!!」

「ソラさん!!まず隆平に話さないとっ!!」

「へいへい、・・つーか俺はソラじゃなくて・・・」

「もーいい。隆平、驚かせてゴメンネ・・・」

「いや、まず説明してくれ」

赤神は「もちろん」と頷いた。

「あたしたちは、異次元空間の・・・天上界。まぁ、天界って言えばいいのかな。そこから来たの」

「天上・・・、天界?」

「うん、でもって隆平も天界人だよ」

・・・はぁ!?

「どういう意味だよ!!?」

「そのままだよ。・・・それに・・・小さい頃、あたしたち会ったことあるんだよ?」

・・・は?会ったことなんて一度もねぇよ。っつか、覚えてねぇよ。

「・・・記憶にないか、そりゃそうだよね。

だって記憶も消されて、人間界に捨・・・———」

「透、そのことは言うな」

水谷の言葉にハッと口を手で塞ぐ。

「・・・なんだよ」

「ごめん、これは言えない。・・時が来たら、 話す」

時が来たら?どういう意味だよ。 今日の俺は分からないコトだらけだ。

「いつか話すって言うことだよ。まだお前には早い話だ」

水谷がそう付け加える。

「・・・で?俺も天界人?だけど俺、赤神みたいな力持ってないけど?」

俺の言葉に赤神は小さく首を横に振った。

「あるよ、・・・あたしと同じ『天空』の魔法」

「『天空』の魔法?なんだよそれ」

「簡単に言えば風だけど・・・ちょっと違うかな。

なんていうか、風、雷、水とか色々使えるんだよ」

「・・・卑怯じゃねえか」

「だってっ!天空=空。高く飛び舞う風。雨が降る水。落雷・・・つまり雷。

全部、空に関係するものが天空の力なの!」

「へぇ、それが俺にも使えると?」

彼女は頷いた。  へぇ、そうですか。


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