ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ワールド・レボリューション 数奇な邂逅
日時: 2010/08/28 21:50
名前: いち と 紅蓮の流星 (ID: PmZsycN0)

はい、こんばんわwww

このたび、紅蓮の流星sとコラボっちゃうことになりますたwww

俺の小説のキャラ「遠野秋夜」と

紅蓮の流星sの小説のキャラ「藤堂紫苑」が

協力してあんなことやそんなことしますwww

では、レッツゴー

ちなみに更新は明日以降です(少なくとも俺は)

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Re: ワールド・レボリューション 数奇な邂逅 ( No.10 )
日時: 2010/09/03 17:44
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)

ヤバイ、中毒にw

Re: ワールド・レボリューション 数奇な邂逅 ( No.11 )
日時: 2010/09/03 20:48
名前: 故草@。 ◆Dv0PNAez16 (ID: BKGAQbzV)

ひゃっほい。お疲れ様です。
こ、これにはついていけない。
手を引いて正解だったようですね。
天才同士のコラボなんてめったにお目にかかれませんよねぇ。
応援しております。

Re: ワールド・レボリューション 数奇な邂逅 ( No.12 )
日時: 2010/09/08 21:47
名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)

第3話 「もう1人の代表」

俺が複数の世界が融合したこの世界に来て、早くも4時間が経過した。

「それで、秋夜、これからどーすんだ?」

手のひらほどの大きさの妖精ミンクが、パタパタと俺の顔の周りを飛びながら聞いてくる。

「ああ……とりあえず、腹が減ったな」

「うん、同感だ」

俺はバッグに入れているいつでも食料を手に入れることができる機械『食料円盤』を取り出した。

「お前も食うか?」

「うん、もらう」

近くにあった公園のベンチに座り、飯を食べ始める。

「しかし、ワールド・レボリューションて、一体どんなヤツラなんだ?」

ミンクは自分の体の1.5倍はあろうかというおにぎりを平気でほおばっている。

「うん、さっきも言ったけど、あいつらは俺たちと一緒の世界に住んでいるから、一応妖精だな」

「妖精? お前みたいなのが世界を融合させたのか?」

「違う。妖精つっても大きく2つに分けられるんだ。1つは、俺たちみたいな小さいサイズのリトル・ピクシー族、もう1つは人間ぐらいの大きさのビッグ・ピクシー族。俺たちが相手すんのはビッグ・ピクシー族だ」

「なるほど、それで、ヤツらは何でこんなことをしているんだ?」

「何も難しい話じゃない。ワールド・レボリューションの柱となる将軍たちと、ボスである総帥—あいつらはあのお方って言ってるみたいだけど、とにかくそいつらが何も知らないビッグ・ピクシー族を操っているだけだ」

「操る? 連中は催眠術でも使えるのか?」

「いや、もともとあいつらは俺たちの世界でもカリスマ的存在だったからな。どこぞの市長だったり、大臣だったり…総帥に至っては、俺たちの国の国王だった」

「つまり、連中の発言には絶大な影響力があると?」

「そ。あいつらは他の世界の輩どもがこの世界に攻め込んでくるとか、俺たちリトル・ピクシー族が他の世界の回し者だとか、意味がわからないことを吹き込んだんだ。おかげでこっちは国中終われる立場になり、多くのリトル・ピクシー族が犠牲になったんだ」

悔しそうな顔をして話すミンク。その顔には、仲間を守りきれなかった悔しさがにじみ出ている。

「…それで、この世界を融合させる大義名分を作り上げたわけだ」

「ああ。生き残った俺たちも何とか食い止めようとしたけど、もともと力とかはビッグ・ピクシーのほうがはるかに強いんだ、何人でかかっても止められなかった」

「で、俺がこの世界に飛ばされてきたわけだ」

「………お前もそうであるように、俺も俺の世界を取り戻したい。本当に悪いのは元国王と、その一部の部下たちだけなんだ」

ミンクは、夜空を見上げて、自分に言い聞かせるように、話し続けた。

「だから、頼む、必ず世界を—

「分かってる」

「秋夜?」

「正直、俺にはお前は味わった苦しみなんて想像もつかない。けど、同じくらい辛い気持ちは味わったことがあるから、分かる。必ず、世界は俺が救うさ」

「秋夜……!」

よほど感動したんだろうか、ミンクは両目に涙を浮かべている」

「よせよ、泣くようなキャラじゃないだろ?」

「ばっ……別に、泣いてなんかねーよっ…!」

慌てて涙をゴシゴシと拭いて、強気な表情に戻る。

「ま、そういうことにしといてやるよ。さあ、行こうぜ、ヤツらの本拠地」

「あ、待ってくれ!」

「?」

「実は、この世界にはもう1人迷い込んだヤツがいるんだ」

「…!」

「そいつは、何でも雷をあや操る男で、あり得ないくらい強いんだそうだ」

「雷を…」

もしそんな男がいるんなら、仲間にしていくべきだろう。

「ただな、そいつは少々代わりモンで、戦闘が大好きで、退屈しのぎとして戦闘したがるような変態なんだ。秋夜、大丈夫か?」

俺は少し考えた後、ニヤリと笑いながら言った。

「大丈夫だ、戦闘狂には慣れてる」

「そうなのか? ならいいけど……」

まあ、本当に協力してくれるかどうかは、会ってみれば分かるだろう。

「ちなみに、そいつは何て名前なんだ?」

「えーとな……あ、思い出した!」

ミンクは手をポンと打って言った。




















「藤堂紫苑ってやつだ!」

「藤堂…紫苑」

この男こそが、後に紫電スパイダーの異名をとるようになることは、当然知る由もなかった。

Re: ワールド・レボリューション 数奇な邂逅 ( No.13 )
日時: 2010/09/16 22:29
名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)

第4話「指針」

___市街。

「・・・ところで、その紫苑とかいう奴の情報は他にはないのか?」

秋夜は、胸ポケットの中のミンクに訊く。
街中ではリトル・ピクシー族は目立つ為こうした方が何かと都合がいいのだ。

「うーん。実は俺も、名前を仲間から聞いただけで詳しいことは知らないんだ。
 だから今どこにいるのかもわからない」

「俺と同じでいきなりこの世界に飛ばされたんだったら向こうも移動してるだろうしな。
 ・・・まあ、焦ることは無いか。
 とりあえず『ワールド・レボリューション』について探りを入れるとしよう」

「籐堂紫苑を探さなくていいのか?」

「ああ。こっちから探さなくても多分その内会うさ」

「どうしてわかるんだ?」

「そいつは腕利き、しかも筋金入りの戦闘狂なんだろ?
 だったらそいつは事実を知ろうが知らなかろうが
 必ず『ワールド・レボリューション』に喧嘩を吹っ掛ける筈だ」

「なるほど。つまり二人とも最終的な目的地は同じだからそのうち会うってことだな」

「ああ」

「よし、じゃあそうと決まれば早速行くぞ!」

「行くって、どこにだ?」



「何言ってんだ。『ワールド・レボリューション』の本拠地に殴り込みにいくに決まってんだろ」



「・・・・・」

秋夜は絶句した。

「ん?どうした秋夜?」

「とりあえず訊こう。『ワールド・レボリューション』はそんな弱い奴らなのか?」

「そんなわけないだろ」

「よし、じゃあ次は『ワールド・レボリューション』の勢力について訊こう。
 ぶっちゃけ、どのくらいの数の人間がやつらの味方なんだ?」

「多分、この世界のほぼ全員・・・あ」



「最後にもう一つ訊こう。俺一人で勝てると思うか?」

「・・・・・」



「・・・まずは仲間を集めることが先決だな。
 この世界が複数の世界が融合してできた世界なら、
 おそらく俺の他にも元の世界に戻ろうとしている奴はいる筈だ。
 とりあえずそういう奴を仲間にしよう。
 ただし中途半端な奴はいらない。行動しやすくしたいから少数精鋭でいく。
 紫苑って奴に関しては会った時味方になってもらえるように交渉する」

「・・・・・」

ミンクは秋夜をぽかん、と口を開けて見ている。

「・・・?どうした、ミンク?」

「いや、秋夜はすごいな、と思って。
 まだこっちに飛ばされたばかりなのにそんなに次々と冷静に予定を立ててるし」

「ああ、確かにまだ色々と頭の中じゃ整理はついてないけど、迷ってる暇は無いからな。
 ・・・さあ、そろそろ行こうか」

「うん。でも、まずはどこへ向かう?」

「とりあえずその本拠地とやら、だな」

「・・・殴りこみに行くのか?」

「いや、違う。だけど下見だけはしておこうかと思ってさ。
 ついでにその道中、仲間にできそうなやつも探そうかと思う」

「ああ、そうだな」



「さて、それじゃ行こうか」

Re: ワールド・レボリューション 数奇な邂逅 ( No.14 )
日時: 2010/09/18 11:31
名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)

第5話 「ミステイク」

「………退屈だ」

近くにあったコンビニから拝借した(盗んだとも言う)おにぎりをほおばりながら、藤堂紫苑は、とあるビルの屋上に腰掛けていた。

眼下では、自分を捜し求めているであろう人間や妖精があちこち動き回っている。

「仕掛けてきたのはそっちだろうに…自分勝手な連中だ」





〜15分前〜

「…腹減った」

アタッシェケースに入っている大量の札束がこの世界では無効な気がしたので、藤堂紫苑は持っていても大して意味のないアタッシェケースをその辺にブン投げて、食料を探すことにした。

そして、あるコンビニに目をつけた。

「いらっしゃいませ〜」

「…………」

(ここはコンビニだろう。どうして赤じゅうたんが引いてある)

そう、このコンビニにはなんと赤じゅうたんが引いてあった。

しかも、店員の服装は、全員礼服。

コンビニの店員というよりは、どこぞの高級レストランのウエイターだ。

「お客様、今回はどのようなものをお求めで?」

「……食料」

店員たちの態度に激しく違和感を感じながらも、紫苑は答えた。

「かしこまりました。ではこちらへ」

店員がさした方向には、『食料品』とかかれたドアがある。

(ここ…コンビニなんだよな)

やっぱり違和感を感じつつも、ドアを開ける紫苑。

すると—







「……!!」

目の前にあるのは、畳何百枚はあろうかという大部屋。

そして、その部屋を埋め尽くさんばかりの食料品。

「どうぞ、お好きなものを…」

「……おう」

普段物事に驚くことがめったにない彼をしても、目の前にある光景は衝撃だった。

(ここは、コンビニじゃない)

心の中でそう断言しつつ、棚を物色し始めた。

おにぎり×100個(推定)を欲しいというと、店員は「かしこまりました」と、なにやら麻袋のようなものを取り出した。

「それは?」

「? これは圧縮袋でございますが?」

不思議そうな顔をする店員。

(もしかして、これはこの世界の常識なのか…?)

一瞬で察した紫苑は、「いや、なんでもない」と短く付け足した。

「そうですか……」

店員は、圧縮袋の先にあるスイッチのようなものを押した。

ウイイイイイイイイイイイイン

すると、おにぎり(複数形)は瞬く間に吸い込まれていった。

「お買い上げ有難うございます。代金は9800円になります」

「……」(円使えんのかよ)

「どうなされました?」

「財布落としたみたいだ」

「は?」

「というわけで万引きさせていただく。じゃ」

紫苑はすばやく店員の手から袋をもぎとると、ダッシュを始めた。

「あー! 万引きだ!! 待てやコラーー!!!」

店員が追いかけてくる。

「すまん、腹減ったんだ」

「ふざけんなー!」

店員は走りながらどこからか出してきたボタンを押す。

すると、照明が赤に切り替わり、入ってきたところから数十人の店員(武器を所持)がなだれ込んできた。

「袋を置いていけ。金がないなら、命もな」

店員軍団が一歩、前に出る。

紫苑は肩をすくめると、袋を落とした。

「悪いな。お前たちにやる命はない。おにぎりもだ」

『ふざけんなーーーーーーーーーー!!!』

実に正当な怒りをぶちまけんと、店員軍団は襲い掛かってくる。

しかしあくまで、藤堂紫苑は冷静だ。

「懐かしいな。『トラジェディ』を思い出す」

「だらああああああああああああ!!!」

いち早く来た店員の槍が迫り来る。






「よっと」






華麗に、あまりにも華麗に紫苑は槍をかわした。

そこから—夜蜘蛛の華麗なる舞が始まる。

「あ、当たらない!?」

殺到する槍、剣、斧—あらゆる攻撃をかわしていく。

しゃがみ、転がり、跳ぶ。

そして、店員軍団は、紫苑の思い描いた位置に来た。





不意に、店員たちの動きが止まる。

「体が…!?」

止まったのではない、止められたのだ。

藤堂紫苑に。

紫苑はしゃがみ、腕を交差させていた。

その姿は、糸を操る蜘蛛の如し。

「貴様……何をした!!」

店員が叫ぶ。

「絡め取ったんだ。ワイヤーで」

「ワイヤー……!?」

そう、紫苑はあらかじめ攻撃を避けながら、ワイヤーを張り巡らせていたのだ。

そして、全員が彼のワイヤーにかかった瞬間を見計らって、絡め取った。

「言ったろ、お前たちにやる命はないって…ま、万引きした手前、殺しはしない」

言い終えると同時に、紫色の閃光がほとばしる。

光がうせた時には、全員気絶していた。

「さて…………ん?」

紫苑はポケットの中に手を入れた。

出したものは、1万円札。

「そういえば……なんかあった時のために、ポケットに入れといたんだっけ……」

紫苑は1万円札をその場に落とし、袋を持ち上げた。

「9800円だろ。きっちり払っておくぜ」

そして、スタスタとドアへ向かった。

そのまま出ようとしたが—何も答えない店員のほうへと振り向いた。






「お釣りはいらん」





そして今度こそ、出て行った。

そして、店を出た彼を最初に待っていたのは—




「貴様、侵入者だな!! 逮捕する」

おまわりさんの追撃だった。







〜再び、屋上〜

「ちゃんと金は払ったんだけどな……」

明らかに万引きの罪ではなく、侵入罪なのだが、紫苑は細かいことなど考えない。

「あ、いたぞ屋上だ!!」

はるか下から、誰かが叫んだ。

「おっと、見つかっちまった」

急いでビルの中に入る。

螺旋階段を滑り落ちるようにして降りていく。

だが、途中で行き止まりにあってしまった。

「この先、幹部室につき、立ち入りを禁ずる、か」

紙に、大きくそう書かれてあった。

「ん?」

紫苑は、その紙の下に小さく書かれた文字が目に付いた。

『WORLD REVOLUTION』
















そう、紫苑が迷い込んだビルは、ワールドレボリューション本部だった。


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