ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 弾丸少女。
- 日時: 2010/09/02 20:06
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
何かをつかまえようと必死。
何かにつかまってないと即死。
あの小さな手では何もつかめないとあざけ笑い、
自分も何もつかめちゃいない。
心も体もぼろぼろな1人の少女が描く、
まわりと違う暗黒世界(パステラルワールド)。
・・・・弾丸少女——。
こんちくわ(・ω・)
小説読むのも書くのも大好き、詩姫ですっ!
PC使える時間が少なく、更新も遅いですが
頑張るのでよろしくお願いしますm(_ _)m汗
- Re: 弾丸少女。 ( No.13 )
- 日時: 2010/09/06 20:50
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
輝咲様>>
そうなんです、実は背負ってるんです・・・リュックを←
ごめんなさいwww
でも何かを背負ってることは事実です。
・・・やっぱりその表現の仕方、好きです(^0^*)
なんか、独特っていうか、なんていうか。
ハイ、更新頑張ります!
- Re: 弾丸少女。 ( No.14 )
- 日時: 2010/09/06 21:12
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
*/03 誠実者と崩壊者。
「わかにも独特の世界観がほしい。」
といきなり何を思い出したのやら・・・わかが口を開いた。
普段は優しく面白く、ムードメーカーのような存在でもあるわか。
だが、席が近いるいはたまに、わかの悲しそうな遠くを見つめる眼差しを見かけたことがある。
今日もそんな感じで、たまたま席が近いがために声が聞こえてしまった・・・とでも言おうかしら。
実は口が開いているのを見て、聞き耳を立てていたのである。
どうしたのだろうと気になるけれど、るいは首を突っ込んではいけないことだとよーくわかる。
・・・ような感じがした。
るいにはもう独特の世界観なんていらないわ。
「だってありあまるぐらいだもの。」
・・・えっ?
まるでお人形さんのように、あやつられ、勝手に口が開いたのだ。
しゃべるつもりはなかった。でもどうして?
「・・・俺、また独り言言ってたか!?」
「えぇ、、そうね。少なくともあたし以外にも聞こえていたわ。」
さっきのせつの口調を思い出して、まねしてみる。
以外に楽しいものだ。どうしてか偉い気分になるのである。
「・・・。」
「あ、でも少数だよ。ほんとにちょっと。」
「そうか、なら良かった。お前って地獄耳か?」
そんな気はしないけれど、地獄耳のせつならもっと聞こえていただろう。
「るいは・・・違うかな。」
「そうか。俺たまに自分のことわかって言って変な独り言とか言い出すんだ。気持ち悪いだろ?」
「知ってるよ、何回も聞いたことあるんだ。でもるいは気持ち悪いとは思わない、不思議な“オーラ”が出てるって感じ。少しうらやましいぐらい。」
正直、あまりうらやましいとは思わなかった。
これ以上、オカシクなるのはイヤだ。
これ以上変わってしまったら、きっと人として生きられなくなって
どこかで爆発して、るい自身が消えてしまうだろう。
「お前、優しいんだな。」
・・・そんなことはない。
と思いながらも少し嬉しかった。
今まで誰にも優しいなんていわれなかったし、第一に友達なんてものいなかった。
クラスの中で静かなほうで、少し変わってる。ぐらいの立場が良かった。
「いいえ。」
「いいえ。」
「・・いいえ!」
オウム返しとはこのことで、やっぱりわかに何か問題があるようには見えなかった。
と、るいの頭に疑問が浮かんできた。
わかは、まさか・・・・・?
- Re: 弾丸少女。 ( No.15 )
- 日時: 2010/09/06 21:26
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
*/04 少し曲がった『人間』なんです。
「ねぇ、」
とるいがしゃべりだしたのと同時に、チャイムがなった。
これ以上しゃべるんじゃない、しゃべったら押しおきするわよ。とでも言うように。
「わかって、自分のことどう思う?消えてしまいたいって思う?」
それでもチャイムを押し倒すように、しゃべりだした。
「何・・・いきなり聞き出すんだよ・・・。」
「いいから、答えて。」
自分でもこんなに強く言うつもりはなかったのに、
さっきのように口からすらすらと言葉が出てきた。
「俺、怖いんだ。」
「・・・え?」
「いつもどこかで父ちゃんに見られてる気がして、恐ろしいんだ。」
話しながら、わかは震えている。
これ以上深く聞くのは遠慮しておいた。聞きたいけれど、わかが破裂するところは見たくない。
「わかった、いいよ。もういいよ。」
「・・・うん。」
「いつでもるいは味方する。話したくなったらおいで。」
「・・・うん。」
るいが行った後も、わかは震えていた。
よほどつらいことがあったんだと考えただけでも、るいも震えてきそうだった。
きっとわかには深い事情がある、絶対に。
るいは急に鳥肌が立ってきた・・・絶対に突き止めたい!必ずしも突き止めたい!
このなんとも言えないざわざわかん、前にも味わったことがある。
*
「来てしまった・・・。」
先生方に聞いてつきとめたわかの住所。
けっこう大きくて、いかにもガーデニング好きなママがいそうな家。
でも話では、父ちゃんがどうとか。
玄関フードに入り、鍵をチェックしてみた。
以外にも、鍵は開いていた。
家に上がりこんで、まっさきに靴を見てみた。
誰の靴もない。しめた、チャンスがやってきたんだ。
- Re: 弾丸少女。 ( No.16 )
- 日時: 2010/09/11 21:24
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
*/05 とぎれた息と鼓動。
玄関を入ると、すぐ階段。
階段を上がると、目の前に『嗚和歌の部屋』と書かれたプレート。
「・・・ここだ。」
ガチャリ。
と、ドアが開いた。
すごく綺麗に片付いていて、とても男の子の部屋とは思えなかった。
部屋の中を探して見つけたのは、机の上の1冊のノート。
よく見ると日記帳だった。
適当にぱらぱらめくって読んでみることにした。
「○月×日。
父ちゃんが怖い。みんなも怖い。すべてが怖い。
から、日記をつづることにした。
もし俺に何かあった時、きっと誰かが見てくれるだろう。」
「○月×日。
今日もまた父ちゃんに暴力を受けた。
・・・」
えっ・・・。
びっくりした気持ちと同時に、今までどうして教えてくれなかったのだろうという悔しさ。
るいには解決できないって思われてるの?
急に涙があふれてきた・・・。
いつも明るくてみんなに優しくて、そして面白いわか。
何か困っていることがあったら助けてくれたわか。
ぽたり・・・とノートに雫が落ちた。
これで気づいてくれたらな、なんて微かな希望。いや、夢にすぎない。
「だって、、涙に名前なんて・・・書いてないものね・・。」
さっきの“せつ口調”がまだ残ってるけど、
息切れしてうまく聞こえない。
何やってんだろ。
のこのこ人の家来て、ノート読んで、泣いて。
ううん、泣いてない。鳴いたんだ。
帰らなきゃ、って思いながらノートの最後まで見てしまった。
まだ何ページか残っていたけれど、最後のページには
『このページに来た頃には、きっと誠実でリストカットをしないちゃんとした子になってるよね。』
とかかれてあった。
*
帰り道。
やっぱり、わかは何かを抱えていたことがわかった。
・・・でもね?
やれることはやろうと思った。はじめて精神病の人を見たかも・・・って思った。
やっぱりわかは精神病。最初、感づいた時から。
どうしようと1人で抱え込んだ時。誰かが近づいてきた・・・
- Re: 弾丸少女。 ( No.17 )
- 日時: 2010/09/13 20:02
- 名前: 猫@杏 (ID: j9h5.m/c)
おつかれさま!
泣けてきそうです・・・
もっと見たいですね!
この掲示板は過去ログ化されています。