ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 偽子さん。
- 日時: 2010/08/20 20:12
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
その名の者を知る者は、その名の者を使う者。
くりっくさんきゅですっd(●´∇`●)b
今回はちょぴっとシリアスなダーク小説をかいてみたいと思います。
更新のろいです。途中で放棄状態になる可能性アリです。
でも頑張って書くので!よろしくお願いしますm(_ _)m
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- Re: 偽子さん。 ( No.4 )
- 日時: 2010/08/20 21:21
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
02/危険ではないのだ。
ガチャガチャ・・・
と音をたて、
ギギギー・・・
と扉が開く。
どうしてこんなおんぼろな家を選んだのか、
今だに死んだお父さんの気持ちが理解できない。
「さてと。」
友達が少ないあたしはいつもこうやって家でのんびりできる。
あるいみ嬉しいが、少し寂しい気もするのである。
ポケットから忍ばせておいた携帯を出し、マナーモードをOFFになおす。
学校には持っていってはいけない決まりだ。
でもそんな決まりなんて知らないのである。
・・・これは卑怯だったかな。
と自分を責めてみるが、あまり楽しくないことにようやく気が付いた。
それでも携帯をいじり続ける。
メールフォルダを開き、メールをチェックする。
いつも来ないのに、どうしてか見てしまうのは悪い(?)クセ・・なのか。
ピロロロロン♪
いつもより、ロの部分の音の回数が多かった気がするが
嬉しいことにメールが来たのであった。
開いてみると、差出人不明。
題名もついていない。文字も何1つ書いていなかった。
だが、よーく見ると一番下の方に小さな文字でおいでなさい。と書いてあった。
「なんだ?このメール・・・」
なにかイヤに感じたあたしはすぐにそのメールを消去した。
だがやっぱり気になって、消去フォルダからさっきのメールをまた見てしまった。
すると、あの小さな文字の部分がURLに変わっていたのではないか!
驚いたあたしは、見なかったことに・・・と思い、そーっと携帯を閉じた。
そして、遅めの昼寝にすることにした・・・・。
- Re: 偽子さん。 ( No.5 )
- 日時: 2010/08/21 19:15
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
03/思い切ってみるのだ。
目が覚めるともう夜。
でもまだ母さんは帰ってきていない。
「しょうがない。」
自分がすごく偉いみたいな言い方だがちっともそんなことはない。
とりあえず、冷蔵庫をのぞく。
何を作ろうか。そう考えてもちっとも思い浮かばない。
ちゃんと寝たはずなのに、脳はひっきりなしにさっきのメールのことを考えていたのかもしれない。
「っと、また考えてる!」
頭をからっぽにするイメージをする。
でもそうすると、夕食のメニューが思いつかない。
だから今度はいろいろなことを考える。
だが思い出さなくていいことも思いだしてしまうのだった。
「あぁっ!!もう!!」
バシンッとテーブルを叩いて、出してきたオレンジジュースをガバ飲みする。
お腹いっぱいというまでではないが、すいているわけでもない。
ドスンッとソファに座ってテレビのスイッチを入れると、
またさっきと同じように携帯がなった。
怖いという感情はなぜかない。
ただ好奇心が以上にあるだけ。
あの独特の開く音をたて、携帯は開いた。
と、言ったら大げさだが、静かな部屋に携帯をいじる音が響き渡る。
さっそくメールフォルダを見る。
するとさっきと同じメール。
おそるおそる、URLを開いてみた。
と、そこに・・・・
- Re: 偽子さん。 ( No.6 )
- 日時: 2010/08/27 19:57
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
04/偽者と書かれしものこそ偽者なのだ。
そこには、
『あなたも人形遣いになりませんか?』
と、大きく広告がはってあった。
その下には、偽者への2つの道とかかれた部分があって、
さらにその下には、2つの選択肢がかかれてある。
『1.偽者を味わう』
『2.マリオネットを味わう』
これ、なんだろう?
よくわからないが、少し変わってる!
これは嬉しいかぎりでございまして。
とりあえず、偽者は悪い響きがしたので、
マリオネットを選んでみた。
だが、クリックしても、何も変わらない。
・・・これはワナ?なのか。
「っ!んだよ、これ!」
携帯を閉じ、テーブルの上に少し乱暴におく。
だが、気持ちはちっとも晴れやしない。
せっかく、何か面白そうなことがあると思ったのに。
とりあえず、今あった不思議な出来事を水下姉妹に報告してみることにした。
プルルルル・・プルルルル・・
「もしもし?」
「あっ!まちちゃん!実は今ね?・・・・」
「っ!それ・・・あたいも知ってるわ。きっと・・・それ・・・は・・・・・・。」
プチッ
ツーツーツーツー・・・
切れた・・・。
いったいそれは・・、何だったのだろう。
- Re: 偽子さん。 ( No.7 )
- 日時: 2010/08/27 20:11
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
05/エラーと名乗る理解不能生物だったのだ。
いったい、まちちゃんはどうしてしまったのだろう。
それと一緒に、みちもどうかしてしまったかもしれない。
気になった。
すごく気になった。
だが、今から家にお邪魔しに行く気にはなれない。
なぜ?・・・少し怖いからだ。
あたしが開いたあのメールは、
もしかしたら全国にまわってたのかもしれない、、なんて考えてしまうから。
もし、あそこであたしがメールを開いていなければ、
まちちゃんもみちも救えたかもしれない。
なんて勝手な妄想がふくらんでしまうのだった。
偽者・・・マリオネット・・・人形遣い・・・そしてあのおいでなさい。の文字・・・。
*
大きな森。綺麗な湖。
美しい風景の中、あたしは独り、たたずんでいた。
と、急に帰宅時刻を定められた可哀想な小学生のように、
太陽は急いで南へ沈んでいったのである。
そして、それと入れ替わるかのように、これまた急いで
1分1秒もおくれまいっ!と月が走るように出てきた。
あっという間にさっきの明るさは消えた。
いったいここはどこだろう?
1つ、わかることは、この世界はどうかしてるということ。
「おーいで。おーいで。楽園(ワンダーランド)へおーいで。」
・・・
「「「おーいで。おーいで。楽園(ワンダーランド)へおーいで。」」」
・・・
「「「「「「おーいで。おーいで。楽園(ワンダーランド)へおーいで。」」」」」」
どんどん言葉のスピードが高まり、声も大きくなってくる。
人が増えたのか、こちらに近づいてきているのか。
いやだ!やめろ!近づくな!来るな来るな来るなっっ!!!
*
「・・・夢?・・・か。」
まだピーチクピーチク鳥が鳴いている。朝早いってことだ。
きっと今までのは恐ろしい悪夢。
そう思いたいが、どこまでが夢でどこまでが現実かさっぱりわからないのだ。
でも今1つだけわかることは、昨日やり忘れた宿題を今すぐ急いでやらなくてはいけないということだった。
- Re: 偽子さん。 ( No.8 )
- 日時: 2010/08/30 20:51
- 名前: 詩 ◆I0wh6UNvl6 (ID: 665joVJc)
- 参照: 餅名/詩(ウタ)/詩捺(シナツ)/愛鈴朱(アリス)/姫(ヒメ)
06/壊れたものは世界だったのだ。
学校につくと、あたしはすぐに異変を察した。
みんな、目の下にくまができていて、どうしてか暗い雰囲気を出している。
まさか、あたしの予想どうり・・世界中のみんなにあのメールがいったのだろうか。
*いちほ
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