ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 奇跡の人形
- 日時: 2010/09/25 20:45
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: E8lgSYnB)
どうも、クロウです。
今回は、僕の書いたものでは今までにはない、人形が主人公です。
恋愛系、ですが……一応、シリアスと言えばシリアスでヤンデレ要素含んでるんで、ここで書きます。
ここでは注意です。
荒らし・チェーンメールは歓迎しません。禁止です。
あと、僕が嫌いな人、恋愛要素NGの人は見ない方がいいです。
最後に……。僕に文才という言葉の文さえあるかどうかはわかりません。自己判断でお願いします。
……残ってくれるんですか?
できれば、本文も読んで言ってくださると嬉しいです。
目次
登場人物>>5
プロローグ>>6
- Re: 奇跡の人形 ( No.5 )
- 日時: 2010/09/05 15:55
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: XL8ucf75)
主な登場人物
シェリー
尚に買われたフランス人形。あることをきっかけに動ける人形になる。
神崎 尚
シェリーの持ち主で、人間は苦手だが人形が好きな少年。
トリステス
人間界で生活している美しい天使。
アンドロマリウス
正義の伯爵と呼ばれる親切で正義感の強い悪魔。
神崎 葵
尚の姉。尚とは正反対の性格をしている。
- Re: 奇跡の人形 ( No.6 )
- 日時: 2010/09/20 18:40
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: aw3qwL.x)
なんで、私は動けないんだろう。
なんで、私は歌えないんだろう。
なんで、私はあの人と話すこともできないのだろう。
私はなんで人間に生まれられなかったのだろう。
白いレースのカーテンが揺れる部屋で白い椅子に座っている少女の人形は、いつものように考える。
自由に動けない、自分の好きな歌も歌えない、自分をいつも可愛がってくれる人と話すこともできない。
そんな体、私はいらないのに。
人形は人間を羨み、毎日自分が人形に生まれたことを後悔していた。
自分にはないものを持っている人間。好きなように動ける、好きなように話したり歌ったりできる人間。
人間は人形にないものをたくさん持っていて、人形はいつもそのことを考える。
木製の白い肌、人の形をした体。肩まである金色のふわふわとした髪と澄んだ青い目。
そして、決して微笑むことのない、美しく化粧された顔。
それが、人形の持っているものだった。
人間になりたいとは言わないから、せめて私も自由に動かせる体や綺麗な声が欲しい。
人形がそう思っていると、窓側から音がした。
「お邪魔します。……と言っても、誰も返事なんてくれませんよね」
心地の良い、低めの声が人形の耳に入る。
人形は声の主を探そうとするが、人形は動けない。
窓の取っ手を白い手がしっかりと掴む。
「よいしょ」と言って、白い窓枠にもう1本の白い手をかけ、白いローブを着た少年が窓枠を白い足で踏みつける。
もう片方の足で屋根を蹴って、なんとか窓枠に立つ。
窓のとってから手を離し、白いローブを着た少年は人形のすぐ隣に飛び降りる。
金色の髪に蒼い瞳。そして、純白のローブと悲しげな雰囲気を身にまとっている。
「……あの人はここに入ってはいけないと行っていましたが、いいですよね。今回だけは」
少年はそう呟き、小さなため息をつく。
この人、誰なんだろう。なんで、ここにいるんだろう。
窓にはちゃんと、鍵がかかってたはずなのに!
少年は人形の方を向き、やわらかく微笑んだ。
「安心してください。私は貴方に危害を加えるつもりはありません」
少年はそう言ったが、人形は少年を信じることができなかった。
鍵がかかった窓をこじ開け、いきなり人の部屋に入り込んでくる人のことなど、信用できるはずがない。
「私は貴方の願いを叶えに来ただけですから、どうか怖がらないでください。ね?」
少年はそう言うが、人形はまだ少年のことが信用できなかった。
自分は人間や、ロボットのように動けはしないし、声も出せやしない。そう思っていたからだ。
「貴方に美しい声と、自由に動ける体をあげます」
少年はそう言って、人形の頭に手を置いた。
人形は少年のことを疑っていたが、体を動かせないのでジッと座っていた。
人形の頭に手を置いてから1分経つ。少年は「……よし」と言って、人形の頭をから手を離した。
「試しに、腕を動かしてみてください。それと、声も出せるようになったはずなので、何か言ってみてください」
少年がそう言うので、人形は手を自分の目の前まで動かし、指を折ったりする。
凄い。私、動けるようになってる!
「メルシー! 私、今トテモ、ジュワユー」
人形は少年にそうお礼を言う。
声も、ちゃんと出せるようになった。高く澄んだ、美しい声だった。
「どういたしまして。でも、貴方の体は木の人形のままなので、そのことをお忘れなく」
人形は「ウィー!」と元気に返事をし、この部屋から出ようとドアまで歩いて行く。
その時、1つの疑問が浮かんだ。
あの少年はいったい何者なのだろうということもあるのだが、あの少年は一体どうやって帰るのだろう。
人形はそう思って後ろを向いたが、そこにもう少年の姿はなく、レースのカーテンが揺れているだけだった。
- Re: 奇跡の人形 ( No.7 )
- 日時: 2010/09/06 16:08
- 名前: 羽百合 蕾 (ID: 3nlxUYGs)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
尚さんっすか・・・
結構驚きかもしれない
- Re: 奇跡の人形 ( No.8 )
- 日時: 2010/09/10 20:02
- 名前: ★ユマ★ (ID: 6w.ezElv)
私は、小説はかけないんですが、読むのは大好きですっ!!
今回は、クロウさんのタイトルが目に入ったので、読んでみました(・▽・)/
人形をテーマにするとは、すごい発想ですねぇ!
次が、すごく楽しみですっ!!
これから、応援しますので、クロウさん。がんばってくださいっ!
- Re: 奇跡の人形 ( No.9 )
- 日時: 2010/09/10 18:14
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: Go.89if1)
- 参照: http://半田を嫁に貰いたい(Σ
クロウさん新作書き始めたのですか……申し遅れましたかなりお久しぶりの六です。
恋愛系……恋愛系だとぅ!?すげぇです。自分は性別逆転な百合っぽい子たちしか書けないので。←
大丈夫です。ヤンデレは大好物です。大好きです。←←
……人形が主人公な作品は書いた事がありますがかなり鬱なものになってしまったので公開には至りませんでした。合掌。
……失礼しました。恐れ入りますすみませーん(おま
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